ヤンキース松井秀喜バッティングArchives!?

~松井のワールドチャンピオンになるまでの軌跡を見つめていきます~

Hideki Matsui is on fire right now!!
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<月別打撃成績>

試合数 打数 安打 本塁打 打点 四球 三振 打率 出塁率 長打率 OPS
4月 24 92 23 3 16 12 16 .250 .330 .413 .743
5月 27 107 29 1 20 8 20 .271 .314 .393 .706
6月 26 93 37 6 23 15 9 .398 .477 .688 1.165
<10試合ごとの打撃成績>

打数 安打 本塁打 打点 四球 三振 打率 出塁率 長打率 OPS
4/3~4/15 39 14 3 11 3 8 .359 .395 .667 1.062
4/16~4/26 37 8 0 4 9 6 .216 .362 .270 .632
4/27~5/6 37 5 0 6 4 5 .135 .214 .243 .458
5/7~5/17 43 12 0 8 2 10 .279 .298 .372 .670
5/18~5/29 40 12 0 5 1 7 .300 .317 .375 .692
5/31~6/10 33 10 1 5 4 5 .303 .368 .455 .823
6/11~6/21 38 19 5 17 7 3 .500 .578 1.053 1.630
もしかしたら間違っているところがあるかもしれません。ご参考までに。
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4打数・3安打・2打点・1本塁打  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 77 292 89 10 59 .305 .372 .493 .866
松井:5番・レフト先発出場
先発:王建民(IP:7.0 H:7 R:3)

「対戦ピッチャー」
・vs ポンソン(R)【Career:24-6 avg .250】:第1・2・3打席
・vs ライアン(L):第4打席

第1打席0-0-2 ランナー:一塁 初球、外角低めへの速球(150km/h)を捉えセンターフェンス直撃の2ベースヒット。ボールを呼び込んで重心をやや後ろに残して捉え、フォロースルーまで自分の形を崩さず完璧なスイングで打っていた。安定したスイングでバッティングにまだ遊びがあるような余裕を感じた。下半身の力がボールへと十分伝わる絶妙のボディーバランスだった。解説によると、「今まで外角の球はレフト方向にしかいかなかったのがセンター方向にいくようになり、それだけ調子がいいのではないか。外角の球に対し右肩が開くことなく、また右側に壁が出来てきっちりと捉えることが出来ている。」と言うことだった。なぜ外角の球をセンター方向に大きな当たりが出るようになったのか理由は良く分からないが、無理に引っ張る一時期のバッティングの(松井曰く)悪い癖がなくなり、バッターボックスの中で余分な力が抜け自然とバットが出るようになっているのではないか。

この後、松井は一塁ランナーのホームインを守るため、おとりとなり二・三塁間でタッチアウトになる。

第2打席0-1-0 ランナー:なし 初球、真ん中やや低めへの変化球がストライク。2球目、真ん中やや高めへ甘く入ってきた速球を捉え、痛烈な当たりで一・二塁間を抜けるライト前ヒット。ややバットが下から出たように感じた。今の松井の状態なら、もし上からコンパクトなスイングで打っていればホームランもあったかも。この打席はゆったりとしたテイクバックから鋭い回転のスイングが見られた。今の松井はどんな球にも崩されないタメが出来ているのでは。

matsui_050628_h_3 第3打席3-1-1 ランナー:なし 初球、真ん中低めへの変化球(140km/h)が外れてボール。2球目、インコース低めへの変化球を余裕を持って見送りボール。3球目、シュート回転の変化球(138km/h)が外角低めへ外れてボール。4球目、外角低めへ速球(150km/h)が決まりカウント3-1。ここまで一回もバットを振らずボールを見極める。5球目、真ん中やや低めへの甘く入ってきた速球(148km/h)を逃さず捉えセンターバックスクリーンに飛び込む第10号ソロホームラン。センター方向でも飛距離十分で気持ちの晴れるような当たりだった。前の2打席も含め打ったのはすべて速球だった。今日はポンソンの速球以外の球に惑わされることなく、速球に的を絞れタイミングが合わせ易かったのかもしれない。1打席目と同様、下半身が安定し体重の載った打球だった。

第4打席1-2-0 ランナー:なし 9回表、4-4と同点に追いつかれ、どうしても松井には出塁して欲しい場面だった。初球、真ん中への速球をファール。2球目、真ん中低めへ変化球(138km/h)が外れてボール。3球目、真ん中ややインコース寄り低めへの変化球(135km/h)を見送ってストライク。4球目、真ん中やや外角寄り低めへのカーブ(135km/h)を打つも、もう一つ打球に伸びがなくセンターフライに倒れる。逃げていく変化球に対してやや泳がされ気味だった。1打席目とほぼ同じようなコースだった。違いは変化球か速球かという事だけ。この打席では球威がない分タイミングを外され、腰の開きがやや早くなり捉え切ることが出来なかったのかなと思った。

松井のコメント:「バッティングの内容はよかったです。やっぱり甘い球をセンター方向に打ち返せると飛距離が出ますよね。調子がいいなと感じる打球でした。去年はホームランは多かったけど、率が悪かった。いい時は両方いいから。」

試合の方は、6回表まで1-4とリードしながらそのリードを最後まで守り切れず8回裏に同点に追いつかれる。延長に入ったゲーム。10回裏にオリオールズ・ロバーツのサヨナラホームランによってヤンキースは逆転負け。1点に泣いたヤンキース。この試合3回くらい追加点のチャンスをダブルプレーで潰している。どうしてもダメ押しの得点が出来なかったところにヤンキースのチーム状態が表れているのかなと思った。この試合はどう考えても勝ちゲームだったはずなのに・・・。松井の活躍が報われず残念。
ヤンキースにとって、この後どのような流れがくるのか全く予想がつかなくなってきた。まずはオリオールズとの3連戦勝ち越すことが、いい流れを呼び込むには重要になってくると思われる。明日の試合はどうしても勝って欲しい。

松井のコメント:「今日は残念でした。終盤での競ったゲームを落とすのは痛いですよね…。」

トーリ監督のコメント:「相手がよかった。今日は相手をほめるべきだろう。また次の試合に向けて準備することが大事。闘争心を維持していくことだよ。」

ニュースサイトを見ていると「ヤンキースがチームの若返りのため若手有望株を獲得に向け、松井がトレード要因になる可能性がある」と米紙が報道したとあった。なんとも気分の重くなるような記事だった。この時期、松井にはプレーに集中して欲しいのに試合以外のことで心配の種が出てきたのは悲しい。あ~あ、これが現実になれば納得いかない・・・。松井にはこんな噂を払拭するような活躍を、と言っても今十分チームに貢献しているしなぁ。松井自身にはどうしようもない上からの力に苛立ちを覚えるのでした。こうなったら一ヶ月10本のホームランを打つくらいの勢いでミラクルを起こしてチームを連勝に導いて欲しいな。ガンバレ~、松井!!

4打数・2安打・0打点・1四球  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 76 288 86 9 57 .299 .368 .476 .843
松井:5番・レフト先発出場
先発:パバーノ(IP:6.0 H:9 ER:4)

「対戦ピッチャー」
・vs カブレラ(R)【Career:8-4 avg .500】:第1・2・3打席
・vs クライン(L):第4打席
・vs フリオ(R):第5打席

第1打席2-1-1 ランナー:なし 初球、真ん中低めへカーブ(135km/h)が外れてボール。2球目、外角低めへの速球(156km/h)を見送ってストライク。3球目、チェンジアップがワンバウンドしカウント2-1。4球目、外角寄り低めへのストレートを打ち返しゴロで二遊間を抜けるセンター前ヒット。決して会心の当たりではなかったが、外角の球に対しても崩されることなく松井のバッティングの形の中で打っていた。下半身の安定感が感じられた。

第2打席1-1-0 ランナー:なし 初球、インコース低めへストレートが外れてボール。2球目、真ん中低めいっぱいに決まるカーブ(111km/h)を見送ってストライク。3球目、インコース低めへのシュート回転の速球(156km/h)を打つもセカンド正面へのゴロ。極端に遅い球を見せられた後のストレートだったためか、やや球威に押され気味だった。調子が良かったときのような軸足に体重を残してバットに乗せて運ぶという粘りのある感じではなくポイントがズレていたのか淡白なバッティングだった。

第3打席1-2-1 ランナー:なし 外角低めへチェンジアップが決まってストライク。2球目、インコース低めへ速球が外れる。3球目、真ん中低めへ落ちるカーブを空振り。ここでカウント1-2と追い込まれる。4球目、真ん中外角寄り低めに沈んでいく変化球をポイントまで呼び込みバットに乗せてライナー性の当たりでライト前ヒット。変化球に対しても崩されず後ろに体重を残しながら捉える松井の理想とするバッティングだったのではないか。技ありのヒットだった。150km/h以上の速球がある投手に対しても変化球を自分のポイントで打てたということは、松井の中でいいタメが今も出来ているということかなと感じた。

この後、ジアンビが四球で出塁しシエラのライト前タイムリーが出る。そして、2者連続の四球でランナーが埋まり押し出し、パスボールがあり3点を追加し4-4の同点に追いつく。松井のヒットが呼び水となった。

第4打席0-0-2 ランナー:なし 初球、真ん中への変化球(138km/h)を見送ってストライク。2球目、高さは真ん中外角への変化球?(138km/h)を打つも、引っ掛けてセカンド正面へのゴロに倒れる。タイミングを外されたのか、下半身の粘りがなく棒立ちのような形で当てるだけのバッティングになってしまい打球に力が伝わらなかった印象を受けた。なんだか松井らしくなかった。ややアッパースイングだったかも。

第5打席3-0-1 ランナー:二塁 シェフィールドがタイムリーで追加点を挙げ、なおもランナー二塁で松井の打席が回ってくる。ここでオリオールズは敬遠四球を選択。最近勝負どころで松井の敬遠が増えてきているような気がする。運悪く毎回、一塁が空いているというのもあるし、後ろを打つポサダの調子が悪いというのもあるかもしれない。敬遠は、出塁率が上がっていいかなと思った時もあったが、今はやっぱり得点圏打率.329とクラッチヒッターとしての本領を発揮しつつある松井との真剣勝負が見たい。試合を決めるような一打が見たいなぁ。

松井のコメント:「よく見えているし、ボールに対していいスイングができている。いい状態だと思います。」

松井は13試合の指名打者を経て今日、レフトの守備へ復帰した。5回裏、無死二塁、ロバーツのライナーが頭上を抜けた。打球の追い方が若干ぎこちなく直線距離で打球の落下点に入ったようには見えなかった。パルメイロが左中間に打ち上げた浅い飛球はグラブが届かず後ろに逸らし二塁打にしてしまった。松井は、「反応は決して悪くなかった。(1つ目は)ボールが切れてきて、追い方がまずかった。前にきたのは照明がボールに入ってしまって、最後はまったく見えず、勘でグラブを出しましたがダメでした。足は関係ないです。100%ではありませんが、ある程度変わりなく守れます」、「やっぱり問題は恐怖心でしょう。思い切った動きができるかどうか。体は痛みを覚えているわけだから。」と話している。まだ守備の感覚を掴むのと恐怖心が取れるには、時間がかかるのかもしれない。しかし、松井が守備につきDHが空いたことで、ぎすぎすしていた外野守備の問題が解消され上手く回っていき、バッティングの面でもプラスに働いていけばいいなと思う。攻守でグランドを走り回る松井を期待。ガンバレ、松井~!!

トーリ監督のコメント:(松井の守備に関して)「心配はしていなかった。毎日、練習はしていたしね。ケガを乗り越えてくれてうれしい。」

試合前、スタインブレナー・オーナーが「我慢の限界だ。チームは力を発揮できず、選手も期待通りのプレーをしていない。選手には私と同じくらい勝ちたいという気持ちを持ってほしい。」と言う声明を出していたらしい。
今日のオリオールズとの初戦の勝利は大きい。昨日のサヨナラ勝ちといい、今日の逆転勝ちといい勝負強さが戻ってきているのかも。あくまで推測。今年のヤンキース油断は出来ない。やはり先発投手が試合をまず作ってくれることが重要だなぁと実感。明日からもそう簡単には勝たせてくれないだろうけど、楽な試合展開を希望。

松井のコメント:「終盤の苦しい展開でつないでつないで、ねばり強かったですね。」

トーリ監督のコメント:「ねばって手に入れた勝利で、皆でいい仕事をしてくれた。」

3打数・0安打・0打点・2四球  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 75 284 84 9 57 .296 .364 .475 .840
松井:5番・指名打者(DH)先発出場
先発:R.ジョンソン(IP:6.2 H:6 R:4 ER:1)

「対戦ピッチャー」
・vs ベンソン(R)【Career:3-1 avg .333】:第1・2・3打席
・vs リング(L):第4打席
・vs ルーパー(R):第5打席

第1打席1-1-0 ランナー:なし 3球目、真ん中高めへのチェンジアップ(135km/h)を打ち上げてしまいセカンドフライ。松井に投げられた球は、3球とも同じような球速のチェンジアップ。バットが遠回りしていたのかスイングに鋭さが感じられなかった。チェンジアップで球速が遅い分、ボールをポイントまで呼び込むことが出来ず、やや体が前に流れ気味だったのではないか。

第2打席3-2-1 ランナー:一塁 フルカウントから四球を選ぶ。2回ファールがあったがチェンジアップにタイミングが全く合っていなかった。相手ピッチャーが、球種の見極めが非常に難しい投球フォームなのかもしれない。

第3打席3-2-0 ランナー:一塁・二塁 フルカウントから見逃せばボールと思われるインコース低めのチェンジアップ(134km/h)をひざを折り重心を落として捉えるも、打ち上げてしまいレフトフライ。今日はチェンジアップの見極めに苦しめられている様子。右足を踏み込んだ際、足首が内側に折れ曲がっていたのでケガの悪化がちょっと心配。

第4打席3-2-2 ランナー:一塁 フルカウントから投じられたインコース高めへのカーブ(117km/h)を打つも詰まらされセカンドゴロ

第5打席3-0-0 ランナー:二塁・三塁 一塁にマルティネスを置いてロドリゲスが2ベースヒット。無死二塁・三塁と一打逆転サヨナラの場面で松井の打席が回ってくる。メッツは敬遠四球を選択。

満塁となってジアンビの打席。チェンジアップを引き付け素晴らしいバッティングで右中間を破るサヨナラヒットを放つ。

ジアンビのコメント:「最低でも同点にしようと思って打席に入った。強く打つことだけを考えていたけど、その通りの打撃ができた。とてもいい気分だよ。」

トーリ監督のコメント:「ジアンビは本当によく打ってくれたと思う。ここまで浮き沈みが多い展開で、当然、不満はたまっている。だが、この勝利がいい方向につながってくれればよい。」

松井のコメント:「いやあ、大きい勝利ですね。連敗も止まったし。こういう苦しい試合をものにすると、勢いに乗れるかもしれません。」

松井はノーヒット。ベンソンには嫌というほどチェンジアップを多投され、ポイントまでボールを呼び込むことが出来なかった。どの打席もタイミングを外されいまひとつ捉え切れなかった。松井の中でも不完全燃焼だったのではないかなぁ。悔しい!!明日からはここのところ調子を落としているオリオールズとの3連戦。一気に勝ち越して波に乗って行きたいところだが。頑張れ~、松井!!

松井秀はメジャー400試合連続、日米通算1650試合連続出場となった。

<追記>
ヤンキースではルー・ゲーリッグ以来となる400試合連続出場。
松井のコメント:「数字にこだわりはないですから。400試合という数字にもこれといったものはないですね。」

4打数・2安打・0打点  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 74 281 84 9 57 .299 .364 .480 .844
松井:5番・指名打者(DH)先発出場
先発:ヘン【L,0勝3敗】(IP:4.1 H:7 ER:6 HR:3)

「対戦ピッチャー」
・vs グラビン(L)【Career:4-3 avg .750】:第1・2・3打席
・vs グレーブズ(R):第4打席

第1打席0-0-0 ランナー:なし 初球、真ん中高めの速球?(134km/h)を打ってショートゴロ。テイクバックをゆったりと取ってボールを引き付けて打っていたが、差し込まれ気味だったのか当たり損ねで力のない打球だった。上体だけのスイングに見え、昨日松井がインタビューで言っていた軸足に体重が乗っているバッティングとは少し違った気がした。

第2打席3-2-2 ランナー:一塁 1球目、外角へ速球(138km/h)が外れる。2球目内角低めへ変化球(130km/h)、3球目外角への速球(142km/h)のストライクを見送って1-2と追い込まれる。1球ボールのあと、2球外角と内角への厳しいコースに投げられたストレートをファールで粘る。7球目、外角低めへストレート(143km/h)が外れてフルカウントとなる。ボールを見極め、厳しいコースをカットし、よくボールが見えている印象。最後、高さは真ん中外角いっぱいの変化球(130km/h)に体を開かず合わせたバッティングで二遊間を抜けていくセンター前ヒット。今日はゆったりとしたタイミングの取り方が戻ってきている気がした。そのため変化球、速球に柔軟に対応出来ていたと感じた。松井は「本塁打が打てていることがバロメーターではない。本塁打は芯に当たって、角度がつけば打てるもの。大切なのは『目』なんだ。しっかりボールを見れているかどうかということ。何球粘ったとかね。」と言っている。この打席は追い込まれてからカットなどでフルカウントまで持ち込み、最後厳しいコースをヒットにして松井の理想的なバッティングが出来たのではないか。

第3打席2-1-2 ランナー:なし 真ん中やや外角寄りの速球を完璧なバッティングで捉えレフト前へクリーンヒット。最後までボールを呼び込み後ろに重心を残しつつ、安定した下半身を基に打ち返していた。

第4打席0-2-0 ランナー:一塁 外角低めへの変化球を打ち上げてセンターフライに倒れる。

松井のコメント:「打者心理を利用するのがうまい投手。今日はついていけた。」

今日の松井はゆったりとしたタイミングの取り方で、しっかり自分の"間"の中でバッティングが出来ていたように感じた。このまま安定感のあるバッティングが続いていけばいいな。

先発・ヘンは予想通りいまいちパッとしない投球だった。連敗ストップのために大事な今日の一戦に防御率11.12(今日の試合を含め)の投手を登板させなければならないヤンキース投手陣の厳しい台所事情を露呈してしまった感じ。今は勝てる気がしない。浮上のきっかけを全く掴めない試合が続いている。

松井のコメント:「どうしても先に先に行かれる。常に厳しい展開。」

この試合でヤンキースは37勝37敗とし貯金0となった。一方、レッドソックスは6連勝と波に乗りヤンキースとのゲーム差を一気に6.5まで広げた。ヤンキースの選手達はオリオールズが首位にいるよりレッドソックスが首位にいたほうが嫌なイメージを持つのではないか。レッドソックスに追いつくには一筋縄では行きそうもない。

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「自分の考え方だけは失わずにどういう時でも出来る自信はあるし、出来てたとは思うんですけど。」

大リーグ3年目の松井。この2ヶ月不振が続いた。原因は相手チームの徹底的なマークにあった。

「昨年までの僕に対する意識とは明らかに変わっているなという感じは正直しましたね。ボール球で勝負していいというか、最悪歩かせてもいいというか。そこでストライク取れたら儲けものみたいなかなり気を使っているなという感じはしました。それをやっぱり右方向に強い打球を打とうとしちゃってるんですよね。どっかで。だから体が前にいくというか、どうしても巻き込もうとしてしまっていました。強い打球イコール右方向という僕の悪い癖ですよね。」

松井が選んだ悪い癖との戦いは地道なものだった。スイングする瞬間、軸足への体重のかけ方を常に意識すること。すぐに結果が出ることではなかったが自分のやり方を貫く決心に迷いはなかった。

「ちょっと始動を早めに取って軸足に体重を乗せている時間をちょっと長めに取ろうとした。それがいい方向へ向かったのではないかとは思ってます。11日の試合、マルダーとの対戦でライトオーバーの二塁打を打ったんですけど、軸足に残すイメージがあの打席で結構持てたんですよね。」

修正を意識し続けて2ヶ月あまり。6月11日。第三打席、マルダーの投げた5球目を捉えたタイムリーヒットが求め続けた感覚をもたらした。

「全然体が前に出ずに打てたんですよね。軸足に残すイメージがあの打席で結構持てたんです。いい兆候が出始めたかなという感じでしたよね。その後ケガをしちゃったんですけど、バッティングの感じとしては非常にいいものを掴めた時期でした。」

軸足に体重を残す感覚を掴んだ松井。ボールを最後まで見極めることが出来るようになり、その感覚はケガをした後も消えることはなかった。

「状態が崩されることが今は非常に少ないですよね。それだけしっかり体が止まってその場で待てて、いいポイントにバットが出てきているんでしょうね。そういう意味では今年の中では非常にいい状態だとは思いますよ。」

~NHK「サタデースポーツ」より~

いかに厳しい状況に置かれても、怯むことなくゆるぎない信念を持って、自分を信じて戦おうとした人を野球の神様は見捨てなかった。極度の不調の中でも松井のひたむきに野球に取り組む姿勢には熱くなった。これからのまだ半分以上ある今シーズン、何度も松井には試練が待ち受けていると思う。そこでも今回と同じように地道な努力によって壁を乗り越えていってくれる違いない。調子が悪い時期もいい時期も松井から目が離せない。頑張れ、松井!!応援してます。

3打数・0安打・0打点・1四球  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 73 277 82 9 57 .296 .362 .480 .842
松井:5番・指名打者(DH)先発出場
先発:ムッシーナ【L,8勝5敗】(IP:6.0 H:6 R:5 ER:4)

「対戦ピッチャー」
・vs マルティネス(R)【Career:25-4 avg .160】:第1・2・3・4打席

第1打席0-0-1 ランナー:一塁・二塁 キャッチャーは外角に構えたが、真ん中やや外角寄りに変化球(130km/h)が甘く入ってくる。しかし、タイミングを外され体が前に流れてしまい、ファースト正面のファーストゴロ。インコースへ意識があったのか体の開きが早く、また腰が引けたバッティングになっていた。数日前までの好調時には変化球に対しても追いかけていくのではなく、じっくりボールを呼び込んで重心を後ろに残しつつきっちり捉えることが出来ていた。やはり相手ピッチャーがマルティネスということだけあって巧みな投球をされたのか、それとも松井の調子が落ちているのか。

第2打席3-2-2 ランナー:一塁 1球もバットを振らず四球を選ぶ。

第3打席1-2-0 ランナー:なし 初球、外角へ変化球(126km/h)が外れた後、外角いっぱいに決まる変化球を2球(134km/h、118km/h)見送ってカウント1-2と追い込まれる。最後、外角やや高めへのカーブ(119km/h)を打ち上げてしまい力の無いレフトフライに倒れる。外角球を引っ張るのか流し打つのか、松井の中で迷いのあったバッティングに見えた。
この打席はどの球も完璧なコースに決まっていた。マルティネスの投球は、外角一辺倒の攻めでもカーブと外に逃げていく変化球(ツーシーム?)の球速の違う2種類の球を巧みに使い分け、コースを突き、打者のタイミングを外し、捉えどころが無いといった印象を受けた。

第4打席2-1-2 ランナー:一塁 前の打席、マルティネスは外角へ完璧にコントロールしたボールで松井を打ち取っていた。この打席、外角の球に対して松井がどんな対応をするのか、3点差を追うヤンキースに流れを取り戻す一撃が放てるか、見ていて非常に燃えるものがあった。
初球、外角への変化球(127km/h)が外れてボール。2球目、外角低めへ逃げながら沈んでいく変化球(129km/h)にかろうじてバットを当てファール。この打席も外中心の攻め。松井はある程度、外に的を絞っていたかもしれない。3球目、外角への変化球(121km/h)が外れてカウント2-1。4球目、高さは真ん中、外角への逃げていく変化球(130km/h)を完璧に捉える。打った瞬間息を殺して打球の行方を追った。センターが一直線に打球を追っていきフェンスへの激突も恐れずジャンプし、差し出したグラブの中にボールは納まった。あと50㎝飛距離が足りず、大きなセンターフライに倒れる。僕はしばらくその場から動くことが出来なかった。マルティネスの高くこぶしを突き上げたガッツポーズを目にし松井の心境を考えると悔しさがじわじわとこみ上げてきた。残念。
最後の球はコース、球種とも松井の狙い通りの球だったと思う。タイミングはバッチリ合っていたし、早い段階の体の開きはなく、外角の球に対しても腰の入ったスイングで上からしっかりと叩いていた。ただ、あの外角の厳しいコースに対してセンター方向に打ち返すには、あそこまでの飛距離が精一杯だったかもしれない。外角やや低めの球を芯で捉えるためにやや"前のめり"にならなければならず、完全な軸回転が出来ずにインパクトの後、軸足にグッと体重を乗せた最後の押し込みがなかった。下半身の力を十分ボールに伝えるのは難しかったのではないか。

松井は、復調のきっかけのひとつにテイクバックでグリップを後ろに引く際、上に持ち上げるようにしたことを挙げている。しかしここ3試合、もしかしたら気のせいかもしれないが、テイクバックの時ややグリップが内寄りに入って(キャッチャー方向の真っ直ぐ後ろに引くのではなくて、大げさに言うと上体をひねって背中側に水平にグリップを引いていて)バットが素直に出てきていなく、ボールに対して最短距離の軌道を通っていないような気がしてならない。特に今日の第3打席目はそういう印象を受けた。これまでグリップを真っ直ぐ後ろに引き、さらに持ち上げることでいい感じにタメを作ることが出来ていたと感じていた。しかし、グリップが内寄りに入ることによって"間"の取り方に若干の影響を与えているのではないかと考えたりもした。う~ん、説明が上手くいかない・・・。

試合のほうは、巧みなマルティネスの投球の前にヤンキースは2得点しか奪えず、また今日も先発投手が試合を作ることが出来ずメッツに完敗。2回表、ヤンキースの立て続けに犯した守備の乱れによる失点は最後まで響いていた。出口の見えない泥沼の3連敗。そして、とうとう今日レッドソックスが東地区首位に立った。それを知ってなんだが気分が重くなった。

いつかヤンキースの怒涛の快進撃が見られることを夢見て応援したい。ふぅ。頑張れ、ヤンキース&松井!!

4打数・2安打・1打点  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 72 274 82 9 57 .299 .363 .485 .849
松井:5番・指名打者(DH)先発出場
先発:王建民【L,4勝3敗】(IP:6.0 H:8 ER:5 HR:2)

「対戦ピッチャー」
・vs ヘンドリクソン(L)【Career:14-3 avg .214】:第1・2・3・4打席

第1打席3-2-2 ランナー:なし 真ん中ややインコース寄りの変化球?(132km/h)を打つもボールの上を叩き打球が上がらず、痛烈な当たりだったがファーストの好守に阻まれファーストゴロ

第2打席3-2-2 ランナー:一塁・二塁 3回裏、シェフィールドの犠牲フライで1点取り、3-4と一点差を追うヤンキース。2死二塁でデビルレイズはロドリゲスの敬遠を選択する。昨日、松井はチャンスで打てなくて、ここはどうしてもヒットが欲しかった場面だと思う。そこできっちり期待に応え、外角低めの速球?(138km/h)を打ち三遊間を抜けるレフト前タイムリーヒット。同点に追いつく。外角低めの難しい球を引き付けて逆らわず打ち返していた。

松井のコメント:「いいポイントで打てている。逆方向に強く打てました。」

第3打席3-2-0 ランナー:なし フルカウントから内角寄りの球に中途半端なスイングで空振り三振

第4打席0-0-2 ランナー:二塁 内角高めの速球(143km/h)を打ちにいくもバットの根元に当たりボテボテのゴロ。やや差し込まれていた。しかし飛んだところがよくセカンド内野安打。今日の松井は内角のボールに苦労していた印象。差し込まれているためどうしてもバットの根元に当たってしまう。タイミングの取り方にズレが出てきているのかなぁ。

この後、満塁とチャンスを広げるも得点には至らず。

松井は、昨日今日と1打席も打球が上がっていかなく、すべてゴロなのが少し気になるところ。一昨日までのゆったりしたタイミングの取り方から鋭い回転によるスイングというのが出来なかったのではないかと感じた。いかに松井自身の"間"を作れるかが鍵となると思う。松井は今日のヒットで「いいポイントで打てている。」、「甘いボールにはいい形でバットが出てくるようになった。」と言っているし、松井の中でゴロが増えていてもそんなに悪いイメージはなさそう。好調は続いていると信じたい。明日からのメッツ戦、松井の活躍が必要不可欠。ガンバレ~、松井!!

試合の方は、終始デビルレイズに主導権を握られ、9回表には3点のダメ押しを許し完敗といった感じ。まさかのこのカード負け越し。しかも連敗。ショックで言葉も出ない。先発ピッチャーがゲームを作れずこの4連戦で平均失点が7.5。明日もメッツとの試合、先発がマルティネスという事で厳しい戦いが予想される。今年のヤンキースは一気に連勝をして勝率を上げたかと思えば、連敗で貯金をじりじり失ったり、なかなか波に乗ることが出来ない。チーム状態も浮き沈みが激しい。今季は3点以下の得点での勝ちが1勝もないという事実の中にヤンキースの抱える問題が含まれているのではないかと思えてしまう。打撃陣が打てない日でもピッチャー陣が最小失点に抑えて勝負強く勝つという試合がないと、ここから首位との差を詰めていくのは難しいのではないか。
負けが込むと東地区首位のチームとヤンキースのゲーム差をサイトでチェックするのが憂鬱。今日も恐る恐るゲーム差を見ると、オリオールズもブルージェイズとの4連戦で1勝3敗とヤンキースに付き合ってくれていてゲーム差は5.0のままだった。ホッと一息。その間にレッドソックスがオリオールズにゲーム差0.5と迫ってきていた。この2強に挑むヤンキースの現状は厳しい。

松井のコメント:(チーム状況について)「いい時と悪い時がありますね。乗っていけそうで、なかなか乗れない…。」

3打数・0安打・0打点・1四球  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 71 270 80 9 56 .296 .362 .485 .847
松井:5番・指名打者(DH)先発出場
先発:パバーノ【L,4勝6敗】(IP:6.2 H:6 ER:5)

「対戦ピッチャー」
・vs カズミアー(L)【Career:3-2 avg .667】:第1・2・3打席
・vs バエス(R):第4打席

第1打席1-2-2 ランナー:なし 真ん中やや内角寄りに力いっぱい投げられたストレート(154km/h)を打ちにいくもバットの根元に当たり詰まらされセカンドゴロ。タイミングも若干遅れ気味だった。

第2打席1-2-2 ランナー:なし セカンドゴロ

第3打席3-2-1 ランナー:二塁・三塁 ヤンキース3-2で1点リードで迎えた6回裏。ここでどうしても追加点を取って勝ちを確実にしたい場面。これ以上のないチャンスで松井に打席が回る。追い込まれた後の5球目、真ん中低めへの甘く入ってきたストレート(151km/h)を捉え切れずファール。振り遅れ気味だったが、バットは振れている印象。6球目、内角低めへ変化球(138km/h)が外れてボール。フルカウントから見逃せばボールと思われる外角低めへのスライダー(137km/h)にかろうじてバットを当てるも、引っ掛けてファースト正面へのファーストゴロ。完全にタイミングを外されていた。150km/h以上の速球が頭にあるために思わず手が出てしまった感じ。威力のある速球と遅いスライダーに翻弄されてしまった印象。
ランナーが動くことが出来ず追加点ならず。ここが勝負の分かれ目だった。松井も今日の敗戦の責任を感じているのではないか。しかし、そうそうチャンスで打てるものでもない。これが野球(バッティング)というもの。割り切って明日から新たな気持ちで試合に臨んで欲しいです。頑張れ、松井~!!

松井のコメント:「一塁も空いていたし、あそこはスライダーですよね。」

この後の7回表、デビルレイズに3ランホームランを喫して逆転を許す。

第4打席3-1-2 ランナー:一塁 四球

松井のコメント:(好投したカズミアーについて)「よかったし、球威がありました。直球とスライダーの見分けがつけにくく、腕がよく振れていた感じがしました。」

ヤンキースは今シーズン、デビルレイズに3勝6敗でどうにも相性が悪い。カブス(NL中部地区2位)と対戦した時にはヤンキースが勝ちチーム力の差を感じたが、デビルレイズは東地区ダントツの最下位のチームにもかかわらず、ヤンキースとのチーム力の差を感じない。いやそれ以上にヤンキースよりバランスの取れた底力のある強いチームのイメージがある。ヤンキース戦の時だけ選手を入れ替えているんじゃないかとさえ思ってしまう。今の時期、下位のチームとのカードに負け越すというのが一番痛い。来週には地区首位のオリオールズとの直接対決が待っている。いい形でその戦いに入っていけるよう、明日のデビルレイズとの4連戦の最終戦は絶対負けられない。

5打数・4安打・2打点・1本塁打・1四球  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 70 267 80 9 56 .300 .363 .491 .854
松井:5番・指名打者(DH)先発出場
先発:R.ジョンソン(IP:3.0 H:8 ER:7 HR:3)

「対戦ピッチャー」
・vs 野茂英雄(R)【Career:8-3 avg .375】:第1・2・3打席
・vs オルベラ(R):第4打席
・vs ハーパー(R):第5・6打席

第1打席3-1-1 ランナー:なし 野茂は、1球もフォークは見せずに四球

第2打席2-1-0 ランナー:なし カウント2-1のバッティングカウントになってからの4球目、甘く入ってきた真ん中低めへのストレート(134km/h)をきっちり捉え、セカンドの僅か上をライナーで通る痛烈なライト前ヒット。松井が今年のキャンプから取り組んできた「後ろにグリップを引きテイクバックを取りながら、それと同時に右足を前へステップしていく」というタイミングの取り方が今は非常にいい形で結果に繋がっていており、いい"間"が取れているのではないかと感じた。この形はボールを出来るだけ長く見るために松井が経験から得たもの。それが松井の中で、徐々に自分のものになりつつあるのかもしれない。
今はボールが非常に良く見え、しかも長く見極めることが出来ているため、ボールの見逃し方などを見てもバッターボックスの中で焦ることがなくリラックスして落ち着いているように映る。こうなればピッチャーの受ける印象として「一発で仕留められる」という威圧感が出てきたのではないか。

第3打席1-0-2 ランナー:なし 1球目、外角高めにストレート(135km/h)が外れた後の2球目、高さは真ん中外角へのあまり落ちないフォーク(126km/h)をバットの先で捉える。フラフラと上がった打球はセンター前ヒット。センターが後目に守っていたためにセンター前にポトリと落ちた。投げられたのはフォークなのに、タイミングを外され体が流れることなく、軸足に体重を残しつつ難なく打ち返していた。ステップして右足を着いた後、一瞬タメを作っていた。ゆったりとしたタイミングの取り方が功を奏しているのではないか。

第4打席3-2-0 ランナー:なし フルカウントから空振り三振

第5打席2-2-1 ランナー:一塁・二塁 8回裏、7-11と4点を追うヤンキース。2点差まで追い上げてランナー一・二塁に置いて松井の打席。見逃せばボールというようなベルトの上の真ん中高めのストレート(145km/h)を捉えライトオーバーのタイムリー2ベースヒット。上からコンパクトに叩いていた。今の松井はスイングがコンパクトなだけにスイングスピードが一時期に比べるとかなり上がっているように見える。オープン戦でも同じような高めの球をコンパクトに振りぬいてホームランにするというシーンがあった。なかなかヒットにするには難しいような高めの球を松井独特のスイングでヒットにするというのは調子がいい時だけに見られる。

その後、満塁となりウィリアムズの走者一掃のタイムリー3ベースヒットでヤンキースが逆転に成功する。

シェフィールドのコメント:「あれは大きかった。バーニーが打ったときは、みんな飛び上がったよ。みんな彼がどれだけハードな練習をしているか知っているから、バーニーが期待に応えるシーンを見たかったんだ。」

matsui_050621_homerun matsui_050621_homerun_side 第6打席2-1-2 ランナー:なし 8回裏、前の打者シェフィールドとロドリゲスが連続ホームランを放ち、この回2度目の打席が松井に回ってくる。真ん中やや低めへのストレート(142km/h)を完璧に捉えセンターバックスクリーンへ第9号のソロホームラン。やや低めだったためにすくい上げるような形になった。これまでフォロースルーの時、右膝が伸び切って突っ張っていたが、最近の傾向通りこの打席では、その突っ張りはなく右足に若干の余裕があった。そのため腰をグッと落とすことが可能となり低めの球を上手くすくい上げることが出来たのではないか。この打席は特に下半身のどっしりとした安定感を見て取ることが出来た。ゆるぎない安定した下半身があって、それを基にした鋭い回転によるスイングをしてこそ大きなホームランが生まれるというのを実践して見せてくれたような気がした。

<松井のコメント>
・「前の2人のホームランを見て、すげえなあ、と思った。こういうときに流れを切っちゃうのは俺なんだよな、と思いながら打席に立ちましたが、当たりは完璧でした。」
・「最高ですね。あまり記憶にない展開でした。素晴らしい勝利です。八回の二塁打は、バーニーの三塁打につなぐ大きいヒットでした。その後のホームランはおまけみたいなものです。」

松井は今日ヒットを放ち、自己最長の12試合連続安打とした。また、打率を一挙に3割ちょうどまで上げた。これまで不調であれだけ打てない時期が長く続いたのに、ここまで早い段階で3割まで戻してくるとは予想もしていなかった。6月1日には打率.261だったのが僅か20日間で打率.300。最近10試合で打率 .500、出塁率 .578、長打率 1.053、OPS 1.630 本塁打 5本、打点 17。どれもため息が出るほど凄い数字。これこそ絶好調(On Fire)といわずして何と言うといった感じ。この絶好調の松井を今、見ることが出来ている幸せに感謝。このまま徐々に安定期に入って欲しいな。

試合は凄いことになってた。R.ジョンソンが3回までにホームラン3本を含む8本のヒットで7失点と大乱調。7回裏が終わって7-11とヤンキース敗戦濃厚だった。しかし、8回裏にヤンキースが一挙13点を奪うという嘘みたいなことが起こって、地区最下位のデビルレイズに2連敗という悪夢からは何とか開放された。8回裏のヤンキースの攻撃を後からサイトで読んでいると笑いが出てきた。こんなことがあっていいんだろうか。(笑) 松井がタイムリーを打った後、同じ回にさらに打席が回ってきてホームラン。しかも3、4、5番のクリーンアップが三者連続ホームランというミラクル。そこに松井が入ってくれたことがなんとも嬉しい限り。

トーリ監督のコメント:「8回(の攻撃)は終わらないかと思ったよ。尋常じゃなかったね。もうこんなシーンはお目にかかれないだろうな。」

ウィリアムズのコメント:「もしシーズンにターニングポイントがあるならば、今日がそうに違いない。できるなら、こういった試合がもっとあるといいね。」

この試合、ヤンキースでホームランを打ったのはシェフィールド(2本)、ジーター、ポサダ、ロドリゲス、松井で計6本。ヒットはなんと計26本。この試合の凄まじさを表している。特に際立っていたのがシェフィールド(6打数4安打7打点)、ジーター(6打数5安打1打点)、松井(5打数4安打2打点)、ウィリアムス(4打数2安打5打点)。この試合、liveで見たかったぁ・・・。

7打点を挙げたシェフィールドは、今季の通算打点を51としAL9位と一気に順位を上げてきた。ちなみに松井は打点56でAL5位。チームの中でロドリゲスは別格として、シェフィールドには松井は負けて欲しくない。なんだか僕の中でシェフィールドに対して勝手なライバル意識みたいなものがある。不動の3番として安定したバッティングを見せているシェフは同じ外野手としていい目標となっているはず。
そのシェフはOPSで.942という驚異的な数字を残しておりAL9位としている。四球が非常に多く45個で出塁率が.416(AL 3位)というのが大きくものをいっている。一方松井は、今日の試合で大きくその数字を上げOPS .854(AL 20位)。このOPSという部門でも少しずつでもいいからシェフとの差を縮めていって欲しいな。頑張れ、松井~!! (OPSとは?)

<追記>
同球場は中堅フェンスまで125メートルあり、サク越えだけでも至難の業。松井が打ち込んだのは約140メートル先。フェンスからブルペンをはさんだ右奥の、黒く塗られたバックスクリーン一帯だ。
77年以降、この場所へのアーチは、ヤ軍のメディアガイドで「“ブラック”ホームラン」と呼ばれ、達成者が記載されている。ゴジラはちょうど20人目(26度目)。メディアガイドの“殿堂”に名を連ねたわけだ。
~サンケイスポーツより~

3打数・2安打・3打点・1本塁打・1四球  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 69 262 76 8 54 .290 .354 .469 .823
松井:5番・指名打者(DH)先発出場
先発:ヘン【L,0勝2敗】(IP:4.2 H:4 ER:3 BB:7)

「対戦ピッチャー」
・vs フォッサム(L)【Career:6-2 avg .333】:第1・2・3打席
・vs カーター(R):第4打席

第1打席3-2-0 ランナー:なし 真ん中低めへの速球を打って浅いライトフライ

第2打席0-2-0 ランナー:なし 真ん中高めへの速球(151km/h)に対してぎりぎりまで呼び込み、最短距離でバットを出してガツンぶつけ、伸びていった打球は左中間への2ベースヒット。これがチーム初ヒット。ワンバウンドでフェンスを越える大きな当たりだったが、センターがずっと追っていって手を伸ばした僅か先に打球が落ちた。飛んだところが絶妙で取られなくてよかった~。ラッキー!!150km/hを超える速球に対しても振り遅れることなく自然とバットが出ているように見え、調子の良さを感じさせた。ボールを追っていくのではなく、きっちりと自分のフォームを崩さないでボールを呼び込めているという印象を受けた。

第3打席3-0-0 ランナー:二塁 ストレートの四球

matsui_050620_homerun 第4打席1-2-2 ランナー:一塁・二塁 追い込まれた後の5球目、真ん中やや外角寄り低めへ沈んでいくチェンジアップ(130km/h)に合わせて重心を落としていき、体の開きを抑えバットに乗せて運んだ打球はライトスタンドへの第8号3ランホームラン。フォロースルーの時、左膝はほとんど地面に着きそうなほど腰を落としていた。泳がされながらもそれを下半身の柔軟性で補ったとういことだろうか。松井は「どういう球に対してもいい対応ができていると思います。」と話しているが、その言葉通り外角寄り低めの変化球を「この形でしかホームランには出来ない。」という様なバッティングでライト方向へホームランにしてしまった。驚きで唯々感心するのみ。これまで外角低めの球を引っ張ろうとしていた松井に対して、「あの球をライト方向へヒットにするのは難しい」と感想を書いていたが、ヒットどころかホームランにしてしまう松井の好調時のレベルの高さを見せられた気がした。
ホームランが出なかった時期は、打球がことごとくフェンス手前で失速していたのに、この崩されたフォームでもしっかり飛距離が出てホームランになってしまうなんて、なんともバッティングは面白い。タイミングが完璧で軸がブレずにしっかりしていれば、ホームランは出るのかなと思ったりした。

松井のコメント:「きょうは(球審が)高めを取らずに低めを取っていた。それは頭に入れた。空振りしたチェンジアップより若干高くきたので、それでも低いんだけど何とかバットに当てることができました。。追い込まれて難しい球を打てた。崩れているように見えるかもしれないけど、あの球を打つには一番いい打ち方ができたと思います。非常によくボールが見えているし、打つべきボールをしっかり打てている。」

トーリ監督のコメント:「打ったのは素晴らしい投球だったが、松井がうまくタメて打ったな。」

今日の試合のヒットで今季2度目、自己最長記録に並ぶ11試合連続安打とした。今日もゆったりとしたタイミングの取り方とその後の鋭い回転によるバッティングは健在だった。

試合の方は、ヤンキース先発・ヘンが4回と3分の2までに、何と7つも四球を与えリズムを作ることが出来ず4失点。ヤンキースは、8回に松井のホームランを含め4点を取り4-5とデビルレイズに1点差まで追いつくが、6回の1失点が響き最後まで追いつくことが出来なかった。あの1点は余分だった。勝っていれば松井のホームランの価値がグンッと上がったのに・・・。残念。

今日、松井は3度目の週間MVP(3度目、過去2003年6月23-29日期、04年5月24-30日期)を獲得した。昨日のニュースサイトの記事を読んでいると、どうやら今回の受賞は難しいのかなという雰囲気だったので嬉しい驚きだった。対象期間は13~19日で22打数10安打、打率.455、3本塁打、10打点(AL 1位)という成績を残し、ヤンキースの6連勝に大きく貢献したのが評価されたということだった。これまで松井が不調だった時期を見てきているだけに、ここまでうまくいくと逆に心配になってしましそうだが、これが本来の松井の姿なんだと自分に言い聞かせる。松井もこの好調に浮かれる素振りを見せず、「これからは確認作業。いい時には、体が勝手に反応するからといって、それに任せておけばいいとは思いません。どういう時でも確認はしないといけないと思います。」と言っているし、自分のバッティングを見失うようなことはしない。この好調はしばらく続きそう。そしてこの絶好調の時期の後は、安定したバッティングが続いていくと思う。頑張れ、松井~~!!!

松井のコメント:週間MVP受賞に対して「けがで迷惑を掛けたので、チームの連勝に貢献できたという意味で受賞はうれしい。でも、シーズンはこれからが大事。気を抜かずに頑張ります。」
「大変光栄なことです。チームが6連勝して好調だったことが評価されたのでしょう。ケガをしていた1週間だったのでなおさらうれしいです。」

オールスター投票ア・リーグ第4回中間発表が行われたみたいだが、今年は松井にはオールスターに出て欲しくない。オールスターの期間中、松井にゆっくり休んでもらいたい。

4打数・1安打・1打点・1四球  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 68 259 74 7 51 .286 .348 .452 .800
松井:5番・指名打者(DH)先発出場
先発:ムッシーナ【W,8勝4敗】(IP:6.1 H:5 ER:2)

「対戦ピッチャー」
・vs ミトレ(R)【Career:0-0 avg .000】:第1・2・3・4打席
・vs ウェルツ(R):第5打席

第1打席0-0-0 ランナー:一塁 初球、内角への速球(148km/h)に詰まらされボテボテのファーストゴロ併殺打。初球から打ちにいくには難しい球だった。

第2打席1-0-2 ランナー:一塁・二塁 外角へのシュート気味の速球(148km/h)を引っ掛けピッチャーゴロ。これまで見せていたゆったりとしたタイミングの取り方をさせてもらえず間が作れなかった感じ。

第3打席1-1-2 ランナー:一塁・三塁 真ん中の速球(145km/h)を打つもレフトフライ。タイミングは合っているように見えた。上からしっかりと叩いていたがバットに乗せて運ぶという感じではなく、もう一歩伸びがなかった。昨日のジーターのライトへのホームランのようにキャッチャー寄りの腕による最後の押し込みがあればスタンドまで伸びていくのかなと思ったりした。松井のレフト方向へのホームラン見たいなぁ~。

第4打席0-1-2 ランナー:二塁 ロドリゲスが相手のエラーで出塁して、その後盗塁を成功させ、いつの間にか得点圏にランナーを置いて松井の打席。そこできっちりと2球目の外角へのシンカー(145km/h)を捉えセンター前タイムリーヒットを放つ。ステップして右足を着いた後、いつもならつま先がクルッと回転してピッチャー方向に向くのだが、この打席は珍しくステップ後、右足は着地した形のままでつま先の回転は見られずフォロースルーまでいっていた。しかも足の裏全面が地面についていた。そのため体の回転が抑えられ長打にはならなかったように感じた。逆に体の開きも抑えられいい感じで打てたのかもしれない。つま先の回転がなかったのが、ケガの影響でなければいいんだけど。
ロドリゲス、ナイスアシスト!前の打席、ダブルプレーやチャンスでの凡退など松井の中で嫌な流れが出来つつあったと思うので、その流れを断ち切るこの一本のヒット、しかも得点に絡めたのは今後のことを考えると非常に大きかったと思われる。このヒットで松井は10試合連続安打。

松井のコメント:「ミトレにはうまく抑えられていましたが、最後のボールは甘かったですね。ボールも良く見えているし、どんどんよくなればいい。」

第5打席3-0-2 ランナー:二塁・三塁 ランナー二・三塁でロドリゲスが三振に倒れ2死となる。松井にチャンスで回ってくるが残念ながら敬遠を選択される。相手チームにクラッチヒッターとして認められたという事や出塁率が労せず上がるという事の喜びと共に、松井がどんなバッティングをするか見てみたかったという気持ちもあり複雑。

<ニュースサイトの記事>
相手のミトレはシンカーが持ち味だが「僕のときに限ってイメージが違った。」と、特徴を意識するゆえにバットの軌道をずらされていたという。~(ニューヨーク共同)~

なるほど、松井の芯を外されたバッティングに納得。初めて対戦するピッチャーに対する難しさが出たのかも。しかし、昨日松井は「相手投手に対してというよりも、どういう球に対してもいい対応ができていると思います。」と話しており初対戦のピッチャーが多いインターリーグの試合でもその難しさを調子の良さが跳ね返しているのかなと感じた。

試合の方は、2番のウォーマックから5番の松井まで上位打線がまんべんなく打点を上げヤンキースが気持ちよく勝利を挙げる。今は打線と投手陣が非常に良く噛み合っている。カブスは最後の粘りや底力があんまり感じられずヤンキースにとっては戦いやすい相手だったかもしれない。

松井のコメント:「いいですね。今は先発投手がしっかりゲームをつくってくれるので、落ち着いて攻撃できます。それで、相手にプレッシャーをかけられています。」

3打数・1安打・0打点・1四球  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 67 255 73 7 50 .286 .347 .455 .802
松井:5番・指名打者(DH)先発出場
先発:王建民【W,4勝2敗】(IP:8.0 H:5 ER:1)

「対戦ピッチャー」
・vs ラッシュ(L):第1・2・3打席
・vs ウェルメイヤー(R):第4打席

第1打席1-0-2 ランナー:一塁 初球、低めに速球(142km/h)が外れてボール。2球目、真ん中高めの速球(143km/h)を強引に打ちにいってファーストゴロ。見逃せばボールという球だった。好調だけにボールが良く見えていて手が出てしまったのか。よく見ると松井にはヒットに出来るイメージは出来ていたのかもしれない。ややタイミングが合わなかった感じ。解説によるとタイミングの取り方は物凄くゆったり余裕を持って取れているなという印象だということだった。

第2打席2-2-1 ランナー:なし 2球目、3球目外角いっぱいの速球(143km/h、140km/h)を見送ってストライク。4球目、外角高めに速球(147km/h)が外れてカウント2-2。最後、インコース低めへ沈んでいく見逃せばボールかと思われるような決め球のカーブ(121km/h)に対し、間を取って鋭く振りぬいて捉えた打球はライト線への痛烈な2ベースヒット。低めの難しいコースの球に対して膝を曲げ重心を落として、体を開かず上手く前でさばいていた。ゆったりとした右足の踏み出しの後の鋭い回転によるバッティング。力をしっかり溜めて打てているということか。ため息が出るほど見事なバッティングだった。今の松井は、内閣、外角、速球、変化球に対し様々なバッティングの形を見せてくれている。そこでの共通のキーワードは「体を開かないで、更に前に流れないで体をきっちり残す」ということか。
解説・本西氏の話:ゆったりとしたタイミングの取り方で間が出来ているので変化球に対応できている。今までだと右足をステップして地面に着いた後、すぐに右腰が開いてしまっていたが、今は腰が開かず我慢してボールを呼び込めている。後はバットが内から出ていているためにファールにならずにフェアゾーンに運んでいけた。

その後、ポサダの右中間への2ベースヒットで松井がホームに生還する。

第3打席2-2-2 ランナー:一塁・三塁 初球、真ん中高めの速球(147km/h)を見送ってボール。2球目、インコースいっぱいに決まる少し抜いたような球(143km/h)を見送る。ちょっと不意を突かれた感じ。3球目、キャッチャーはインコースに構えたが、やや真ん中寄りに入ってきた速球?(142km/h)を見送る。この球は打ちにいっていれば面白かったかもしれないという事だった。タイミングが合わなかったのか。4球目、真ん中低めに速球(143km/h)が外れてカウント2-2。1球インコースの速球(143km/h)をファールにした後の6球目、真ん中やや低めへの速球(148km/h)をぎりぎりまで呼び込んでしっかり捉えセンターに抜けるかと思われたがショートがいい所に守っていてショートゴロに倒れる。若干詰まっていたようだった。

第4打席3-0-0 ランナー:なし ストレートの四球

松井のコメント:「しっかりついていけた。強く打てたしいいバッティングだった。ある程度結果は出ているし、いい時期なんじゃないか。」

今の松井は速球でも変化球でも非常にいい形でタイミングを取れている。それは、本西氏が言われていた「右足をゆっくり踏み出していてゆったりと長くボールを見ることが出来ている。」という事に起因しているのではないか。

松井はバッティングが上向いたきっかけをテイクバックの時、グリップを持ち上げるようにしたことだとしている。不調の時と今を比べると松井のバッティングは明らかに変わった。ゆったりとしたタイミングの取り方、体の開かないバッティング、足の過剰な突っ張りがなくなったことによる下半身の柔軟性。一つのちょっとしたきっかけにより、あらゆる打撃の要素の歯車が噛み合っていき、いい方向に転がっていくのがバッティングなのかなぁと思った。逆にちょっとした事で崩れてしまう危険性もはらんでいる。松井には、いい状態をなるべく長く安定して維持して欲しい。頑張れ、松井!!

試合のほうは、ジーターの満塁ホームランを含む1試合2本塁打などで大量リードしたヤンキースが快勝。これでホームに帰ってきて以降、5連勝とした。

4打数・3安打・5打点・1本塁打・1四球  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 66 252 72 7 50 .286 .345 .452 .797
松井:5番・指名打者(DH)先発出場
先発:パバーノ(IP:5.1 H:10 ER:6)

「対戦ピッチャー」
・vs ザンブラーノ(R)【Career:2-0 avg .000】:第1・2・3打席
・vs オーマン(L):第4打席
・vs レムリンジャー(L):第5打席

第1打席3-0-0 ランナー:なし バットを一度も振ることなくストレートの四球。際どいコースも安定した構えで余裕を持って見逃しているように見えた。解説によると後ろ体重でどっしりと構えているということだった。

第2打席1-1-1 ランナー:二塁・三塁 初球、真ん中へのシュート気味の速球(155km/h)を打ってファール。球威に押され差し込まれてしまったが、安定したいいスイングに見えた。1球、外に外れた速球(150km/h)の後の3球目、外に逃げながら落ちていくシンカー?(132km/h)を泳がされつつも体を残して捉え、三遊間を抜けるレフト前タイムリーヒット。本当に厳しい球だった。しかも、150km/h以上の速球を見せられた後の130km/h台の変化球にきっちり対応した。今の松井の好調を象徴するような打席となった。テイクバックの時、上にバットを持ち上げるようにした効果なのか、きっちりタメが作れていて変化球にもタイミングを合わせることが出来ているのかなと思った。調子が悪い時なら上体だけのバッティングになって、引っ掛けてライト方向へのゴロになっていたかもしれないが、この打席は、最後までボールに食らい付く全身の粘りが感じられた。

第3打席0-0-0 ランナー:一塁 初球、外角低めへ沈みながら逃げていく変化球(147km/h)を引っ掛けてセカンドゴロ併殺打。初球からいくにはちょっと厳しすぎる球だったかもしれない。このコースをライト方向へヒットにするのは難しい。
4-3で1点差まで追い上げられていたヤンキース。この打席、松井がランナーを進められなくて無死1塁のチャンスを潰してしまった。もしヤンキースが負けていればここがターニングポイントになるかなと思っていたが、この後、松井自身がこの打席の併殺打を帳消しにする。

matsui_050617 第4打席2-0-1 ランナー:一塁 5-6でヤンキースが1点を追う7回裏。ロドリゲスを一塁に置いて松井が打席に入り、「Let's go Yankees.」の歓声がスタジアムに鳴り響く。初球、外角への速球(150km/h)、2球目、真ん中高めへの変化球(134km/h)が2球連続外れてカウント2-0。3球目、真ん中やや外角寄りの速球(151km/h)を体の開きを抑えてボールを巻き込むように捉え、ライトスタンドにライナーで飛び込む第7号逆転2ランホームラン。ダイヤモンドを一周しベンチに戻ってきた松井は、カーテンコールにヘルメットを取って応えた。僕は、打った瞬間「いけー!」と思わず叫んでいた。そしてボールがスタンドに入ると我を忘れて喜んだ。やや強引に引っ張ったという印象はあったが、これこそ豪快なバッティングと言える素晴らしい当たりだった。松井に打席が回り、左投手を投入してきたカブス。今の松井の調子なら、レフト方向へのホームランが出るかもしれないと思っていたらライトスタンドへのホームラン!左投手ということで体の開きが抑えられ、いいバッティングに繋がったのかも。最近のホームランは140km/h台の打ちごろの球威のボールを捉えていた。今日のホームランは、150km/h台、しかも外角寄りの球に打ち負けることなく完璧に捉えた。こんな力強い松井を待っていた。

松井のコメント:「アウトコースのストレートに対し多少強引だったがギリギリ入ってくれた。カウント2-0である程度甘いところに絞れたし、狙い澄ましたという感じ。」

第5打席1-1-0 ランナー:満塁 7-6とヤンキース1点リードで迎えた8回裏。どうしても追加点が欲しい場面。初球、速球(143km/h)が、高さは真ん中外角へ決まってストライク。2球目、外角低めへ外れる速球(143km/h)。3球目、真ん中ややインコース寄りに甘く入ってきたチェンジアップ(127km/h)にタイミングを外されることなく芯で捉えライトへ2点タイムリー2ベースヒット。バットに乗せて運んだ感じで技ありのヒットだった。ストレートのタイミングで打ちにいくも、後ろに体重を残し上手く打っているということだった。ケガの後から見られる下半身の柔軟性がタイミングを合わせるという点でもいい方向に作用しているのかもしれない。

松井のコメント:「甘いチェンジアップに対し上手く体を残して打つことが出来た。」

今日の試合で8試合連続安打、自己最多の6試合連続打点で50打点とした。66試合目で50打点に乗せたが、03年は76試合目、昨年75試合目。6試合連続打点は凄いの一言。そして打率を.286とし、ついに4月26日以来打率を.280台に復帰させた。やったね!!このまま打率が安定していけば、心の余裕も出来さらにバッティングが上向いていくのではないか。

ちょっと前までは松井が打席に入ると「ホームラン」のことは頭になくヒットを願っていたが、今日は自然とホームランを期待している自分がいた。その瞬間、本来の松井の姿に戻りつつあるのかなぁと感じた。

松井が調子を落としていた時、純粋に絶好調時の松井の豪快なバッティングをもう一度見たいという気持ちだけで応援してきた。あの感動をもう一度味わいたいと。ずっと松井の大爆発を夢見ていた。そして、今日ついにその日がやってきた。長打2本を含む4打数3安打5打点。しかも、1点差を追っていた中での逆転のホームラン、そしてダメ押しの2ベースヒット等、どのヒットを取っても今日の勝利には欠かせないくらいチームに大きく貢献した活躍だった。松井ファンとしてこんなに嬉しい日はない。試合が終わってもしばらく夢見心地で、この気持ちを出来るだけ長く噛み締めたいので今日の日が終わらなければいいのにと願った。
松井はファンの期待を遥かに上回る活躍をしてくれる資質を持っている選手。今日はその魅力を遺憾なく発揮してくれた。そして松井の活躍をLiveで目の当たりにすることが出来て本当にラッキーだった。この幸運と感動に感謝したい。松井選手、ありがとう。松井ファンで良かったぁ!

今日の結果を受けてトーリ監督には松井を4番には戻さないで欲しいと言いたい。このまま5番か6番で打つのが松井にとって、居心地が良く気持ちよくバッティング出来るように感じる。

トーレ監督のコメント:「松井はグローブを家に送り返したそうだ。もう外野にはつかないよ。」とジョークを飛ばした。

<松井のコメント>
・「あの場面でのホームランだから嬉しかった。ファンの皆さんにも喜んでもらえたんじゃないか。チームもああいうバッティングを期待しているだろうし、これからもっと増えてくればいい。」
・「調子がいい時は体が勝手に反応するからそれに任せちゃえというのではなく、こういう時こそ確認作業が大事。」
・「練習と試合で打撃の誤差がない。調子が悪いときでも自分の信じることを変えなかったのが良かった。」

トーリ監督は「ケガをしたおかげで左足に重心が残り、じっくりタメて打てるようになった。」、「I have a theory that the right ankle is a little tender, and it's kept him from jumping out there. 」と話す。一方、松井は「監督はケガと打撃の好調を結びつけて考えているようですが、打撃自体は少し前からいい感じでした」と話した。
僕は、これまでのような右足の突っ張りがなくなり右足に余裕が出来た分、重心は左足に残りつつも今までに比べると両足に均等に体重がかかり下半身が安定したことが好調に繋がっているのではないかと感じてしまう。

4打数・1安打・2打点・1本塁打・1四球  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 65 248 69 6 45 .278 .337 .431 .768
松井:2番・指名打者(DH)先発出場
先発:R.ジョンソン【W,7勝5敗】(IP:9.0 H:5 ER:1 SO:11)

「対戦ピッチャー」
・vs ペレス(L)【Career:0-0 avg .000】:第1・2・3打席
・vs ボーゲルソン(R):第4打席
・vs トーリス(R):第5打席

matsui_050616_hiza 第1打席0-1-0 ランナー:二塁 2球目、真ん中やや高めへのツーシーム(143km/h)を捉え右中間スタンドへ飛び込む第6号先制2ランホームランを放つ。チームを勢いづける一発だった。狙い通りの球が来たのか、完璧のタイミングで上からコンパクトに振りぬいていた。今日も、以前フォロースルーの時に見られた右足のピーンと張った突っ張りはなく、膝が適度に曲がっていて余裕があった。右足が余裕もないくらい突っ張ってしまうと、どうしても下半身の安定性に欠けてしまうのではないかと思っていたので、足のケガが治ってもこのままのフォームでいって欲しいな。

松井のコメント:「右方向への強い打球を打ちたいということはある程度考えていた。真ん中高めにきた甘いボールを強く打ったら角度よくホームランになってくれました。DHはあまり経験がないので、自分なりに準備しながらやっています。足が治ったらもうDHはないでしょうから、今のうちにゆっくりと楽しみたい。」

第2打席3-1-2 ランナー:一塁 四球を選ぶ。

第3打席2-1-1 ランナー:満塁 3球目、真ん中やや低めへの速球(150km/h)をファール。コース的には甘いボールだった。4球目、真ん中高めへの速球(151km/h)を打ち上げてしまいショートフライ。速球にやや押され気味でタイミングが合っていなかった。3球目を捉え切れなかったのが敗因か。

第4打席0-1-0 ランナー:なし ファーストゴロ

第5打席3-2-2 ランナー:一塁 セカンドゴロ

ホームランの後の打席、ちょっと内容が悪かったのが残念だったが、このまま出来るだけ長く好調を維持して欲しいです。頑張れ、松井~!!
松井が「No more outfield.」とトーリ監督にジョークを飛ばし、「DHに専念する」と言ったらしい。却下されたということでホッとしたが、やはり松井の守備も見たい。ゲーム前、外野手のバックアップとピンチランナーのために3Aからクロスビーがチームに合流したというのは気になる情報。

試合のほうは、R.ジョンソンが1失点完投。ヤンキースがホームに戻ってから3連勝、2週間ぶりの貯金1(33勝32敗)とした。

サイトにこんな興味深い記事があった。

・負傷後、2本塁打を含む11打数5安打。この好調にトーリ監督は「(けがが)右足だから体重が後ろに残っていいのかも。フォームがいい。それは火曜日の打撃練習から感じていた。」と話した。松井はこれに対し「(10日の早出特打以降、)バットを後ろに引くとき、上へ持ち上げるようにした。トップの位置自体を上げた。感じはいいよ。足は悪いけどね。」と言っている。打者が一定させることにこだわるテークバックの頂点を、思い切って変えた。
~(共同通信社)~

matsui_050616_takebuck 10日以前と以降の松井のバッティングの映像を見比べてみると、言われてみればテイクバックからバットの振り出しへと移行していく手前で、以前より若干グリップの引き上げがあるように見えた。このことによって水平にテイクバックを引いていた時より、一瞬タメを作ることが可能となり、スムーズな振り出しへの移行と力の更なる溜め込みが出来るようになったのではないか。そして、ボールへより大きな力が伝わり長打が増えたのかな。また、トップの位置を上げることによりボールとバットの距離が松井の中で違和感なく取れるようになり、ボールを上から最短距離で捉えることが出来ていると感じた。
以前、与田氏による現地リポートで「松井は、キャンプからテイクバックを取ってグリップを後ろに引くというフォームに取り組んできたが、そのことによって右の肩がホーム寄りに入りすぎてしまう傾向にある。すると逆に開きが早くなってしまうので肩の位置をチェックしながらバッティング練習をしていた。」というのがあった。今回バットを後に引く時、上へ持ち上げることで、これまでひねりによって右肩がホーム寄りに入りすぎていた傾向が解消され、右肩の開きが抑えられているという効果もあるのかもしれない。

4打数・2安打・1打点  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 64 244 68 5 43 .279 .336 .422 .758
松井:6番・指名打者(DH)先発出場
先発:ブラウン(IP:4.1 H:7 ER:3)

「対戦ピッチャー」
・vs レドマン(L)【Career:0-0 avg .000】:第1・2・3打席
・vs ゴンザレス(L):第4打席

第1打席1-2-0 ランナー:なし 見逃し三振

第2打席1-0-0 ランナー:一塁 ショートゴロダブルプレー

第3打席0-2-0 ランナー:なし 追い込まれながらも内角低めへの変化球(126km/h)を捉えライトへの2ベースヒット。右足のツッパリがなくまだ痛みがあるんだろうなぁと思わせるフォームだったが、変化球にしっかりとついていく見事なバッティングだった。右足のケガにより、しっかりボールを見て丁寧に捉えることが出来ているという印象。

その後、カノーのタイムリーで松井が生還。

第4打席0-2-1 ランナー:二塁 8回裏、2-5で3点を追うヤンキース。ランナーを2塁に置いて反撃ののろしを上げたい場面。内角高めへの変化球(130km/h)を詰まりながらもセンター前に運ぶタイムリーヒット。これで3-5。最後までボールを呼び込み、力をためて鋭い回転でバットを振りぬいていた。今は甘い球が来れば長打を打てる雰囲気が感じられる。

試合は、9回裏にポサダのタイムリーでヤンキースが同点に追いつく。そして延長戦にもつれ込み、10回裏、ジアンビのサヨナラホームランで7-5とヤンキースが劇的勝利を収める。今日の接戦での勝利は、ヤンキースが今後波に乗っていく上で大きな意味があると思う。この僅差の試合をものにしたことがヤンキースにとっていいきっかけになればいいな。

<松井のコメント>
・「後半のねばりが素晴らしかった。いい試合でした。チームのみんながジアンビを心配していたので、これでよくなってくれればいいですね。」
・2安打に関して「沈むボールを右翼線に打てたし、中前へも素直に打ち返せたので内容はよかった。足は打つことに関しては問題ない。まだ怖さはあるけど、腫れは多少ひいています。ケガに関係なく出たらしっかりやるだけ。」

昨日の試合、当初スタメン一覧には松井の文字はなくマルティネスと書かれていたという。しかし、松井の試合に出てチームに貢献したいという強い思いとこれまでの信頼によって『Martinez』から『Matsui』に名前が書き換えられた。もしマルティネスが出場して、いい打撃をしていたら松井の出番はなかったかもしれない。さらに、昨日の活躍がなければ、今日の試合、ケガをしている松井がスタメンに名前を連ねることはなかっただろう。ほんの数試合前、不調からスタメン落ちを危惧されていた。そして、ケガによる戦線離脱の危機。綱渡りをしているようなぎりぎりの状況だった。それでも松井は自分の力で扉を開き試合に出続けた。そこに松井の精神面、身体面の強さを感じる。この強さが必ずシーズン終盤チームの力になってくれるに違いない。松井は先日、連続試合出場について「例えば昔のように、自分が出ると言えば絶対に出られる状況とは違う。今は出たいと言っても出られないかもしれない。つらいのは野球ができないことでしょ。野球ができてつらいことはない。」と話しており、メジャーの厳しさを体感しつつも野球が出来る喜びを全身で感じているに違いない。そんな松井に大きな勇気を貰っている。
そして、今日も結果を出してくれた。毎試合、毎試合が勝負となる。ヤンキースも松井もまだまだ厳しい戦いは続く。そんな中でも今、松井は野球を楽しんでいるように見える。それが大事。
僕の中で勝手に当面の目標としてきた「打率.280」まであと一歩!頑張れ、松井~!!

野茂英雄投手、日米通算200勝おめでとうございます。メジャーで華々しいデビューを飾り、その後、4年間で4回チームを変わったり、マイナー落ちを経験したり逆境の中から何度も這い上がってきて16年間で築き上げた通算200勝。本当に偉大な記録。どんなにどん底を経験しても諦めることなく地道に頑張り続けた野茂の姿は印象的だった。

3打数・2安打・1打点・1本塁打  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 63 240 66 5 42 .275 .333 .417 .750
松井:5番・指名打者(DH)先発出場
先発:ムッシーナ【W,7勝4敗】(IP:9.0 H:5 ER:0)

「対戦ピッチャー」
・vs ウェルズ(R)【Career:0-0 avg .000】:第1・2・3打席

matsui_050614 第1打席0-0-1 ランナー:なし 初球、真ん中へのストレートを捉え、右中間スタンドへの第5号ホームラン。先入観かもしれないが、右足をケガしている為かいつもより優しく踏み込んでいるように見えた。そのため余分な力が抜けて自然なスイングが出来、いいポイントで捉えることが可能になったのではないか。さらに、踏み込んでスイングする際、過剰な右足のツッパリが見られず、安定して下半身の力が打球に伝わったのかなと思ったりもした。

松井のコメント:「当たりは凄いよく自分でもびっくりした。健康でも打てないのに、足をけがして打てたから。」

第2打席3-2-0 ランナー:なし 真ん中に甘く入ってきた変化球(134km/h)にタイミングを外され、形は崩され気味だったが、押し出すようなバッティングで一・ニ塁間を抜けるライト前ヒット

その後、ウィリアムズが四球で歩き松井は二塁に進む。そして、ポサダのレフト前へのヒット。松井は足の状態を考慮して三塁で止まると思いきや、三塁ベースコーチの制止を振り切って躊躇することなくホームへ激走を見せ貴重な追加点を挙げる。捻挫が悪化しないかちょっと心配。

第3打席3-2-0 ランナー:一塁・二塁 真ん中低めへ沈む変化球を引っ掛けてセカンドゴロダブルプレーに倒れる。

試合前、トーリ監督は「松井の連続試合出場については、重要だと考えているものの、チームを犠牲にするまでのことではない。」とコメントし、松井のケガが重いようであれば、試合を欠場させる可能性を示唆したという。松井も「チームに迷惑をかけたくないんです。出られるなら出られる、ダメならダメ、と監督にはっきり伝えます」と話しており、チームに必要とされてない中で連続試合出場のためだけに試合に出るというのは本意ではないはず。
前日までの出場を危ぶむ声をよそに、いざ試合が始まると当たり前のようにスターティングメンバーの欄に松井の名前があった。ケガをした翌日に試合がなく、しかも今日の試合からヤンキースのホームゲームでインターリーグ中でもDHが使えるというツキが松井にはあった。連続試合出場記録というものは実力と運を同時に持った選手だけが、更新していくことを許される記録なんだなぁと実感。松井は、前日まで腫れによって靴を履くことが出来ず、徹底的に患部を冷やし続け、試合に出るために出来ることはすべてやった。松井の連続出場へのこだわりと信念が今日の試合の出場へと繋がった。トーリ監督は「痛みがあるとプレーしたがらない選手が多い。松井は今朝起きたとき、プレーしないとは考えもしなかっただろう。特別な男だ」と話した。また、「2、3試合出たことによって1カ月も休むようなことになっては困る。彼の連続試合出場が重要なのではない。われわれが勝つために大きな力であるからマツイを使うのだ。だが、いまはDHが無難だろう。」と説明している。

試合に出る以上は、ケガを言い訳には出来ない。結果を全く出せなければ、連続試合出場のためにチームに貢献出来ない選手が試合に出ているというマスコミの批判を受けかねない。さらに、試合にはスタインブレナー・オーナーが観戦していたらしい。勝負の世界ではケガをいたわってくれるという優しさは存在しないだろう。普通の時以上に結果を求められた試合だった。そこで松井はしっかりとした結果を残した。さらに4回の2塁からホームへの激走は、以前に語っていた「試合に出る以上は責任感を持ってプレーしたい。」という言葉を体現するものだった。出る以上は全力でプレーをし、チームに貢献したいという松井の強い気持ちが伝わってきた。
連続試合出場のこだわりといい、今日の全力プレーといい、松井は本当に野球が好きなんだなぁと感じてなんだか嬉しくなった。

松井のコメント:「今日は普通に出られたから、明日は少しでも良くなってると思し、そうなってくれれば試合に出られるだろう。プレーした後だが全く悪くはなっていない。」

4打数・1安打・1打点  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 62 237 64 4 41 .270 .330 .401 .730
松井:4番・ライト先発出場
先発:パバーノ(IP:6.0 H:6 ER:1)

「対戦ピッチャー」
・vs モリス(R)【Career:1-1 avg 1.000】:第1・2・3打席
・vs キング(L):第4打席

第1打席1-1-2 ランナー:三塁 初球、縦に大きく曲がるカーブ(116km/h)が低めに外れてボール。2球目、内角への変化球(126km/h)を鋭い当たりだったがファール。バットが振れてきている印象。3球目、高さは真ん中、外角寄りに甘く入ってきた変化球(117km/h)にうまくタイミングを合わせ、体の開きを抑えて芯で捉えるもセカンドライナー。いい当たりだったがツキがなかった。上手くバットに乗せて運んでいた。

第2打席3-1-0 ランナー:なし 初球、ボールを見送る。右腰の開きがなくいい形でボールを見れているということだった。カウント3-1から真ん中低めへの微妙に変化する球(138km/h)を芯で捉えフェンス手前まで持っていくが相手の好守に阻まれレフトフライ。これまでの途中で失速するレフト方向への打球とは違い伸びがあった。いい感じでバットが触れている。

第3打席1-1-2 ランナー:二塁 カウント1-1から緩い変化球(126km/h)を打つも当てただけのバッティングになり伸びがなくレフトフライに倒れる。

第4打席1-1-2 ランナー:二塁 1-1の同点で迎えた7回表。どうしても1本タイムリーが欲しい場面。カウント1-1から投じられた速球?を完璧なバッティングで捉え右中間への勝ち越しタイムリーヒット。先日、思ったようにバットが出てこないと話していたが、今のバッティングを見る限り自然とバットが出て、いいポイントで捉えることが出来ているように感じた。前の打席、2回のチャンスで打てなかったことでプレッシャーを感じる場面ではあったと思われるが、そのことを後に引かず、落ち着いてバッターボックスに入っている様に見えた。結果が出なくてもじっとチャンスを待つ忍耐強さがこの打席うかがえた。

7回表に松井が勝ち越しのタイムリーを放ち、悪夢の7回裏が来るまでは松井にとって最高の31回目の誕生日になるはずだった。7回裏から投入された2番手・スターツが逆転ホームランを打たれる。さらに2死一塁・二塁とピンチを広げ3番手スタントンへと交代。そのスタントンがタイムリーヒットを打たれボールはライトを守る松井の下へ。ボールに追いついて踏ん張った瞬間、足を滑らせてしまう。慣れないライトの守備が影響したのかもしれない。何とかボールは体で止めるも立ち上がることが出来ず、膝をついたまま精一杯の送球。松井は右足首を捻挫してしまった。プレーには戻ることが出来ずそのまま監督とトレーナーに付き添われベンチに退く。ブルペンの不安定さがこんなところで出て、松井にこんな影響があるとは・・・。松井の決勝打が消え、松井は負傷して・・・。残念でならない。

松井のコメント:「やったばかりだから若干は痛い。右足首(のけが)は初めてだから(今後については)微妙。普通に歩けているし、痛みと腫れが引けばプレーできると思う」
「(右足首を)内側にひねった。外側が伸びた。打球が死んで急ブレーキを掛けたら体勢が崩れた。あまりいい誕生日ではなかった。負けたし、けがもあったし。これで悪いものがすべて出切ってくれればいいんだけど・・・。あさってからいい31歳のスタートが切れるように頑張りたい。」と話した。

今日は、心の底からおめでとうと書くつもりだった。そして、松井にとって何かいいことがあると信じていた。それなのにこんな散々な誕生日になってしまうなんて。昨日の勝ちが本物だったのか今後のヤンキースを占う上で、1カード勝ち越しを賭けた今日の試合は非常に重要だった。そして、昨日今日とチームに貢献できるバッティングの形が出来上がりつつあった松井。明らかに調子は上向きだと映っていた。その中での負傷。悔しくないわけがない。インタビューに答える松井は、今日の負けや負傷したことについての悔しさや落ち込んだ様子を微塵も見せず淡々としていた。その真摯な態度に逆に胸が痛んだ。ケガやバッティングの極度の不振など、どんな困難な試練に直面してもそれを素直に受け止め、周りに同情を求めたりせず前を向いて孤独なまでにひたむきに、愚直に歩こうとする松井の尊敬すべき生き方が垣間見えた気がした。その人間性が松井の魅力の一つ。

トーリ監督:「われわれは選手の体を最優先している。彼の連続試合出場記録は考慮しなければいけない問題の中で、一番後回しの事柄だ。指名打者での起用という選択肢もあるが、まずは走れるか、守れるか、歩けるかということを確かめなければいけない。」
キャッシュマンGM:「故障者リスト入りするかどうかも含め、あすの様子を見てみないと分からない。」

まずは松井のケガが大事に至らないことを祈りたい。後で何が功を奏するか分からない。今はどうなるか分からないが、このケガが松井のバッティングや精神面でプラスに働けばいいな。ある方のブログに「ケガで足をかばうフォームをせざるを得ないことにより、これまでギクシャクしていたバッティングから開放されるきっかけになるんじゃないか。」とあった。僕も、このケガが何かいいきっかけになると思えて仕方がない。ガンバレ、松井~!!

何はともあれ31歳の誕生日おめでとうございます。いい年になりますように。

4打数・2安打・1打点・1四球  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 61 233 63 4 40 .270 .331 .403 .734
松井:2番・レフト先発出場
先発:R.ジョンソン【W,6勝5敗】(IP:7.0 H:4 ER:0)

「対戦ピッチャー」
・vs マルダー(L)【Career:14-2 avg .143】:第1・2・3打席
・vs トンプソン(R):第4打席
・vs タバレス(R):第5打席

第1打席3-2-1 ランナー:なし 外角低めへの速球(148km/h)、内角低めへの速球(148km/h)、内角高さは真ん中の速球(150km/h)が外れてカウント3-0。1球、真ん中への速球(150km/h)を見てストライク。内角の速球(148km/h)を打ってファール。これでフルカウント。6球目、真ん中への速球(150km/h)を打ちにいくもファール。やや差し込まれ気味だったがいいスイングに見えた。ボールが微妙に動いていて芯で捉えるのは難しそう。7球目、インコース高めに速球(148km/h)が外れて四球を選ぶ。この打席マルダーは結局1球も変化球を見せなかった。

第2打席1-2-0 ランナー:一塁 初球、内角寄り高めの速球(146km/h)を見送ってストライク。2球目、見逃せばボールと思われる外角低めへ逃げていく変化球(140km/h)を打ってファール。何かサインが出ていたのかもしれないということだった。3球目、内角への速球(146km/h)が外れてカウント2-1。4球目、真ん中低めへの縦に大きく曲がるカーブ(116km/h)にタイミングを合わせてバットに当てようとするも空を切り空振り三振。ランナーを進塁させることが出来なかった。今日は速球を中心に攻められていたので、いきなりこのブレーキの利いたカーブを投げられたら、さすがに打つのは難しかったかも。

第3打席2-2-2 ランナー:二塁 初球、インコース低めに変化球(140km/h)が決まりストライク。2球目、1球目と同じようなコースに速球(146km/h)?が決まり2球で追い込まれる。厳しいコースだった。松井も渋い表情。2球外角低めに変化球が外れた後の5球目、真ん中高めに甘く入ってきたカーブ(137km/h)をしっかり芯で捉えライトフェンス直撃のタイムリー2ベースヒット。貴重な追加点を挙げる。チームを波に乗せる1打だった。あと1mでホームランという惜しい当たりだったが、久しぶりに松井の伸びのある打球を見ることが出来て本当に嬉しかった。解説者・高橋氏によるとやや体重が後ろに残りすぎていて、もう少し前の方に体重が乗っていけば押し込めたかもしれないということだった。若干バットが下から出ていた分スタンドには届かなかったのかと思ったが、程よく軸足に体重が残りバットにボールを乗せて上手く運んでいた。いい当たりをした時にだけ見られるフォロースルーの後のクルッと回ってポーンと放り出されるバットの動きも出て理想的なバッティングだった。追い込まれてからでも慌てることなく落ち着いて甘い球を捉えた松井の勝負強さが結果となって表れた。

第4打席0-1-0 ランナー:なし 初球、外角への沈む変化球が決まってストライク。2球目、内角寄り低めに沈むチェンジアップ?に完全にタイミングを外されボテボテのサードゴロ

第5打席2-2-0 ランナー:一塁 カウント2-2からファールで粘って7球目、外角低めへの逃げていく変化球に合わせたバッティングで引っ張ってセンター前へ抜けていくシングルヒット。外角へ逃げていく球に対しても腰が引けるとなく、めいいっぱい手を伸ばして打っていた。監督やGMにアピールする意味のあるヒットだったと思う。

昨日は散々心配したが、ふたを開けてみると左投手・マルダーに対し打率.143と相性の悪い松井をなぜかトーリ監督は2番スタメンで起用した。正直、嬉しい驚きだった。
松井のコメント:「気持ちの特別な変化はない。ただ、出る以上は責任感を持ってプレーするだけ。」
四球でランナーに出てチャンスを作ったり、ランナーを還したり、ランナーを進めるバッティングをしたり、すばやい送球でランナーをホームで刺したりと今日はきっちりと監督の期待に応える仕事をした松井。キャッシュマンGMが冷静に戦況を見つめる中、プレッシャーに押し潰されることなく落ち着いて自分の出来る最大限のプレーをしようとする松井の姿に心動かされるものがあった。そして、結果が出た。まずは、松井を使ってくれたトーリ監督に感謝。どういう考えで松井を起用したのかは不明。
今日、自分の力を遺憾なく発揮した松井は崖っぷちで何とか踏みとどまった。第3打席目の大きな当たりはこれまでの流れを変えるきっかけになると思う。このままいい流れを自分の方にグイッと引き寄せて欲しい。頑張れ、松井!!

昨日の試合はエラー、凡ミスが次々と起こり大敗を喫したヤンキース。試合後のミーティングで、冷静なトーリ監督が「ひどい試合。恥ずかしい。今季最低の試合。どんな試合でもプラス材料を探してきたが、この日ばかりは何もない。」と怒りを爆発させたという。監督も進退問題がかかっている。選手達もトレードや解雇がありうる時期にさしかかってきた。みんな一試合一試合、ぎりぎりのところで必死に闘っているんだなぁと監督の怒りから感じることが出来た。
そんな試合の後、ヤンキースにとって今日は重要な試合。選手たちの気持ちもいつもと違っていただろう。先発・R.ジョンソンが試合を作り、主力選手がヒットを打って得点を重ねる理想的な展開で快勝。もう一試合も無駄に出来る余裕はない。選手達の全力プレーが続く。

松井のコメント:「2つとも甘い球をしっかり捉えることが出来た。きょうはチーム全体が引き締まった。ランディーも良かったし、点も序盤、中盤と取れたのでいいゲームだった。」

昨日の試合の後、松井は「バットをここに出したい、というところに出てこないんです。振りが鈍っているということでしょう。」と珍しく弱気なコメントを残したとある記事にあった。かなり気になるコメント。今日の試合を見る限りではそういった印象は受けなかったが、イメージと実際の身体の反応に微妙なズレがあるのだろう。体調が万全になるまではもう少し時間がかかるのかもしれない。早くスイングにキレが戻ってきて欲しいです。

4打数・1安打・0打点  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 60 229 61 4 39 .266 .326 .397 .723
松井:5番・センター先発出場
先発:王建民【L,3勝2敗】(IP:4.0 H:7 ER:4)

「対戦ピッチャー」
・vs マーキース(R)【Career:0-0 avg .000】:第1・2・3・4打席

第1打席0-0-1 ランナー:なし 初球を打ってレフトフライ。最近、初球から打ちにいってあっさりアウトになってしまう打席が多い。追い込まれる前に打てる球を早めに打つというのはいいことだとは思うが、どうしても淡白なバッティングに映ってしまう。このことが四球の減少にも関わりがあると思われる。トーリ監督はボールをじっくり見てピッチャーにボールをなるべく多く投げさせると言う方針らしい。首脳陣にこの早打ちが悪い印象となって残らなければいいが。しかし、カウント0-0の打率を調べてみると今シーズンが.313(32-10)、昨シーズンが.450(80-36)と驚くべき高打率を残していた。初球から甘い球は逃さない松井の積極性と精度の高いバッティングを表しているのかもしれない。こう考えると初球打ちも悪くないのかなぁ。

第2打席2-1-1 ランナー:一塁 4球目、高さは真ん中、外角への球を打ってセンター前に抜けるヒット

第3打席2-1-1 ランナー:なし サードゴロ。前の打席とこの打席、センターから左方向への打球を意識している印象を受けた。確実なヒットを狙っているようだ。今、追い込まれている状況だからこそ、振りが小さくなることなく豪快なバッティングを見たい。

第4打席0-2-2 ランナー:二塁 3球続けて見送り見逃し三振

今日は松井にとって非常に重要な試合になると思っていた。明日からの試合、松井のスタメンを保証できないとする監督が松井に与えた最後のチャンスのように感じ取れたからだ。松井は「土曜日(11日)はマルダーでしょう。あまり相性がよくないんです。明日(10日)打たないとまた先発で出られないかもしれませんから。」とカージナルス戦の練習前に早出特打を行うことを決めた。また、松井は「技術的な問題ではない。体の切れさえ戻れば打てるようになると思ってる。」と話したという。松井も相当の危機感を持って今日の試合に臨んだはず。
首脳陣が松井を判断する上で第4打席目は大きな意味をもっていた。その打席、ロドリゲスが出塁し、盗塁で得点圏に進む。そこでタイムリーを打っていれば首脳陣に大きなアピールになったはずだ。しかし、結果は残念ながら三球三振。厳しい結果となってしまった。これで、松井の明日からの待遇も厳しくなるだろう。
結果を出せなければ息をつかせず外される。そんな実力主義の世界で松井は生きているから、松井には何が起こってもおかしくはないと覚悟を持ってこれまで見つめてきた。いざ、その現実が目の前に来ると動揺してしまいそうだが、松井がどんな状況に置かれようともそれを素直に受け入れて応援しようと思う。こうなったら、マイナス思考になったらキリがないので、この逆境の状態から松井がどのように奮起し、悪い流れを打破するか復活劇を楽しみたい。厳しい状況であればあるほど応援のし甲斐があるというもの。そして、年末のNHKの松井選手の特番でこの今の状況でどのように奮闘したか、心はどう動いたかじっくり聞いてみたい。松井は必ず笑顔でシーズンを終え、それから笑って今のことを振り返ってくれるはず。

トーリ監督は前に「松井は自分を追い込みすぎている。」と言っているし、第一に松井選手には野球を楽しんで欲しい。目先を変えてちょっとリフレッシュすれば、一気に視界は開かれていくような気がする。松井はこのまま終わる選手じゃない。頑張れ、松井!!

試合のほうは、立て続けに守備の乱れがあったりして3回に一挙5失点を喫し8-1でヤンキースが大敗。

松井のコメント:「あのヒットの打席以外良くなかった。明日以降勝てるようにもう頑張るしかない。」
「バットをここに出したい、というところに出てこないんです。振りが鈍っているということでしょう」

~サンケイスポーツ~
現状を打破するため、気温35度、湿度70%とサウナ状態のブッシュスタジアムで午後2時過ぎから志願の早出特打を行った。ジョー・トーリ監督(64)、ドン・マッティングリー打撃コーチ(44)らの前で汗だくになって72スイング。しかし、即効性はなく、本塁打なしの期間は9試合37打席になった。

1打数・1安打・0打点  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 59 225 60 4 39 .267 .327 .400 .727
松井:代打出場
先発:【W,6勝4敗】(IP:6.0 H:6 ER:3)

「対戦ピッチャー」
・vs デラロサ(L):第1打席

『松井秀喜の連続試合出場記録ストップに一番近かった日』

ベンチで手持ち無沙汰の松井が何度となく映し出される。今日、スタメン表に松井の名前は無かった。最近の松井のチームへの貢献度、調子を客観的考えればスタメン落ちというのは十分あり得ることだった。しかし、いざ終始、出場機会の確証が得られないまま試合を見つめる松井がベンチにいるのは、まるで悪夢でも見ているようですぐには受け入れることが出来なかった。
かつて「チームの勝利に貢献出来ない状態なら、連続試合出場記録が途絶えてもいい。チームの勝利を優先させてください。」と監督に進言したこともある松井。しかし、メジャーに渡り一年の目標に全試合出場を掲げてきた事実もある。これまで、毎日松井が試合に出るというのは当たり前のように考えていた。しかし、今日のことで連続試合出場記録をここまで伸ばしてきたことがいかに凄いことで得がたい記録だったかを実感させられた。

今日の出場はないと諦めかけた9回表、ランナーが二人出てピッチャーのところに打順が回ってくる。そこで松井に代打のコール。

第1打席3-2-1 ランナー:一塁・二塁 ここはガツンと長打を打って首脳陣にアピールしたいところ。初球、高さは真ん中、外角寄りの速球(146km/h)を打ちにいくがファール。ややかかとに体重がかかっていて打球に力が伝わっていない印象。2球外れた後の4球目、インコースへ変化球(130km/h)を見送ってストライク。カーブがインコースに大きく外れてフルカウント。最後、インコースやや高めの厳しいコースの変化球(129km/h)を打ちにいくも、完全に詰まってファーストへのボテボテのゴロ。ファーストが取ってベースカバーに入ったピッチャーにトスをするも松井の足が僅かに勝って間一髪の内野安打。打球に力が十分伝わらず復調の糸口は掴めないままだった。

この打席で巨人時代の93年8月22日の横浜戦から続く連続試合出場を、何とか1634試合に伸ばす。メジャーリーグデビューから384試合連続出場は歴代2位の記録。

今日は9回にたまたまピッチャーに打席が回り必要に迫られて松井をピンチヒッターに送ったが何が何でも松井の連続試合出場記録を守ろうというベンチの意図は感じることが出来なかった。連続試合出場記録がストップする可能性は大いにあった。今日はラッキーだったが、今後も松井には厳しい試合が続きそうだ。
松井の代わりにスタメンだったシエラが5打数3安打と活躍し、ヤンキースの打線も急に活発になりチームで16安打12得点。中でも4打数4安打2本塁打と大爆発したA.ロドリゲスは史上最年少の400本塁打を記録し歴史に残る試合となった。その試合で蚊帳の外だった松井はどんな心境だっただろう。メジャーリーグの競争の激しさ、生き残っていくことの厳しさをまざまざと感じさせられた。

毎年、気温が上がるに従って調子を上げていくイメージのある松井。今年は夏の暑い日ざしの下、絶好調で打ちまくる松井を見ることは出来ないのか。そんな寂しい夏は過ごしたくない。現在スタメンの当落線上にいる松井。チャンスを掴むも、ふいにしてしまうも松井次第。今後与えられるチャンスは少なくなるかもしれない。1打席も無駄には出来ない追い詰められた状況が続く可能性もある。しかし、この逆境の中から這い上がっていってほしい。松井は追い詰められても潰れていく選手ではないと信じている。急に打撃の調子が上向くことは難しいかもしれない。しかし、バッティングで不調の時は早い段階できっかけを掴むことが重要になってくる。何でもいいので不調を切り抜けるきっかけとなる一打が欲しいところ。誰にも手をつけられない気持ちの面でもプレーの面でも"hot"な松井の早急な復活を願う。逆境におかれ必死にプレーする松井を最後まで見届け、勇気を持って応援したい。頑張れ、松井!!

トーリ監督のコメント:「松井は連続試合出場を誇りにしているが、それは二の次でチームの勝利が優先だと理解している。松井は力が入って自分自身を追い込んでいる。何かを変える必要がある。(休養日の9日と)続けて休めれば大きい。」

松井のコメント:前日からスタメン落ちを伝えられていたことについて「しようがないと思います。監督、チームが決めたことですから。僕としては監督が決めたことに従うだけです。途中出場のチャンスがあれば、喜んで出場させていただきます。」
「勝っている展開なら行くといわれていました。運良く出させてもらえました。チームにいる以上は、いわれたことに従うのみでしょう。」

~夕刊フジより~
トーリ監督は試合後、今後の起用法について「金曜日は試合に出すが、土曜日、日曜日は相手投手との相性を考えて決める。調子がよければ、相手投手のことなど考えずに決められるのだが…」と、再び連続試合出場が途切れる可能性もあるとの見解を示した。

3打数・0安打・0打点・1四球  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 58 224 59 4 39 .263 .324 .397 .721
松井:4番・センター先発出場
先発:パバーノ【L,4勝5敗】(IP:6.0 H:5 ER:2)

「対戦ピッチャー」
・vs シーツ(R)【Career:0-0 avg .000】:第1・2・3打席
・vs ボタリコ(R):第4打席

第1打席1-0-0 ランナー:なし 2球目、インコース高めへのストレートを打って浅いライトフライ。初対戦のピッチャーだったので追い込まれる前に勝負に出た感じ。やや差し込まれたかバットの根元に当たったのか詰まっていた。しかし、身体の回転もよくいいスイングに見えた。

第2打席0-2-2 ランナー:満塁 ランナー一塁・二塁の場面で半分敬遠気味でシェフィールドが歩かされ、満塁で松井の打席。2点ビハインドでどうしても1ヒットが欲しい場面。
初球、真ん中へのストレート(153km/h)にやや振り遅れ気味で空振り。2球目、縦に大きく変化するカーブ(132km/h)がややインコース寄り低めに決まって簡単に追い込まれてしまう。早い速球と縦に鋭く変化するカーブを持つピッチャーだけに追い込まれると厳しくなる。最後、外角へのカーブ(134km/h)に泳がされかろうじてバットに当てるも力のないセカンドゴロ。あのボールをレフト方向へ意識を持って打ち返していれば結果は違っていたかも。しかし、この打席は上手く攻められた。仕方ない。

松井のコメント:「打っていたら展開が変わっていたのでしょうけど…。当たりはよかったけど、正面をついちゃいました。」

第3打席0-0-0 ランナー:一塁 初球、真ん中やや高めのストレート(153km/h)を上から打ちにいくが最後の押し込みがなくフラフラと打ち上げてしまいセンターフライ。松井の状態が深刻になりつつある。最近の松井はボールを捉える瞬間のインパクトの強さを感じない。それだけボールに力を一番伝えることの出来るポイントで打てていないということか。微妙なズレ。

第4打席3-2-2 ランナー:なし 厳しいコースを見極め、ファールして四球を選ぶ。

今日もヤンキース、ヒットが僅か4本。チームの得点圏打率が.253(ア・リーグ14チーム中11位)。チャンスで打てない。

オーナーの堪忍袋の緒が切れて「もうヤンキースは今シーズン試合をしなくていい!!」と言い出しそうで怖い。今のヤンキース、何が起こってもおかしくない。毎日、松井を含め誰か解雇されているんじゃないかとヒヤヒヤしてしまう。これからヤンキースはどうなってしまうんだろう。
昨日今日、松井は任された打順の仕事を全く出来なかった。チームで松井が機能していない。どんな状況に置かれても腐らずに全力でプレーするのが松井だということは分かっている。しかし、それが結果として表に出てこないことに歯がゆさを感じる。きっと松井自身も同じ心境に違いない。今、松井はこれまでの野球人生の中でも経験したことのない厳しく辛い状況に置かれていると思う。バッティングが気持ちの持ち方でどうこうなるかは分からない。しかし、今こそ松井の熱いプレー、気持ちの入った打球が見たい。頑張れ、頑張れ、頑張れ、頑張れ、松井秀喜!!

明日こそ勝って欲しい・・・。

3打数・0安打・0打点・1四球  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 57 221 59 4 39 .267 .325 .403 .728
松井:2番・レフト先発出場
先発:R.ジョンソン【L,5勝5敗】(IP:6.0 H:7 ER:4)

「対戦ピッチャー」
・vs デービス(L)【Career:5-1 avg .200】:第1・2・3打席
・vs ワイズ(R):第4打席

第1打席2-2-0 ランナー:一塁 初球、外角低めへの速球(140km/h)を見送りストライク。真ん中低めへの変化球を空振りし2球で追い込まれる。ややバットが遠回りしているか。2球ボールの後の5球目、外角寄り高めに甘く入ってきたカーブに合わせたバッティングでほぼレフト正面へのレフトフライ。いい時の松井ならレフト方向の打球では腰が開き切らずに回転が途中で止まり、身体の正面でバットをボールに強くぶつけるといったイメージで打っていた。この打席では腰の開きが早くボールをなでるような形になってしまったのではないか。振り遅れと同じ形になり打球に十分な力が伝わっていない印象。身体の開きを押さえた状態で腕の振りによりスイングすれば、バットとボールの距離を十分取ることが出来るが、体が開いた状態でバットを振ろうとしてもレフト方向へ打とうとする球に対しては十分な間合いを取ることが出来ず、バットとボールの距離が取れないためにボールを強く叩くことが難しくなると思われる。

第2打席0-2-2 ランナー:一塁 初球、外角低めへ変化球が決まりストライク。2球目、インコースやや高めの球を打ち上げてファール。インコース高めへのボール球のストレートに手が出てしまい空振り三振。第1打席目、2番打者としてランナーを進めることが出来ず、ちょっとした焦りがこの打席に出たのかも。

第3打席3-0-0 ランナー:なし ストレートの四球を選ぶ。

第4打席2-2-1 ランナー:なし ストレートとチェンジアップ2球で追い込まれる。2球ボールでカウント2-2から外角へのチェンジアップにバットを合わせただけで力のないレフトフライに倒れる。

解説・小早川氏の話:今季の松井が今いち波に乗っていけない理由について「ボールを引き付け過ぎなのではないか。メジャーに渡り、打つポイントをキャッチャー寄りに置いてボールをなるべく長く見て引き付けて打つようにしてきた。更に今シーズンからテイクバックを取り、より長くボールを見られるようなタイミングの取り方に変えた。しかし、引き付け過ぎて捉えなければいけないボールもファールにしてしまっている傾向がある。そのために簡単に追い込まれてボール球にも手を出してしまう悪い循環があるのでは。」

確かに今シーズンは捉えたと思った球でもファールにしてしまうことが非常に多い。引き付け過ぎてバットとボールの距離が取れなければ強い打球を打つことは難しい。引き付けても球威に負けないためにいかに松井がパワーをつけたといっても限界があるのかもしれない。ボールを引き付けてしっかり見極めることと、間合いをいかに取っていくかという相反することについてどう折り合いをつけていくのかが松井の今後の課題となりそう。ライト方向のバッティングとセンターから左方向へのバッティングは多少違うところがあるが、いずれにしてもボールとバットとの距離を取ってボールを強く叩くということが鍵となる。

試合のほうは、ヤンキースがチームで僅か4安打。これでは勝てない・・・。出口が見えない中でも選手達が全力でプレーしてくれると信じている。まだ諦めるの早い。頑張れ、ヤンキース&松井!!

ヤンキースはレギュラーシーズンのほぼ3分の1、57試合を終えて28勝29敗(借金1)となった。

松井のコメント:「なかなか勝てない分、みんな必死になっている。それでも勝てない。直すべきことがあればいいんだろうけど…。このまま終わっちゃったら、プレーオフすら出られない。まだ100試合以上ある。これから時間はある。」

4打数・1安打・1打点  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 56 218 59 4 39 .271 .327 .408 .735
松井:4番・センター先発出場
先発:ブラウン【L,4勝6敗】(IP:5.1 H:8 ER:5)

「対戦ピッチャー」
・vs シルバ(R)【Career:3-0 avg .000】:第1・2・3打席
・vs ロメロ(L):第4打席

第1打席0-0-2 ランナー:なし 初球、真ん中への速球(150km/h)を捉えるも伸びがなく平凡なレフトフライ。引き付けて上からボールを叩いていた。しかし、前に重心が残っていた。その分下半身の粘りによる最後の押し込みがなく淡白なスイングになってしまった感じ。

第2打席0-0-2 ランナー:二塁 初球、真ん中へのシュート回転の速球(148km/h)を打ってセカンドゴロ。やや差し込まれて"間"を取取らせてもらえなかった印象。

第3打席0-1-0 ランナー:なし 2球目、外角低めへの速球を打ってショートゴロ。この打席もバットとボールの距離が取れていなかった。それが原因でボールを上か叩こうとする意図は感じられるが上体と下半身との連動がなくバラバラになっしまったように見えた。フォロースルーの時、極端に言うと棒立ちになっていて下半身の力がボールに伝わっていなかった。

第4打席--0 ランナー:一塁・二塁 内角へ2球ストレート(148km/h)が外れてカウント2-0。3球目、内角低めへの速球(146km/h)を捉えゴロで一・二塁間を抜けるライト前へのタイムリーヒット。最低でもランナーを進めようとしたバッティングをするために、ライト方向への意識はあったかもしれない。内角低めへの難しい球だったが調子のいいときの松井なら打球は上がっていたはず。やや差し込まれていたか。ジャストミートのタイミングではなかった。

松井のコメント:「(ロメロには)対策通りに強く打てました。いいバッティングではなかった。」

打球が上がっていかないのがちょっと気がかり。上からボールを叩こうとするが重心が前にあるためにバットにボールを乗せて運ぶことが出来ず打球が上がらないのではないか。後ろに体重を残した松井の豪快なバッティングが見たい。
5月最後のホームラン以降、いい間合いが取れていると思っていたが、今日は気持ちよいスイングが出来ていないようだった。微妙にバッティングにズレが出てきているのかもしれない。しかし、今日の相手先発ピッチャーはゴロを打たせて取るのが上手い投手だということだったので、タイミングを取るのが難しかったのかも。今日の悪い流れは断ち切って明日からの奮起に期待。

今日の試合は、6回にブラウンが突然崩れなんと一挙に5失点。その後を引き継いだクアントリルも1回をもたず4失点。何だか5月28日の対レッドソックス戦での大量失点を思い出してしまった。あの時もクアントリルは6失点。投打が全く噛み合わず、なんだか悪夢を見ているよう。昨日の勝ちがきっかけになるかと期待していたのに本当に残念。この負けで再び28勝28敗で勝率5割となった。ヤンキースは浮上していくきっかけを掴むことが出来るのだろうか。きっかけとなる要素はどこにあるのか。トーリ監督は投手陣の不調は指導などで何とか出来るが、打線の不調はどうにも対処の方法がないと言っていたという。打線は当たる投手によっても浮き沈みがある。なんとかヤンキースが強かったときの打線が復活して打撃陣がヤンキースを引っ張っていって欲しいです。

トーリ監督のコメント:「昨日も今日も(大量点を許す)妙なイニングがあったなあ。自分たちがこれからどうすればよいのか、前向きに考えていくしかない。」

松井のコメント:「特別なことは思い浮かばないけど、ベンチでいつもより声を出したりすることはできるし、笑いをとったりすることもできる。(チーム内での)立場と英語力と、両方に問題がありますけど。」

今こそヤンキースには松井の爆発力のある打撃が必要とされている。頑張れ、松井!!

4打数・1安打・1打点・1四球  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 55 214 58 4 38 .271 .328 .411 .739
松井:4番・センター先発出場
先発:王建民(IP:7.0 H:5 ER:3)

「対戦ピッチャー」
・vs メイズ(R)【Career:5-2 avg .400】:第1・2・3打席
・vs ロメロ(L):第4打席
・vs ネーサン(R):第5打席

第1打席1-1-0 ランナー:なし 2球目、真ん中低めへの変化球をファールした後の3球目、外角低めへの速球を打ち上げて浅いレフトフライ。ライト方向への意識があった分、やや開きが早くバットの先に当たってしまったということだった。アウトになったが引っ掛けてセカンドゴロより断然いい結果。

第2打席2-2-2 ランナー:二塁 初球、真ん中高めへの変化球(129km/h)をファール。当たればホームランになるような高めのボールだったが、やや差し込まれ気味か。2球目、真ん中からやや外角寄りへ逃げていく高めの速球(143km/h)をレフト方向へファール。打った後、松井は首をかしげていた。捉えられると思った球でも捉え切れていない様子。確かに捉えてもおかしくない球だった。バットが遅れて出てくる印象。やや開きが早いのかもしれない。2球外れてカウント2-2。最後、真ん中低めへ鋭く沈む落差のある変化球(130km/h)を打ちにいって完全に崩され空振り三振

第3打席1-0-2 ランナー:なし 初球、外角高めに外れてボール。2球目、外角低めへの速球?(142km/h)をバットの先でかろうじて捉えレフト前ヒット。外角の厳しいコースにもフォームを崩されることなく綺麗なスイングだった。前の2打席はライト方向への意識があったように見えたが、この打席は開きを押さえインパクトの後もレフトへ目線を置き、しっかりレフト方向への押し込みがあった。

第4打席3-1-1 ランナー:満塁 8回表、3-2で1点を追うヤンキース。無死一塁・二塁のチャンスでサンチェスが犠牲バントでランナーを進める。これまで連敗中はこのランナーを進めることが出来なかった。きっちりランナーを送ることが出来たのは大きい。シェフィールドが歩かされ満塁で松井に打席が回ってくる。
初球、内角低めへの速球が外れてボール。見ているほうは心臓の鼓動が聞こえるくらいドキドキしていたが、松井はバッターボックスの中で冷静で非常に落ち着いているような見逃し方だった。2球目、真ん中やや外角寄り低めへの速球(146km/h)をファール。やや振り遅れたのと下からバットが出ていたためにファールになったのか。いや~ホントに微妙な誤差だった。捉えてもおかしくないボールだったが球威に押された感じ。2球外れてカウント3-1。最後、インコース寄り低めへのストレート(148km/h)を芯でしっかり捉え、痛烈な当たりだったがファースト正面のファーストゴロ。痛烈な当たりでボールがファーストのグラブを弾いた。その分松井はアウトになったが、三塁走者はセーフ。ヤンキースが同点に追いつく。松井の打球は低めのボールだったためか上がらなかった。あとわずか引き付けて打っていれば結果は違ったかもしれない。しかし、ここは打球が上がらなかったことを悔やむより、ダブルプレーにならなかったことでラッキーだったとしよう。それにしてもいい当たりだっただけに抜けて欲しかった。

その後、2死・満塁となるがシエラが倒れてこの回は同点止まり。

第5打席3-2-1 ランナー:なし 延長戦に入り、10回表。初球、外角高めのストレート(151km/h)が外れてボール。外角への変化球が2球ストライクへ決まりカウント1-2と追い込まれる。4球目、外へのストレート(153km/h)が外れてボール。5球目、外への変化球(142km/h)がボール。6球目、真ん中やや低めへのストレート(153km/h)をファール。初めて甘いところに来たが球威に押されてファール。ライト方向へ意識はあったように見受けられたが、振り遅れていた。ストレートにタイミングを合わせていただろう。それでも振り遅れてしまった。最後は、外角へストレート(151km/h)が外れて四球を選ぶ。昨日は誘い球に引っかかってしまったが、今回はフルカウントで手が出てしまいそうなコースでも、よく見極めることが出来た。

matsui_050604s.jpg ランナー松井を一塁に置いて、この試合で走塁、守備と勝利への気迫を見せていたロドリゲスがセンター前へのヒットを放つ。松井は二塁で止まるかと思いきや三塁まで激走を見せ、間一髪セーフ。センターは強肩のハンター。アウトになれば一気にチャンスが潰えてしまう危険性もあった中、ハンターが深く守っていたのを見て自分の判断で松井は勝負に出た。松井の勝利への執念を感じることが出来て熱くなった。1死一塁・三塁となりシエラの犠牲フライの間に松井がホームに還り、ヤンキース勝ち越し。

松井のコメント:「もっと際どくなっても驚きはしなかったです。センターを守っていたのはハンターですからね。もし彼の送球がよかったら、クロスプレーになると思ってました。(三塁へ走るのは)ギャンブルだとは思っていませんでした。1死一、二塁と一、三塁ではどちらが得点が入りやすいか…。一塁にいるときから決めていました。」
「二塁へ向かう途中に判断しました。(ハンターの守備力を)もちろん計算しての走塁です。1アウトの時は積極的に行っていいというセオリーもあります。いい球を投げて、ギリギリでしたけどセーフだったことは、判断として良かった。」

試合は、まるでプレーオフのような緊迫した空気の中、進行していった。ヤンキースの選手達にも悲壮感が漂い、もう後がないという中で戦っている印象を受けた。そんな中、松井は萎縮することなく前向きなプレーを見せてくれた。今日は松井がヤンキースに勝利を呼んでくれると最後まで信じながら応援していた。そして決勝打は打てなかったが、バッティングの勝負強さと走塁で大きく勝利に貢献してくれた。ありがとう、松井。

トーリ監督はこれ以上負けが込むと首を切られてしまうという話も出てきた。試合中も祈るような表情で選手達のプレーをじっと見守っていたのが印象的だった。明日からも本当に厳しい試合が続くだろう。今日の試合をきっかけにヤンキースの選手達が自信に満ち溢れたプレーをたくさんして、早くトーリ監督が心から笑える日が来ればいいな。

松井のコメント:「連敗が早く止まることに越したことはないし、みんなの力で勝ったといういい感じが、この後も続いてくれれば。」

トーリ監督のコメント:「I think there was a lot of relief. We were all very uptight tonight because of what type of a game it was. It was a tight game, not up and down, one where we couldn't afford to play badly.
The key was Matsui going from first to third on Torii Hunter. He made up his mind he was going to make him throw him out at third.」

今日の松井は、ヒットに出来る球にバットが遅れて出てきて、打ち損じてファールにすることが多かった気がする。もう少し精度が上がってくれば勝負強さも増すと思う。頑張れ、松井!!

『前を見る。一つだけ進む。』

【ヤンキース・データ】
防御率 4.60(ア・リーグ11位)
失点  279(ア・リーグ12位)

<一試合平均>
得点 5.3 
失点 5.2

<6連敗中> 
打率   .212
平均得点 2.0
防御率  7.56
平均失点 7.2

4打数・3安打・0打点  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 54 210 57 4 37 .271 .326 .414 .741
松井:4番・センター先発出場
先発:ムッシーナ【L,5勝4敗】(IP:6.0 H:8 ER:6)

「対戦ピッチャー」
・vs ローシー(R)【Career:5-1 avg .200】:第1・2・3打席
(持ち球:スライダー、カーブ、チェンジアップ)
・vs リンコン(R):第4打席

第1打席1-2-1 ランナー:なし 初球、外角への緩い変化球(105km/h)に空振り。上からボールを叩いていこうというスイングだった。1球外に外れたあとの3球目、高さは真ん中、外角への速球(148km/h)をカット。4球目、真ん中への変化球(140km/h)を打ちにいくもファール。5球目、外角高めの外へ逃げていく変化球(135km/h)にかろうじてバットを当てファール。6球目、この打席初めて内寄りにくる。真ん中やや内角寄りのシュート回転の速球(150km/h)を詰まりながらもセンター前に抜けるシングルヒット。外角への厳しいボールをカットする際でも松井のスイングに余裕を感じることが出来た。いい状態でボールを待てているのではないか。全体的に上からボールを叩こうとしていて、最近バットの角度とヘッドの位置を微調整しているというのがこのあたりに出てきているのかな。

第2打席0-0-2 ランナー:なし 初球、真ん中低めに沈む変化球にうまく身体を合わせ、すくい上げる感じで芯で捉えた打球はライトへ飛んでいく。ライトが捕球すると思いきや、松井の打球が予想以上に伸びていたのか、照明が目に入っていたのかボールをグラブに当てるも捕球出来ず。ラッキーなライトへの2ベースヒット。スイングとタイミングがバッチリ好調時の松井の型にはまったようなバッティングだった。いい感じ。

第3打席3-2-2 ランナー:なし 初球、外角高めのストレート(148km/h)を見逃してストライク。2球目、外角低めへの変化球(135km/h)が外れてボール。3球目、外角低めへ逃げていく変化球(134km/h)に空振り。4球目、外角への速球(150km/h)が外れてボール。5球目、外の変化球(135km/h)をカット。6球目、内角への速球(148km/h)をよく見極めて際どかったがボールと判定される。これでフルカウント。最後、唯一甘いところにボールが来る。真ん中への抜いた変化球を十分引き付けて捉え、右中間へ持っていく。飛んだところはハンターの守備範囲だったが、目に照明が入ったのかハンターが打球を後ろにそらし、これまたラッキーなセンターへの2ベースヒット。2打席連続、外野手の不可解な守備に助けられ、2ベースヒットが松井に転がり込んできた。出来れば文句の言われないフェンス直撃ぐらいの当たりを打って欲しかったが、抜いた変化球だったために精一杯のヒットだったか。
外角の球を余裕を持って、しかも崩されずいい形でのスイングでカットできていることがいい方向へ向かっているように感じる。この打席も不利なカウントからカットを含めボールをよく見極めてフルカウントまで持ち込めたのがヒットに繋がった。

第4打席0-2-0 ランナー:なし 外角高めの完全にボールになるストレートに思わず手が出てしまい空振り三振。前の3打席の内容が良かっただけに最後の打席は悔やまれた。今は、1打席でも多く好球必打する松井を見てみたい。最近、速球が150km/hを超えるピッチャーに対して、高めのボール球に手を出してしまう傾向にあるのがちょっと気になる。球速に打ち負けないようにしようという意識がそうさせてしまうのか。速球でぐいぐい押してくるピッチャーに余裕を持って対応できるようになれば本調子といえるかもしれない。

今日の松井は外角の球をカットして真ん中の甘い球をセンター方向へ確実に打ち返そうとしていた。
ヒットになった3打席ともややつまり気味、打球が遅れて出てくる感じで目の覚めるような会心の当たりではなかった。しかし、結果が出て気持ち的にものっていけるはず。明日からの打席で松井の真価が問われる。

試合のほうは、2回表、無死一塁・二塁でカノーがランナーを進められず、セカンドゴロでダブルプレー。ランナー三塁に置いてウォーマックがあっさり空振り三振。ヤンキースの最近の効率の悪い攻撃を象徴しているような場面があった。一方、チームの得点圏打率がア・リーグ2位?というツインズが効率よく得点を重ねる。昨日までの悪い流れを今日も断ち切ることが出来ずヤンキース6連敗。ただ救いなのは、東地区・首位のオリオールズとの差がまだ5.0ゲームに留まっていること(6連敗の前は首位との差3.5ゲーム)。これ以上離されるときつくなってくる。早くこの悪い流れを断ち切って一歩ずつでいいから前へ進んでいって欲しい。

トーリ監督のコメント:「自信を取り戻さなければいけない。」

松井のコメント:「勝てないとなかなかすっきりとはいかない。もうここは我慢するしかない。」

5連敗を受けてヤンキースはスタインブレナー・オーナーとトーリ監督、キャッシュマンGMが緊急電話会議をしたという。トーリ監督は「電話会議は久しぶりだな」とはぐらかし、GMも「勝つために何をするべきか確認しただけ」と多くは語らなかった。
今後、この会談の結果がどのような形で表に出てくるのかドキドキしてしまう。ヤンキース低迷の原因がどこにあると認識しているんだろう・・・。

<追記>~MLB.comより~

会談後のトーリ監督のコメント:「(スタインブレナー・オーナーは)色んなことに不満を感じている。それは私たちも同様だ。特に、投手力の補強に大金を注ぎ込んだのに結果が出ていないとしびれを切らしているようだ。私は監督だし、不振の出口を何とかして見つけないと。オーナーが辛抱強くないのは良く分かっているし、負けが込めばさらに辛い状況に直面してしまう。オーナーには課題をいち早く修正するよう求められた。要はそれを実現させることだ。」

3打数・1安打・1打点・1犠飛  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 53 206 54 4 37 .262 .319 .398 .717
松井:4番・センター先発出場
先発:パバーノ【L,4勝4敗】(IP:5.1 H:9 ER:5)

「対戦ピッチャー」
・vs ジェンセン(R)【Career:0-0 avg .000】:第1・2打席
・vs ウッド(R):第3打席
・vs バーゴス(R):第4打席

第1打席0-0-1 ランナー:二塁・三塁 内角低目へのストレート(142km/h)を打ち右中間への大きな犠牲フライ。先制点を挙げる。やや打球が上がりすぎたのと、若干バットの根元に当たったためにホームランにならなかったのが残念。しかし、リラックスした構えから鋭い身体の回転で打っていて状態の良さを感じさせた。 

松井のコメント:「最低限の仕事はしたけど、もう少し強く当たってくれればよかった。」

第2打席1-1-0 ランナー:なし 真ん中やや外角寄り低めへの変化球(137km/h)をすくい上げ、いい角度で上がったがセンターフライに倒れる。若干、バットの先に当たったため伸びがなかったようだ。しかし、いい間が取れてバットが振れていると感じた。

第3打席1-2-1 ランナー:なし 外角低めへのチェンジアップを引っ掛け、セカンドゴロ

第4打席0-0-0 ランナー:なし 真ん中への速球を流してレフト前ヒット。当たりは良くなく詰まっているように見えたが、振り切っていた分レフトの前に落ちてヒットになった。無理に引っ張ろうとせずコンパクトに振り切っていた。やはり状況的にここは塁に出ることが先決だと松井は考えたのだろう。それにしても甘い球だったのでヒットになって本当に良かった。もしこの球をヒットに出来なく、しかも今日ノーヒットで終わっていたら松井の気持ちは沈んでいただろうから。このヒットで随分明日へ向かう気持ちが違うと思う。

今日の松井は状況に応じたバッティングが光った。犠牲フライとコンパクトなチームバッティング。あとは得点圏にランナーを溜めたときの長打が見たいというのは欲張りすぎかな。
打球は上がっているし、マッティングリー打撃コーチに「かかとに重心がかかっていてボールに力が伝わっていない。」という指摘が効いたのか下半身の力が十分打球に伝わるようになってきたように見えた。明日からの松井にも期待できそうだ。

松井のコメント:「ロイヤルズは最下位とは思えないほど勢いもありましたし、力も感じました。(チーム状況は)連勝しているときよりよくありませんが、ここから反省してまた明日から頑張るしかないです。」

トーリ監督のコメント:「われわれは懸命に戦っているが、チームの状態は決してよくない。今夜は飛行機でミネソタに渡り、明日、ミーティングを開いて考えたい。」しばらくは松井を6番で起用するとしていたことについて「このチームは松井が4番のときが一番よかったので、あまり長い間、違う形にしたくなかった。彼がどう感じているか分からないが、プレッシャーを感じるようなこともないだろう。」

ア・リーグ最低勝率のロイヤルズにスイープされ本当に泥沼になってきた。どうしたヤンキース??
打順、レギュラーを固定できていないところにヤンキースの状態の悪さが出ているのだろうか。

4打数・1安打・0打点  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 52 203 53 4 36 .261 .320 .399 .719
松井:2番・レフト先発出場
先発:R.ジョンソン【L,5勝4敗】(IP:8.0 H:9 ER:3)

「対戦ピッチャー」
・vs カラスコ(R)【Career:0-0 avg .000】:第1・2・3打席
・vs ステルム(R):第4打席

第1打席3-2-1 ランナー:なし 真ん中やや内角寄りのツーシーム(142km/h)を引っ張って一・二塁間をゴロで破るライト前ヒット

第2打席1-1-0 ランナー:一塁 外角低めへ沈む変化球を打つもショートゴロ併殺打。ノーアウトのランナーを進めるバッティングが出来なかった。2番バッターとしての仕事が出来なかった松井は悔しかっただろう。

松井のコメント:「芯でとらえてはいました。」

第3打席3-2-1 ランナー:なし ボール気味の外角高めの速球に思わず手が出て空振り三振

松井のコメント:「微妙なコースだったので手を出さざるを得ませんでした。」

第4打席0-0-0 ランナー:なし 真ん中への変化球を打ってレフトへの大きな当たりだったが伸びがなくレフトフライ

松井のコメント:「若干詰まってしまいました。」

松井は今日の試合、今季初の2番(2番は昨年10月2日のブルージェイズ戦以来20試合目で、過去19戦は75打数14安打で打率.187)で先発した。これは、ウォーマックが休養日だったこととチームの外野手と一塁手の既存のローテーションの結果だったらしい。当面の松井の打順について、6番の方がよりリラックスした打撃ができている点を挙げながら、トーリ監督は本調子に戻るまでは松井を6番に起用する考えであることを伝えた。またトーリ監督は松井について、「何番で打とうが(松井の)バッテングスタイルを変える必要はない。ここまでそのやり方で成功してきているからね。彼にバントをさせようとしても、何の疑問も持たずにやってくれるだろうけど、そういう機会はほとんどないと思うよ。」と話した。

今日の試合で、松井のレギュラーのポジションも安泰ではないなという印象を受けた。レフトを定位置としつつあるウォーマック【avg .265】は足があるので外せないだろうし、ここ5試合、2ベースヒット3本、ホームラン1本、打率.438と調子を上げているウィリアムズ【avg .257】も外したくはないだろう。トーリ監督は「バーニー(・ウィリアムズ)が試合に出れば誰かが欠場することになるし、それが(ルーベン・)シエラの場合でも同じだよ。」と語っている。さらに一塁手でどちらかがDHに回る可能性のあるジアンビ【avg .234】とマルティネス【avg .252】もいる。松井は、これ以上打率が下がると厳しい状況に置かれるだろう。しかし、松井は今の打率で終わる選手でないと信じている。先日、インタビューの中で「自分が4番に座りチームが勝てないということで意識していないところで重圧がかかり、感覚にズレが出てきていた部分があったかもしれない。」と告白し不調の原因が精神的なものだったことを示唆していた。6番をある程度長い期間持続して任されれば、そこで徐々に結果を出していって打率も上がってくるのではないか。今の厳しいレギュラー争い(勝手にそう思ってる)は、松井への応援をさらに熱くするし、松井もメジャーリーグで生き残っていってやるという発奮材料になるはず。プレッシャーを前向きの力に変えて頑張って欲しいです。ファイト~、松井!!

昨日、テレビで松井が守備練習の合間、テイクバックを取りながら同時に右足を前にステップをするという今シーズンから取り組んでいるタイミングの取り方の練習をしていたのを見かけた。この方法で202打席ホームランが出なかった。しかし、昨日のホームランで自分のアプローチの仕方は間違っていなかったということをある程度確信でき、松井は嬉しかったというかホッとしたに違いない。ホームランが出なくてもアプローチを変えなかった松井。その信念を曲げない姿勢、愚直さが好きだ。結果が出なかった間、松井は先の見えない不安と闘っていただろう。その気持ちを考えるとますます応援したくなる。あと4ヶ月、全力で駆け抜けてください。応援してます!!

この日は、チームでヒット7本出るも得点圏にランナーを置いてのヒットが一本もなくヤンキース泥沼の4連敗。ここ最近、打撃陣の不調が影を落としている。

<追記>
トーリ監督のコメント:松井の2番について「シェフィールドの前を打たせたい。後ろにシェフがいれば必ず勝負してくるので、よりチャンスをつくれる。今の松井は調子を戻すことが一番重要だ。昨日のホームランはよかったね。もちろんこの調子は続くだろう。」

松井のコメント:「鼻の調子はだいぶよくなっています。よくならなければ、さすがに(ビールとワインを)飲めませんからね。」

3打数・1安打・2打点・1本塁打・1四球  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 51 199 52 4 36 .261 .321 .402 .723
松井:6番・ライト先発出場
先発:ブラウン【L,4勝5敗】(IP:7.0 H:9 ER:4)

「対戦ピッチャー」
・vs グリンキー(R)【Career:3-0 avg .000】:第1・2打席
・vs ウッド(R):第3打席
・vs シスコ(L):第4打席

STILL0045s.jpg 第1打席1-1-1 ランナー:一塁 真ん中高めの甘い速球(142km/h)を打って理想的な放物線を描いた先制点をたたき出すライトスタンドへの2ランホームラン。実に4月8日以来47試合、203打席ぶりの待望の4号ホームランだった。
ヒットは出るが打球が上がらなかったこれまでの松井は、ややバットが下から出ており、軸のズレが原因となっているのではないかと思っていた。また、下半身が沈んでいる印象で打球に力が伝わっていない感じだった。かつてホームランを打った時は、上からコンパクトに叩いて、しかも軸がブレることなく鋭く回転し、ボールをしっかりとした土台(下半身)を元に打ち返していた。今日のホームランはそのバッティングのイメージそのままだった。さらに手が先行しなく身体の回転でバットが自然と出てきていた。
この完璧なホームランを見せられると、こんなにも長くホームランが出なかったことが不思議なくらい。

松井のコメント:打ったのは逃げていく感じの球で、大きく曲がる球ではなかったとし、「初球も甘かったがファウルして、もう1回甘い球が来た。」

~夕刊フジより~
松井は淡々とした表情でダイヤモンドを回った。ホームで待つポサダ、ジアンビらと軽くタッチしたところまではポーカーフェースを貫いたが、ベンチで真っ先にジーターに迎えられると喜びが爆発した。一瞬で満面の笑みに変わり、ベンチ内ではもみくちゃにされながらハイタッチの嵐となった。最後に巨人の先輩でもあるロイ・ホワイト外野守備コーチとグータッチを交わして頭を叩かれると、さらに表情が崩れて白い歯がこぼれた。弾けるような笑顔が逆に長かった苦悩の深さをうかがわせた。

第2打席1-2-1 ランナー:なし 外角低めへの緩い変化球(105km/h)を引っ掛けてセカンドゴロ

第3打席2-0-1 ランナー:なし 内角低めの変化球(142km/h)を引っ掛けてファーストゴロ

第4打席3-1-1 ランナー:なし 四球を選ぶ。

第1打席のホームランが、好調を取り戻すきっかけとなるか2打席目以降もヒットを期待したが、結果が出なかったことは残念。
松井は試合前、早出特打ちをしマッティングリー打撃コーチに自分のバランスで打席に立っているか、打球をどう上げるかについて指導を受けたという。また、重心がかかとにかかり力がボールに伝わっていないと指摘された。ミートポイントを若干前に意識しながらティーバッティングを行った。この練習からボールをしっかり見る間合いを保つことができ、スイングもよかったことを松井は明かしている。ここ数日、バットの角度とヘッドの位置を微調整していた成果も表れた。松井がバッティングのいい感覚を掴みつつあるのは間違いないと思う。
今日のホームランを見て松井がホームランを打った時の感動や爽快感は何物にも変えがたいと思ったし、ホームランが松井の魅力を何倍にも大きくすると改めて分かった。5月最後の試合でホームランを打って月間本塁打無しというのを免れたのは大きな意味があると思う。明日から月が変わり松井の快進撃が始まることを祈る。がんばれ、松井!!

松井のコメント:「真ん中の甘いボール。しっかり振り切れた。いい角度で上がったし、いい打撃だった。『行った』という感じで、ホームランの感触でした。芯に当たって角度のついた打球は久々でしたね。コーチとの練習で自分のバッティングの良くない点をある程度把握できた。それが結果に繋がったかは分からないが、今日は練習から非常に良かったのは間違いない。(203打席ぶりの)ホームランに関して言えば、長いと言えば長い。結果はそんなによくないですけど、ベストは尽くしています。(ホームランが出なかった2ヶ月は)我慢の時期でしたが、まだ4ヶ月ありますし、反省をいかしていきたい。」

これまで常にベストを尽くしてきたと語った松井。この男を野球の神様が見放すはずはない。

試合のほうは、5-3でヤンキースが2点を追う7回表、無死一・二塁、絶好のチャンスでウォーマックに打席が回る。ウォーマックはバントを試みるが失敗し、最後は打ちにいってセカンドゴロ。一塁ランナーがアウトになり塁上に残ったウォーマックはさらに牽制タッチアウト。一挙に2死三塁となり、この回はヤンキース得点できず。この場面が勝敗の分かれ目だったのでは。この日は守備でも乱れが出て、精彩を欠いた試合でヤンキースは3連敗。東地区4位に転落。松井のホームランをきっかけに勝利を飾って欲しかったが、なんとも厳しい立場に追い込まれる試合となってしまった。

とりあえず今日は松井のホームランに乾杯!!

<追記>~サンケイスポーツの記事より~

本当に長かった空白期間。ノーアーチの裏には、思うように動かない体との戦いがあった。

「夜、何度も目が覚めて寝た気がしないんだ。息苦しくて起きるんだ。ここまでひどいのは初めてだね」

愚痴をこぼさない男がポツリと本音を漏らした。毎年、キャンプから5月にかけて悩まされる鼻炎の症状が今年は顕著に出た。もっとも影響のあったのが睡眠。寝つきが悪く、寝てもすぐに目が覚める。ベッドで寝返りを打っているうち朝を迎えたこともあった。熟睡できないから疲れも取れない。だるさが残る体で打席に立っても、結果は出なかった。

「打てない原因は技術的なことではない。鼻さえ治れば大丈夫なんだ」

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