ヤンキース松井秀喜バッティングArchives!?

~松井のワールドチャンピオンになるまでの軌跡を見つめていきます~

Hideki Matsui is on fire right now!!
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松井の「疲れは気にならない。」というコメント。疲れはあるが、許容範囲という事だろうか。ある記事に「極限の疲労の中で、期待される結果を出したこともあった。打てないときほど疲れを口にしないプライドはある。」とあった。これだけ試合数をこなしてくれば、疲れが無い方がおかしい。疲れとどう折り合いをつけて、結果を残していくかということになってくるが、それでもキレのある動きでオーラを感じる松井を見たい。ゆっくり休養と睡眠がとれますように。

9/3
第1打席2-1-1 ランナー:なし 4球目、外角やや低めへのやや逃げながら沈んでいく変化球(132km/h)を打つも、バットの先に当たりボテボテのサードゴロ。小早川氏が、最近の松井の状態について、「タイミングが取れていない。特に外角の球を引き付けることが出来ない。」と言われていた。その言葉通り、この打席も、引き付けきれないために、体の開きが早くボールを捉え切れなかったのかなぁと思った。フォロースルーの時に、背中側に体重がかかり、引っ張りにいくようなスイングに見えた。外角の球に対して向かっていくバッティングとは違っていた。

松井選手のいい時は、ボールを引き付けて体重を残し、その場で鋭い回転をしている。横から押してもびくともしないしっかりとした軸が出来上がっているようだった。今は、疲れからかボールを自分のポイントまで呼び込めていないために、下半身が固定されたようなブレない軸が作れていないのかなと感じた。今日も、やはり体にキレがないように思えた。
トーリ監督の言葉にもあるように、体が重いのと結果が出ないために松井選手は、今落ち着いた精神状態にはないのではないかと感じる。いつも冷静な松井選手が、イライラしているのを傍から見て分かるというのは相当だと思う。5打席目は、そういう感情が空振り三振という内容になったのでは。

9/4
第4打席3-1-0 ランナー:なし 5球目、真ん中やや外角寄りに甘く入ってきた速球(145km/h)を打って二遊間を綺麗に破るセンター前ヒット。弓を引くように力を溜めながらボールを引き付け、軸足に体重の乗った鋭い回転で力を解放しているように見えた。非常にいい形でタメが出来ていたのでは。前の打席の体重を残すことの出来たスイングが、いいイメージとなって残っていたのかも。とても綺麗で理想的なバッティングだった。
与田氏:「松井にとっては、バッティングカウントでボールに逆らわず、とにかくストライクゾーンに来たら打つという感じだった。強すぎるスイングというよりは、ミートを心がけた上手いバッティング。」

9/7
第2打席0-0-1 ランナー:なし 初球、インコースを狙った球が若干シュート回転して真ん中やや高めの甘いところに入ってくる。その球を逃さず捉えただ球は綺麗な放物線を描いてライトスタンドへ突き刺さった。第21号(日米通算400号)ソロホームラン!!これがヤンキースの初ヒットとなった。この打席は、全く上下動、軸のブレがなくスーッとテイクバックし、ボールを呼び込んでいたように見えた。そして、その場での綺麗な軸回転。ボールがよく見えていたという印象。また、ギリギリまでボールを呼び込み、いい間合いを作れていたのでは。

<トーリ監督のコメント>
・「もちろんだとも。これからホームランバッターとして大成できる。逆方向へ大きな打球を飛ばす技術もあるし、もちろん右へ飛ばすパワーもある。松井には状況に応じた打撃ができる才能がある。メジャーには完全に適応しているよ。」

理想の打撃を常に求めてきた松井。そして、毎年バッティングを進化させてきた。理想の打撃が実現した時に生まれるという位置づけのホームラン(参考:共同通信社)が今日『400』に達した。無理にホームランを狙うのではなくて、理想のバッティングをしようと試みる延長線上にホームランがあるという意識はメジャーに渡った時に強くなったように感じる。それが、メジャーにおいて初年度からレギュラーを勝ち取り、生き残ってこれた要因だと思う。それからメジャー2年目の終盤戦で理想のバッティングと思える手ごたえを掴んだ。メジャーでホームランを量産することに対して、ある程度自信を得たのではないか。そして、今シーズン、いかに理想のバッティングが出来る打席を増やせるか、精度を上げていくかという技術の向上を試みると語っていた松井。これから、どんなバッティングを見せてくれるのか期待は高まる。綺麗な放物線を描いて空に吸い込まれていくホームランは、気持ちまで空に向かって飛んでいくような感じで、晴れやかになる。これから何度、松井のホームランが見られるのか楽しみ。

9/8
第2打席2-1-1 ランナー:なし 4球目、高さは真ん中、外角へのカット気味の速球(142km/h)を打つも、打ち損じでセカンドゴロ。かなりポイントが近いところで打っていて、バットとボールの距離が取れなかった感じ。体重の乗らない伸び上がるような打ち方になっていたように見えた。始めから完全にレフト方向への意識があって、腰の開きを抑えて打っていれば違った結果になったかも。

第4打席3-2-2 ランナー:なし フルカウントから6球目、高さは真ん中、外角へのシュート回転の速球(150km/h)をカット。与田氏:「今のはストライクゾーンの幅を広くして待っていた中でのカット。」7球目、高さは真ん中、インコース寄りへのチェンジアップ(138km/h)を捉えた痛烈な打球はライト線とファーストの狭い間を抜け、スタンドに入るエンタイトル2ベースヒット。ゴジラの雄たけびがスタジアムに響き渡る。この打席は、3打席目に引き続き非常に見応えがあった。変化球に体重が流れそうになるのを重心を落として残し、うまくバットに乗せたバッティングだった。頭の位置が前後にほとんどブレることなく残っていて、体の回転がスムーズにいきバットのヘッドが走っているのかなぁと思った。
与田氏:「引っ張ろうとしていたらもっと体が早く出てしまっていただろう。外の球に対する意識があったから今のようなバッティングが出来たと思う。右足を踏み込んでグッと止まった。」

3打席目、4打席目と厳しいコースをカットで粘り、甘い球を逃さず捉える理想的な形の松井が戻ってきたという印象。タメがしっかり出来ていて、ボールを見る"間"が取れている気がする。それがスイングにキレに繋がっているのだと思う。状態のよさを感じた。今の松井はピッチャーにとって打ち取り難い、嫌なバッターに見えるはず。昨日、今日の間合いの取り方が続けば、左方向への打球もこれから自然と増えていくのでは。

9/10
第3打席1-0-1 ランナー:なし 2球目、高さは真ん中、外角への微妙に変化する速球?(142km/h)を逆らわず打ち返して二遊間を抜けるセンター前ヒット。打球が上がらず、飛んだ方向がラッキーだったという面もあるが、大振りせず外角の球を素直にセンター方向へ打ち返すという松井の狙い通りのバッティングだったのでは。与田氏:「今回はバットを振ってやっと回転する形になっていた。状態が悪くなると先に右肩が開いて、後からバットがついてくる形になる。距離感が目線から遠くなる。バットに当たるまで右肩をじっと我慢して、前を向かないようにしてうまく回転するのが理想。」

今日の松井は、シリングの速球にタイミングが合わず、ポイントが近くなり自分のスイングをさせてもらえなかった感じがした。状態がいい時に見られる一瞬動きが止まるような、余裕のあるタメがなかったのでは。また、軸足に体重の乗った安定した軸回転ではなく、体の軸に力強さが無かったように感じた。フォロースルーが終わるまで、崩されずきっちり最短距離にバットを出す松井自身のスイングを期待。

9/11
第2打席0-0-2 ランナー:なし 初球、高さは真ん中、外角へのナックル(113km/h)をかなり強引に引っ張ってボテボテのセカンドゴロ。右方向へ強い打球という意識が強かったのかもしれない。しかし、ボールを呼び込みきれず上体だけで打ちにいった感じがした。そのため体重の乗った打球が飛ばなかった。ボールがどのように変化するか予測できないので、外角の球を引き付けてレフト方向へ狙うというのは、思いの外、難しいのかもしれない。第1打席、ジアンビはややアッパースイングでナックルを捉えていた。体重を残してアッパー気味のスイングで打てば、ナックルの軌道に合っているのかなぁと感じた。
小早川氏:「完全にバットが返っていた。バットが返った状態だとナックルにはゴロにしかならない。反対方向に押し返す、運ぶ感じでバットを出せばヒットの確率は高くなる。」

この後、一日休養日を挟んで20連戦が待っている。そのことについて松井は、「最後の20試合ですべてが決まる。息つく暇もない。最後に気力と体力を振り絞っていきたい。」と語った。松井の8月と9月のここまでは、疲れが伴い、いい時と悪い時が交互にやってきている。状態のいい時期が、中々長く続かないという印象を受ける。そのため、8月の打率が、.254で、9月に入ってからが、.243と波に乗れない。ちなみに、2004年シーズンの9月の打率が.282で、2003年シーズンの同月打率が.289。最終的に3割の大台に乗せるには、これから先、3割を越す打率を残さなければならない。厳しい状況が予想されるが、もう一度松井選手の絶好調時のバッティングが見たい。どうしても見たい!!あのワクワクするような、見ていて元気をもらえるバッティングを体験したい。松井選手のチャンピオンリングへの想いが、奇跡を可能にする。頑張れ~、松井!!

9/13
第2打席3-2-0 ランナー:満塁 7球目、高さは真ん中、外角へやや逃げていくようなツーシーム系の速球(138km/h)に対して素直にバットが出て左中間を破る2点タイムリー2ベースヒット。一塁ランナーが、シェフィールドだったために打点は2点止まりだった。外角の球を打つには理想的なバッティングだったのでは。体を開かずにボールを呼び込んでいて一瞬のタメが見受けられた。ボールを見極める余裕があったように見えた。そのために、右肩の開きが抑えられバットとボールの距離がしっかりと取れていたのか。また、バットが最短距離で出ていて、とても綺麗なスイング軌道だと感じた。全く無駄な動きのない惚れ惚れするようなバッティング。
5球目の外角低めへの厳しいコースをカットできたというのが、大きな意味を持った。状態の悪い時なら引っ掛けてゴロになっていたかもしれない。それだけ、ボールが見えていて体の反応がいい状態なのかもしれない。
辻氏:「松井君の気持ちの中にもセンターの方向にという気持ちがあったのでは。」

第4打席3-2-2 ランナー:なし 3球目、真ん中低めへの速球?を見送ってボール。しっかり軸足に体重の乗った状態でバランスよくボールを見極めていた。4球目、外角低めへの速球?を見送ってボール。辻氏:「ボールがよく見えている。」5球目、外角低めへの速球を見送ってストライク。これでフルカウント。1球、ファールを挟んでからの7球目、真ん中やや低めへの速球(137km/h)を打って痛烈なライト前ヒット。右肩、右腰の開きを抑えて体の正面でボールを捉えていた。リラックスし力の入っていない、ゆったりとしたテイクバックがあった。一瞬の動きが止まるようなタメを作ることが可能になってボールをポイントまで呼び込めていたのでは。
辻氏:「高さ的にも簡単な球じゃなかったが、しっかり壁が出来て振れた。打った後に右ひじがしっかり締まって、バットが反対の方にかえってくる。いいポイント、体の正面で打っているので、右ひじがしまってバットが跳ね返ってくる。あれが本来の松井君のバッティングだと思う。壁が出来て体の正面で捉えられると、しっかりとしたヘッドが効いてくる。」
体が開かず正面で打っていて、顔がボールから離れないために、正確に芯で捉えられる確率が上がるのかなと思った。

松井が課題としていた右肩が開かないというのが、確実に実践された試合となったのでは。右肩が開かないという事は、バランスよくボールを呼び込めて、体の正面でボールを捉えることができる。バッティングに遊び、余裕が出来るので右にも左にも強い打球が飛ぶ。そういう打ち方だと頭で色々意識しなくても、自然と外角の球に対してレフト方向への打球が打てるようにバットが出てくるのかも。今日のバッティングは、松井の理想とし目指しているものだったのでは。外角の球を左方向へ打てるかどうかというのは、松井選手の調子を計る上でいいバロメーターになる気がした。
今日のどの打席に於いても、一瞬のタメがあった。そのタメが軸足に重心を残す原動力になって、綺麗な軸回転を可能としたのかなと思った。そのタメに繋がった4打席目のゆったりとしたテイクバックというのは、6月、松井がケガをした後におとずれた絶好調時にも見られた。これから先、あの時の再現となればいいな。頑張れ~、松井!!

9/14
昨日の松井は、外角の球を的確に左方向へ打っていたためか、今日はデビルレイズバッテリーが積極的にインコースを攻めてきていたいたように感じた。そして、その球をきっちり捉えた。調子の悪いときならファールになっていたであろう球も引き付けて、痛烈な当たりがライトへ飛んだ。これこそ松井らしい、松井の魅力と言える打球に思える。本来の松井の姿を見ることが出来て本当に嬉しい。やったねっ!!そして2本目の2ベースヒットは決勝点へと繋がるチームにとっても価値のある1本となった。松井が勝利への大きな原動力となる。今まさに、輝いている松井がそこにいる。この光景をしっかり記憶に刻みたい。
調子がいい時は、それに合わせて2ベースヒットが増えくる気がする。今日の2本で松井の2ベースヒットは今季41本。ア・リーグ単独3位。ホームランも見たいが、痛烈な打球の長打で塁上を勢いよく走る松井選手は、チームに活気を与え、見ているものを熱くする。頑張れ~、松井!!

9/15
第1打席2-2-2 ランナー:一塁・三塁 初球、外角低めへの速球(151km/h)を見送ってストライク。大島氏:「本当はチャンスで、今のところも打ちにいきたいところだが、1球見るという余裕がある。」2球目、インコース低めへの速球(153km/h)が外れてボール。3球目、外角低めへの速球(151km/h)を見てボール。4球目、真ん中から低めに沈むインコース寄りのカーブ(127km/h)に空振り。大島氏:「真っ直ぐを打ちにいっての空振り。これは2-1というカウントなのでいいと思う。」5球目、真ん中やや外寄りへの速球(155km/h)を打ってサードフライ。球威に押されて間合いを作りきれなかったのかもしれない。そのためか、甘い球のようにも見えたが、バットの軌道が上から下に振り下ろすような感じに見え、左腕で押し込みがなかった。大島氏:「気持ちはセンター方向へというのがある。しかし、速さに負けた。タイミング的には合っている。このバッティングを続けていけばいいと思う。あれを強引にバットのヘッドを返してしまうと、ライト方向へのゴロが増えてしまうので。」

第5打席2-2-2 ランナー:一塁 大島氏:「今日の松井は、ボールも良く見えているし、打ちにいって見逃している。バッターボックス内で落ち着きがある。状態はいいと思う。このケースでもホームランを狙わないほうがいい。今の状態を壊したくないので、センターから左方向へ打ち返して欲しい。」
4球目、インコース低めへの速球(138km/h)を打ってファール。今日は、インコースの球をレフト方向へファールすることが多い気がする。内からバットが出ていて、レフトへの意識が高いのでは。大島氏:「今のは少し体を振り過ぎ。これをやってしまうとタイミングが狂ってくる。追い込まれているので普通ならあそこまでは振らないが、あの変化球を見送ったという事は、早いボールへの意識があったのかも。それで追い込まれてからチェンジアップが来て、思わず振ってしまった可能性はある。」5球目、外角高めへの変化球(129km/h)を見送ってボール。6球目、外角低めへの抜いた変化球(117km/h)を上手くバットに乗せセンター前ヒット。強引に引っ張るといった素振りは一切見せず、センター方向への意識をしっかり持った打席だったので出来たバッティングだったのかなと思った。タイミングを上手く合わせ、体を残して捉えていた。
大島氏:「ヘッドを返すのを我慢して、押し出した感じ。技あり。軸足にある程度残ってないとこういうバッティングは出来ない。追い込まれてああいう打撃、また、ストライク、ボールの判定が出来ているのは、タイミングが取れている証拠。」

9/16
今日の松井は、チャンスに打席に回ってくるが、そこでヒットを放つことが出来なかった。3打席目以降、ゴロが続いた。手元で微妙に動くボール。松井が、メジャーに渡り課題としてきた球に仕留められた。リーグというピッチャー。微妙に変化し、更に球威があるということで今後も苦労しそう。ギリギリまでボールを引き付けて見極めるために、これまで試行錯誤してきた。進化した松井のバッティング【バットを引いていく間を取ることで、ボールを長く見る感覚を掴めるようになった。右足はピッチャー側に出ていき、グリップは引いていく。そして重心は身体の中央に保ちながらバランスを取りボールを長く見ていく。これにより重心が前後にぶれることなく身体の幹を軸にして駒のようにスイング出来、強い打球を打てる】を発揮する時。頑張れ~、松井!!3打席目以降、スイングにキレが感じられなかったの少し気になるところ。


9/17
第4打席3-1-2 ランナー:一塁 5球目、やや外角寄り低めへの変化球(127km/h)を打ち上げてしまいセンターフライ。変化球に対してタメが作りきれなく、体が前に突っ込んでしまったように見えた。いい時の松井なら、もう少しポイントまで引き付けて、体重も残せたかも。外角へやや逃げていく変化球に追いかけていったという印象もあった。解説によると、力の入っていないところでバットに当たっているという事だった。

9/18
第2打席0-0-1 ランナー:なし 初球、ど真ん中への緩い速球?を打ってライトフライ。残念。甘い絶好球だった。ややバットがボールの下に入って上がりすぎたのと、少し詰まっていたのかなと感じた。ホームランを打つ時は、ボールを自分の形で呼び込んで綺麗な軸回転をしているが、この打席は、ややボールを迎えに行ったという印象を受けた。そのため、キレのある軸回転ではなかった。松井の状態は、やや下降気味なのかなと思わせた。しかし、ゆったりとしたテイクバックは健在。

松井選手は9月に入ってまだホームランが1本。8月は3本だった。僕は、今、松井選手はホームランを捨てているから、この現状は仕方ないと思っていた。また、ホームランを狙えばバッティングが崩れると感じていた。しかし、今シーズン、イチロー選手が、打撃フォームを改造したことによって、ホームランを狙わなくてもホームランが出るようになったという事を聞いてハッとした。よく考えたら、松井はヒットとホームランを両立できる選手だと思う。これまで重ねてきたバッティングフォームの改良は、すべて飛距離を伸ばすためのものだった。大島氏はホームランを狙わないほうがいいと言われていたが、本当に状態がいい時は、狙わなくても自然とホームランが出るはず。松井選手が理想とする左にも右にも"強い打球"を打つフォームは、ホームランへと繋がっている。やはりホームランへの夢を諦めたくない。ホームランが出だした時が、本当の意味での松井選手の絶好調。そしてそれが、チャンピオンリングへと繋がっていく。頑張れ~、松井!!

9/19
第4打席3-2-2 ランナー:一塁・二塁 松井の前で左ピッチャーに交代。2球目、真ん中への変化球(127km/h)を打ってファール。もう一歩溜めきれないのか、体の開きが早く感じた。タメが無い分、スイングにキレも足りない気がした。カウント3-1まですべて変化球。5球目、外角低めへの逃げていく変化球(113km/h)を打ちにいって空振り。完全にタイミングを外され、体が前に流れていた。また、開きが早く腰が引けてバットに当てることが出来なかったのでは。6球目も同じようなところに同じ球種の変化球が来た。そして同じようなバッティングで空振り三振。ライト方向への打球を狙ったようなスイングだった。フルカウントになった段階で、レフトへの打球を意識したバッティングをして欲しかった。残念。

今日の松井は、2度試合を決めるチャンスに打席が回ってきたが、結果を残すことが出来なかった。僕は、かなり落ち込んでいたが、クロスビーのサヨナラホームランに救われた。もし今日負けるようなことがあったら、松井選手も責任を感じていただろうし、僕も暫くは立ち直れなかっただろう。本当にクロスビーには、感謝です。
状態が良ければ捉えることの出来た球は何球かあった。しかし、捉えられなかった。状態としては、かなり悪いのではないかという印象。体の開きが早く、一瞬のタメを作れないように映った。そして何より、速球にどうしても振り遅れてしまう。特に同じ失敗を続けないというイメージのある松井選手が、4打席目、2球同じ球を空振りした。すぐには修正できないような根の深いズレがあるのかなと感じた。
松井選手の構えにおいて、以前からオープンスタンスではあったが、今日は、いつもより、より右足の引きが大きいように感じた。5月8日のニュース記事に【松井は昨季終盤、ややオープンスタンスに変更して以来、ボールを長く見られるようになり、好調な打撃をポストシーズン、今季のオープン戦、開幕当初につなげた。ところが、長く見られるがために強引な打撃に陥り、二ゴロが増えていた。】というのがある。今日のバッティングに少なからず影響があるのかなと思った。最近、速球に振り遅れることが多いのと関係があるのかも。明日の試合、何らかのキッカケを掴む一打が出ますように。

9/20
今日の松井は、昨日に引き続き、すべて右方向への打球だった。前に飛ばす力より、ライト方向へ引っ張る力の方が強くなり、打球を遠くに飛ばすパワーが有効に使われていないという気がした。やはり体の開きが問題なのか。センター方向への意識を持って、しっかり軸足に残ったバッティングが見られれば、今日の結果はずいぶん違ったのではないかと感じた。1打席目は、構えた時の右足の引きが大きいために、外角の球をセンターから左方向へという体の反応を邪魔しているのかなと思ったりした。(あくまで勝手な妄想です。(^^;))

9/21
解説・梨田氏は、最近の松井選手について「インサイドの球を意識しながら負けまいと思っているので、左腰、左ひざが折れる形になってしまう。そのためバットが下から遠回りしているように感じる。」と語った。今日も、復調を予感させるヒットは出なかった。それでも、状態が悪い中で決勝点に繋がるヒットなど2安打と結果を出した。あと、残り試合は11。勝負の時は来た。松井選手は、今シーズン中盤の絶不調を経験し、自分のバッティングのチェックポイントはしっかりと掴んでいると話している。今シーズンの集大成となるバッティング、進化したバッティングを見たい。今日の2安打がラストスパートの起爆剤となればいいな。頑張れ~、松井!!

9/22
第3打席1-0-1 ランナー:一塁・二塁 2球目、外角低めへの速球(142km/h)を芯で捉え一・二塁間を抜けるタイムリーヒット!!外角低めの難しいコースだった。一歩間間違えば引っ掛けてセカンドゴロダブルプレーというリスクはあったものの、松井は迷わず振りぬいた。軸がしっかりしていて、最短距離にバットが出た力強いスイングに見えた。右肩の開きを抑え、体の正面で捉えていたのでそれほど強引さは感じなかった。これまで、タイミングが取り難いのかなと思っていたが、この打席、松井の集中力の凄さを見た。周りの雑音など一切入っていないようだった。大島氏:「見逃せばボールという感じだった。松井の中でバッティングを変えている。この打席はこうするべきとかああするべきとか。これがホームランは少ないが打点が上がることに繋がっているのでは。松井の一発でムードが変わる。松井に繋ごうとする選手が出てくる。右方向へとかそういう意識はなく、とにかく積極的にと考えていたと思う。」

9/23
第1打席2-1-1 ランナー:二塁 4球目、高さは真ん中、ややインコース寄りへの甘いカーブ(109km/h)を打ってライト線への痛烈なタイムリー2ベースヒット。タメを作って、ポイントまで呼び込み、綺麗な軸回転で打っていたように見えた。昨日まで、変化球にタイミングが取れていないように感じたが、この打席は、どっしりと構えてボールを待っていたようだった。そして軸足に重心がしっかり乗っていたので、素直にバットが出たのでは。

松井のコメント:「変化球打ちは、体が止まるかどうか。それだけ。甘く高めに来ましたから。しっかり体がたまって、強く打てましたね。ミスター二塁打? いいじゃないですか…。角度だけの問題だと思う。いいバッティングでした。甘いカーブをしっかり体に引きつけて強く打てました。強引にいかなくてよかったと思います。」

第2打席1-0-1 ランナー:満塁 2球目、真ん中へのやや外に変化する速球(140km/h)を打ってファースト正面へのゴロで痛恨の併殺打に倒れる。やや強引さが見られ、下からバットが出ていたのでは。左腕で押し込むような前に打ち出すバッティングとは違っていた。解説・小早川氏は、「ボールを捉えるポイントで力が加わっていないように感じる。したがって打球に力がない。腰が入っていなく角度もつき難いのではないか。松井はメジャーに渡りバッティングフォームを改造し、打つポイントを近くした。ポイントを近くすればボールを押し出す力が必要。今の松井は、押し出す力というより、引っ掛ける力でボールを弾き返している。右手の引っ張り、リードだけでバットを振っているような感じに映る。いい状態ではない。」と語っていた。

打撃の方では、ニュース記事に【「悪いときはいろいろとやってみなくちゃね」と、ここ1週間はオープンスタンスをとる右足の開きを変えるなど工夫を続けている。】とあった。ここ最近、ライト方向へのゴロやヒットが多くなっていて、レフト、センターへの大きな打球は久しく出ていない。小早川氏は、打球に角度のつき難いバッティングフォームになっていると指摘されていた。強引さがなくなり、センター方向へ大きな打球が飛ぶバッティングが徐々に出てくればいいな。頑張れ~、松井!!

9/25
第1打席1-1-2 ランナー:一塁 3球目、外角やや低めへの変化球(135km/h)を打って平凡なレフトフライ。速球のあとの変化球にもタイミングは合っているように見えた。しかし、バットを上から下に振り下ろすようなスイング軌道だったので、軸足に重心を残して、ボールをバットに乗せて運ぶバッティングとは違っていた。ボールを呼び込むというよりは、やや迎えにいって合わせたような印象。松井の狙いがはっきりせず、淡白なバッティングに感じた。

第2打席0-1-2 ランナー:なし 初球、高さは真ん中、外角寄りへのやや甘い速球(143km/h)を見送ってストライク。この球に自然と反応できないという事は、状態はいまひとつなのかなと感じた。レフト方向へ強い打球を打って欲しかった。構えたとき、右足をいつもより大きく引いていた。このところ、打席ごとにオープンスタンスの具合が違う。2球目、高さは真ん中、外角への微妙に外に逃げていく速球(143km/h)を引っ掛けてボテボテのセカンドゴロ。体の開きが早いために右側に壁が出来ず、松井の強引に引っ張る悪い癖が出たような気がした。はじめから、どんな球が来ても右方向へというようなバッティングに見えた。そのためかバッティングに柔軟性を感じなかった。(勝手な印象です。すいません(^^;))松井とは対照的に、カノーは、最近レフト方向へのいい打球が飛んでいるんだけどなぁ。

第4打席1-0-0 ランナー:なし 松井の前でピッチャーがリーグに変わる。リーグは160km/h近くの速球、しかもその球が微妙に動くという松井が苦手とするピッチャーのように感じる。
2球目、真ん中低めへ微妙に沈む速球(151km/h)を打ち上げてセカンドフライ。引き付けて後ろに残したバッティングではなく、ボールを迎えにいって軸が前にブレたように見えた。小早川氏:「タイミング的にはバットとボールがいいところで当たったが、打ちそこなった感じ。最近の松井は、構えに意識がいき過ぎているのでは。そのため、中々タメが思うように作れない。早めに構えて、力が早い段階から入りすぎているのかもしれない。状態が悪いから慎重にならざるを得ない。したがって早くから構えて準備をしてしまう。」

松井のコメント:「ある程度打つべき球は打っていますが、思ってるところにバットが出てくれないのでしょうね。(思ってるようにバットが出てくれない。)」

最近の松井選手は、本来のバッティングをしていないと感じることが多い。17試合ホームランが出ていないということもあるし、ここ10試合の長打率が.282(長打は2塁打1本)と低い数字になっている。ちなみに打率は.256。これは、ヒットは出るものの強い打球が上がらないというのが原因になっていると思われる。もし、構えに意識がいき過ぎるという事であれば、打席の中で迷いが生じていることなのかなぁと考えたりもした。試合数もあと残り僅かということで、バッティングの修正に焦りがあるのかもしれない。重要なのは打ちにいくまでのバランスだと松井選手は語っている。そこにズレがあるためにレフト方向への強い打球も減ってきているのでは。自然体でボールを呼び込んでレフト方向にもライト方向にも打てる柔軟な体の反応が戻ってくればいいな。
このまま松井選手自身のバッティングを取り戻せないままシーズンが終わるとは考えられない。追い込まれれば追い込まれるほど、力を発揮する松井選手。必ず本来の爆発力のあるバッティングを見せてくれるに違いない。空に吸い込まれるような力強い打球が夢をかなえる。

松井は、「疲れているものは疲れている。ただ気力でカバーできるでしょう。この時期になれば。」と話した。軸の微妙なズレ、打ち損じ、スイングスピードは、少なからず疲れが影響していると思われる。それでも、これから先、休養日もないし、これから体力を消耗するロード7連戦が始まる。もう祈ることしか出来ません。頑張れ~、頑張れ~、松井!!

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第1打席3-0-2 ランナー:一塁・三塁 4球目、外角やや低めへの変化球(129km/h)を打ってセカンド正面へのゴロ。やや強引に打ったという印象。しっかりトップの位置に入る前に打ちにいって、タメが作りきれていないのではないかと感じた。そのためかタイミングがずれているように見えた。レフト方向へ踏み込んで打っていればどんな打球が飛んだのか見てみたかった。大島氏:「狙った球がそのまま来て、強引に行き過ぎた。少し長いのをというのが頭をよぎる。それが力みに繋がってバットの返りが早かった。」

第3打席0-1-2 ランナー:一塁 2球目、ど真ん中への変化球(124km/h)を打ってフェンス手前まで運ぶ大きなセンターフライ。スタンドまであと1メートルだった。ついに出ました!!若干打ち損じていたもののセンター方向への強い大きな打球。緩い変化球に対しても前に軸がぶれることなく、軸足に重心を残して最後まで松井自身の形で振り抜いていた。そして、これまで影を潜めていた左腕での押し込みのあるバッティング。何度も見返して、嬉しくて久しぶりにテンションが上がった。これが、松井本来のバッティングではないかと思えた。きっと松井選手も手応えを感じているのでは。

9/27
第5打席1-2-0 ランナー:なし 4球目、外角低めへの速球?(142km/h)を打ってセンター前ヒット。この打席のバッティングは、これまでのライト方向への強引なバッティングとは全く違っていた。ボールをポイントまで自然体で呼び込み、前に押し出すようなスイングだった。しかも体重の乗った打球が飛んだ。軸がしっかりしていてバッティングの中に余裕を感じた。こういう当たりを続けていると、自然と強い大きな当たりが出てくるのではと予感させた。

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松井は、やや強引さは見られたものの、甘い球は逃さないスイングの安定性が出てきたのかなぁと思った。今日、ホームランを打ったロドリゲスは、外角の球を踏み込んで、右肩が全く開かず最短距離にバットを出してボールを捉えていた。松井選手にもそんなレフト方向への強い打球を期待。頑張れ~、松井!!

9/29
第2打席2-1-0 ランナー:なし 2球目、外角やや低めへの速球を打ってファール。大島氏:「インコースに意識があったのか目線が早く離れた。体を振っているわけではないが、顔がポイントから早く離れてしまう。ボールが当たるところまで見るくらいあごというか顔を抑えるとヘッドが上手く抜けていく。右の肩にあごを乗せてキープするとバットのヘッドがポイントまで早く出てきて、そんなに手首を使わなくてもヘッドがスパンと抜けてくれる。」4球目、外角やや高めへの速球(137km/h)を素直にセンター方向に打ち返すも、打球に伸びがなくセンターフライ。いい形でボールを呼び込み、軸足に重心を乗せて最後まで綺麗に振り切っているように見えた。しかし、意外に打球は伸びていかなかった。僅かに芯を外れて上がりすぎたのかなと思った。

第4打席3-0-1 ランナー:二塁 4球目、ど真ん中への綺麗なフォーシームの速球(155km/h)を見逃さなかった。155km/hの速球にも遅れることなく完璧なタイミングで捉えた打球は、ピンポン球のように勢いよく飛んでいく。フックがかかりライトポールを巻くようにしてスタンドへ飛び込んだ。大きな第22号2ランホームラン。久しぶり(9月7日以来)のフェンス越え。いつもより素早くテイクバックを取り、待つ体勢が出来ていたので、早い球に対しても十分なタメがあったのではないかと感じた。また、どっしりと安定した下半身の基、スイングの中で左腕を上手く使い最後の押し込みがあったのでは。今回のホームランはこれまでの前に押し出すホームランとは少し違って、引っ張る力の強いホームランに感じられた。大島氏:「きっちりと体が残り、バットが体の中から外にパンッと鋭く出てきた。ヘッドが速い。」疲れている状況の中でも、これだけのホームランが打てるということは、これまでホームランが出なかったことが不思議なくらい。

松井のコメント:「(あとは)角度だけだった。久しぶりに強く振り抜いたという印象です。このところ打たされる感じが多かったので、振り抜けてよかった。甘いボールでしたし、完璧でした。カウントもあったが、狙いすました感じ。非常にいい感じで振り抜けたから、あした以降にいい形でつなげられたら。この感触があす以降にいい形でつながってくれれば…」

今日も松井選手は、外角への逃げていく球に脆さを見せ、強引さが付きまとった。この球に対してレフト方向へ強い打球が飛べば調子はぐんぐん上がってくるんだろうなぁと思った。しかし、甘い球に対しては、打ち損じない勝負強さが出てきたと感じる。また、最近、今日の第2打席目のようなセンターへの大きな当たりが出てきているのはいい兆候なのでは。
疲れが取れない中、何とかレ軍との最終カードに照準を合わせて?バッティングの状態を上げてきた。そして、直前の試合の今日、土壇場でいい感触を手にした。

9/30
第2打席1-1-0 ランナー:なし 3球目、外角高めへの速球(139km/h)を打ってセカンドの横を抜けるセンター前ヒット。この打席も体を開かずに体の正面でボールを捉えているように見えた。テイクバックして右足を踏み出していく間、左肩が前に出ずしっかりグリップが後ろに残っていて、どのような球にも柔軟に対応できるように感じた。センター方向への打球を意識したバッティングだったように見えた。

その中で孤軍奮闘したのが試合前、「(昨シーズンの)悔しさは忘れちゃいけない。思いだしながらプレーするものではないけれど、悔しさをいい形で出したい」と語っていた松井選手だった。第1打席、初球から打ちにいく積極性を見せ、この試合ヒット3本の大活躍。大舞台での松井はやはり一味違っていた。今日の松井は、あの6月の絶好調時を彷彿とさせるような状態の良さだったのでは。強引さはなくなり、基本的にセンター方向へのバッティングだった。体が開かずポイントまでいい形で呼び込んでいるように感じた。今の松井選手には、広角にヒットが打てる柔軟性があるのでは。そして、何よりもバットが振れている!!

10/1
第2打席0-2-2 ランナー:なし 3球目、真ん中やや高めに甘くナックル(111km/h)が入ってくる。ポイントまで引き付けてしっかり軸足に残り、松井本来のややアッパー気味のスイングで捉えた打球は、センターバックスクリーンに一直線に飛んでいく。打った瞬間はセンターフライかなと思った打球は、ぐんぐん伸びていき、本当にギリギリスタンドに飛び込んだ。第23号ソロホームラン!!待ちに待ったセンター方向へのホームラン(センターから左方向へのホームランは7月24日以来)、センター方向への強い打球だった。松井がメジャーに渡って追い求めていた「打つポイントを後ろにし最後まで球を見極め、体重を後ろに残したまま左手主導でボールを強く捕らえ、体が開かないように振りぬく。」が実践できたバッティングだったのでは。右肩が最後まで我慢できてボールを引き付けられたのが大きかったと感じた。2ストライクからこれだけきっちりバットを振れるというのは、状態の良さがそうさせたのかなと思った。20連戦中、疲れを隠せない松井がいた。その松井が休み無しに毎日試合に出場しながら、ここまで状態を回復させてきたのは、さすが松井としか言いようがない。想像を超えていた。
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8/2
今日も松井は、徹底的にセンター方向への打球を心がけているように見えた。今後、センター方向を意識している松井の打球が上がっていき、自然と左右どちらかにズレて左中間、右中間へ飛んでいく痛烈な打球が増えていけばいいなぁと思う。

8/3
第1打席2-1-1 ランナー:なし 3球目、外角低めへの速球(143km/h)が外れてカウント2-1。左投手に対しても惑わされることなくボールが良く見えている印象。4球目、インコース高めへの速球(143km/h)を体の前でさばいて、ライトの右を破る2ベースヒット。ゆったりとテイクバックを取ってぎりぎりまでボールを呼び込んでいた。松井は肩口から入ってくる左投手の球に対して、変化球でも速球でも体が開かずタメを作れるので得意としているのかなぁと思った。今季29本目(AL:3位タイ)の2塁打となった。

第3打席0-0-2 ランナー:一塁・二塁 初球、内角やや低めへの速球?を打ち上げてしまいセンターフライ。バットは走っているように見えた。この打席、若干のタイミングのズレがあったもののフライとホームランは紙一重だったように感じた。それぐらいスイング自体はまとまっていたのでは。

今は、松井も言っていたように自然体で打てる球を待って、余分な力を入れずに素直に打ち返すことが出来ているように感じる。センターを中心に広角打法。このようなバッティングが続いていけばそのうちホームランモードに入ってくると信じたい。

8/6
松井のバッティングが突然崩れた。一体、何があったのか。外角球の見極めに苦労していたという印象。球筋が見えていなく、松井の形の中にボールを呼び込めていないといった感じだった。今シーズン、調子を落とした時もボールを見失うという事は無かったと解説の方が言っていたのを聞いた気がする。それだけボールが見えなくなるというは深刻な事態だと思う。明日から、悪い方向へ向かわないことを祈りたい。明日の試合は1打席でもいいので松井らしいバッティングが見たい。頑張れ~、松井!!

8/7
松井は8月に入って打率.185。7月31日にタイムリーを打って以来、今日までランナーを得点圏に置いて10打席連続タイムリーが出ていない。7月30日・31日のエンジェルス戦での劇的な勝利に運を使い果たしてしまったのかな。今シーズン、スランプに陥ったことについて松井は、「自分がコントロールできないところまで考え過ぎたというか、そういうところでしょうね。チームがなかなか勝てない。そういう状況の中で、今まで以上の責任感とニューヨークという街の人気と伝統のあるチームという重圧も重なった。チームのことを考え過ぎて、自分のこともおかしくなった。もしかしたら初めてかもしれない。」と答えている。精神的なものとバッティングは密接に連動しているんだなぁという感想だった。今はスランプとは違うけれど、チームの勝利が松井にとっての一番の薬になると思う。頑張れ~、松井!!打順を下げられる前に、何とか上昇だ~!!GOGO・55(^^)

8/8
第4打席3-2-2 ランナー:なし 初球、低めに大きくチェンジアップが外れてボール。
解説・大島氏:「離れた瞬間、ストレートに見える球を悠然と見送ることが出来るということは、松井の状態は良い。これが、上体から左肩が前に出てきながら打ちに入ってしまうと大体ボールは見えていない。」
2球目、真ん中低めへのストレート(154km/h)が外れてボール。3球目、真ん中外寄りの速球に対して振り遅れで空振り。4球目、インコース低めへの速球にかろうじてバットを当てファール。
解説・大島氏:「早いボールに負けまいとして体まで振ってしまうとバッターは差し込まれてしまう。バットが出てこない。昨日のレフト線上に打った感覚でバットを最短距離でポンと出すとバーンと飛んでいく。」
5球目、外角高めに速球(156km/h)が外れてボール。これでフルカウント。6球目、外角高めへの速球(155km/h)をカット。150km/hを超える速球に対して余裕を持ってカットしているように見えた。この打席はボールを良く見極めることが出来ていて、落ち着きを感じた。7球目、真ん中へ甘く入ってきたチェンジアップ(143km/h)を打って力の無いライトフライに倒れる。大きな軸のブレがあったように見えた。そのためかキレのあるスイングとは違い、バットも遠回りしている印象だった。チェンジアップにタイミングを外され、何とかバットに当てようとしたため仕方なかったのかもしれない。

松井は今日、3割を切った。状態は悪くないが、調子はイマイチといった感じが続いている。何かが足りないと感じる。いつもピンポン球のように飛んでいく打球を期待しているが、なかなかそういう打球が出ない。今日のロドリゲスのホームランは、バランスが極めてよく余分な力を入れずにリラックスして打っているように見えた。それに対して松井は力みが感じられ、バッティングのバランスを崩しているように感じられた。今日、大島氏が言われた「昨日のレフト線上に打った感覚でバットを最短距離でポンと出すとバーンと飛んでいく。」というのが理想なのかもしれない。頑張れ~、松井!!

ここ10試合、四球は0だった。それだけ今は、積極的に早いカウントから打っていると思われる。松井の調子の良さと四球の数は比例している傾向にあるように感じられる。やはり、松井はじっくり甘いボールを最後まで待つ方が合っているのかも。追い込まれてからの勝負強い松井が見たい。

8/9
第3打席1-0-2 ランナー:二塁 2球目、真ん中へ甘く入ってきた変化球?を打つもセカンドへのライナー性のゴロに倒れる。ボールを引き付け切れなく、体が前に流れて撫でるようなバッティングに見えた。軸がその場にとどまって、左足に重心を置いた調子のいい時のバッティングとは違っていた。調子のいい時なら確実に長打になっていた球だったと思う。

第4打席2-1-0 ランナー:なし 2球目、真ん中インコース寄りへの速球(143km/h)に振り遅れ気味でファール。かなり上体に力が入っている様子だった4球目、真ん中高めへ甘い変化球(124km/h)が入ってくる。うまくタイミングを合わせ、いい当たりで捉えるもライト正面へのライナーに終わる。ライト方向へ強引に引っ張ろうとしてややバットが遠回りしているように見えた。そのため、最短距離にバットが出た時に見られるインパクトの瞬間に一気に力を伝える力強さが足りなかったのでは。ヘッドスピードが遅く感じた。それにしても残念。

松井のコメント:(第3打席、第4打席について)「ちょっと強引さが出た。強引にいった分、正面に飛んだかもしれない。もう少しセンター寄りに打ち返せれば、いい打撃になったと思う。」

松井は、今日も3度の得点圏にランナーを置いた場面でヒットを打つことが出来なかった。その焦りからか、やや強引さが出てきていたように思う。見ていて松井ファンには辛いゲームとなった。やはり、今の松井は前に突っ込んだり、軸がブレたりバッティングを崩しかけてきているのではないだろうか。今シーズン、調子を取り戻すきっかけとなった6月11日、カーディナルス戦。あの試合で2ベースヒットを打ったときの感覚が、今再び必要なんじゃないかと思う。軸足に体重を残して、その場でのスムーズな軸回転という理想的なバッティングを見たい。解説によると、捻挫した際トレーニングが出来ず、そのシワ寄せとして今の不調の波が来ているのではという指摘だった。確かに、疲れがバッティングに影響しているのかもしれない。何とかこの2度目の壁を乗り切れば、シーズン終わりまでいい状態を維持したまま戦っていける気がする。ここは踏ん張りどころ。

8/10
第1打席2-1-0 ランナー:一塁 初球、4球目、真ん中低めへのボール気味の速球(150km/h)を打ち上げてしまいレフトへの浅いフライに倒れる。昨日のセンターフライと同じようなバッティングで、ボールにバットを当てにいっているように見えた。体重が後ろに残っていなく、前のめりになっていたのでは。やや手元で沈む厳しいコースのボールだった。解説によると右方向を意識したが実際はレフトへボールは飛んだので、自分の感覚とバットの出、ボールの当たる位置にズレがあるのではということだった。

第4打席1-0-1 ランナー:なし 2球目、インコースやや低めへの速球(148km/h)を球威に負けず捉え一・ニ塁間を痛烈に破るライト前ヒット。やや差し込まれ気味にも見えたが、前に突っ込むことなく軸足に体重が残り、その場で綺麗な軸回転していたよう感じた。久々の会心のバッティングだったのでは。松井の中でも納得しているはず。この最後の打席がきっかけを掴む、そして明日へと繋がるものとなればいいな。最後の最後でこんな素晴らしい当たりが見れて本当に嬉しい!!

8/11
第3打席1-2-0 ランナー:なし 4球目、インコースやや低めへの変化球(148km/h)を捉える。打った瞬間鈍い音がして、これは芯を外されフライアウトだろうと思いきや、打球は思いのほか伸びて右中間スタンドへの第18号ソロホームラン。バットの根元寄りに当たっていたが、それを補うように軸足に体重を残したスイングで最後の押し込みがあったのでは。スーッとテイクバックを取りトップの位置まで持っていく。いい形でタメをつくり体の開きを押さえて十分引き付けてから打っていた。また、バットをインサイドアウトに出してインコースの球を上手くバットに乗せていた。

第5打席1-0-2 ランナー:三塁 2球目、真ん中へ甘く入ってきた変化球(119km/h)を打つも伸びが無く平凡なライトフライに倒れる。開きが早く真ん中のボールに対しても遠く感じるようなバッティングだった。松井は左ピッチャーには、相性がよく開きを押さえタメを作って打てるというイメージがあるが、左のサイドハンダーには勝手が違うのだろうか。

松井のコメント:「体の切れが出てきた。体調もよくなってきた分、バットの振りもよくなってきた。これまでは、打率自体も良くなかったし、チャンスで凡退することが多かった。タイムリーが出ない苦しさはありましたね。」

体力の回復と共に上体の余分な力が抜けて軸足に重心を残した松井の理想とするバッティングが増えてくるのでは。

8/12
第1打席1-0-0 ランナー:なし 2球目、真ん中への速球(142km/h)を捉え、痛烈な打球がライトの右を抜け2ベースヒット。甘い球に対して、自然とバットが出てきているようだった。スイングにもキレがあって状態の良さを思わせた。また、テイクバックを取ってボールを呼び込む際、調子がいいと一瞬動きが止まったように見え、タメがあったあと鋭くバットが出てくるという印象がある。この打席も、一瞬の静止時間があったように感じた。ボールがよく見えている証拠だと思う。

第3打席1-0-2 ランナー:一塁 2球目、真ん中やや低めへの速球(150km/h)を打って左中間方向へのシングルヒット。バッターボックスの中で自然体で構えて、リラックスしてボールを呼び込めているような印象を受けた。そのため軸のブレが少ないのではないかと感じた。

今日の松井は、7月10日以来の猛打賞。3安打し打点がなかったのは残念だったが、しっかり勝利に貢献した。バッティングでは、ボールを呼び込みタメを作る際に一瞬動きが止まったように見え、その後ボールを真芯で鋭く捉える、あの心地よい感覚をまた味わうことが出来て嬉しかった。カウントを追い込まれてからでも、しぶとくヒットにする勝負強い松井が戻りつつある。
松井の調子はチームの勝敗に大きく影響すると思っている。最近特にそう感じる。今、松井の熱い夏が始まった。

<追記:ニュース記事>
しばらく調子を落としていたが、実は、グラウンドの外で"壮絶な戦い"があった。
 体に力が入らない。「ズボンがぶかぶかだよ」。細くなったほおをなでながら漏らしたのは、トロント遠征中の7日だった。対策を問われると「食って寝るしかない」。大まじめな顔で答えた。
 暑さが本格化した球宴明けの先月14日から11連戦、さらに26日からの6連戦をこなすと、体重は3キロ落ちていた。「疲れのピークだった」と振り返る8月2日からの遠征では、分かっていても体が動かない。そこに"偽ゴジラ"がいた。
 エネルギー充電は、やはりニューヨーク。試合後のウエートトレーニングを控えた。8日に戻ってから、休養も十分にとれるようになり、入念なマッサージで、徐々に体力も戻ってきた。「体にキレも出てきました」。こけていたほおが目立たなくなったのを合図に、本来の姿を取り戻した。
~(サンケイスポーツ)~

オールスター休みを今年は取っていたので、夏バテは無いだろうと勝手に高をくくっていた。しかし、夏の暑さは予想以上に松井の体力を奪っていたようだ。体の切れを失うことが、ここまでバッティングに悪影響をもたらすとは。
それでも試合に出続けながら、体力を回復し体の調子を何とか整えていった松井は凄い。やはりこれまで連続試合出場を12年間続けてきた経験は強みだ。

8/13
第1打席0-0-1 ランナー:一塁・三塁 初球、真ん中低めへの速球(147km/h)を綺麗に打ち返してセンター前タイムリーヒット。来たボールを素直に打ち返していた。調子を落としていた時は、低めのボールに対して前に突っ込むような場面が見られたが、この打席は、当てに行くのではなくボールを呼び込んでいた。しっかり後ろに重心を残し下半身の力が打球に伝わっていたのでは。

8/14
第1打席1-2-2 ランナー:一塁 3球目、インコース寄りやや低めへ入ってくる変化球(132km/h)を打つもレフト方向へファール。
解説・大島氏:「膝元にスライダー系のボールがいいコースに来ただけで、いいスイングをしている。」
4球目、外角への速球(150km/h)に対してやや振り遅れ、ファール。
解説・大島氏:「2ストライクと追い込まれた後のバッティングで、ある程度、ポイントを近くに置いて変化球も頭に入れて対応している。いいスイングで、追い込まれてからこれだけのスイングはなかなか出来ない。無理に引っ張ろうとしていなく良い。悪い時は、上体が前に出てきてどうしてもバットのヘッドが返ってしまう。」
5球目、高さは真ん中、外角への変化球(134km/h)を打ってサードファールフライ。緩い変化球に対しタイミングを外され、バットにボールを当てにいったような感じで、軸がボール方向へブレていた。そのためか、バットが遠回りしたように見えスイングの鋭さが感じられなかった。
大島氏:「ファール2球の内どちらか1球で仕留めたかった。」

第3打席0-2-2 ランナー:一塁・二塁 3球目、高さは真ん中、インコース寄りへ若干浮き上がってくるような変化球(114km/h)を捉えた。ライト3階席・アッパーデッキに届く特大の19号逆転3ランホームラン!! あの全く歯が立たなかったシャウスから、ここしかないという場面で逆転ホームラン。凄い・・・。鳥肌が立った。
完璧のタイミングだったのでは。これまでように翻弄されるバッティングではなく、完全に松井の間合いの中にボールを呼び込んでボールをバットに乗せていた。インコース寄りだったので肩の開きが押さえられ、一番体重の乗るポイントで捉えていたように感じた。何度見ても惚れ惚れするようなバッティング。
松井は、シャウスとの対戦を重ねこれまでの凡打を無駄にせず、1打席1打席をきっちり分析して力に変えているんだろうなぁという印象を持った。さすが松井。
大島氏:「レフト方向への風がポール際の打球を切れないでスタンドに運んだ。0-2と追い込まれたからこそ出来た打撃では。追い込まれていたので右の肩が少し残った。2ストライク後のホームランに価値がある。今、状態はいい。」

第4打席3-2-2 ランナー:なし 厳しいコースをしっかり見極め四球を選ぶ。
<大島氏>
・「ボールを追いかけることをしていない。アウトサイドに来たからといってアウトサイドの方に、インサイドに来たからといって体を開きながらということも無い。何打席かヒットが続かなくても今のままを続けていけば打点も上がってくるし、いい所で打てると思う。」
・「見逃し方も非常に良い。テイクバックを取って左足に体重を乗せステップをして、しっかり振り幅が自分のポイントとの間に出来ている。」

【ニュース記事】
今月上旬なら、ポールの右側を通過していたに違いなかった。不調時は右肩の開きが大きかった。試合前練習では、これまで以上に左方向の打球を意識。ボールを手元まで呼び込む作業を繰り返した。この日のアーチは右肩が全く開かず、耐えることができた。「バッティングとしては非常に良かった」久しぶりに全開宣言も飛び出した。
 難敵も撃退した。左腕・シャウスとはこれまで10打数無安打だった。「シンカー系とスライダー系のどちらかに絞らないと打ちづらい」と話していたが、この日の打席はカウント2―0と追い込まれてから。「追い込まれたし両方意識した。甘く来たから打てたんですよ」そう控え目に振り返るが、ためて打つという自身のスタイルが戻ってきたからこそ、描けたアーチだった。トーレ監督も「これまでの対戦成績を考えて、オレが代打で出ようかと思ったよ。(シャウスとの相性の悪さは知っていたけど、代打を送ることは考えなかったよ。)それにしてもあの一発は大きかった」と上機嫌で称賛した。
~(スポーツ報知)~

8/16
第1打席1-2-2 ランナー:二塁・三塁 2球目、真ん中への甘く入ってきた速球(146km/h)に空振り。かなり上体に力が入ってバットが遅れて出てきたように見えた。
解説・本西氏「今のは振りすぎ。しかし、タイミングが合っているからあそこまで振れる。悪くはない。」
4球目、インコース寄り低めへの速球(146km/h)を捉えセンター前2点タイムリーヒット。右肩が開かず体の正面でしっかり捉えていた。捉えた後も頭の位置を最後まで残し、安定した軸を基にしたフォロースルーだったのでは。
解説・本西氏「2ストライクまでのスイングとは違っている。追い込まれてからは思い切って振りにはいっていない。バットが力みもなく自然に出るようになった。スイングに無駄がなく最短にバットが出ている。引っ張りたくなるような球だったが引っ張らないでセンター方向へバットを放り出している。技ありのバッティング。」

今日の松井は外角の球に苦労していたように感じた。1打席目は自然にバットが出ている印象だったのにその後突然、強引さが出てしまったのでは。3打席目、初球からボール気味の外角の難しい球を打ちにいった辺りからバッティングが崩れた。やはりボール球に手を出すという事はバッティングを崩す原因となるのか。体が開かずにボールを呼び込んで、素直にバットが出る状態になればいいな。

8/17
第1打席0-0-2 ランナー:一塁・三塁 初球、真ん中インコース寄りやや高めへ浮いた変化球?(138km/h)を積極的に打ちにいってライト前タイムリーヒット。解説によるとバットが自然に出たというよりはライト方向へ強い打球を打とうという強引さが出た打席となったのではということだった。
解説・本西氏:「気持ち開きが早い。逆方向ではなくライト方向へ打球が集まるというのはそのためでは。」

第3打席0-2-0 ランナー:なし 3球目、外角低めへのカーブに完全に泳がされファーストゴロ
本西氏:「ちょっと修正する部分がある。外の変化球に対し胸が早くピッチャーの方向を向いてしまっている。そうするとバットは外から出てしまう。だから今みたいに引っ掛けた打球が出てくる。しかし、意識してショートの頭の方向へ強い打球を打つという練習をやるとすぐ戻ると思う。」

松井は昨日の強引さが出てしまうバッティングが今日も続いていたという印象だった。引っ張らずにセンター方向へ打ち返せば長打になると思われる球に対してもライト方向への意識が出ていたのでは。そのため開きが早くバットが外から出てくる悪循環に陥っているという事だった。開きを抑え、最短距離にバットが素直に出るバッティングを見たい。頑張れ~、松井!!

8/19
第1打席3-1-0 ランナー:なし 5球目、高さは真ん中、外角へ沈みながら逃げていく変化球(146km/h)を打ってセカンドゴロ。外角の球に対してやや開きが早く強引に引っ張ったという印象。また、ポイントが前で打っていて力の無い打球だった。引き付けて逆方向への打球を見たかった。

今日の松井は、解説によると2打席目以降、意識的に強引さを取り払おうとしていたという事だった。これは明日のバッティングにつながるような気がした。強引さがなくなれば力みが取れ、開かずいい形でボールを呼び込めるので、自然と長打が出ると信じたい。明日への期待が高まる。

松井が調子がいい時は、速球でも変化球でも柔軟に対応できる"タメ"がある。松井自身が語っているように、打ちにいくまでのバランスが非常に安定しているように見える。現在は打つポイントが前にいっていてバランスよくボールを呼び込む間合いが取れず、崩されることが多くなっているのでは。そういう意味で今の調子はイマイチなのかなぁと感じた。昨日、今日とバッテリーにうまく攻められているというのもある。速球を待っていても変化球にうまく合わせるバッティングが出来る勝負強い松井が見たい。頑張れ~、松井!!

8/21
第4打席2-0-1 ランナー:なし 3球目、外角寄り低めへのシュート気味の速球(145km/h)を打って大きな当たりだったが伸びがなくセンターフライ。この3連戦で初めての外野に飛んだ打球ということだった。重心がやや軸足に残り、いい感じで打っていたのに思ったより伸びがなかったのは、シュート回転で若干、芯を先のほうに外されたからだろう。あと、センターから右方向にホームランにするには少しポイントが近かったのではないかと感じた。しかし、ゆったりとボールを呼び込んでいて明日へと繋がる打席になったのでは。

今日の松井のバッティングを見て、狙い球と違う球が来たときに崩されやすい状態にある(特に変化球に対して)のかなぁという印象を受けた。タイミングを外されても、狙ったコースと違う球が来ても柔軟に対応できる頼もしい松井選手が見たい。
今回の遠征6連戦では、21打数3安打で打率.143。今月上旬も、松井が調子を落とした時期があった。その原因は疲れから思うように体が動かないというものだった。今、外角中心の攻めに対しタメを作れずゴロが増えているのも疲れからくるものなのかもしれない。
ニュース記事によると【松井は試合前の打撃練習でも、バットからまるで快音が響かない。汗を振りまく松井をあざ笑うかのように、打球はフェンス際で力なく失速していく。202打席連続ノーアーチのころと、全く同じ傾向だ。(夕刊フジ)】という事らしい。
8月上旬の不調は、遠征からホームのニューヨークに戻りゆっくり休養を取ったことがいい方向へ向かった。明日からヤンキースはホームでの試合。復調のきっかけとなればいいな。
やはり、松井の塁上をを走り回るような活躍がなければチームに活気が出てこない気がする。(個人的意見)。チームに勢いをつける1打を期待。頑張れ~、松井!!応援してます。

8/22
第1打席1-1-0 ランナー:二塁 2球目、外角低めへ大きく外れる変化球(121km/h)を見送ってボール。この2球、全く体が開く素振りを見せずいい形でボールを見送っていた。3球目、真ん中低めへ甘く入ってきた速球?(140km/h)を逆らわず打ってショートの頭上を越えるレフト前ヒット。ライト方向への打球を狙うのかと思いきや、十分引き付けて最短距離でバットを出しコンパクトなスイングをしていた。これまで引き付け切れずレフト方向へのヒットは出ていなかったが、この打席は右肩、右腰が開かず安定してボールを呼び込んでいて自由度のあるタメの作り方だったのでは。
解説・本西氏:「右肩が開かずにきっちり残ることによってバットのヘッドが生きて、強い打球が打てる。腰の入ったバッティングだった。」
左投手との対戦が復調のきっかけとなるか。

第4打席2-0-1 ランナー:満塁 3球目、真ん中への変化球(135km/h)を捉え一・二塁間を抜ける2点タイムリーヒット!!アナウンサーは思わず「来た!!」と叫んでいた。甘いボールを逃すことなくしっかり捉えた。ゆったりとしたテイクバック。そして、一瞬の動きの止まったようなタメがあってからのしっかり軸足に残した鋭いスイング。理想的なボールの呼び込み方だったと感じた。変化球にも崩されない安定した間合いの取り方が戻ってきたのかなと思った。それでもほんの少し開きが早く、真ん中のボールに対し若干遠く感じるようなバッティングに見えた。もうワンテンポ待てていたら打球が上がって長打が出たかもしれないということだった。

今日は8月7日以来、13試合ぶりのレフトへのヒットが出た。ここ20試合でレフトへのヒットがわずか2本。そして、その間のライト方向へのゴロが80打数中21個。去年、松井が課題としていたのは外角の球を引き付けてレフト方向へ強い打球だった。しかし、今年調子を落とした時は、決まって強い打球を打ちたいという意図から外角の球を巻き込もうとしての強引さがつきまとっていた。レフト方向へ打つにもライト方向へ打つにも松井が何度も語っているようにボールを呼び込みミートするまでの間合いの取り方が重要になってくると思われる。ポイントまでいかに自然体で待てるか。そういう点で今日の第1・3・4打席は理想的な間合いの取り方だったように感じた。
先日、テレビのインタビューで松井が「やっぱり、打ちにいくまでのバランス的なものですよね。僕はそれが一番大切だと思っているんです。それが出来れば、絶対いいスイングが出来るし、いいボールの捉え方が出来ると思っているんですけどね。」と語っていた。今日、その意味が改めてよく分かった。安定してどこか余裕が感じられるボールの呼び込みは、鋭いスイング、ブレないスイング、軸足に残したスイングを生む。今日のバッティングが復活ののろしとなればいいな。頑張れ~、松井!!!

<追記>
・今季の満塁の成績は13打数6安打の打率4割6分2厘・16打点。

・【1週間ぶりの本拠地ニューヨーク。その間、タンパ、シカゴでの6試合は、チームともども苦戦続きだった。21打数3安打(打率1割4分3厘)で3打点。】

そんな中、試合前のロッカーで急きょ開かれたドン・マッティングリー打撃コーチ(44)との打撃教室。約10分間の熱血打撃指導
「悪い時の癖が出てる。体が開いちゃってる。もう少し我慢しないと。軸となる左足を今一度、しっかり意識しながら打ってみろ。」
第1打席で左前打を放つと五回一死一、三塁では中犠飛と、忠告通り軸足体重を残したまま体の開きを抑え、中堅から左方向へ鮮やかな打撃を披露してみせた。

松井は自分なりに原因分析は終えていた。「結果が出ないということは、どこかが悪いということ。ボクの場合、大抵は右肩の開きが早くなってるんです。それは練習で修正するしかないんです」。試合前の打撃練習では、両足の親指裏部分にあたる「母子丘(ぼしきゅう)」に重心をかけ、右肩の開き、強振しないスイングを再確認。微調整は完了していた。
(ニュース記事参照)

8/23
第2打席0-1-0 ランナー:なし 2球目、高さは真ん中、インコースの速球(135km/h)を打つも詰まらされてライト正面へのフライ。ボールの呼び込み方は良かったように感じた。しかし、かなりバットの根元寄りにボールが当たっていた。外角の球が頭にあって差し込まれたように感じた。
解説・本西氏:「右肩が下がり気味でバットが遠回りしているので詰まったのでは。また、右腰がもう少しピッチャー寄りに入っていけば何とかさばけたかも。」
過去、マルティネスが同じようなコースへの球をホームランにしたバッティングと比べると、若干バットが下から出ているようだった。インコースの球はギリギリまで開かずに引き付けてからの鋭い腰の回転と上からバットをコンパクトに出すことが重要なのかなと感じた。

第4打席2-2-0 ランナー:なし  4球目、インコース低めへの速球(147km/h)を綺麗に捉える。ライトフェンス直撃の二塁打かと思ったが、打球はなかなか落ちてこない。そして、スーッとライトスタンドのファンの中に吸い込まれていった。第20号同点ソロホームラン!!
まるで松井選手が好きだと言っている左投手のインコースへのカーブを打つかのようなバッティングだった。速球にもかかわらずステップした後、一瞬のタメがあったあと腰を落とし気味でうまくバットにボールを乗せて運んだ完璧なホームラン。これもやはり、いい形でボールを呼び込めているから出来た技だったんだろうなぁと思った。腰が入り体重の乗った打球だった。
解説・本西氏:「右足をステップした後、一瞬我慢できている。だから、バットが綺麗にヘッドスピードが効いて出てくる。」

「低めだったから、切れなかったんでしょう。手とバットの距離が取れる低めだから打てたんだと思う。高めだと窮屈になりますから。」

8/24
第1打席1-2-1 ランナー:なし 4球目、外角低めに沈むカーブ(113km/h)を打ってセンター前ヒット。追い込まれていたためにストレートのタイミングで待ちながらも、変化球が頭にあったと思う。抜いたカーブに対して足をステップした後も暫くタメを作ることが出来ていた。しかもその間、全く体が開くことなくボールを呼び込み、下半身の柔軟性を使ってきっちり捉えていた。緩い変化球でも体が前に流れず自然と反応していて、調子の良さを感じた。コースも非常に厳く、この打席の内容は凄いものがあると感じた。

第4打席2-0-1 ランナー:一塁・二塁 3球目、外角低めへの速球(151km/h)を逆らわずに捉え左中間を破る走者一掃の2点タイムリー2ベースヒット!!開きを抑えてボールを呼び込み、左腰をボール方向にぶつけるようなバッティングで、体重の乗った打球がレフト方向へ飛んでいった。引き付けてレフト方向へ打っているため、しっかり軸足に重心の残ったスイングが出来たのだと思った。

松井はホームに戻ってから急激に調子を上げてきた。ホームに戻っての1試合目は、甘い球を確実にヒットにしていたが、今日は外角の難しい変化球、速球をきっちり捉え非常に内容の濃いバッティングだったのでは。今日の試合で、松井が求めるバッティングを確実のものにした気がした。
ニューヨークに戻ってきた日の試合前、松井はマッティングリー打撃コーチから体の開きを指摘されていた。松井自信も右肩の開きを自覚し、練習での修正を試みていた。それが、ここ3試合、結果となって表れている。"体の開き"がこれほどまでバッティングに大きな影響を与えるなんて少し驚いた部分もあった。体の開きを抑えボールを呼び込むことによって、その後の体の鋭い回転を生みバットのヘッドスピードが上がる。また、外角の球に対しては、バットとボールの距離を取ることが出来、強い打球を生み出す。さらに、バランスよくボールを呼び込むことが可能となり、変化球にも崩され難く軸足に残ったスイングが出来るのではないかと考えた。今の理想的なボールの呼び込み方をなるべく長く維持して欲しいなぁ。頑張れ~、松井!!

8/25
第1打席0-0-0 ランナー:一塁 初球、外角低めへのやや外に逃げていく速球(142km/h)を打って二遊間を抜けるセンター前へのクリーンヒット。このヒットで大リーグ通算500安打に到達した。2番としての仕事をきっちりと果たす。左投手の外角の球に対しても腰が引けることなく腰の入ったバッティングだった。腰の開きを途中で止めて体の正面でボールを捉えている感じで、長打を狙わず短打でランナーを進めようとする意図があったのでは。体の開きを抑えているために、ボールを引き付けても、バットとボールの距離が十分取れているように見えた。ともすると体が前に流れていき、引っ掛けてしまいそうだが、必死で重心を残そうとしていた。

第4打席0-0-2 ランナー:三塁 初球、外角低めへのスライダー?(135km/h)を打ってセカンドの横を抜けるセンター前ヒット。球種は違うが、第1打席と同じようなコースを同じようなバッティングでクリーンヒットしていた。開きを押さえ右側に壁を作り、体の正面でボールを捉えていた。松井は長打を狙わずに、外角の球をコンパクトなスイングでセンター方向へ打ち返そうという意図が感じられた。これまで外角の球を打って数多くファーストやセカンドの正面へ打球が飛んでいた。打ち方が良くきっちり捉えると、ちゃんとヒットゾーンに打球は飛んでいくんだなぁと実感した。更に、センター方向へ打ち返せるのは、軸足に重心がしっかり残っているところによる部分が大きいのでは。体が前にいかないように若干、腰を落として下半身の柔軟性を使っていた。

8/26
第4打席1-0-2 ランナー:なし 2球目、真ん中低めへの速球(148km/h)を捉えるもやや上がり過ぎてフェンス手前への大きなライトフライ。わずかにボールの下を叩いてしまったという感じ。しっかりボールを引き付け、やや重心を落として上手くすくい上げていた。しかし、その場での綺麗な軸回転ではなく、やや右腰が引け気味で回転していき、若干後ろ体重でボールとの距離が遠くなったのでは。そのため、打球に体重を乗せることが出来なかったのではないかという印象を受けた。

今日の松井は第1打席・第2打席ともランナーを置きながらチャンスを広げることが出来なかった。ある記事に、好調さゆえに早いカウントからでも難しいコースにも体が反応してしまい、思いがけない落とし穴にはまったのではないかとあった。裏を返せば今は、松井の中で外角の球に対してレフト方向への打球のイメージがしっかり出来ているのかなぁと思った。明日からも外角への厳しい攻めをされると予想されるが、松井はしっかり対応してくれると信じたい。頑張れ~、松井!!

8/27
第3打席2-1-0 ランナー:なし 4球目、真ん中やや高めへの変化球(138km/h)を完璧に捉えたように見えた。しかし、打球にあとひと伸びがなくフェンス際へのセンターへの大きなフライに倒れる。ボールを引き付けて軸足に体重の乗って打った打球で、バットの芯にも当たっているように見えた。後は何が足りなかったのか。
解説・辻氏:「ポイントですかね。伸び切ってミートしたところでうまく力が伝わっているか、いないか。ポイントのズレでヘッドの利きが強いか弱いか。」
若干バットをセンター方向へ放り出すような左腕による押し込みが足りなかったのかなと感じた。また、若干の始動の遅れからか、ゆったりとしたスムーズなテイクバックとは違いグリップの引きがほんの少しぎこちないのではないかと思った。そのため十分な間合いが取れなかったように感じた。

8/29
第5打席2-1-2 ランナー:なし 4球目、インコース寄り低めへの変化球(119km/h)を打つも、ボールを呼び込め切れず、バットの先に当たりボテボテのピッチャーゴロ。調子がいい時は、緩い変化球に対して右足を踏み込んだ際、一瞬のタメが見られる。この打席はそれがなく体が前に流れていたように感じた。

今日の松井は、タイミングを外される場面が多かったように感じた。先日、ニューヨークに戻って調子を上げていった時、松井は「ボールを長く見られている」と話していた。この試合は、ボールを見る間合い、また見極める一瞬のタメが、十分作り切れていないのではないかと思ったりした。頑張れ~、松井!!

8/31
第1打席0-1-0 ランナー:一塁 2球目、外角寄り低めへの速球(159km/h)を打ってショートゴロ併殺打。レフトへのヒットになっときのバッティングを見ると腰がしっかり入っているが、この打席では、ややかかとに重心があって、ボールとの距離が遠くなり打球に体重が乗らなかったという印象。またバットが遅れて出てきて、スイングにキレがないように見えた。

相手投手が良かったとはいえ、今日も松井選手に元気がない。体の回転、スイングにキレが感じられなかった。厳しい攻めで中々甘いところにボールが来ないのと、松井の状態の悪さが相まって、バッティングの歯車が今は噛み合っていない印象。8月に入ってから松井選手の状態がいい時と悪い時の差がハッキリするようになってきた。それは疲れが少なからず影響しているはず。今日で17連戦の13試合目。疲れも溜まってきている頃だと思われる。それでも今のヤンキースには松井選手の活躍が必要不可欠。何とか踏ん張って欲しいです。気持ちだけは高い位置に保った、気迫を感じる松井選手を打席で見たいです。頑張れ~、頑張れ~、松井!!


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7/1
第3打席2-1-2 ランナー:なし 4球目、真ん中外角寄り高めへ逃げていく速球を捉え打球はレフト方向へ。またレフトフライだろうなぁと思って見ていたら打球はぐんぐんと伸びていき、なんとレフトスタンドに飛び込む第11号ソロホームランにしてしまった。それもぎりぎりのホームランではなく、ある程度飛距離に余裕のあるホームランだった。待ちに待った今シーズン初のレフト方向へのホームラン。嬉しくて仕方ない。これまで、ことごとくレフト方向の打球はフェンス手前で失速していたが、これが調子の良さなのかホームランになる時はあっさりホームランになるものなんだなぁと感じた。そんなに強振したようには見えなかった。しかし速球に対し完璧のタイミングで上から強く叩いていた。レフト方向にはここのポイントしかホームランはないというようなタイミングで捉えたのではないか。そのためボールを捉えるミートポイントでグッと左肘を伸ばしボールを力強く押し込むことが出来たと感じた。また、左腰が入って下半身の力がボールにしっかり伝わっていた。今回のホームランは重心がやや高めで、更に重心は軸足に乗りつつもライト方向へのホームランの時より右足により多く体重が乗っていたような印象を受けた。体の回転による飛距離と言うよりはガツンとボールに上からバットをぶつけて体重をボールに乗せ飛距離が出たのかなと思った。
左腕の使い方とバットとボールの距離の取り方の感覚を掴んで、これからたくさんレフト方向へホームランが増えていけばいいな。レフト方向へホームランが出てくればホームランのペースも上がってくるのでは。

7/2
第4打席1-2-2 ランナー:二塁 4球目、外角やや低めへ逃げていくカーブ?(126km/h)にかろうじでバットを当てるも力の無いセカンドゴロに倒れる。久しぶりに外角の逃げていく球に腰が引けて、当てるだけのバッティングを見た気がする。逃げていく球に対してはどうしても追っていく形になり体勢を崩されてしまう。本当に厄介な球。タイミングを外されしかもコースが厳しくヒットにするには難しかったかもしれない。追い込まれていたために仕方ない。残念。

昨日のボンダーマンといいタイガースのピッチャーはインコースを積極的に攻めてきている。これまでなかった攻めに松井も少し困惑しているかもしれない。インコースいっぱいに決まる球はどういう風に打てばヒットになるのかなぁ。普通に打てば絶対、窮屈な打ち方になって詰まってしまうと思う。これからは他球団のピッチャーも内角への攻めが増えてくるかもしれない。昨日はインコースを中心に攻められてもそこばかりを意識しすぎず、自然体でバッターボックスに立ってレフトへのホームランに繋がったと松井は言っていたらしい。内角攻めにもバッティングを崩されることなく対応していけたらいいな。

7/3
第1打席0-1-2 ランナー:なし 2球目、インコース低めへの速球?(142km/h)を打つも当たり損ねでボテボテのファーストゴロ。右足をステップするために上げて、その下ろし方が若干早い気がした。絶好調の時はゆったりと足を下ろし、若干のタメがありボールを呼び込んでからバットの振り出しがあった。この打席ではそのボールを呼び込むタメを作り切れずに淡白なバッティングになったのではないか。ロバートソンとは対戦成績が悪いのもあるし、左投手ということもあってタイミングが取りにくいのかもしれない。

第3打席1-2-2 ランナー:なし 4球目、インコースやや高めへの速球?を打ってしぶとくセカンドの横をゴロで抜けるセンター前ヒット。インコースの球に対して窮屈そうなスイングでバットの根元寄りに当たり、やはり詰まり気味だった。マルティネスはインコースをホームランにするのが非常に上手い。最短距離でバットを出し、しっかり上から叩いてホームランにする。この打席の松井は若干アッパースイングになり打つポイントが近かったのではないかと感じた。インコースの球は差し込まれることなくしっかり体の前でさばくことが重要なんじゃないかとマルティネスのバッティングを見て思った。

7/4
第1打席1-1-2 ランナー:なし 内角低めへの落差のあるカーブ(108km/h)をすくい上げライト3階席手前の壁に当たる特大の第12号ソロホームラン。昨日のカーブにタイミングが合わず打ちあぐねていた松井とは別人のようなバッティングだった。右足をステップした後ワンテンポ、タメを作って回転によって体の前で完璧にさばいていた。100km/h台の緩い、しかも変化の大きいカーブにタイミングを合わせ芯で捉えるというのは、相当高い技術を必要とすると思われる。さすが松井。

松井のコメント:「いい状態で待てている。(打ったカーブについて)あの辺から来るカーブはたまりやすい。いいバッティングでした。自分の一番好きなポイントで打つことが出来た。」

7/5
第2打席0-0-1 ランナー:一塁・二塁 初球、真ん中外寄りの速球(143km/h)を打ってレフト前へのタイムリーヒット。自分のバッティングの型の中にボールを呼び込み、軸が全くぶれることなく打っていた。また、松井の理想とするゆったりとしたタイミングの取り方で長くボールを見ることが出来ていて、その後鋭いスイングで強くボールを叩き確実にヒットになっている。確率よく芯で捉えるために長くボールを見極めたいが見過ぎると差し込まれてしまうというジレンマがあるが、今の松井はそれに上手く折り合いをつけて非常にいいポイントで打てているのではないか。

第4打席1-0-1 ランナー:一塁 真ん中の速球(140km/h)を捉えライトスタンド3階席に届く特大の第13号2ランホームラン。今回のホームランは上手く説明できないが、今までのホームランとは一味違うという印象を受けた。あまりにも完璧なスイングと完璧な当たりですべてがスローモーションのように見えた。このあまりにも非の打ち所のないバッティングに思わず笑いが出てしまった。微動だにしない安定した下半身の上でフォロースルーの最後まで軸が一切ぶれることなく、更に全く余分な力が入っていなくリラックスしたスイングでバットを振り切っていた。
また、ボールをしっかり呼び込んでいてボールの方が松井の打つポイントに吸い込まれていくようだった。これだけあらゆるバッティングのいい要素が奇跡的にすべて揃うと、三階席まで届く飛距離が出るんだなぁという事を知った。よく上からボールを叩くと言っていたが、今回のホームランに関しては特にバットがボールの軌道に入る角度が絶妙だったのではないかと思う。

<ニュースサイトの記事>
 4月半ばからの長い不振の間「スイングを良くしようと思ったら、スイング以前が大事」と言い続けた。答えを見つけたのは6月10日の打撃練習中だった。テークバックの頂点を高く取ることで、球を待つ間のバランスが崩れなくなった。バランスが保てれば、バットは自在に出る。
 「投球に対していい対応ができているということ」。球は投手の手を離れてから約0・4-0・5秒で捕手に届く。バランスをものにした松井秀は、その短い間にいったいどれほどのことを考え、実行できるのか。1カ月前とは比べられないほど多くのことであるのは確かだ。
~(共同通信社)~

7/7
第3打席1-1-1 ランナー:一塁・二塁 3球目、外角ぎりぎりの速球(151km/h)にめいいっぱい腕を伸ばし捉えた打球は二遊間を抜けるセンター前タイムリーヒット。貴重な追加点を挙げる。これまで速球に対し押され気味だったのが、一転振り遅れることなくきっちり捉えていた。しかも150km/hを超える外角の球をセンターに弾き返すなんて驚きだった。松井の対応力の高さが光った。
解説によると「コンパクトに振れている。あの球をセンターに打ち返すのは松井の調子がいい証拠。調子が悪いときは、ファールかレフトへの力のない打球になっていただろう。」という話だった。速球に的を絞っていたためにテイクバックから間の取り方がしっかり出来ていた気がする。大振りせずコンパクトに打ち返した松井の勝利。

解説・梨田氏の話:「松井は強く叩こう、遠くへ飛ばそうという意識が働いた時、かなり上体が突っ込むことがある。突っ込みすぎて距離が取れないから軸足が折れた感じになったりする。それが右足を捻挫して以来、自然体で立てていて軸足に上手く残って前へ突っ込んでいない。ボールとの距離が非常に良く取れるようになった。調子を落としてくるとボールが見えている時間が短く、タイミングが計れなくなる。ピッチャーがモーションを起こしてからどれだけボールを長く見られるかが重要。」

7/9
第2打席3-2-0 ランナー:なし 7球目、インコース高めの速球(147km/h)を体の回転によりコンパクトに振り抜いていい当たりで捉えるも飛んだところが悪くライトフライに倒れる。松井は調子がいい時、高めの難しいコースを独特のスイングで捉える。この打席もインコース高めに対し、右肩を引き左肘をたたんで上からしっかり叩いていた。一時期インコースに対して詰まることが多かったが、打つポイントを修正してきているんじゃないかと感じた。どんな球に対しても自然と体が反応するいい状態にあるのでは。

解説・与田氏の話:「上下動が少なくなり目線をしっかり安定させることが出来、ピッチャーの投げたボールを線としてじーっと待てている。」

7/10
第3打席1-1-2 ランナー:一塁・二塁 初球、3球目、高さは真ん中インコースへの変化球(143km/h)を引っ張り、痛烈な当たりでライト線ぎりぎりに入るタイムリー2ベースヒット
解説・高橋氏の話:「これは体が開かなかった。我慢してボールを体の近くまで呼び込んでスイングをしていた。したがってファールにならなかった。調子が悪いときは体が開いてファールになってしまう。」
インコースへの難しい球だったと思う。バットがボールに当たる直前までバットの根元に当たるんじゃないかと思える様な位置関係なのに、ミートの瞬間体の鋭い回転によって体の前でボールを払うようにしてバットの芯に当てていた。解説によると「ボールが当たった後のフォロースルーがいい。余裕を残してスイングしている。また、軸足に体重が残っているからスイングしても打球がファールにならない。体が前へ突っ込んでいないということだろう。」ということだった。ミートするまではコンパクトなスイングで、その後大きなフォロースルーへ移行していた。しかもバットを振り切るまで頭の位置が残り、軸がブレていなかった。

第4打席0-2-1 ランナー:一塁 3球目、外角低めへ逃げていく変化球(121km/h)に対し一瞬タメを作り、泳がされながらもバットにボールを乗せライト前に運ぶヒット。変化球に対してこのような打球が打てるという事は、バッターボックスの中で余裕があり、揺ぎない間合いが取れているんじゃないかと思う。スイングに遊びがあるといった感じ。

【松井の話】
「しっかり距離を取るようにという話だった。体とミートポイントの距離をちゃんと取れるように。僕のやろうとしている『なるべくボールを引き付けて打つ』という話と繋がるが、そのことを意識するあまり距離が取れなさ過ぎる。ボールが中に入って来過ぎていた。いいところで打ててないという感じに映ったのだろう。体はもちろん前に出ては駄目で、体はちゃんと真ん中に置いてバランスを取りつつ距離だけはしっかり取るようにという事はおっしゃっていた。」

非常に興味深い話だった。ボールを長く見極めることと、ボールとバットの距離を取ることの相反する事象を同時にクリアしようとし苦しんでいた松井。これはもうほとんど感覚的な部分で、微妙なバランス感覚を必要とする高いレベルの技術だと思う。今の松井はこの壁を乗り越え、粘り強く勝負強いバッティングを見せてくれている。後半戦も6月半ばから掴んだ感覚を維持し続けて頑張ってほしいです。

7/14
第3打席2-2-1 ランナー:なし 4球目、ややインコース寄り低めへ沈む変化球(135km/h)を打つもファール。オールスター前の松井なら引き付けて、上手くバットに乗せてライト方向へ長打を打ったのではと思わせる球だった。変化球に対しての間合いが思うように取れていないのかなと感じた。5球目、外角低めへ沈む変化球?(142km/h)を打つも引っ掛けてボテボテのセカンドゴロ。体が前に泳ぎ、体重の乗らない打球だった。松井の調子が悪いときに良く見られた打球だけにちょっと嫌な感じ。相手バッテリーは、外角を中心に徹底的に変化球で攻めてきた。松井に対してマークがきつく研究されているなという印象。

松井はいい当たりはあるもののヒットにはならなかった。ということは、何かバッティングにズレがあるのではないかと考えてしまう。長くホームランが出なかった時期、いい当たりがあったとしてもフェンス手前で失速する打球が何度となくあった。今日の2本の完璧だと思われた当たりもそれに似ているのではないか。6月に掴んだいい感覚が、オールスター明けも続いているのか心配しながら見たためにそう感じてしまったのかもしれないけど・・・。
また、今日は特に外角の球と変化球に苦しめられた気がする。調子がいい時はゆったりとしたテイクバックの後、鋭いスイングでボールを捉えていると何度も書いた。しかし、今日は少しテイクバックの時間が短くタメが上手く作れていなかったんじゃないだろうか。

松井はオールスター前、「4月も今も状態の良さは同じかもしれないけど、自分としては今の方がしっくりいっている。(開幕時の好調は昨年のプレーオフから続いて)キャンプをまたいで結果が出続けた。そういう意味での自信はあった。ただ、どうしてなのか理由は分かっていなかった。4月は確認ができていなかった。1度ああいう風に悪くなって考えて、ひとつひとつ確認して段階を踏んだ。今は、状態は何ともいえないけど安定してますね。自分で自分のことを把握できてる。自分で確認するべきことが分かっている。もう、そんなに崩れないと思う。」と話している。

7/15
第2打席0-0-2 ランナー:なし 初球、見逃せばボールと思われる真ん中高めへの変化球(135km/h)を強引に打ちにいって力の無いセカンドゴロ。初球から打ちに行くには難しい球だったのでは。厳しいコースにも手が出て、松井のバッティングの流れが悪くなっている気がした。この打席も完全にバットとボールの距離が取れず、打つポイントが近くなってボールに力が伝わっていない気がした。

第4打席1-2-0 ランナー:なし 2球目、真ん中高めの完全なボール球となる速球に手を出して空振り。オールスター前の好調な松井なら考えられないようなボール球に対する空振りだった。これが今の松井の状態を表しているのか。打席の中で余裕がなくなってきているのかも。3球目、真ん中インコース寄りの速球(145km/h)を打ってファール。やや差し込まれたように見えたが、上からボールを叩いていてスイング自体はいいように感じた。4球目、外角高めへの速球(142km/h)を打ちにいくも上体だけのスイングになり、当てただけのセカンドゴロ。軸足に体重が残った粘りのあるバッティングとは違っていた。ゆったりとボールを引き付けようとしているようには見えた。しかし、打つべきポイントを見失っているのではないかと感じた。松井は以前、インタビューで「右方向に強い打球を打とうとしちゃってるんですよね。どっかで。だから体が前にいくというか、どうしても巻き込もうとしてしまっていました。強い打球イコール右方向という僕の悪い癖ですよね。」と話している。この打席はその悪い癖が出てしまったと思われる。

7/16
今日の相手バッテリーは、ちょっとイライラしてくるくらい徹底してコントロールされた外角の球で松井を苦しめた。外角の手の出せないぎりぎりのコースへ投げて早い段階でカウントを稼ぐ。追い込んでからはボールになってもいいと割り切ったような厳しいコースに手を出させて打ち取る。松井はその球を強引に右方向へ打とうとする。これは、松井自身が話していた前半戦スランプに陥った過程によく似ている気がする。悪い方向へ流れが行きかけている。しかし、絶不調を経験した松井は「今はそう簡単には崩れない。」と言っている。僕はその言葉を信じたい。軸足に体重を残してしっかりとボールとの間合いを作るなどの確認作業をして、この難局を松井らしく乗り越えていってくれるに違いない。「徐々に松井が調子に乗ってきた!!」とこのブログで書ける日が待ち遠しいです。頑張れ~、松井!!

7/17
第3打席0-0-1 ランナー:なし 初球、外角高めのナックル(109km/h)をセンター方向へ打ち返すもショートゴロに倒れる。やや差し込まれてしまって伸び上がる形になったように見えた。解説・辻氏の話:「打った瞬間、バットのヘッドが返ってしまった感じ。左中間方向へ上がっていけばいいんですけど、ちょっとコネた分ゴロになりましたね。」

7/18
第3打席0-2-1 ランナー:一塁 追い込まれてから高さは真ん中、内角寄りに甘く入ってきたカーブ(124km/h)をバットに乗せ運んだ打球はライトポール際へ飛び込む第15号2ランホームラン。遅い変化球に対してもタメをつくり、重心がしっかり後ろに残った素晴らしいホームランだったのでは。左投手のカーブは、ややアッパー気味のスイングをする松井には合っているみたいで、得意としていると話していた。

松井のコメント:「追い込まれてから甘くカーブが入ってきました。僕としてはすごくラッキー。しっかり打てたし、いいバッティングでした。肩口からのカーブは左打者は軌道がよく見えるんだよね。」

松井のコメント:「練習の状態もずっといい。甘い球が来たから打てる。それだけ。この球場でホームランが打てたの初めてだよね。」

7/21
第1打席2-1-2 ランナー:なし 4球目、外角寄りやや高めへの速球を捉えてセンターへ運ぶが、もう一つ伸びがなくセンターフライ。やや詰まった感じがした。フォロースルーが小さく最後の押し込みが足りなかったように見えた。また、打った瞬間少し伸び上がるような形になり、下半身のどっしりとした安定感が無かったかも。外角寄りの球をセンターの深いところにホームランにするのは、よっぽど完璧な当たりでない限り難しいと思う。しかし、センターへの意識がバッティング全体にいい影響を与えるのではないか。

第3打席1-1-0 ランナー:なし 3球目、外角やや高めへのストレート(151km/h)を捉え、痛烈な打球がレフトポール際へ飛んでいく。第16号ホームラン
大島氏の話:「ボールが速いピッチャーと対戦する時は、どうしても上から叩いていこうという意識が働く。2球目のファールは、強く上から押さえ込もうとして左の肩が早く出すぎた。3球目のバッティングはそれを上手く修正できていた。バットが最短距離に出ると打球が切れない。オールスター前とそんなに状態は変わらない。強引にいかなければこの状態を保っていけるのでは。」
しっかりと引き付けながらも詰まることなく、今回打ったポイントで一番力が伝わるようなバッティングだった。最短距離に出たバットの軌道と効果的な左腕の使い方とフォロースルー。どれもがバッチリとハマったようだった。

解説・大島氏の話:(オールスター明け打率が下がっていることについて)「松井は、いい状態を残したままオールスター休みに入った。体は休みを挟んで非常に軽くなっていたはず。体で覚えているものをそのままオールスター明け3試合出そうとすると、必要以上に力が入るもの。それがバッター。それだけコンディションが良かった。そして、結果が出ないためにバッターは不安になったりいろんなことがある。その繰り返し。これから徐々にヒットは出てくると思う。ただ強引にいかないほうがいい。状態はいい。」

解説・大島氏の話:(松井のバッティングについて)「右足のステップ。もっとそっとスパイクの剣が土につくかつかないか位で前に出していく感じの方がいい。右足をケガしていた時はそういう状態だった。右足が痛いためにガッと前に踏み出すところを少し我慢して、左の軸足に上手く体重を乗せて打っていた。」

右足をゆったりとステップしていた頃は、グリップのテイクバックもゆったりとしていてボールを非常にいい形で呼び込んでいた。今はテイクバックの動作が以前より小さくなってきている気がする。やはりそれは、右足のステップの変化と関係があるのだろうか。今のフォームでもホームランは出ているが、僕は以前のフォームの方が好きだなぁ。どんな球に対しても崩されにくく、しかもバットとボールの距離が取れて飛距離も出ていたケガをしていた頃のフォーム、come back~。

7/22
第1打席0-1-0 ランナー:一塁 2球目、外角やや高めへの微妙に動く速球?を打つも、引っ掛けてセカンドゴロ。一塁ランナーを進める意識があったのか、手首が早く返ってやや強引さの感じられるバッティングだった。僕の勝手な印象として、高めへの球に対して伸び上がるような打ち方になっていてのではと感じる。軸足に体重が残って呼び込んでバットに乗せるようなバッティングではない気がする。前に体が流れているのかもしれない。

第2打席1-1-1 ランナー:一塁・二塁 3球目、外角低めへのシュート気味のツーシームを上手くバットに乗せて運びレフト前タイムリーヒット。下半身が安定していてしっかり下半身の力が打球に伝わっていた。また、何の無駄もなく自然体でバットが出ているように見えた。こういうバッティングが出来ていればどんどん調子は上がっていくのでは。

7/24
第2打席2-2-0 ランナー:なし 5球目、やや外角寄りに外に逃げていくスライダーを打つも平凡なライトフライに倒れる。変化球に対し待ちきれず、体がやや前に流れながらのバッティングになってしまったのでは。そのため、力強いスイングにはならなかったように見えた。アウトにはなったが、ゴロでアウトになるより全然修正はしやすいと思われる。
大島氏:「カウントによってイメージしているのが、速いボールなのか緩いボールなのか変わってくる。本当に調子がいい時はストレート系のボールを待って変化球にも対応できる。悪くはないんだけど、いい時なら外角寄りのスライダーを逆方向へというのが松井の中であると思う。チーム状態が悪いなど色んなことを考えて、言葉を変えれば強引に行き過ぎたともいえる。状態がいいから強引にいってしまうというのもある。」

第3打席1-0-1 ランナー:一塁 初球、外角へ速球が外れてボール。大島氏:「松井はボールは非常に良く見えている。」2球目、真ん中ややインコース寄りの速球(140km/h)を捉える。打球が上がる角度が大きかったし、少し詰まらされたように見えたため、打った瞬間は完全にセンターフライだと思った。しかし、打球はぐんぐん伸びていき5メートルはある右中間フェンスを越え第17号逆転2ランホームラン!この打席はゆったりとしたテイクバックでボールを引き付け、その後、鋭い振りによって完璧に捉えていた。松井の間合いが作れたのではないか。下半身がどっしりしていて体重の乗った打球に見えた。それにしても力強いスイングだった。
大島氏:「非常にスムーズなバッティングで素直に打った打席だった。」

第4打席3-2-2 ランナー:一塁・二塁 4球目、低めへ変化球(119km/h)が外れてカウント2-2。大島氏:「このボールを簡単に見送れるという事はボールが良く見えている証拠。」5球目、外角に速球が外れてボール。6球目、真ん中低めへの変化球(135km/h)を打ってファール。大島氏:「低さが厳しいので思ったようなスイングをさせてもらえないが、緩い球を頭に置いたバットコントロールだからいいと思う。」7球目、真ん中へスーッと入ってくる変化球?を打ってサードファールフライ
この打席、松井はステップするために足を上げて、いつもよりゆっくり降ろしていたように見えた。そうやってボールを長く見て引き付けようとしているように感じた。その分、何球か甘い球に対して振り遅れがあったのでは。しかし、右足をケガをしていた時は、そのゆったりとした足の降ろし方がバッティングにいい影響を与えたと思っている。今回も、これが松井自身のタメを作るいい兆候だったらいいな。

解説・大島氏の話:(松井のバッティングのバロメーターについて)「まず、右肩の入り。テイクバックを取ったときにピッチャーから見て背番号が多く見えるときは大体調子は良くない。次に、構えた時の重心のかけ方で、スッと立てているか座り気味にあるか。ひざの折り具合を見る。本来からすると力まずにスッと立てるほうが良い。また、打席に入る前の素振りの時にグリップエンドを気にしている場合は良くない。自分の手が何処にあるか気にしている時は、意外とバットがスムーズに出てこない。」

7/26
第2打席0-0-1 ランナー:なし 外角やや高めへの微妙に動く変化球(140km/h)を打ってレフトフェンスにワンバウンドで当たる2ベースヒット。レフトに打つには絶好球の球に対して、素直にバットを出して余分な力を入れずに振り抜いていたように見えた。ホームランにならなかったのは、腰の開きが早く右側に壁が出来なくて、打球に十分体重が乗らなかったからなのかなぁと考えたりもした。

第4打席2-1-2 ランナー:満塁 4球目、キャッチャーは内角低めに構える。しかし、真ん中やや低めに甘く速球が入ってくる。それに対して振り遅れることなく見事に捉えた打球は二遊間を抜けるセンター前2点タイムリーヒット。何度見ても、ため息が出るほど完璧に捉えていた。ゆったりとテイクバックを取り、しっかりとトップの位置に入ってからバットを振り下ろしていた。タイミングの取り方にまだ余裕があるように感じた。満塁というプレッシャーのかかる場面でも、甘い球を見逃さず落ち着いてきっちり捉えることが出来る、そんないい状態なのかなと思った。松井は一塁でベースコーチと話し、思わず笑みがこぼれる。これまでヒットは出るものの、1安打ともう一歩波に乗れなかった松井が、そんなもやもやを一気に振り払うような今日2安打目の1打だった。

今日は全体的に、ゆったりとしたテイクバックを取り、松井の間合いで打てていたように感じた。いい間合いを作ることが出来れば、外角球に対しても素直にバットが出て逆方向に打てるのかなと思った。

それにしても、今シーズン松井は左投手を全く苦にしていない。打率は、対左.336(122-41)、対右.292(253-74)。対左の方が打率が良いというのは珍しいのでは。今は相手チームが終盤、ピンチで松井の打席に左投手を送り込んできたら、松井はしめしめと思っているかも。ちなみに【2004年】対左.265(189-50)、対右.314(395-124)、【2003年】対左.287(195-56)、対右.287(428-123)。今年に入って対左は急激に打率が良くなっている。よく調子を落としている時は、逆に左投手の方が体が開かずにボールを呼び込めるから良いと言われるが、この結果には何か秘密があるのだろうか。今年は、左投手の外に逃げていく球に対して、上手く対応出来るようになったという事なのだろうか。今後も高打率を維持していくには対左ピッチャーが鍵になってくると思われる。頑張れ、松井!!

7/28
第一打席から第三打席まで、低めに沈む変化球をいい当たりで捉えることが出来なかった。低めへ沈む変化球をバットに乗せて運ぶのは本当に難しいんだろうなぁと感じた。分かってても打てない厄介な球。予想した軌道より沈むためミートポイントもずらされて、タイミングが合っていないように見えるのかなと考えたりした。う~ん。

7/29
第1打席1-1-2 ランナー:一塁・二塁 初球、真ん中やや低めの外に逃げていく速球?を打ってファール。バットは振れている印象。3球目、見逃せばボールであろう真ん中高めへの速球をセンターへ打ち返すも、伸びが無くセンターフライ。ボール気味の高めの球に対し自然とバットが出て、いい当たりに出来ている時は状態がいい場合が多い気がするので、この後の打席に期待。センター方向に素直に打ち返し、最後まで後ろに重心を残し綺麗な形で振り抜いていたのでは。

昨日から、沈むボールや外に逃げるボールなど微妙に変化する球に苦しめられている。センター方向へ素直に打ち返そうとする意図は感じられるが、ポイントまで呼び込んで自分の間合いで打つというよりは、やや打たされている印象を受けた。松井のバッティングに能動的な躍動感が出てくればいいな。

7/30
第4打席1-0-1 ランナー:なし 2球目、真ん中ややインコース寄りの速球を捉え一・二塁間を破るライト前へのクリーンヒット。今シーズン、得意としている左投手ということで、体が開かずリラックスしてポイントまでボールを呼び込んでいるように見えた。頭を最後まで残して軸足に体重を残して打てたのは、いい形でボールを呼び込めたためではないかなぁ。

第5打席0-0-1 ランナー:満塁 初球、高さは真ん中、外角への速球(150km/h)をバットに乗せて左中間を真っ二つに破るサヨナラツーベースヒット!外角の球を打つには、これ以上ないくらい理想的なバッティングだったんじゃないかと思う。無駄な力を入れず、ボールに逆らうことなく軽く振り抜いているように見えた。しかもしっかり上から叩いていた。この打席もいい形でボールを呼び込んでいて、前の打席で松井自身の間合いが取れたという良いイメージが残っていたのでは。

・「いつも通りですよ。どういう場面でも。場面によって心掛けなければいけないことはあるけど。(併殺打を打てばゲームセットだったことについて)そういう結果を頭に入れて打席に入ることはない。外野に飛ばせば1点入る。外野に飛ばせる球を待っていた。打つべき球は全部打ちにいくし、ボール球なら見送ればいい。あそこで回ってくるのがラッキー。あそこまでフォアボールでつなぐ方が難しい。」

<トーリ監督のコメント>
・「緊張する場面でやるべきことをやる。ああいう場面で出てくると、マツイでなく、相手投手が負けるんだと思える。元捕手として分かるけど、相手は嫌だろうな。普通、ナーバスになる打席でも、そうならない。3年間、松井を見ているけど、どうすればヒットを打てるかを彼は分かっている。完ぺきな打点男だな。」
・「彼の打席に向かう姿勢を少年野球の子供たちに見習ってほしいな。緊張する場面でやるべきことをやる。引っ張ってホームランを狙うばかりではなく、フィールド全体に打ち分ける。捕手出身の私から言わせてもらえばマツイほど打ち取るのが難しい打者はいない。He is a perfect RBI guy.! (打点を稼ぐ術を知り尽くしている)」

7/31
第6打席2-2-0 ランナー:なし 8球目、外角やや低めへのフォーク(137km/h)を捉える。センターの頭上を越え、センターフェンス直撃のミラクル3ベースヒット。150km/hを超える速球もあるというピッチャー・グレッグのフォークボールに対して、惑わされることなく冷静に引き付けて、バットに乗せ打っていた。ある意味、あのボールをよくフェンスまで持っていったなぁという印象。トーリ監督の言われたようにバットが振れているという事なんだろうなぁ。それと、ぎりぎりまでボールを引き付け、腰の開きを抑えて右に壁を作っていた。そして、打球に体重が乗っていたためにあれだけの飛距離が出たのかなぁと感じた。


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6/1
昨日、テレビで松井が守備練習の合間、テイクバックを取りながら同時に右足を前にステップをするという今シーズンから取り組んでいるタイミングの取り方の練習をしていたのを見かけた。この方法で202打席ホームランが出なかった。しかし、昨日のホームランで自分のアプローチの仕方は間違っていなかったということをある程度確信でき、松井は嬉しかったというかホッとしたに違いない。ホームランが出なくてもアプローチを変えなかった松井。その信念を曲げない姿勢、愚直さが好きだ。結果が出なかった間、松井は先の見えない不安と闘っていただろう。その気持ちを考えるとますます応援したくなる。あと4ヶ月、全力で駆け抜けてください。応援してます!!

6/2
打球は上がっているし、マッティングリー打撃コーチに「かかとに重心がかかっていてボールに力が伝わっていない。」という指摘が効いたのか下半身の力が十分打球に伝わるようになってきたように見えた。明日からの松井にも期待できそうだ。

6/3
外角への厳しいボールをカットする際でも松井のスイングに余裕を感じることが出来た。いい状態でボールを待てているのではないか。全体的に上からボールを叩こうとしていて、最近バットの角度とヘッドの位置を微調整しているというのがこのあたりに出てきているのかな。

第3打席3-2-2 ランナー:なし 外角の球を余裕を持って、しかも崩されずいい形でのスイングでカットできていることがいい方向へ向かっているように感じる。この打席も不利なカウントからカットを含めボールをよく見極めてフルカウントまで持ち込めたのがヒットに繋がった。

最近、速球が150km/hを超えるピッチャーに対して、高めのボール球に手を出してしまう傾向にあるのがちょっと気になる。球速に打ち負けないようにしようという意識がそうさせてしまうのか。速球でぐいぐい押してくるピッチャーに余裕を持って対応できるようになれば本調子といえるかもしれない。

6/4
第3打席1-0-2 ランナー:なし 2球目、外角低めへの速球?(142km/h)をバットの先でかろうじて捉えレフト前ヒット。外角の厳しいコースにもフォームを崩されることなく綺麗なスイングだった。前の2打席はライト方向への意識があったように見えたが、この打席は開きを押さえインパクトの後もレフトへ目線を置き、しっかりレフト方向への押し込みがあった。

今日の松井は、ヒットに出来る球にバットが遅れて出てきて、打ち損じてファールにすることが多かった気がする。もう少し精度が上がってくれば勝負強さも増すと思う。頑張れ、松井!!

6/5
第3打席0-1-0 ランナー:なし 2球目、外角低めへの速球を打ってショートゴロ。この打席もバットとボールの距離が取れていなかった。それが原因でボールを上か叩こうとする意図は感じられるが上体と下半身との連動がなくバラバラになっしまったように見えた。フォロースルーの時、極端に言うと棒立ちになっていて下半身の力がボールに伝わっていなかった。

打球が上がっていかないのがちょっと気がかり。上からボールを叩こうとするが重心が前にあるためにバットにボールを乗せて運ぶことが出来ず打球が上がらないのではないか。後ろに体重を残した松井の豪快なバッティングが見たい。

6/6
第1打席2-2-0 ランナー:一塁 真ん中低めへの変化球を空振りし2球で追い込まれる。ややバットが遠回りしているか。2球ボールの後の5球目、外角寄り高めに甘く入ってきたカーブに合わせたバッティングでほぼレフト正面へのレフトフライ。いい時の松井ならレフト方向の打球では腰が開き切らずに回転が途中で止まり、身体の正面でバットをボールに強くぶつけるといったイメージで打っていた。この打席では腰の開きが早くボールをなでるような形になってしまったのではないか。振り遅れと同じ形になり打球に十分な力が伝わっていない印象。身体の開きを押さえた状態で腕の振りによりスイングすれば、バットとボールの距離を十分取ることが出来るが、体が開いた状態でバットを振ろうとしてもレフト方向へ打とうとする球に対しては十分な間合いを取ることが出来ず、バットとボールの距離が取れないためにボールを強く叩くことが難しくなると思われる。

解説・小早川氏の話:今季の松井が今いち波に乗っていけない理由について「ボールを引き付け過ぎなのではないか。メジャーに渡り、打つポイントをキャッチャー寄りに置いてボールをなるべく長く見て引き付けて打つようにしてきた。更に今シーズンからテイクバックを取り、より長くボールを見られるようなタイミングの取り方に変えた。しかし、引き付け過ぎて捉えなければいけないボールもファールにしてしまっている傾向がある。そのために簡単に追い込まれてボール球にも手を出してしまう悪い循環があるのでは。」

確かに今シーズンは捉えたと思った球でもファールにしてしまうことが非常に多い。引き付け過ぎてバットとボールの距離が取れなければ強い打球を打つことは難しい。引き付けても球威に負けないためにいかに松井がパワーをつけたといっても限界があるのかもしれない。ボールを引き付けてしっかり見極めることと、間合いをいかに取っていくかという相反することについてどう折り合いをつけていくのかが松井の今後の課題となりそう。ライト方向のバッティングとセンターから左方向へのバッティングは多少違うところがあるが、いずれにしてもボールとバットとの距離を取ってボールを強く叩くということが鍵となる。

6/7
第3打席0-0-0 ランナー:一塁 初球、真ん中やや高めのストレート(153km/h)を上から打ちにいくが最後の押し込みがなくフラフラと打ち上げてしまいセンターフライ。松井の状態が深刻になりつつある。最近の松井はボールを捉える瞬間のインパクトの強さを感じない。それだけボールに力を一番伝えることの出来るポイントで打てていないということか。微妙なズレ。

6/11
第3打席2-2-2 ランナー:二塁 若干バットが下から出ていた分スタンドには届かなかったのかと思ったが、程よく軸足に体重が残りバットにボールを乗せて上手く運んでいた。いい当たりをした時にだけ見られるフォロースルーの後のクルッと回ってポーンと放り出されるバットの動きも出て理想的なバッティングだった。追い込まれてからでも慌てることなく落ち着いて甘い球を捉えた松井の勝負強さが結果となって表れた。

6/12
第2打席3-1-0 ランナー:なし 初球、ボールを見送る。右腰の開きがなくいい形でボールを見れているということだった。カウント3-1から真ん中低めへの微妙に変化する球(138km/h)を芯で捉えフェンス手前まで持っていくが相手の好守に阻まれレフトフライ。これまでの途中で失速するレフト方向への打球とは違い伸びがあった。いい感じでバットが触れている。

第4打席1-1-2 ランナー:二塁 カウント1-1から投じられた速球?を完璧なバッティングで捉え右中間への勝ち越しタイムリーヒット。先日、思ったようにバットが出てこないと話していたが、今のバッティングを見る限り自然とバットが出て、いいポイントで捉えることが出来ているように感じた。

6/14
第1打席0-0-1 ランナー:なし 初球、真ん中へのストレートを捉え、右中間スタンドへの第5号ホームラン。先入観かもしれないが、右足をケガしている為かいつもより優しく踏み込んでいるように見えた。そのため余分な力が抜けて自然なスイングが出来、いいポイントで捉えることが可能になったのではないか。さらに、踏み込んでスイングする際、過剰な右足のツッパリが見られず、安定して下半身の力が打球に伝わったのかなと思ったりもした。

6/15
第4打席0-2-1 ランナー:二塁 内角高めへの変化球(130km/h)を詰まりながらもセンター前に運ぶタイムリーヒット。最後までボールを呼び込み、力をためて鋭い回転でバットを振りぬいていた。今は甘い球が来れば長打を打てる雰囲気が感じられる。

6/16
第1打席0-1-0 ランナー:二塁 2球目、真ん中やや高めへのツーシーム(143km/h)を捉え右中間スタンドへ飛び込む第6号先制2ランホームランを放つ。チームを勢いづける一発だった。狙い通りの球が来たのか、完璧のタイミングで上からコンパクトに振りぬいていた。今日も、以前フォロースルーの時に見られた右足のピーンと張った突っ張りはなく、膝が適度に曲がっていて余裕があった。右足が余裕もないくらい突っ張ってしまうと、どうしても下半身の安定性に欠けてしまうのではないかと思っていたので、足のケガが治ってもこのままのフォームでいって欲しいな。

・負傷後、2本塁打を含む11打数5安打。この好調にトーリ監督は「(けがが)右足だから体重が後ろに残っていいのかも。フォームがいい。それは火曜日の打撃練習から感じていた。」と話した。松井はこれに対し「(10日の早出特打以降、)バットを後ろに引くとき、上へ持ち上げるようにした。トップの位置自体を上げた。感じはいいよ。足は悪いけどね。」と言っている。打者が一定させることにこだわるテークバックの頂点を、思い切って変えた。
~(共同通信社)~

10日以前と以降の松井のバッティングの映像を見比べてみると、言われてみればテイクバックからバットの振り出しへと移行していく手前で、以前より若干グリップの引き上げがあるように見えた。このことによって水平にテイクバックを引いていた時より、一瞬タメを作ることが可能となり、スムーズな振り出しへの移行と力の更なる溜め込みが出来るようになったのではないか。そして、ボールへより大きな力が伝わり長打が増えたのかな。また、トップの位置を上げることによりボールとバットの距離が松井の中で違和感なく取れるようになり、ボールを上から最短距離で捉えることが出来ていると感じた。
以前、与田氏による現地リポートで「松井は、キャンプからテイクバックを取ってグリップを後ろに引くというフォームに取り組んできたが、そのことによって右の肩がホーム寄りに入りすぎてしまう傾向にある。すると逆に開きが早くなってしまうので肩の位置をチェックしながらバッティング練習をしていた。」というのがあった。今回バットを後に引く時、上へ持ち上げることで、これまでひねりによって右肩がホーム寄りに入りすぎていた傾向が解消され、右肩の開きが抑えられているという効果もあるのかもしれない。

6/17
第2打席1-1-1 ランナー:二塁・三塁 3球目、外に逃げながら落ちていくシンカー?(132km/h)を泳がされつつも体を残して捉え、三遊間を抜けるレフト前タイムリーヒット。本当に厳しい球だった。しかも、150km/h以上の速球を見せられた後の130km/h台の変化球にきっちり対応した。今の松井の好調を象徴するような打席となった。テイクバックの時、上にバットを持ち上げるようにした効果なのか、きっちりタメが作れていて変化球にもタイミングを合わせることが出来ているのかなと思った。調子が悪い時なら上体だけのバッティングになって、引っ掛けてライト方向へのゴロになっていたかもしれないが、この打席は、最後までボールに食らい付く全身の粘りが感じられた。

第4打席2-0-1 ランナー:一塁 3球目、真ん中やや外角寄りの速球(151km/h)を体の開きを抑えてボールを巻き込むように捉え、ライトスタンドにライナーで飛び込む第7号逆転2ランホームラン。やや強引に引っ張ったという印象はあったが、これこそ豪快なバッティングと言える素晴らしい当たりだった。松井に打席が回り、左投手を投入してきたカブス。今の松井の調子なら、レフト方向へのホームランが出るかもしれないと思っていたらライトスタンドへのホームラン!左投手ということで体の開きが抑えられ、いいバッティングに繋がったのかも。最近のホームランは140km/h台の打ちごろの球威のボールを捉えていた。今日のホームランは、150km/h台、しかも外角寄りの球に打ち負けることなく完璧に捉えた。こんな力強い松井を待っていた。

第5打席1-1-0 ランナー:満塁 3球目、真ん中ややインコース寄りに甘く入ってきたチェンジアップ(127km/h)にタイミングを外されることなく芯で捉えライトへ2点タイムリー2ベースヒット。バットに乗せて運んだ感じで技ありのヒットだった。ストレートのタイミングで打ちにいくも、後ろに体重を残し上手く打っているということだった。ケガの後から見られる下半身の柔軟性がタイミングを合わせるという点でもいい方向に作用しているのかもしれない。

<松井のコメント>
・「調子がいい時は体が勝手に反応するからそれに任せちゃえというのではなく、こういう時こそ確認作業が大事。」
・「練習と試合で打撃の誤差がない。調子が悪いときでも自分の信じることを変えなかったのが良かった。」

トーリ監督は「ケガをしたおかげで左足に重心が残り、じっくりタメて打てるようになった。」、「I have a theory that the right ankle is a little tender, and it's kept him from jumping out there. 」と話す。一方、松井は「監督はケガと打撃の好調を結びつけて考えているようですが、打撃自体は少し前からいい感じでした」と話した。
僕は、これまでのような右足の突っ張りがなくなり右足に余裕が出来た分、重心は左足に残りつつも今までに比べると両足に均等に体重がかかり下半身が安定したことが好調に繋がっているのではないかと感じてしまう。

6/18
解説によるとタイミングの取り方は物凄くゆったり余裕を持って取れているなという印象だということだった。

第2打席2-2-1 ランナー:なし インコース低めへ沈んでいく見逃せばボールかと思われるような決め球のカーブ(121km/h)に対し、間を取って鋭く振りぬいて捉えた打球はライト線への痛烈な2ベースヒット。低めの難しいコースの球に対して膝を曲げ重心を落として、体を開かず上手く前でさばいていた。ゆったりとした右足の踏み出しの後の鋭い回転によるバッティング。力をしっかり溜めて打てているということか。ため息が出るほど見事なバッティングだった。今の松井は、内閣、外角、速球、変化球に対し様々なバッティングの形を見せてくれている。そこでの共通のキーワードは「体を開かないで、更に前に流れないで体をきっちり残す」ということか。
解説・本西氏の話:ゆったりとしたタイミングの取り方で間が出来ているので変化球に対応できている。今までだと右足をステップして地面に着いた後、すぐに右腰が開いてしまっていたが、今は腰が開かず我慢してボールを呼び込めている。後はバットが内から出ていているためにファールにならずにフェアゾーンに運んでいけた。

松井はバッティングが上向いたきっかけをテイクバックの時、グリップを持ち上げるようにしたことだとしている。不調の時と今を比べると松井のバッティングは明らかに変わった。ゆったりとしたタイミングの取り方、体の開かないバッティング、足の過剰な突っ張りがなくなったことによる下半身の柔軟性。一つのちょっとしたきっかけにより、あらゆる打撃の要素の歯車が噛み合っていき、いい方向に転がっていくのがバッティングなのかなぁと思った。逆にちょっとした事で崩れてしまう危険性もはらんでいる。松井には、いい状態をなるべく長く安定して維持して欲しい。頑張れ、松井!!

6/20
第2打席0-2-0 ランナー:なし 真ん中高めへの速球(151km/h)に対してぎりぎりまで呼び込み、最短距離でバットを出してガツンぶつけ、伸びていった打球は左中間への2ベースヒット。これがチーム初ヒット。ワンバウンドでフェンスを越える大きな当たりだったが、センターがずっと追っていって手を伸ばした僅か先に打球が落ちた。150km/hを超える速球に対しても振り遅れることなく自然とバットが出ているように見え、調子の良さを感じさせた。ボールを追っていくのではなく、きっちりと自分のフォームを崩さないでボールを呼び込めているという印象を受けた。

今日もゆったりとしたタイミングの取り方とその後の鋭い回転によるバッティングは健在だった。

6/21
第2打席2-1-0 ランナー:なし 4球目、甘く入ってきた真ん中低めへのストレート(134km/h)をきっちり捉え、セカンドの僅か上をライナーで通る痛烈なライト前ヒット。松井が今年のキャンプから取り組んできた「後ろにグリップを引きテイクバックを取りながら、それと同時に右足を前へステップしていく」というタイミングの取り方が今は非常にいい形で結果に繋がっていており、いい"間"が取れているのではないかと感じた。この形はボールを出来るだけ長く見るために松井が経験から得たもの。それが松井の中で、徐々に自分のものになりつつあるのかもしれない。
今はボールが非常に良く見え、しかも長く見極めることが出来ているため、ボールの見逃し方などを見てもバッターボックスの中で焦ることがなくリラックスして落ち着いているように映る。こうなればピッチャーの受ける印象として「一発で仕留められる」という威圧感が出てきたのではないか。

第5打席2-2-1 ランナー:一塁・二塁 見逃せばボールというようなベルトの上の真ん中高めのストレート(145km/h)を捉えライトオーバーのタイムリー2ベースヒット。上からコンパクトに叩いていた。今の松井はスイングがコンパクトなだけにスイングスピードが一時期に比べるとかなり上がっているように見える。オープン戦でも同じような高めの球をコンパクトに振りぬいてホームランにするというシーンがあった。なかなかヒットにするには難しいような高めの球を松井独特のスイングでヒットにするというのは調子がいい時だけに見られる。

第6打席2-1-2 ランナー:なし 真ん中やや低めへのストレート(142km/h)を完璧に捉えセンターバックスクリーンへ第9号のソロホームラン。やや低めだったためにすくい上げるような形になった。これまでフォロースルーの時、右膝が伸び切って突っ張っていたが、最近の傾向通りこの打席では、その突っ張りはなく右足に若干の余裕があった。そのため腰をグッと落とすことが可能となり低めの球を上手くすくい上げることが出来たのではないか。この打席は特に下半身のどっしりとした安定感を見て取ることが出来た。ゆるぎない安定した下半身があって、それを基にした鋭い回転によるスイングをしてこそ大きなホームランが生まれるというのを実践して見せてくれたような気がした。

6/23
松井は、昨日今日と1打席も打球が上がっていかなく、すべてゴロなのが少し気になるところ。一昨日までのゆったりしたタイミングの取り方から鋭い回転によるスイングというのが出来なかったのではないかと感じた。いかに松井自身の"間"を作れるかが鍵となると思う。松井は今日のヒットで「いいポイントで打てている。」、「甘いボールにはいい形でバットが出てくるようになった。」と言っているし、松井の中でゴロが増えていてもそんなに悪いイメージはなさそう。好調は続いていると信じたい。

6/24
第1打席0-0-1 ランナー:一塁・二塁 キャッチャーは外角に構えたが、真ん中やや外角寄りに変化球(130km/h)が甘く入ってくる。しかし、タイミングを外され体が前に流れてしまい、ファースト正面のファーストゴロ。インコースへ意識があったのか体の開きが早く、また腰が引けたバッティングになっていた。数日前までの好調時には変化球に対しても追いかけていくのではなく、じっくりボールを呼び込んで重心を後ろに残しつつきっちり捉えることが出来ていた。やはり相手ピッチャーがマルティネスということだけあって巧みな投球をされたのか、それとも松井の調子が落ちているのか。

第4打席2-1-2 ランナー:一塁 この打席も外中心の攻め。松井はある程度、外に的を絞っていたかもしれない。3球目、外角への変化球(121km/h)が外れてカウント2-1。4球目、高さは真ん中、外角への逃げていく変化球(130km/h)を完璧に捉える。打った瞬間息を殺して打球の行方を追った。センターが一直線に打球を追っていきフェンスへの激突も恐れずジャンプし、差し出したグラブの中にボールは納まった。あと50㎝飛距離が足りず、大きなセンターフライに倒れる。最後の球はコース、球種とも松井の狙い通りの球だったと思う。タイミングはバッチリ合っていたし、早い段階の体の開きはなく、外角の球に対しても腰の入ったスイングで上からしっかりと叩いていた。ただ、あの外角の厳しいコースに対してセンター方向に打ち返すには、あそこまでの飛距離が精一杯だったかもしれない。外角やや低めの球を芯で捉えるためにやや"前のめり"にならなければならず、完全な軸回転が出来ずにインパクトの後、軸足にグッと体重を乗せた最後の押し込みがなかった。下半身の力を十分ボールに伝えるのは難しかったのではないか。

松井は、復調のきっかけのひとつにテイクバックでグリップを後ろに引く際、上に持ち上げるようにしたことを挙げている。しかしここ3試合、もしかしたら気のせいかもしれないが、テイクバックの時ややグリップが内寄りに入って(キャッチャー方向の真っ直ぐ後ろに引くのではなくて、大げさに言うと上体をひねって背中側に水平にグリップを引いていて)バットが素直に出てきていなく、ボールに対して最短距離の軌道を通っていないような気がしてならない。特に今日の第3打席目はそういう印象を受けた。これまでグリップを真っ直ぐ後ろに引き、さらに持ち上げることでいい感じにタメを作ることが出来ていたと感じていた。しかし、グリップが内寄りに入ることによって"間"の取り方に若干の影響を与えているのではないかと考えたりもした。

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第2打席3-2-2 ランナー:一塁 ボールを見極め、厳しいコースをカットし、よくボールが見えている印象。最後、高さは真ん中外角いっぱいの変化球(130km/h)に体を開かず合わせたバッティングで二遊間を抜けていくセンター前ヒット。今日はゆったりとしたタイミングの取り方が戻ってきている気がした。そのため変化球、速球に柔軟に対応出来ていたと感じた。松井は「本塁打が打てていることがバロメーターではない。本塁打は芯に当たって、角度がつけば打てるもの。大切なのは『目』なんだ。しっかりボールを見れているかどうかということ。何球粘ったとかね。」と言っている。この打席は追い込まれてからカットなどでフルカウントまで持ち込み、最後厳しいコースをヒットにして松井の理想的なバッティングが出来たのではないか。

今日の松井はゆったりとしたタイミングの取り方で、しっかり自分の"間"の中でバッティングが出来ていたように感じた。このまま安定感のあるバッティングが続いていけばいいな。

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第3打席1-2-1 ランナー:なし 4球目、真ん中外角寄り低めに沈んでいく変化球をポイントまで呼び込みバットに乗せてライナー性の当たりでライト前ヒット。変化球に対しても崩されず後ろに体重を残しながら捉える松井の理想とするバッティングだったのではないか。技ありのヒットだった。150km/h以上の速球がある投手に対しても変化球を自分のポイントで打てたということは、松井の中でいいタメが今も出来ているということかなと感じた。

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第1打席0-0-2 ランナー:一塁 初球、外角低めへの速球(150km/h)を捉えセンターフェンス直撃の2ベースヒット。ボールを呼び込んで重心をやや後ろに残して捉え、フォロースルーまで自分の形を崩さず完璧なスイングで打っていた。安定したスイングでバッティングにまだ遊びがあるような余裕を感じた。下半身の力がボールへと十分伝わる絶妙のボディーバランスだった。解説によると、「今まで外角の球はレフト方向にしかいかなかったのがセンター方向にいくようになり、それだけ調子がいいのではないか。外角の球に対し右肩が開くことなく、また右側に壁が出来てきっちりと捉えることが出来ている。」と言うことだった。なぜ外角の球をセンター方向に大きな当たりが出るようになったのか理由は良く分からないが、無理に引っ張る一時期のバッティングの(松井曰く)悪い癖がなくなり、バッターボックスの中で余分な力が抜け自然とバットが出るようになっているのではないか。

松井のコメント:「バッティングの内容はよかったです。やっぱり甘い球をセンター方向に打ち返せると飛距離が出ますよね。調子がいいなと感じる打球でした。去年はホームランは多かったけど、率が悪かった。いい時は両方いいから。」


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5/1
第3打席0-0-2 ランナー:1塁・2塁 初球、外角低めのストレート(142km/h)をレフト方向に理想的なバッティングで左中間へのタイムリーツーベースヒット。最後までボールを呼び込み右肩が開くことなく正面で捉え、フォロースルーの時も右の腰が開くことなく右側に壁が出来ていた。一番大きかったのは、今までライト方向へ引っ掛けていた外角低めの球をレフト方向へ強い当たりで打ったということだと思う。
松井のコメント:「良くなっているというか、球が見えている感じが凄くする。」

解説・小早川氏の話:松井のスランプの原因は、右肩の開きが早いことにある。そのために、外角の球には合わせるだけになり、ストライクボールの判断もつきにくくなる。
先日、解説者の槇原氏が松井に会いに行って話をしていた。松井はどこが悪いのかはきちんと把握しているが、頭での感覚と身体の動きにズレがあり修正できないでいるとのことだった。また、オープン戦が絶好調でピークが早く来過ぎたとも言っていた。
松井は今の状況をあまり悲観していないようだし、まだシーズン序盤。松井はシーズン通して調子がいいということはありえないと言っており、スランプがこの早い次期に来たのは良かったかもしれない。焦ることなく徐々に調子を取り戻していって欲しいです。

5/2
大島氏の話:これまで強引に行き過ぎて、バットが少し下がりながらヘッドが先に返ってゴロという場面があった。しかしこの打席はボールを上から叩きに行っている。上から叩きに行くと左の肩が上がりすぎるということもあるが、それは微調整できる。

<解説・大島氏、一口メモ>
・松井の状態は決して悪くない。打つポイントが多少前になったり後ろになったりすることはあるが、右投手の外角の球を強引にいかなければ状態は上がっていくはず。
・アウトサイドの球に対してタイミングが早かったり遅かったりして、手首をこねてしまいゴロが多くなる。
・松井はバッターボックスに入る時、常にアウトサイドに目をつけてポイントを置いていると思う。
・バッターは率が下がるとどうしてもボールを探しにいってしまう。俗に「打ちにいく」という状態。そうなると引っ張れないところのボールも強引に引っ張ってしまいゴロが増える。流して打とうとしてもタイミングがズレているために、ボールがポイントまで入ってこずにバットの先に当たってしまう。外の球に対して距離が計れないといった状況に陥ることがある。松井はここまでは悪くなっていないと見ていた。

5/3
今日の松井のバッティングは、ミートポイントが定まっていなく手探りの状態である印象を受けた。やはり前に松井が言っていたように、若干バットの出が遅くなっているということだろうか。

5/4
解説・小早川氏によると、構えた位置からテイクバックを取って本来ならグリップがトップの位置に入っていくのだが、今の松井はその前に体重がピッチャー寄りに流れていっているために、ボールを見極め切れなかったり、強くスイングが出来ないでいるのではないかということだった。
開幕前の松井のインタビューによると、「右足はピッチャー側に出ていき、グリップは引いていく。そして重心は身体の中央に保ちながらバランスを取りボールを長く見ていく。」という打つ前の準備段階を今年は取り入れていくと言っていた。グリップを引くのと右足を前に出すのを同時に行うことによって、タメが出来ないとかタイミングの取り方に若干の狂いが出てきている等の弊害があるのか、それともまだ新しいバッティングが松井の中で確立できていないのかなと感じた。

5/5
今日の松井は、外角の球を強引にいかず、引き付けてレフト方向に打つという意図が感じられた。しかし、若干外の球を打たされている感じだったので、自分のスイングで体重の乗ったレフト方向への打球を期待。

5/7
今日、テレビで最近の松井のバッティングについて、「例えば前へステップする際、足を上げたり上げなかったり松井は本当の自分の形を持っていないために、スランプから元に戻るのも早いが、崩れるのも早い。良かったり悪かったり波が激しい。」という話があった。去年の松井を見ていて、確かにいい時と悪いときの差が激しいという印象はある。
巨人時代のバッティングでは、ほとんど足を上げずに地面をするように足を前にステップしていたが、今は高く足を上げてからステップしている。また、巨人時代と比べ現在の方が膝をより曲げて構えているし、ステップする幅が広くなって重心をかなり低くしてスイングしている。
松井が、メジャーに渡って自分の形を探して試行錯誤してきたのは確か。その中で松井は、バッティングにおいて今まで半信半疑でやっていたが、昨シーズンの終盤「これである程度間違いないだろう」という理想に近づいた手ごたえを感じたと言っているし、最近のコメントで、「これまでやってきたことを信じてやっていくしかない。アプローチは変えない。」とも言っている。
今の松井には調子が悪くてもある程度自分の信じるバッティングの形が出来上がっているのだと思う。僕も今の松井のアプローチ(バッティングの形)が今後、好結果に繋がっていくと信じたい。結果が出ない時、自分の信じるものに自信が持てなく不安になるものだが、松井はじっと耐えながらひたむきにそれを貫こうとしている。
辛い時期が長ければそれだけ克服した時、得るものは大きくなる。また喜びも大きくなる。
僕は信じている。頑張れ、松井!!

5/9
解説によると、松井はメジャーに行き打つポイントをキャッチャー寄りにしているが、今はバットとボールの距離が取れずバットを振る幅がない状態。そのために間が取れず窮屈なスイングになり打球に角度もつかないということだった。
ポイントが近い分、バットに乗せて運ぶという部分が抜けてしまって、インパクトの後すぐにフォロースルーの段階になってしまっているのではないかなと感じた。一番力がボールに伝わるポイントの手前で打ってしまっているイメージ。

調子がいい時は甘い球に何も考えずにバットが自然と出るものだが、今はタイミングやスイングのことを頭で考えて打席に入っているためにワンテンポ遅れてしまい、甘い球にも手が出ないのではないかということだった。変化球にも差し込まれて詰まってしまうのはそういう理由があるのかもしれない。
<打球が上がらない理由~解説より~>
腕のリストのリードでバットが出てこない。バットの先とリストがある程度同じような動きで出てきている。このような時は打球に角度がつきにくい。強く上から叩けていないということ。原因として身体の開きが早いとかステップするのが早い、精神的な焦りなどがあるのではないか。
バットが遠回りしていて下から出てきている印象がある。最短距離でバットを出して上からボールを叩くというのが理想ということか。

5/11
第1打席2-1-0 ランナー:満塁 初球、外角への変化球(129km/h)を空振り。2球外れてカウント2-1からの4球目、高さは真ん中、外角への速球(140km/h)を打ち返して左中間を破る3点タイムリーツーベースヒット。初球のスイングは外角の球を引っ張る感覚でスイングしていてバットが遠回りしていた。これはヒットは難しいかなと思っていたら、最後の球に対してはオープンスタンスから外角の球に対して踏み込んでいき、上体が開くことなく最短距離でバットが出たように見えた。こういうバッティングをたくさん見たい。
解説・本西氏によると右膝が突っ張っていなく余裕があるために逆方向に強い打球が打てた。

第3打席1-1-0 ランナー:一塁 150km/h前後のストレートを見せられた後の真ん中低めへの変化球(126km/h)に泳がされ引っ掛けてファーストゴロ。完全に松井のスイングの形を崩された。ストレートにタイミングを合わせていたためか、腰の開きが明らかに早く身体が正面を向いてしまい変化球に対応することが出来なかった。解説によるとステップしたときに右腰が開いている。もう少しピッチャー寄りに腰が入っていくと、このボールは見送ることが出来るとのこと。

解説・本西氏の話:引っ張りたい気持ちが強いのか右腰の開きが早い。打ちにいってステップした時に右腰が早く割れてしまうためにバットが遠回りして出てくる。そのために打球に角度がつかないし、飛距離が出ない。
松井が引っ掛けてライト方向へのゴロになる時は、バットのヘッドスピードが遅く感じるのはこういう理由からなのかと納得。マッティングリー打撃コーチからも何度も体の開きを指摘されているということなので松井も十分に分かっているはず。実践でピッチャーの速い球に対峙した時にそれをすぐに改善するということは、思いのほか難しいことなのかもしれない。

 <打撃論>

 ―トーレ監督も「最初の2打席はいい当たり」と評価したが、3、4打席の内野フライに関しては「結果が出ない不満で大振りしてた」と話していた。
  「大振りはしてない。バットが遠回りしているから『大振り』に見えるんだと思う」

 ―マッティングリー打撃コーチは「タイミングが合っていない」と指摘している。
  「タイミングは合っている。ただ、メカニック的な部分がおかしい。スイング自体とか、体重移動とか」

 ―フォーム修正はしているのか?
  「変えてはいない。結果が出ていないから、原因を探している。それが変えているように映っているのかも」

 <気持ち>

 ―首脳陣は「変わっている」と見ている。
  「今は1年目とは違う責任感がある。チーム内での立場とか、期待も大きいわけだし。結果を出せないことは、チームに対して申し訳ない。だから、潜在的な部分で普段のバッティングと違ってしまっているところがあるのかもしれない」

 ―まだ試行錯誤の途中なのか。
  「いや、良くなってきている。きょうも、感じとしてはよかったんだ。『この1打席』がきっかけになるんじゃない。徐々に感じが出てくるんものだよ。打席で。爆発的な結果は出ていないけど、自分なりには雰囲気が出てきている。右肩上がりだよ」

5/13
<スポーツジャーナリスト:瀬戸口 仁氏の松井に関する話>
まず甘い球が来ない。これまで2年間の松井選手の研究の成果が相手ピッチャーに出てきている。外角低めへストレート、ツーシーム、チェンジアップ全部集めてくる。内角に来てもボールになる球。そこで我慢し切れなくなって外角低めの球に手を出して崩してしまっているというのが現状ではないか。最近、4月には出なかったホームラン性の当たりが出始めてきて少し上向いてきている。

5/14
第4打席3-2-1 ランナー:なし フルカウントから真ん中ややインコース寄りへの変化球(145km/h)をジャストのタイミングで捉えライト線へのツーベースヒット。調子を落としていたときは腰の開きが早かったが、インコースの球に対しても腰の開きが早すぎることなく腰の回転がボールへと伝わっていたように見えた。これは打つポイントのズレが修正できてきているためだと思われる。

アウトコース、ぎりぎりボールになる球を見せられた後のインコースの厳しい球をきっちり捉えたのは大きい。ある程度どんな球にも身体が自然と反応できる状態にあるのかもしれない。打ち損じも少なくなってきて明日からも期待できそう。

今日は、バットが遠回りして出てくるといった印象はなく、バットのヘッドスピードも戻りつつあるのではないかと感じた。

5/16
<与田氏による現地リポート>
松井は、キャンプからテイクバックを取ってグリップを後ろに引くというフォームに取り組んできたが、そのことによって右の肩がホーム寄りに入りすぎてしまう傾向にある。すると逆に開きが早くなってしまうので肩の位置をチェックしながらバッティング練習をしていた。
テイクバックをキャッチャー寄り(真っ直ぐ後ろ)に取ればいいが、ひねりが入ってしまい背番号がピッチャー側に見える状態になるとボールに早く反応しないということで今度は見切りが早くなってしまう。

5/17
第1打席2-0-0 ランナー:なし 2球、速球が外に外れた後の3球目、インコース寄り高めのシュート回転のツーシーム(145km/h)を捉えファーストの横を抜くライト前ヒット。やや後ろ(キャッチャー側)に体重がかかりすぎていたために、ボールが上がらなかったのかなと感じた。強引に引っ張った印象があり、もう少し引き付けてセンター方向に打ち返す意識があれば打球は上がるのではないかという解説者の話。

5/18
外角の逃げていく球を無意識に引っ張るというのを修正しなければならないと松井は話していたらしい。

第4打席3-2-2 ランナー:満塁 フルカウントから外角低めへやや逃げていく速球(142km/h)に空振り三振。逃げていく球にバットを当てるために腰が引けてしまった。ボールに身体が向かっていき、腰の入ったバッティングを見たかった。あのコースに逃げていく球は松井には打てないのだろうか。悔しい。

今日は課題としている引き付けてセンターから左方向へのバッティングが見られた。このようなバッティングをしていけば右方向のバッティングにもいい影響をもたらし、徐々に大きい当たりも出てくるのではないかと感じた。あとは150km/h前後の速球へ振り負けることのないバッティングと逃げていくボールへの対応が出来れば。

5/21
昨日も感じたようにボールが重く見え松井の打球が上がらないのが気がかりだ。コース、球速ともに長打にするにはチャンスボールだった。う~ん、なぜ打球が上がらないんだろう。

5/22
最近の松井は追い込まれるまで無理に外角いっぱいの球には手を出さない傾向にある気がする。引っ掛けてライト方向へのゴロが減ったのはそういう理由もあるかもしれない。

第2打席0-0-0 ランナー:なし 初球、真ん中低めに落ちる変化球(122km/h)を打ち返すもセカンドゴロ。タイミングは合っていた。ボールが低くゴロになっているだけで、ボールとの距離が取れず調子が悪かった頃のセカンドゴロとは全く違うということだった。なぜゴロになってしまうのか原因を手探りで探していた頃とは違い、納得のいくゴロだったかも知れない。

これまで苦しめられてきた外角低めへ逃げる球に対して腰が引けることなく自分の形でスイングできていたのは大きな収穫だったと思う。外角の難しい球を強引に引っ張ることなく左方向へ自然と打てるようになってきたのはヒットの期待が増えて嬉しい傾向。

解説大島氏によると最近の松井はバッターボックスの中でスッと構え、グリップの位置も何も考えずに自然と決まるようになっている。無駄な動きがなく非常にリラックスした状態でピッチャーと対峙できるようになったということだった。確かに、調子が悪いときはバッターボックスの中で落ち着きがないイメージがあったが、今はヒットが出るんじゃないかと思わせる雰囲気が感じられる。

~MAJOR.JP Expressより~
構えながら左足に乗った体重をやや右足に移し、左足に戻す。ゆったりした動きが戻った。昨年9月24日のレッドソックス戦から始めたタイミングの取り方だ。その試合の相手投手がマルティネスで、その試合から6試合で5本塁打した。

5/24
第3打席2-2-0 ランナー:なし 外角やや高めの速球を捉えレフト線への2ベースヒット。体の開きが早いとこれまで言われてきたが、ポイントまでボールをしっかり引き付け全く開くことなく打っていた。いい感じ。レフトへの理想的なバッティングが増えてきたことがここのところの松井の好調を支えていると思う。

松井のコメント:
・「打球方向もセンター中心に飛んでいますしね。徐々にではありますがいい方向にいっていると思います。」
・「外角中心の攻めにある程度はうまく対応できていると思う。」

5/25
ボールとバットの距離が取れず打球が上がらない一時期の調子を落としていた松井に戻ったようだった。中でも一死・満塁で打点が挙げられなかったのは、状況に応じたバッティングをしてきた松井には珍しい結果となった。今日の結果は、昨日の松井の言葉「徐々に上向いてはいるけど、よかったり悪かったりですね。」がきっちり当てはまるようなものとなった。

5/26
今日の松井は全体的にスイングの力がボールに十分伝わっていない印象を受けた。それはボールを捉える位置が芯から若干外れていたり、少しの軸のブレが原因なのではないか。まだまだ本来の松井の形では打ててない感じ。

5/27
(ニューヨーク共同)
どこが悪いか、と問われれば、すべてが少しずつ狂っているとしか言えない。1カ所が悪ければすべて悪くなり、いいときはすべていいのが打撃というものだろう。「打ちにいくまでのバランスが保てるか」が、鍵だという。スイング以前を整えることでスイングを整えようとする。

 イチローの言葉をありがたく受け止めた。だが「オレはがんがん狙ってホームランが打てるタイプじゃない」と言い切る。ソフトバンクの王貞治監督が巨人での現役当時、史上最多の158四球を記録しながら三冠王となった1974年の記録を見て心を打たれたことがある。我慢と高い精度の先にある本塁打を目指す。

 「何かを捨てて何かを得るという考えはない。すべて良くなるのがいい」。たかだか1カ月半の不振で、その信条が揺らぐはずもない。

5/28
昨日の最終打席といい、今日の第1打席といいボール球に手を出してしまう傾向にあるのかもしれない。それはボールが良く見えている裏返しなのではないかと大島氏は言われていた。ボール球に手を出しているとそれによってバッティングを崩してしまう危険性があるのでそれだけは避けて欲しい。
このところボール球に手を出しているためなのか極端に四球が減ってきている。選球眼の良い、しかも甘い球を1球で仕留める精度の高いバッティングをする松井が早く戻ってくることを祈る。

5/29
第1打席0-0-0 ランナー:なし 初球、真ん中やや高めの速球(140km/h)を打つも、ほぼセンター定位置のセンターフライ。長打にするにはチャンスボールだったように見えたがいまひとつ捉え切れず。フォームに問題がないのに打ち切れないというのはやはり体調に左右されているのかな。松井の調子がいい時はバットの先まで神経が行き届き、かつ力が余すことなく伝わっているように見えるが、今はバットに不安定感があるように感じる。

5/31
第1打席1-1-1 ランナー:一塁 真ん中高めの甘い速球(142km/h)を打って理想的な放物線を描いた先制点をたたき出すライトスタンドへの2ランホームラン。実に4月8日以来47試合、203打席ぶりの待望の4号ホームランだった。
ヒットは出るが打球が上がらなかったこれまでの松井は、ややバットが下から出ており、軸のズレが原因となっているのではないかと思っていた。また、下半身が沈んでいる印象で打球に力が伝わっていない感じだった。かつてホームランを打った時は、上からコンパクトに叩いて、しかも軸がブレることなく鋭く回転し、ボールをしっかりとした土台(下半身)を元に打ち返していた。今日のホームランはそのバッティングのイメージそのままだった。さらに手が先行しなく身体の回転でバットが自然と出てきていた。
この完璧なホームランを見せられると、こんなにも長くホームランが出なかったことが不思議なくらい。

松井は試合前、早出特打ちをしマッティングリー打撃コーチに自分のバランスで打席に立っているか、打球をどう上げるかについて指導を受けたという。また、重心がかかとにかかり力がボールに伝わっていないと指摘された。ミートポイントを若干前に意識しながらティーバッティングを行った。この練習からボールをしっかり見る間合いを保つことができ、スイングもよかったことを松井は明かしている。ここ数日、バットの角度とヘッドの位置を微調整していた成果も表れた。松井がバッティングのいい感覚を掴みつつあるのは間違いないと思う。


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4/3
開幕第一戦、甘いボールを逃さず、軸足に体重を残しながら上体の軸が全くぶれることなく完璧なスイングで第1号ホームラン。確実性を増した松井のバッティングに期待が高まる。

4/5
今年の松井は外角の球に対してバットの面を返してしまい、引っ掛けてセカンドゴロというのが今のところ見られない。外角のボールに対する対応が自分のものになった証拠かもしれない。

テイクバックを取ると同時に足を上げる。そして、いっぱいにグリップを引いた状態で前に体重移動しながらボールを待ち、右足が地面につくと同時にバットを振り下ろしていく。テイクバックを取り、グリップを引き切ってボールを待つという一連の動作の中に、ボールを見極めるいい間が出来ているのだと思う。この間が保たれていれば調子の波は少なくなるのではないか。
ドン・マッティングリー打撃コーチからテイクバックをもっと取るように指示されたようだ。テイクバックを取ることで松井のバッティングが更に進化している。

4/6
解説の大島氏によると、好調時は外の球をマークしつつインコースの球にも反応できる。

4/8
第五打席 フルカウントからの八球目、ど真ん中のストレート(147km/h)をライトスタンドへソロホームラン。完璧な当たりだった。何度見ても見とれてしまうほど美しく完璧なスイング。今日、ほとんど初めての甘い球を逃さずホームラン。甘い球が来るまでカウントを整えた松井の勝利。ボールを身体の横まで呼び込んで捉えた後、左手で押し込んだといった感じだった。左側にやや重心を残し、身体の左側を軸とした松井の理想とするバッティング。

外角の外に逃げていくボールへの対応に苦労しているように見えた。やはり外角の球に対しては、昨年課題としていたように開かずにレフト方向に強い打球を見たいなぁ。

4/10
相手ピッチャーは、インコースに速い球を見せておいて、長打の確率の低い外角低めへの変化球か真ん中でもボールになるように落ちていく変化球の攻めを徹底している。ほとんど甘い球の来ない中、いかに甘い球を確立よく捉えられるかの勝負になってくる。外角の球を意識しすぎて自分のバッティングを崩さないで欲しいなぁ。

4/13
今年のキャンプで松井は、右足を踏み出すのとグリップを引く二つの動作を行いながら体の中心でバランスを取る練習をしていたという。シスラーの言うバッティングの基本、タイミング、バランス、バットコントロールのうちバランスが更に良くなれば、バッティングの安定感が増していくだろう。

4/18
最近、打つ時、腰の回転の始動の際、やや腰が引けてしまっている気がする。そのためインパクトの瞬間、軸が真っ直ぐな一本の線にならず「くの字」になって打球に下半身の力と骨盤の回転の力が十分に伝達され切れていないのではないかと印象を受けた。さらに、腰が引けていているということでボールと身体が遠く感じてしまう。

4/19
松井のボールの待ち方を見ているとやや自分の間で打席に入れていなかったような気がする。
打球へ松井のパワーが十分伝わっていないような気がする。なぜそうなってしまうのか原因は何なのだろう。これはあくまで松井に長打を期待するあまり、そう感じてしまうのだろうか。
松井に元気がない。もうここ23打数長打がない。松井は調子を落としているのだろうか。それとも疲れが溜まってきているのか。松井独特の目の覚めるような会心の当たりを見たい。

4/20
第4打席0-1-0 ランナー:なし やや高め外角のストライクゾーンぎりぎりへ逃げていく変化球を打つも手首を返して引っ掛けたバッティングでファーストゴロ。第1打席のようなバッティングをして欲しかった。変化の切れがよく思ったよりも外角へ変化していったので踏み出した瞬間はライト方向への意識があったのかな。外角の球は引っ張る意識があると引っ掛けることが多そう。腰の開きが早いため外角へ逃げる球に対応し切れないのかなぁと思ったりもした。

第4打席・第5打席は同じような外角に逃げていく変化球を引っ掛けてライト方向へのゴロだった。いずれも最後までボールを十分引き付けることが出来ず、打つポイントが若干前なためにタイミングがずれ引っ掛けるという結果になってしまうのかな。

4/23
ヤンキース、松井とも元気がない。松井はチャンスに打てないためにヒットが欲しくて、強引になったりボール球に手を出したりする悪循環に陥らず、いろんな面で好転していくことを願うばかり。

4/27
松井は外のボールに対してバットに当てるために、無理に手を伸ばし腰が引けるという場面を見ることがあるが、そういう現象は予想外に外にボールが来ていることに起因しているのだろうか。ボールに体重が乗っていかないようだった。

解説・与田氏の話:松井の中の感覚と実際のボールの軌道にズレがあり、それが不調の原因かもしれない。

トーリ監督、「松井は苦しんでいる。ボールがよく見えていないようだ」と心配し、これを聞いた松井も「結果が出ていないのだから、そうかもしれない。若干、バットの出が遅くなっている」と、スランプを認めた。

4/29
ボールを呼び込んで自分の形でスイングするというよりは、外角の球を追いかけて当てたという感じだった。外角に逃げていく球をいかに自分のスイングで捉え、センターから左方向に打てるかが鍵になってくるのかな。

解説・大島氏:「ポイントにずれがある。中に入れすぎていてバットとボールの距離が取れていないのでは。」
今日は全体的に下半身から打球に伝わるパワーを感じなかった。いずれもタイミングのズレがそうしているのかな。

4/30
松井のいい時はボールをバットに乗せて運ぶといった感じだった。左腕でボールを押し出す感覚。今は、前に与田氏が言われていたように、左肩が下がりバットが下から出ているために左腕の押し出しが足りずボールを点で捉えているといった印象を受けた。あくまで印象。確証はありません。(^^);

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