ヤンキース松井秀喜バッティングArchives!?

~松井のワールドチャンピオンになるまでの軌跡を見つめていきます~

Hideki Matsui is on fire right now!!
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050130
イチローが去年、大記録を達成した要因の一つにシーズン途中のバッティングの変化があった。
バッターボックスで右足を少し引きオープンスタンスにした。背筋に意識をおいて構えると自然とバットが寝た。バットが寝ることによって、バットが遅れて出てくるために最後までボールを見極めて確実に捉えることが出来るようになった。
イチローもシスラーもバッティングでボールを捕らえるまでのスイングを「バットを線に入れる」と表現した。ヒットを打てるか打てないかは、すでにバットの振り出しの時点で決まっている。バッティングをするということは、ヒットを打てる正解のスイングラインにバットを乗せるという感覚なのだろうか。

【技術とパワー】
・シスラー 
バッティングの基本は、バランス、バットコントロール、タイミングの三つ。パワーを身に着けることは悪いことではないが、パワーというものはホームランだけでなく強いライナー性のヒットを打つことにも活かせる。
・イチロー
その三つの要素が揃うことによってはじめてパワーが生まれる。今は、パワーが第一に来ていて、パワーがあれば何かを補うことが出来るという錯覚に陥っている風潮がある。技術なくして薬を使ったりして体を大きくし、パワーに頼る今のメジャーリーグは明らかに退化している。

【頭の回転】
・シスラー
バッターは頭を早く動かしがちだが、これは間違い。左バッターの場合、レフトあるいは左中間方向にあるスポットを選び、スイングした後、そのスポットを見るつもりでスイングするとよい。
・イチロー
表現は違うが、スイングする際、最後まで左肩をピッチャー側に見せないでボールを待つことが大事ということをシスラーは言っている。バットを振りにいって、左肩が早い段階に回転してピッチャー側に見えてしまうとバットも自然と出てくることになる。そうなるとピッチャーの球の前後の緩急(スプリット、チェンジアップ)に弱くなってしまう。
左肩をぎりぎりまで動かさずグリップを最後まで出さないでボールを見ることによって対応力が上がる。

【ストライクの見逃し】
・シスラー 
常にストレートを打てる状態でボールを待つ。ストレートを待ってカーブやチェンジアップにも対応できるのが理想。
・イチロー
ストレートを待って変化球に対応するのは基本。しかし、それがベストだとは思わない。時にはカーブを待って速いストレートを打てるのが理想。すごく難しいテクニックだが、これが出来たら怖いものはない。 

【カーブ打ち】
・シスラー
カーブをうまく打つには、三塁側のフィールドに打つのが基本。カーブを打つにはスイングの開始を少しだけ遅らせて、ボールがホームベースを通り過ぎ、キャッチャーのミットに届く寸前まで見極めて打つ。
・イチロー
シスラーが言いたいのは、結局はグリップが最後まで残らないといけないと言うこと。速いストレートにあわせて待つと、体の対応は多少速くなる。そこで遅いカーブが来た時にグリップの位置が前に出てしまっていては、チャンスはない。肩が開かずにグリップの位置が、構えたときの位置にまだ残っているから初めて打てる。

【正確な判断】
・シスラー
バッターは正確なストライクゾーンを把握し、バッターボックスでは落ち着き払い、過度に緊張しているということは、ピッチャーには見せてはいけない。ピッチャーの巧妙な罠に引っかかるため、狙い球を事前に決めてはいけない。打つ時は頭を使い、冷静に判断し、敵のピッチャーに翻弄されている姿は絶対に見せるべきではない。
・イチロー
これはイチローもバッティングのときにモットーとしていること。相手の選手、更に味方の選手にも考えていることを悟られないというのは重要なことで、レベルのほとんど変わらない中で結果を出していくには必要となってくる。感情むき出しで来られるとやりやすい相手となってしまう。

最後にイチローがシスラーの考えに触れ感想を語っていた。

84年前に活躍したシスラーが、どんなことを考え野球をやっていたのかをほんの少し分かってくると、今の野球界は明らかに後退してきている部分があると感じる。まず、それが正常に戻ることを祈っているし、そういう信念を持った選手が結果を残していかなければならない。僕は幸運にもそういう立場にいるので、何かを示して生きたい、きっかけを作っていきたい。シスラーは今後も意識していきたい。ライバルとして、目標として。

~TBS・筑紫哲也NEWS23「シスラーからイチローへ 時空を超えた一通の手紙」より~


イチローは確固たるバッティング理論を持っていて、またそれを的確に言葉で表現できる能力も持ち合わせた稀有な選手。去年のシーズン後半のバッティングの変化は結果的に、子供の頃にしていたバッティングに近づいた。何か大きなヒントを掴んだに違いなく、去年以上の成績が確実に今シーズン期待できるだろう。
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050115
松井秀喜と松井稼頭央の対談の中で話されていた2004年シーズンの松井秀喜のバッティングについてまとめてみた。

・外角への対応

2003年、あまりにも外角を広くとられ外角への意識が強くなりすぎて、甘い球も打ち損じる悪循環に陥っていた。そこで、打席の中で半足分前に出て立ち、外角は意識せず逆に内角を意識したという。外角になれてきた今ではもうほとんど元の位置に戻している。
バッターボックスでは基本的に楽観的に甘い球が来ると信じて、自分の中でのストライクゾーンだけを考え外角はほとんど意識していない。外角のボール気味の球はストライクと判定されてもしょうがないと割り切っていて追い込まれたら少し意識する程度。そのぐらいの感覚で考えないと自分のバッティングを崩してしまう。

・バッティングの進化

2003年、外角へ逃げていく変化球に翻弄された松井。
日本ではなるべくポイントを前で打つために、右手主導で体の右側を軸としたバッティングだったが、メジャーリーグの外角中心の攻めに対応するためにはレフト方向に強い打球が必要となり、体の左側を軸としたバッティングに改良した。そのボンズやアレックス・ロドリゲスに代表される軸足(左足)に体重を残したバッティングには左手の使い方が重要になってくる。
打つポイントを後ろにし最後まで球を見極め、体重を後ろに残したまま左手主導でボールを強く捕らえ、体が開かないように振りぬく。このバッティングのために必要なパワーとスイングスピードの向上、また右利きを左利きに変更するためにトレーニングを行った。これによって外角の球をレフト方向に打ったときの打球の飛距離が飛躍的に伸びたという。

左肘については、打つポイントが後ろになった分、ボールとの距離をとるためにグリップの位置を後ろにし、尚且つ体に近いところで構えると自然と左肘が上がったということだ。

重心を軸足に残しながら前に体重移動していく感覚が難しいらしい。


TBSテレビ「HERO・ヒーローズ松井秀喜&松井稼頭央・NY野球小僧の夢」より

テレビの企画で松井の体力測定を行っていた。

・体重      104.2kg
・体脂肪率   20.7%
・内臓脂肪率  13.0%
・骨量      4.2kg
・基礎代謝量  2,454kcal

骨密度が高く丈夫な骨に恵まれている。
筋肉が多くスポーツ向きな体。

・肺活量    5.55ℓ (成人男性平均 4.5ℓ程度)
・握力     右68.1kg 
         左65.9kg (成人男性平均 50kg程度) 

・静止視力   1.6
・動体視力   1.2 (平均的な人 0.6)

動体視力が静止視力の8割に近く非常に優れている。 

反射能力 
・全身反応時間 332msec (30歳男性平均 362msec)
・選択反応時間 327msec (30歳男性平均 340msec)

天性的に反応する時間が早い。


スイングスピードや瞬発力などもう少し野球に直結するような能力について解明して欲しかった。また、メジャーリーグのトップレベルの選手と比べてどうなのかはっきりしなかったのが残念。特に反射能力についてはもっと詳しく知りたいところ。


テレビ東京「GODZILLA55~松井秀喜・果てしなき夢~」より

イチローインタビュー
イチローがテレビのインタビューに答えていた。

打席に入って7割はヒットに出来る感覚にある。過去三年間、いかにミスを減らしてヒットに出来ると思ったポールをヒットに出来るかを考えてきた。 一年目の成績を超えられないのは、心に問題があると考えていたが記録は上がらなかった。 今年、それが出来たのは技術の向上だった。

そこでたどり着いたのは子供の頃に似た一番自然なフォーム。 毎年、体も気持ちの部分も変わる。 だから、調子の良かったときのフォームが、毎年あてはまるとは限らない。 基本は変えないで、それ以外は今に合っているものへ変化させていく。 重用なのは技術の向上。 キーワードは、意識の変化と技術の追究。

その技術によって5の5というイメージを何回も経験したという。 そういう心理状態でバッターボックスに入れば自然とヒットは増える。 技術に対する自信が余裕を生みイメージしたヒットを打つ確率を高める。


”イチ流”~メジャーリーグの歴史を変えた男~(12/26放送・テレビ朝日)より

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