ヤンキース松井秀喜バッティングArchives!?

~松井のワールドチャンピオンになるまでの軌跡を見つめていきます~

Hideki Matsui is on fire right now!!
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

・ポリスの曲の替え歌。

今年、ヤンキースナインには、オーナーが文句をつけようのない戦いを期待。オーナーは、もうお年だし大人しくしていてくれることを願っています。
スポンサーサイト

matsui_060205_jyugyou
緊張のメカニズムとして、逆U字曲線というのがある。リラックス50%、緊張50%の時、最大のパフォーマンスを発揮できるといわれている。

「僕なんかは逆に緊張するような場面、例えば満塁とか、勝負を決めるような時とか、そういう時のほうが好きなんです。緊張もするし、自然と盛り上がるが、その中でやるべきこと、コントロールすべきことを頭の中で整理して打席に入る。そういうときが一番好き。」

ちょっとした心がけで誰でも緊張はコントロールできる。

トーリ監督の提唱する100%理論と言うのがある。

「80%、90%だと怠けになり、120%出そうとすることも駄目、自分の能力を100%出し切る。その能力を知るということが重要。誰でもすごいピッチャーの凄いボールは打てないんですけれど、このピッチャーのこの球だったら僕は打てるだろうとか、このピッチャーにはこうやったほうがいいだとか、それは自分の頭の中の整理の問題。いいピッチャーだけど、僕に打てる球も来るだろうという気持ちでいつも待ってます。自分の中の100%はこれだから、そこに来るまで待とうと。120%の力を出そうとすることは良くないと思う。」

100%の力を出し切るために必要なことは。

「自分の出来ること、出来ないこと、自分の中でコントロール可能なことと、不可能なことをしっかり分けて考えるということです。それを把握した上でいつもグラウンドに立とうと思っている。ブーイングなどコントロールできないことは頭の中から省いてます。」

自分の力を見極めるにはまず経験すること。

「経験があってそこから自分の中で、これは成功した、これは駄目だったというものが数多く出てくると思います。その経験を記憶していくこと。記憶力これもまた一つとても大切なこと。同じ失敗を繰り返さないということ。」

これまで、ホームランを打った場面をほとんど記憶している松井選手だが、それは意識して覚えているのではなく、自然な事だという。

緊張しないため経験や記憶と共に、松井は、ルーティンを守って集中力を高めることを大切にしている。それは、試合前も試合中もある。試合前、ロッカールームでおにぎりを食べ、日本茶を飲むということや、打席の中でのルーティン。普段リラックスしてやっている時と同じように、緊張する場面でもやるということ。

「打席の中でのルーティンは高校時代からは多少変化した。当時はあんまりそういうことは意識してなかった。その大事さに段々気づいてきた。」

最後に100%理論で一番大事なことは、自分がこうしたいという大きな目標をしっかり立てるということ。

松井選手の今年の目標は?

「やはり野球はチームスポーツですから、個人の成績も大切なんですけど、まず勝つことです。チームがチャンピオンになること。ワールドシリーズで勝ってワールドチャンピオンになることが、一番の目標です。僕の場合は、それを思うことによって、自分の一番いいパフォーマンス、自分自身の一番いい結果が、出るという風に思っている。これはもう自分の中の経験から来ている。

松井選手は、シーズンが終わると目標を見つけるために欠かさず、一年間戦ったビデオをすべて検証している。意外なことにシーズン中はほとんど見ないという。

「打席、プレーのほとんどを見返すと、色んな発見があります。自分がこういう風にやったという残っている感覚みたいなものがあるんですけど、例えば、タイミングだとかバットがもうちょっと後ろから出ているはずなのにすごい前から出ていたりだとか、形の悪いスイングをしていたりだとか、自分の感覚以上によく分かる。その誤差をVTRで調べて、次の年こういう風にやろうとか、この辺は何とかしようとか、そういうことを目標に立てていく。客観的に自分を見ることで、それがまた次の年への大きなステップとなるヒントがいっぱい隠されていると思っている。」

自分のことは天才肌だと思いますか?

「僕は野球に関しては、ことプレーに関しては、決して天才ではなかったと思います。子供の時から。今があるのは小さいことの積み重ね。」

脳科学的に言うとどういう風に努力すればいいかを知っている人が天才。

子供達へのメッセージ。

「自分の身近な目標や夢があると思うので、そういうものを目指して頑張ってほしい。子供の時は好きなものを見つけて欲しい。僕はたまたま野球というスポーツがありましたから、そういう意味では幸運でした。」

~日本テレビ「世界一受けたい授業SP」(2/4)より~

松井は楽観主義者だと捉えているが、100パーセント以上の力を出せると期待するのではなく、自分の中に持っていて、今出来る最大限のことを常に発揮しようとしていることが分かった。自分をよく見せようだとか、いいところを見せてやろうとか、そういう邪念を一切排除して、地道に"やるべきこと・出来ること"に集中する、それが、チャンスに強い松井の秘密なのかなと感じた。

そのためには、まず己を知るということが大事だと分かった。己を知れば、自分を誇大評価することも、過小評価することもなく、ありのままの自分を素直に表現できる。自分を客観的に見る目を養うことも大事なのかもしれない。

またその極限の場に置かれた時に、混乱することなく、即座に状況を整然と整理し把握する頭の回転の速さや能力が、松井にはあると感じた。

<追記>
緊張とリラックスをいいバランスで保つためには?

「それは色々経験から来るものもあるし、しっかり自分をコントロールしなくちゃいけないし、何よりもいい準備をしなければいけない。
準備段階でかなり大きく違ってくる。一日の中で野球のことを考えている時間は結構ある。一人でいる時は、考えることは非常に多い。どう対応していくか熟考することも準備。」

~ニッポン放送「ショウアップナイターストライク」(2/13)より~

2005年シーズン、松井秀喜選手が、ピッチャーの投じたコース別にどんな打撃結果が残っているのかを調べてみました。

すべての打席のデータは残っていなく、データが取れたのは、629打席中590打席。ヒットでデータが取れたのは、192本中191本。

ストライクゾーンを9分割しましたが、データを取るに当たって、1球、1球厳正にどのコースかを判別するのは難しく、かなり僕の主観が入ってしまっています。また、打球の飛んだ方向もセンターかライト、センターかレフトの判断がかなり曖昧です。そのため、今回示すデータがどれだけ信憑性を持っているかは、はなはだ疑問です。参考にもならないかもしれませんが、一応、折角調べたのでアップします。

以下に示す表は、コース別打率です。採取できたデータは、590打数191安打となり、打率は実際よりかなり高く、打率 .324となってしまうので、コース別打率も実際より高い値になっいると思われます。表の中、打率の横のカッコは(打数-安打)です。

<コース別打率>
in-hi mid-hi out-hi
.308 (26-8)
本塁打1
三   振5
.325 (40-13)
本塁打2
三   振6
.143 (28-4)
本塁打1
三   振7
in-mid mid-mid out-mid
.281 (64-18)
本塁打4
三   振4
.439 (98-43)
本塁打7
三   振3
.348 (92-32)
本塁打1
三   振7
in-low mid-low out-low
.395 (43-17)
本塁打3
三   振5
.342 (79-27)
本塁打3
三   振9
.242 (120-29)
本塁打1
三   振24


[out-mid]は92打席、[out-low]は120打席で2つ合わせると全体の36%になる。やはり相手投手は、基本的に外角低め中心の攻めだったことをうかがわせる。松井は、基本的にタイミングを外のストレートに合わせているという。
昨シーズンを振り返ってホームランが減ったことについて「追いかけてしまったという事ですね。やっぱりどうしてもその打ちたい打ちたいという気持ちが強くてね、ストライクゾーンに来たら打たなくていいボールまで打ってしまったという事ですね。何でこの球を打たなかったんだろうかというより、何でこの球に手を出しちゃったのだろうかというかね。」 と答えている。外角低め辺りの球を打った打席が多いのは、追いかけて強引に打ちにいった打席が多かったことにも起因しているのかもしれない。
来シーズンは、松井が外角の厳しい攻めに対してある程度我慢して、限界まで甘い球を待つ姿が多く見られるかもしれない。

[in-low]は、他のゾーンと比て意外に打率が高かった。松井は、左投手の肩口から入ってくる変化球を得意としていて、「肩口からのカーブは左打者は軌道がよく見えるんだよね。」と語っている。更に低めは、バットとボールの距離が十分に取れるためヒットの確率が上がるのだろうか。


以下に示すグラフは、コース別打撃内容の統計です。グラフの中のヒットの項目は、内野安打とホームランを除いた安打数です。

2005_in_hi 2005_in_mid 2005_in_low 2005_mid_hi 2005_mid_mid 2005_mid_low 2005_out_hi 2005_out_mid 2005_out_low


[out-mid]と[out-low]は、外寄りのコースにもかかわらず、非常にライト方向へのゴロが多いという印象。外角のコースに限ったことではないが、ゴロになる要因について松井は、右方向に強い打球を打とうとして強引になることを挙げている。その意識によって、バットが早く返ってしまう、すなわち本来バットをボールの下に打ち込まないといけないのが、手首が早く返ってボールの上っ面をたたいてしまうということだった。更に、右方向に強い打球を打とうとすることは、体の開きが早くなる一因にもなるのかなと思う。そして、それは対応能力の低い状態と松井は語っている。
このようなバッティングの崩れが、特に外寄りの球に対して強く出てしまうのかも。
シーズン中、外角の球を左方向への強く打てるかどうかが、調子のバロメーターになるのではないかと感じていた。体の開きがなく良いバランスでボールを捉えている時は、自然とレフト方向へ打球が飛んでいたのでは。

[out-mid]、[out-low]で打球方向別打撃結果は、以下の通り。

[out-mid]において
・レフト方向へ飛んだ打席の中でヒットになった割合・・・.368 (38-14)
・センター方向へ飛んだ打席の中でヒットになった割合・・.577 (26-15)
・ライト方向へ飛んだ打席の中でヒットになった割合・・・.143 (21-3)

[out-low]において
・レフト方向へ飛んだ打席の中でヒットになった割合・・・.361 (36-13)
・センター方向へ飛んだ打席の中でヒットになった割合・・.440 (25-11)
・ライト方向へ飛んだ打席の中でヒットになった割合・・・.143 (35-5)

このデータから外角への球を右方向への打った時は、極端に打率が低くなることが分かる。外寄りの球は、いかにセンターから左方向へ打球を飛ばせるかが、今後鍵となってくる。

松井も昨シーズンを振り返るインタビューで、「昨年(2004年シーズン)は左への長打を意識したが、今年(2005年シーズン)はそうは見えなかった。」という質問に「そういう意識はもう持たなくても大丈夫だな、と思ってしまった。でも、再認識させられた。やっぱり、大きいのを打つには(左への)意識は持っていないと難しい。来年へのテーマにする。外に逃げていくボールの方が、内に入ってくるボールより多いわけだから、レフトに強い打球を打つ意識を持てるようになればいい。」と語っている。 ここで重要なのは、「大きいのを打つには(左への)意識は持っていないと難しい。」という部分ではないかと感じる。左へ強い打球を打てる状態の時は、全方向に大きな打球を打てる良いバッティングの状態ということを示しているのかもしれない。

来シーズン、松井は、外角球への対応能力向上のために、何らかの工夫や対策をしてくるのでは。それは、ホームラン数増加にも欠かせない。外角球をレフト方向へホームランにするシーンが多く見られることを願っています。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。