
松井秀喜と松井稼頭央の対談の中で話されていた2004年シーズンの松井秀喜のバッティングについてまとめてみた。
・外角への対応
2003年、あまりにも外角を広くとられ外角への意識が強くなりすぎて、甘い球も打ち損じる悪循環に陥っていた。そこで、打席の中で半足分前に出て立ち、外角は意識せず逆に内角を意識したという。外角になれてきた今ではもうほとんど元の位置に戻している。
バッターボックスでは基本的に楽観的に甘い球が来ると信じて、自分の中でのストライクゾーンだけを考え外角はほとんど意識していない。外角のボール気味の球はストライクと判定されてもしょうがないと割り切っていて追い込まれたら少し意識する程度。そのぐらいの感覚で考えないと自分のバッティングを崩してしまう。
・バッティングの進化
2003年、外角へ逃げていく変化球に翻弄された松井。
日本ではなるべくポイントを前で打つために、右手主導で体の右側を軸としたバッティングだったが、メジャーリーグの外角中心の攻めに対応するためにはレフト方向に強い打球が必要となり、体の左側を軸としたバッティングに改良した。そのボンズやアレックス・ロドリゲスに代表される軸足(左足)に体重を残したバッティングには左手の使い方が重要になってくる。
打つポイントを後ろにし最後まで球を見極め、体重を後ろに残したまま左手主導でボールを強く捕らえ、体が開かないように振りぬく。このバッティングのために必要なパワーとスイングスピードの向上、また右利きを左利きに変更するためにトレーニングを行った。これによって外角の球をレフト方向に打ったときの打球の飛距離が飛躍的に伸びたという。
左肘については、打つポイントが後ろになった分、ボールとの距離をとるためにグリップの位置を後ろにし、尚且つ体に近いところで構えると自然と左肘が上がったということだ。
重心を軸足に残しながら前に体重移動していく感覚が難しいらしい。
TBSテレビ「HERO・ヒーローズ松井秀喜&松井稼頭央・NY野球小僧の夢」より