ヤンキース松井秀喜バッティングArchives!?

〜松井のワールドチャンピオンになるまでの軌跡を見つめていきます〜

Hideki Matsui is on fire right now!!
打数:5・安打:1・打点:1・三振:1  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 22 85 22 3 13 .259 .344 .424 .767
松井:6番・レフト先発出場
先発:R.ジョンソン【W,4勝2敗】(IP:5.0 H:6 R:6 ER:6 BB:4 ERA:4.71)

『対戦ピッチャー』
・vs タワーズ(R)【Career:15-3 avg .200】:第1・2打席
・vs マゴワン(R):第3打席
・vs マーカム(R):第4打席
・vs チョーク(R):第5打席

第1打席2-1-1 ランナー:なし ジアンビに3ランホームランが飛び出した後の松井の打席。
初球、高めに大きく変化球が外れて2球目、外角低めへ抜いた変化球(116km/h)を見送ってボール。2-0とバッティングカウント。3球目、真ん中やや外寄りへのツーシーム?(135km/h)を見送ってストライク。打ちごろの球に見えたが松井は手を出さず。昨日から、松井はじっくりボールを見ているという印象。4球目、高さは真ん中、外角への抜いた変化球(126km/h)に対し、待ちきれずに早く体が開いてしまった。そのため、外角のボールにバットを当てるために完全に体からバットが離れ両腕が伸びた状態になっていた。当てるだけのスイングとなり、ファーストゴロに倒れる。

第2打席0-0-1 ランナー:一塁・二塁 5-5の同点で迎えた3回裏。1死一塁・二塁、勝ち越しの場面で松井の打席。 初球、真ん中高めへ速球(142km/h)がスーッとはいてくる。しっかりトップの位置にグリップが入って入って一瞬止まったように見える安定したタメによってボールを十分引き付け、鋭い回転によって捕らえた打球は、ライトフェンス際まで飛んでいく。ライトは必死に追っていきボールをグラブに当てるも捕球できずライトへのタイムリー2ベースヒット
非常にいい角度で上がっていったが、ややバットの根元寄りに当たっていたのと、ややアッパースイング気味に見えた。若干詰まり気味でスタンドまで届かなかったのかも。
この打席、松井選手は右足をステップする際、いつもよりも軽くそして、優しく踏み出したように感じた。それだけ、軸足に重心を長くしっかり乗せることが出来ていたのかもしれない。昨年、松井選手が6月、捻挫をしながらも出場し続け絶好調の時期を迎えた時、右足のステップに対し同じような印象を受けた。何かいい感じを掴んでいるといいな。

松井のコメント:「別に打球にドライブも掛かってなかったし、もしかしたら(太陽で)まぶしかったのかも…。捕られると思ったから、本当ラッキー」

第3打席2-2-2 ランナー:一塁・二塁 初球、外角低めへのカーブ(126km/h)を見送ってストライク。2球目、インコース高めへ速球(155km/h)が外れてボール。3球目、低めに沈む変化球(138km/h)が外れてボール。4球目、真ん中低めへの鋭く沈む変化球(137km/h)にバットが空を切る。これでカウント2-2。5球目、外角低めいっぱいに抜いたカーブ(126km/h)に手が出ず見逃し三振。球威のある速球と、落差のある変化球に上手く攻められた。

第4打席1-2-2 ランナー:満塁 ジアンビが四球で歩き満塁となり松井の打席。
初球、真ん中低めへカーブ(121km/h)がいっぱいに決まってストライク。1球、変化球が高めに外れた後の3球目、高さは真ん中、インコースへのカット気味の速球(143km/h)を打ちにいくも空振り。ボールだと思われるが、思わず手が出てしまった。4球目、外角低めへの緩い変化球(122km/h)を引っ掛けてセカンドゴロに倒れる。この打席も変化球に対し呼び込みきれずにタイミングを外され、ボールが遠く感じるようなスイングで当てるだけとなってしまった。

第5打席3-1-0 ランナー:一塁・三塁 低めへの攻め中心でカウント3-1。与田氏:「見逃した形が、かかとの方に体重が乗っているよいうに見える。そのため外のボールを自分で遠くしてしまっている。」最後、高さは真ん中、外角への微妙に外に変化する速球(150km/h)を引っ掛けてピッチャーゴロ。バットが内から出てこなく、遠回りしているように見えた。そのため、インパクトの後、手首が早く返ってしまうのかなぁと感じた。それもやはり、右肩の開きによってボールが体から遠くなっているのが原因なのか。



ここのところ、変化球を待ちきれずに凡退になるケースが増えてきているような気がする。タイミングを外されていることで腰の回転と上半身の連動が困難となり、それをスイングスピードに反映させることが出来ずにいるのかなと感じた。そのため腕だけのスイングとなり力の無い打球が右方向へ飛ぶことが多くなっているのでは。変化球にタイミングを外されるというのは、打ちに行くまでの間合いの作り方がしっくりいっていないためだと思われる。その一つとして体の開きがどうしても早くなってしまったり、下半身の粘りが足りなく軸足に体重を乗せて安定してタメを作ることが出来ていなかったりすることがあるのかなと考えた。
松井選手は、調子が悪くなる原因として早く右肩が開いてしまうことを挙げている。そして、それは長年の悪い癖だと。見ていると、頭の中で分かっていても、どいしてもそういう風に反射的に体が反応してしまっているように見える。結果を求めて、松井選手も言っているように右に強い打球を打ちたいという気持ちが潜在的にあるように改めて感じた。
変化球に対応できるようになったら、松井選手の復調の兆しと見ることが出来るのかもしれない。

また今日は、真ん中高めへの球をヒットにしたものの、外角への球に対して、三振と3つのライト方向へのゴロだった。
ここ10試合、各打席、外角球が最後の球だったのは、21打席。三振が、6つで15打席がインフィールドに飛んだことになる。その内訳は、

・レフト方向  2本 (ヒット:1本、ヒット割合.500)
・センター方向 6本 (ヒット:3本、ヒット割合.500)
・ライト方向  7本 (ヒット:1本、ヒット割合.143)
(※本ブログ調べ)

ライト方向へ飛んだ7本すべてが、内野ゴロでうち1本が内野安打だった。アウトコースの球をライト方向へ打った場合、ヒットにするのは非常に厳しいということが分かった。松井選手も当然そのことは分かっているはず。それでもライト方向へ打球が飛んでしまうというのは、やはり今の松井選手の打撃の状態に問題があるのかもしれない。そこにスランプといわれる要因か潜んでいるのでは。

松井選手は、「僕の場合、右投げ左打ちのバッターだから、どうしても利き手の右手が強い。右利きですから。」と語っている。外角球が右方向へのゴロになった時は、やはり右手が先行してして右手主導になっているように感じる。外角球を左方向へ遠く運ぶには「左手を意識して振ればいい」と松井選手が言っているように左手をいかに効率的に使って左方向へ打球を押し出すか、そのためには右肩の開きは障害となると考える。引き付けて左方向への強い打球を今シーズンこそたくさん見たい。

頑張れ〜、松井選手!!

打数:2・安打:1・打点:0・四球:2  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 21 80 21 3 12 .263 .352 .425 .777
松井:6番・レフト先発出場
先発:ライト【L,0勝2敗】(IP:5.0 H:6 R:4 ER:4 BB:4 ERA:7.20)

『対戦ピッチャー』
・vs ハラデー(R)【Career:23-4 avg .174】:第1・2打席
・vs ショーネワイス(L):第3打席
・vs ライアン(L):第4打席

第1打席3-2-1 ランナー:なし ハラデイは、縦に大きく割れる120km/h台のカーブと外に逃げながら沈む高速シンカー(150km/h)、ストレートを織り交ぜながら攻めてくるも、松井はカウント3-2まで持ち込む。最後、高さは真ん中、外角への逃げながら沈む高速シンカー(151km/h)を見て、際どいコースだったがボールの判定。四球で出塁。これまで、外角の際どい球に対する判定では、松井は悔しい思いをさせられてきた。これは、松井にツキが戻ってきたということか。

第2打席2-0-2 ランナー:一塁 初球、高さは真ん中、外角へのシンカー(151km/h)を見てボール。2球目も同じような球種(150km/h)が外角低めに外れて2-0とバッティングカウントとなる。3球目、外角高めへ外に逃げながら高速シンカー(151km/h)が入ってくる。松井選手の予想通りの球が来たのか、待ってましたとばかりに打ちにいくが、当たり損ねでボテボテのゴロがファースト方向へ転がる。松井選手は、思わずアーッと声を上げる。ピッチャー・ハラデイが追っていくが、追いつくことが出来ずセカンドゴロ内野安打。結果オーライということでやはり、松井選手に運が向いてきているのかも。
狙った球が来て力が入ったのか、右方向へ強い打球を打とうと強引さが出たように見えた。体の開きが早く、松井選手の言葉を借りれば、体の左側が雑になったという印象だった。解説・辻氏は、ハラデイのシンカーを引っ張ろうとするとゴロになってしまうとおっしゃっていた。それにしても、この微妙に動くシンカーをバットの芯に当てるのは至難の業か。
横からの映像を見ると、やや差し込まれ窮屈な打ち方になっていた。タイミング的には逆方向へ打つ場合に合うような感じだった。

松井のコメント:「あのヒットはラッキーなだけ。(ハラデーの)ボールは良かったですけど、(ストライクゾーンの)際どいところを取ってくれなくて苦しんでいる感じはしました」

第3打席3-2-2 ランナー:なし フルカウントから外角低めへ大きく外れて四球

第4打席1-2-0 ランナー:一塁・二塁 2-5と3点をヤンキースが追う8回裏。ロドリゲスが、センター前ヒット、ジアンビが四球で出塁し、無死ランナー一塁・二塁と絶好の場面で松井の打席。
初球、左投手・ライアンから対角線上に速球(145km/h)が高さは真ん中、外角いっぱいにズバッと決まってストライク。2球目、インコース高めへ速球(142km/h)が入ってくる。高さ的に完全にボール球だったが、思わず手が出てしまいファール。球速表示以上の球威を感じ、やや押され気味か。2球で追い込まれた松井。3球目、外角低めへ大きく変化球(138km/h)が外れてボール。最後4球目は、抜いたカーブ?(129km/h)だった。真ん中低めに入ってくるが、タイミングを外され体が前に泳ぎながらバットに乗せるだけとなり、平凡なライトフライに倒れる。調子が良く、体のキレがある時は、ストレートを待っていて抜いた球が来た時、ステップした後も若干の間を作ってボールを呼び込み、後ろに体重を残しながらライトスタンドに運ぶというイメージがある。もしそうなっていたら劇的な同点打。う〜ん、夢は広がるけど、それはまた次に期待。

この後、2塁ランナーはタッチアップで3塁へ進塁。次の打者・バーニーがダブルプレーに倒れ、この回無得点。無死一塁・二塁のチャンスを作るも得点できず。もしこの回、1点でも得点できていれば展開は変わっていたかも。ここでキーとなってくるのが松井選手の打席だった。今、上位打線が活発で、ジアンビの出塁率も高く、松井選手のいる6番が、ランナーを還す重要なポジションとなっている。
昨日、ジーターは、松井選手について「調子は関係なく、チャンスに立ってほしい打者」と話し、トーリ監督は、報道陣から対左投手の打率が.179の松井選手について聞かれ「ひどいな。どこかよそに放出するか」とジョークを飛ばした。松井選手は、その後タイムリーを放ち、それを受けてトーリ監督は、「(最近は)ヒデキが打席に入るたびに、"ここで、ここで"と思っていたけどね。ヒデキに関しては、心配していないよ。自分を見失わないしいつも同じように準備して臨んでいる。彼は決して自信を失わない。自分のやり方を守るし、うっぷんをためて、すぐにやり方を変えようとしない。我々は松井が心地よく打席に立てるかということだけ考えればいい。」と語った。そして、ファンのブログの言葉。こういうコメントを踏まえ、首脳陣もチームメイトもニューヨークのファンもみんな温かい心で松井選手の復調を心待ちにしているという風に感じる。
実力が上位打線に比べ劣るから6番にいるというのではなく、打者を還す能力がチームいち長けているからこそ、そこにいるという脅威の6番打者に、松井選手にはなってもらいたいです。松井選手には、6番打者のイメージをガラッと変えてもらいたい。
これから5月に入っていくが、なんと5月は2日しか休養日がない。毎日試合に出続ける松井選手は疲労に加え、左ひざの事もあるし少し心配だが、5月がペナントレースに於いて最初の山場になるような気がする。昨年、松井選手は、5月非常に苦しんだ。今シーズンは、5月が終わった時点で松井選手がいい意味でキーパーソンとなりチームが独走の首位に立っているといいな。

頑張れ〜、松井選手!!

打数:4・安打:1・打点:2・三振:1  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 20 78 20 3 12 .256 .333 .423 .756
松井:6番・レフト先発出場
先発:チャコーン【W,3勝1敗】(IP:6.1 H:4 R:1 ER:1 BB:2 ERA:4.56)

『対戦ピッチャー』
・vs ヘンドリクソン(L)【Career:27-8 avg .296】:第1・2・3打席
・vs R.ルーゴ(R):第4打席

第1打席2-2-1 ランナー:なし 初球、外角低めへの厳しいコースに速球(142km/h)が決まってストライク。2球目、外角高めへの速球(143km/h)が大きく外れてボール。この2球、いい形でボールを見極めていた。3球目、外角低めへ沈む変化球(134km/h)を打ちにいくもバットは空を切り空振り。本西氏:「引っ張りにいくスイング。ちょっと力が入っている。右腰が早く開いてバットが外から出てきている。」4球目、外角高めへの速球(143km/h)を打ってファール。1球、外角高めへ速球が外れた後の6球目、高さは真ん中、外角への縦に割れるカーブ(124km/h)を見送るもストライクの判定で見逃し三振。本西氏:「気持ちが逆方向にあれば松井君だったらカットできたはず。今はアウトコースが遠く見えているのでは。」

第2打席0-0-2 ランナー:一塁・二塁 ロドリゲスが2ベースヒットの後、ジアンビが死球でランナー一塁・二塁となり松井の打席。
初球、外角低めへの沈む変化球(134km/h)を打つもバットの返りが早く、ボテボテのセカンドゴロ。バットにボールを慎重に当てに行くような感じに見え、スイングに鋭さが感じられなかった。結果が出ていないということで思いっきりが影を潜めてしまっているのかも。本西氏は、調子がいいバッターはバットが体に巻きついて出てくると語っておられたが、それに対し松井選手は、本来遅れて出てくるはずのバットが体の軸と同じように回転し、スイングにキレがないのかなぁと考えた。

第3打席0-0-2 ランナー:二塁・三塁 打率が脅威の.408(試合終了時)というジーターと強打者ロドリゲスの威圧感による2四球もあって満塁。ジアンビの内野ゴロの間に1得点。これで1-1の同点。なおもランナー2塁・3塁で松井選手の打席。
初球、高さは真ん中、外角への緩いカーブ?(121km/h)を松井選手は積極的に打ちにいく。タイミングは外され気味で、腰が早めに開いていた。しかし、グリップを何とか残してボールを呼び込みバットの先でボールを捉え振り抜いた。当たりはあまり良くなかったが、打球はゴロで二遊間のちょうど真ん中を抜けていく勝ち越し2点タイムリーセンター前ヒット。バットが折れた音がしたが、実際折れていたようだ。1球目から失敗を恐れず打球に向かっていく積極性と自分もヤンキースの一員として勝利に貢献したいという意地が打たせたヒットだったのでは。

松井のコメント:「真ん中からちょっとアウトコース寄りぐらい。当たりは良くなかったけど、ここしかないというところに転がってくれて良かった。抜けるかどうかは分からなかったけど、最低でも内野安打にはなるだろうと思った。オーバーランしてアウトになったら、そんな間抜けなことはないからね(笑)結果は出た方がいい。そういう意味では良かった。」

トーリ監督のコメント:「少しは球を長く見られるようになってきた。本来の打撃ではないけど。」

第4打席1-2-2 ランナー:なし 初球、外角高めへの変化球(137km/h)を打ってファール。2球目、真ん中へのカーブ(121km/h)を見送ってストライク。2球で追い込まれる。1球、高めへ速球(148km/h)が外れた後の4球目、真ん中低めへの緩い変化球(121km/h)を打って大きなセンターフライ。遅い球に対しても、しっかり軸足に乗って体の開きを抑えてタメを作ってから、バットを振りぬいていた。本西氏:「もう少しポイントが前で打てたらよかったが、松井選手は中で勝負するバッターだから仕方ない。最近の中では一番いい打ち方をしたのでは。」この打席が、キッカケを掴む打席となるか。



松井選手は、試合が終わって今日のタイムリーについて「I'm pretty happy. In a situation like that, to be able to come through with a hit that became the difference in the game, you're happy to be able to contribute to the win.」と語った。
昨年、不調を極めた5月でも打率は、.270と低調だったが、不思議と終わってみるとその月、打点は、20と全くペースが落ちていなかったので少し驚いたのを覚えている。それだけ松井選手と打点は切っても切れない関係にあり、それをトーリ監督も評価している。今日も、少しの運も味方につけてチームにとって貴重な2打点をたたき出した。
絶好調のジーターは、「You have to come up with the big hit, and Matsui had a huge hit. That was big for us, because we really didn't have too many good swings.」として松井選手のヒットを称えた。
ランナーを得点圏に置いた場面では、6打席ぶりのタイムリー。このところ松井選手の前のバッターが調子が良く、ランナーを背負って松井選手の打席を迎える機会が非常に増えている。その中でなかなか結果を出せなく、表には出さないが心に期するものがあったに違いない。今日のヒットは、調子が悪くてもチームへの貢献のために、最大限自分の出来ることをするという松井選手の松井選手たる所以を誇示すものになったのでは。こういうヒットを続けていけば、いずれ打率も自然と付いてくると信じています。

トーリ監督のコメント:「ほかの打者なら自信を失うが、マツイはそうはならない。何かを変えようとはせずに、同じ努力を続けるからね。Every time he comes up, I figure now is the time. It's nice to see him get a hit like that. He has been struggling. A bleeder like that could help him find his stroke.」

松井のコメント:「My condition I don't think is bad. I think it's pretty good. The results don't show that, obviously.」

松井選手がバッティングについて語っていた。

Still, Matsui is down to .256 after going 1-for-4 to extend his slump to 7-for-45. But the key single was a start.

He had taken extra batting practice with hitting coach Don Mattingly the last two nights. He was adamant that there was nothing technically wrong with his swing. His approach at the plate might have been a little anxious, and he admitted he was trying to swing a little too hard. That may have resulted in him opening his batting stance too much, but he said that overall he was happy with his swing.

"No, I don't feel that," Matsui said of being in a slump. "The season has just started and I don't have much to comment on that now. When I look to hit the ball too hard, I have a bad habit of opening my shoulder up. It's a habit I have had for a long time and I have worked on that, but there is nothing technical. The swing is fine. It's just early in the season."

〜(DAILY NEWS)〜

松井選手は、周りがスランプ、スランプと騒いでいるが、そんな雑音を一向に気にせず、いたって楽観的で前向きだと記事から伝わってきた。今日の決勝タイムリーも、松井選手が、もし結果が出ないことに思い悩み後ろ向きの気持ちだったら決して出ていないヒットだったと思う。どんな時でも、気持ちを一定に保って常にプラス思考の姿勢を貫けることは、松井選手の大きな武器なのかもしれない。

頑張れ〜、松井選手。

打数:4・安打:0・打点:0・敬遠四球:1  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 19 74 19 3 10 .257 .337 .432 .770
松井:6番・レフト先発出場
先発:王建民(IP:7.0 H:3 R:2 ER:2 BB:3 ERA:4.80)

『対戦ピッチャー』
・vs マクラング(R)【Career:4-1 avg .250】:第1・2・3打席
・vs オルベラ(R):第4・5打席

第1打席0-0-0 ランナー:一塁 初球、真ん中に甘く入ってきた速球を打ち上げて平凡なライトフライに倒れる。しっかり軸足に体重を残した奇麗な軸回転をしていたように見えた。もしかしたら手元で微妙にボールが変化していたのかもしれない。

第2打席3-1-0 ランナー:一塁 初球、真ん中低めへの変化球を見送ってストライク。その後、3球外角低めへの球をじっくり見送ってカウント3-1。5球目、真ん中高めへ甘くスーッと入ってくる速球を打ちにいくも、やや差し込まれてセンターへの浅いポップフライに倒れる。始動が若干遅れて松井選手の間合いを作らせてもらえなかった感じだった。甘い球という点では打ち損じ。芯に当たればホームランに出来る球だった。

第3打席3-0-2 ランナー:二塁 敬遠四球。

第4打席0-0-1 ランナー:一塁・二塁 2-2の同点で迎えた7回裏。一打勝ち越しのチャンスで松井選手の打席。 初球、外角高めへの速球を積極的に打ちにいくも、打ち上げてしまいセンターフライ。打った瞬間、松井はしまったという感じで下を向き、バットを地面に強くたたきつけ悔しがった。

第5打席1-0-1 ランナー:一塁 2-2の同点で迎えた9回裏。ロドリゲスが内野ゴロアウトの後、ジアンビが四球で出塁。ジアンビには代走が送られ、ヤンキース必勝体勢。1アウト、ランナー・一塁。ここはヒットで繋いでどうしてもサヨナラを演出したい。また、長打が出れば一気にサヨナラとなる場面。
初球、外角へ速球が外れた後の2球目、外角やや高めへの外に逃げていくような速球を捕らえるも、打球は上がらず、痛恨のセカンドゴロ併殺打。これで延長戦突入となる。
この打席も、明らかにライト方向への強い打球という意識があったのでは。バットが内から出てくる鋭いスイングというよりは、ややバットのヘッドが、体の回転に対し先行して出てくる感じで、打球に強いインパクトを与えることが出来なかった。右方向へ打ちたいという意識による弊害が出たのでは。やはり、どんな球が来てもチームバッティングのためには右方向に打たなければならないのか疑問が残った。

松井のコメント:「チャンスを広げたかった。」

延長戦・10回表、デビルレイズが、2点を追加し、ヤンキース敗戦。松井選手が全打席ランナーを背負ってノーヒットだったのを象徴するかのように、ヤンキースの残塁数は何と16だった。



今日はしっかり打球が上がっていたし、スイング自体に問題があるようには見えなかった。きっちり甘い球を見逃さず打つべき球を打っていたと思う。ただ、僅かに芯を外される場面が目立った。ヒットとフライアウトは、紙一重の差だったのでは。この打ち損じは、やや始動が遅れ松井選手の間合いを作れていないのが原因なのかなと感じた。

松井選手は、昨日の打撃について「全部、打ち損じ。ミスショットが多いですね。(ミスショットについて)(原因は)あるといえばある。でも、それを直せばすぐによくなるというものではないでしょうけど。」と語った。今日も、昨日と全く同じような問題点が出てきた。どんな原因が考えられるのか気になるところ。

松井選手のコメント:「打つボールは間違っていない。紙一重だったと思います。ちょっと上がりすぎたのと、ゴロになったのと…。ミスショットというか、全部しんではとらえていますけど。You feel that something's not right, but it's hard to pinpoint it. You have to be really aware of every part of your swing.」

松井選手は、試合前、マッティングリー打撃コーチと30分間、ティー打撃練習を行ったという。マッティングリーコーチは、ここ8、9試合の松井選手のバッティングをビデオで見て、いくつかのスイングのズレを見つけていた。松井選手は、「基本的には(通常の練習内容と)そんなに変わらない。確認した感じです。」と語った。
トーリ監督は、最近の松井選手について「打ち損じている感じ。スイングに関して彼は今ハッピーじゃないだろう。少し引っ張り過ぎているかもしれない。毎日プレーしていれば、いいときも悪いときもある。」と話している。松井選手は、右方向へのやや強引なバッティングについて「I'm not conscious of it, but usually when my hitting goes bad, that tends to happen. It's a habit of mine.」とし、逆方向へのバッティング練習に多くの時間を割いたという。
昨年、松井選手が調子を落としていた時、マッティングリーコーチが与えたちょっとしたヒントによって松井選手は、何度も復調を果たしている。それだけ、今、松井選手のコーチへの信頼は厚い。このホームでは珍しいというマンツーマンでの練習によって松井選手は復活することが出来るか。

松井選手は、不調から抜け出すキッカケとして「It's a combination of how you feel and what the results are. When they come together, that's a sign that you're getting out of it.」と話した。
昨年のインタビューで、この微妙なズレについて松井選手は、「頭でこういう風に動きたいというのがあるわけでしょ。その通りに動いてくれないという事。だから、頭でこういう風に思っているのにその通りに動いてくれないから微妙なズレがあるわけでしょ。そこに違和感を覚えるんですよ。ちょっと。これは練習中に分かる。というより構えただけで分かるんだけどね。(具体的に微妙なズレとは)やっぱり、打ちにいくまでのバランス的なものですよね。僕はそれが一番大切だと思っているんです。それが出来れば、絶対いいスイングが出来るし、いいボールの捉え方が出来ると思っているんですけどね。」と答えている。昨年5月のスランプに陥っていた時もこのズレが生じていた。その時は、6月11日のカージナルス戦で放った一本の2ベースヒットによって、松井選手のバッティングは劇的に好転していくことになる。
見た目では分からないような些細な感覚的要素によって、大きく左右されるバッティング。一本のキッカケとなるヒットさえ出れば、一気にこのスランプを脱出できるかもしれない。

頑張れ〜、松井選手!!

【追記】
「体が開いてしまっている」マッティングリー打撃コーチの提案で、練習前に早出特打を行った。高さを様々に変えたティー打撃練習。
〜(スポーツ報知)〜

打数:5・安打:1・打点:0・三振:1  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 18 70 19 3 10 .271 .346 .457 .803
松井:6番・レフト先発出場
先発:ムッシーナ【W,3勝1敗】(IP:6.0 H:4 R:1 ER:1 BB:0 ERA:2.45)

『対戦ピッチャー』
・vs カズミアー(L)【Career:6-2 avg .333】:第1・2・3打席
・vs R.ルーゴ(R):第4打席
・vs メドウズ(R):第5打席

第1打席2-2-2 ランナー:一塁 7球目、高さは真ん中、外角への速球(148km/h)を打ってセンター前ヒット

第2打席2-0-2 ランナー:なし 2球、変化球、速球が、低めに外れてカウント2-0。3球目、真ん中低めへの速球(148km/h)を打つも、当たり損ねでファーストゴロ

第3打席1-1-1 ランナー:一塁・二塁 初球、真ん中低めへのスライダー(134km/h)を打ってファール。2球目、外角高めへの速球が外れてボール。3球目、高さは真ん中、インコースへのスライダー?(134km/h)に対し一瞬タメて、引き付けて打つも差し込まれ浅いセンターフライに倒れる。

第4打席1-1-1 ランナー:二塁 初球、真ん中付近への甘い速球(151km/h)を見逃してストライク。2球目、インコース高めへの大きく外れる速球(151km/h)でカウント1-1。3球目、インコース高めへの変化球(140km/h)を打つもやや詰まり気味で大きなセンターフライ

第5打席3-2-2 ランナー:一塁 カウント3-1からインコースへの速球、真ん中高めへの速球をファールで粘り、フルカウント。最後、外角高めへの速球(145km/h)に対して全く予期してない球が来たのか、腕だけのスイングで空振り三振。松井選手らしくないあっけない終わり方だった。明日に繋がる打席にして欲しかった。



ここのところヤンキースは打線が好調。ここ3試合、平均得点が7点台で3連勝。チーム打率は、.308とメジャーリーグ全体でもトロント・ブルージェイズに続く2位の成績。そんな中、もう一つチームの波に乗り切れない松井選手。
今日、松井選手は、「後の打席は(1打席目以降は)、全部打ち損じで、ミスショットが多い。チームが勝つのはいいことですが、自分のことは自分でなんとかしなくてはいけないと思う。」と自分を戒めた。
周りの調子がこれだけいいと焦ってしまう部分があるかなと一瞬考えたが、松井選手は、常々「何に向かって野球をするかだよ、ね。勝つことを目標にプレーする。そうすれば一番いい成績が出るってことだよ、オレはね。数字を目標にしたら、それに向かって野球をしてしまうでしょ?」(夕刊フジ)と語っていて、個人成績にはほとんど執着心がなく、チームの勝利にどう貢献できるかしか頭に無い。
松井選手は、昨日の休養日、マンハッタンにあるデパートで、素振りでバッティングフォームをチェックするために、全身が映る大きな鏡を約10万円で購入したという。チームが調子がいい間に、焦らず松井選手のペースで調整し、徐々に打率が上がってくればいいな。

頑張れ〜、松井選手!!

打数:4・安打:0・打点:0・三振:1  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 17 65 18 3 10 .277 .356 .477 .833
松井:6番・レフト先発出場
先発:R.ジョンソン【W,3勝2敗】(IP:8.0 H:3 R:1 ER:1 BB:1 ERA:3.73)

『対戦ピッチャー』
・vs チェン(L)【Career:20-5 avg .250】:第1・2打席
・vs ハラマ(L):第3打席
・vs ブロワー(R):第4打席

第1打席3-2-0 ランナー:なし 初球、高めへの球を見送ってボール。2球目、高さは真ん中、インコースへの変化球(114km/h)を打ってファール。緩い変化球に対して待ちきれずに早く体が開いた。3球目、外角低めへのスライダー?(124km/h)を見送ってボール。バットは出さなかったが、ボールを呼び込む時に体の開きが見られた。これで、カウント2-1。4球目、インコース低めへの肩口から入ってくるカーブ(122km/h)を空振り。やはりタイミングが合っていないよう。1球、低めへ速球が大きくはズレてボール。これでフルカウント。6球目、左投手から対角線に投げられた外角低めへのスライダー(126km/h)を自信を持って見送るも、判定はストライクで空振り三振。コース的には、ストライクともボールとも見える厳しい球で、松井選手にとっては、外角の球に最近ややツキがない。
ピッチャーのチェンは、速球が130km/h台と遅いながら、球速差の激しい変化球を持っている。松井選手は、タイミングを合わせるのに苦労しているのかも。

第2打席1-1-2 ランナー:なし 2球目、高さは真ん中、外角へのカーブ(122km/h)を見送ってボール。見送る時に早い段階で右肩が開いて、いい形での見送り方ではなかったように感じた。3球目、高さは真ん中、外角への速球(138km/h)を打って浅いセンターフライに倒れる。バットの先に当たり、打球に伸びがなかった。ややボールの引付が甘くタイミングが早かったのかもしれない。

松井のコメント:「(第2打席の)センターフライはまあまあよかったんじゃないですか。」

第3打席0-1-0 ランナー:なし 初球、真ん中へ甘く入ってきた変化球に体の開きが早く、腰が引け気味でファール。タイミングが全く合っていない。今日の松井選手は、ちょっといつもと違うかも。2球目、高さは真ん中、外角への変化球に合わせるようなバッティングで、センターフライ。待ちきれずに若干タイミングを外されていたように感じた。昨日のセンターオーバーの時に見られたセンター方向への左腕の押し込みは見られなかった。

解説・高橋氏:「バットのヘッドが下がっていなくレベルスイングなので、スイング自体はいいと思う。ボールの勢いにちょっと押されているかなという気はする。右方向へ狙った場合はどうしても今のようになってしまう。昨日のように自然に左中間にボールが飛んでいくように、体がセンター方向へ向かっていけばヒットになる確率が高くなる。」

松井のコメント:「打たなくてもいい球だったかも。」

第4打席2-0-2 ランナー:二塁 2球、外角へ外れてボールの後の3球目、真ん中へ甘く入ってきた速球(146km/h)を打ち上げてしまいレフトフライ。ライト方向へ意識のある鋭い回転のスイングに見えたがボールはレフトへ。振り遅れということだった。



第一打席目の4球目のカーブは、本来、松井選手の好きな左投手の球のはずだが、空振りでバットに当てることが出来なかった。昨年7月4日、松井選手は同じチェン投手からインコース低めへの108km/hのカーブをライトスタンドへホームランにしている。その時は、右足をステップした後ワンテンポ、タメを作って回転によって体の前で完璧にさばいていた。今日はその腰を開かず一瞬のタメを作ることが出来ず、空振りしたのでは。
今年、これまで左投手には打率が悪く.160(25-4)となっているのは、昨年実行されていた「最後まで体を開かずにしっかりボールを見つつタメを作って打つ」ことが何らかの理由で出来ていないのかなぁと感じた。

打球方向別割合を見てみると・・・

【対右投手】(対戦機会:40打席、三振数:4)
レフト方向:19%
センター方向:47%
ライト方向:33%

ライト方向への内野ゴロは、40打席中3打席(8%)。

【対左投手】(対戦機会:25打席、三振数:6)
レフト方向:21%
センター方向:32%
ライト方向:47%

ライト方向への内野ゴロは、25打席中7打席(28%)。ちなみに内野ゴロはすべて、ライト方向へのゴロだった。

(※本ブログ調べ)

となっていた。この結果を見ると、対右投手に比べ対左投手においてライト方向への打球が多く、特にライト方向へのゴロが目立っていることが分かった。松井選手は、今季の対左投手に対しての結果について「左といってもいろいろなタイプがいるので気にしない。相手がいいところに投げてるというのと、自分の打ち損じ、両方が原因。」と言っているし、その時々の球種や状況もあるし、これで一概にどうこう言うことは出来ないが、やや対左投手の方が、強引さが出て、しっかりタメて打つことが出来ていないのかなぁと思った。

昨日は、第1打席・第2打席の右方向へのゴロを反省にして、第3打席、満塁でセンター方向にヒットを放った。その延長線上で、今日も、左投手から、センター方向への打球が飛んでいた。解説の高橋氏も、スイング自体に問題はないと語っていたし、松井選手も調子は悪くないと言っている。このまま、体調を維持していけば、自然と対左投手に対しても結果は付いてくると信じています。

頑張れ〜、松井選手!!

打数:4・安打:1・打点:2・二塁打:1  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 16 61 18 3 10 .295 .377 .508 .885
松井:6番・レフト先発出場
先発:チャコーン【W,2勝1敗】(IP:7.0 H:4 R:1 ER:1 BB:3 ERA:5.59)

『対戦ピッチャー』
・vs カブレラ(R)【Career:14-7 avg .500】:第1・2・3打席
・vs ロドリゲス(R):第4打席

第1打席1-1-0 ランナー:一塁 初球、インコース低めへ速球(148km/h)が外れてボール。2球目、同じような球(148km/h)が、再びインコース低めに決まって今度はストライク。松井は、ステップした瞬間、思わず腰を引いて対応しようとした。与田氏:「今の見逃し方は珍しい。ほとんど真ん中のボールに腰を引いた。かなりインコースを意識したのでは。」3球目、外角高めいっぱいへの速球(150km/h)を打ってセカンドゴロ併殺打。高めの球に対して重心の位置が上がって腕だけのスイングになった感じだった。そのため、体重の乗らない力の無いゴロとなった。
与田氏:「今のもインコースに意識があった打ち方に見える。アウトコースに対しちょっと腰が引けながら強引に引っ掛けた感じに見えた。初球の荒れたボールが結果的に先発ピッチャー・カブレラにとっていい結果になった。」

第2打席0-2-0 ランナー:一塁・二塁 初球、高さは真ん中、インコースへの速球(146km/h)を打ってファール。2球目、シュート回転で微妙に動く速球(150km/h)がインコース高めへ決まってストライク。松井選手は判定に納得していない様子。2球で追い込まれる。3球目、シュート回転しながら沈むツーシーム系の速球(151km/h)が高さは真ん中、インコース寄りへ入ってくる。松井選手はそれを捕らえるも、ボールの上を叩いてファースト正面へのゴロ。ダブルプレーは免れランナー一塁・三塁となる。コース的には甘いコースだった。
松井選手は、この場面もランナーを進めるためにライト方向へ強い打球をうとうとする意図があったのでは。ノーアウトでランナーが一塁にいる時、その意識が強すぎるのではないかと思う。強引に引っ張ろうとすれば、どうしても体の開きが早くボールの上っ面を叩きがちになる。やっぱりセンター方向へ打ち返す意識では駄目なのかなぁと思ってしまう。

松井のコメント:「強く振りにいき過ぎた。」

060423_ml_c2hit 060423_ml_c2hit_2 第3打席1-1-0 ランナー:満塁 ヤンキースが1点リードで迎えた6回裏。今日、2四球のジアンビがお約束どおり四球で歩き、ノーアウト満塁で松井に打席が回ってくる。昨日のリベンジを果たす機会が早速やってきた。
初球、高さは真ん中、外角への速球(151km/h)がいっぱいに決まってストライク。2球目、外角高めへ速球(151km/h)が外れてボール。速球一辺倒で攻めてくるピッチャーに当然松井選手もストレートにタイミングを合わせているだろうということだった。そして運命の3球目、期待通り真ん中低めへ速球(151km/h)が入ってくる。松井選手は待ってましたとばかりに、どんぴしゃのタイミングで捕らえ鋭く振りぬいた打球は、ぐんぐん伸びてワンバウンドでフェンスに当たるセンターオーバーの2点タイムリー2ベースヒット!!。これが9試合ぶりの打点となる。またヤンキースはこれまで満塁で16打数ノーヒットだった。それを打ち破るヒットとなった。久しぶりに松井選手の力強い本来の打球を見て少し興奮していた。やっぱり松井選手はこうでなくっちゃ。打ったポイントはこれ以上引き付けると詰まってしまうその僅か手前、絶妙の位置までボールを呼び込み、左腕によるしっかりとした押し込みがあってのセンター方向への大きな打球。松井選手の理想とするバッティングだったのでは。

松井のコメント:「速いピッチャーだと反発力が出る。強くたたくという意識は、ほとんどなかった。上背があるので、高めを振りがち。どちらかといえば、低めに目線を置いていた。」

この後、松井選手のヒットを足がかりにヤンキースが2点を追加。6-1とリードを広げる。

第4打席2-2-2 ランナー:なし 外角低め、内角低めへの変化球でカウント1-1。3球目、真ん中外寄り高めへの速球(142km/h)を打つも振り遅れでファール。やや始動が遅れたように見えた。4球目、インコースへの伸びのある速球(142km/h)をファール。5球目、外角低めへ抜いたような変化球を見送ってボール。カウント2-2。6球目、高さは真ん中、外角への速球(142km/h)を打ってファール。やや振り遅れ。7球目、インコースやや低めへのスライダー(132km/h)を打ち上げてしまいセンターフライ。比較的合わせやすい変化球にも見えたが、打ち損じてしまった。当たれば長打になるようなコースだったと思うので捉えて欲しかった。



昨日の9回裏、満塁、2アウト、フルカウント、一打逆転サヨナラという究極の場面で結果を残せなかった松井選手。その松井選手が今日は、満塁の場面でしっかりと結果を残してくれた。こうやって松井選手はこれまで、メジャーリーグでの地位、チームメイト・監督・ファンの信頼を勝ち取ってきたように思う。メジャーリーグはそう何度もチャンスを与えてくれるような生易しい場所ではないというイメージがある。その中で、追い込まれ崖っぷちに立たされ普通の人間なら震え上がって動くことができなくなるようなプレッシャーのかかる場面で松井選手は結果を残してきた。昨日、ニューヨークのヤンキースファンのブログに、昨日のチャンスでの凡退を踏まえた上で、それでもなお満塁のチャンスの場面では松井選手に打席に立って欲しいとあった。松井選手はそんなバッターなんだと思う。そんなみんなの期待を裏切らない選手。

トーリ監督のコメント:「マツイの一打は大きな、大きなヒットだった。あれでデーモンも続いたし、ショーン・チャコンからリリーフにうまく継投できた。」

【松井のコメント】

「昨日は昨日だし、今日は今日だし、後悔はないです。無死満塁というケースだったが、外野になんとか打ちたいと思っていたが甘く入ってきたのでちゃんと打てました。Any time the bases are loaded, you always want to do whatever you can to bring a run or two in to make something happen.」

「Once I leave the ballpark, whatever happened in the ballpark stays there,[Today], when I come into the ballpark it is a new day and I'll start out fresh. Basically (Friday's) game had nothing to do with yesterday's game. The situation we were in yesterday, it was 2-1, I mean it could have gone either way at that point. But it feels good to come through like that.」

やはり松井選手は常に前を向いてプレーしている選手だった。

MATSUI HAS MOMENT OF REDEMPTION

松井選手について印象的な記事があったので載せておきます。

Godzilla's monster mark

Sunday, April 23, 2006

By BOB KLAPISCH

Any amateur mental health specialist could've interpreted Hideki Matsui's facial expression Friday, when he took a called third strike that ended the Yankees' 6-5 loss to the Orioles. Matsui was a billboard of frustration, but true to his non-confrontational nature, he didn't argue the call with home plate umpire Phil Cuzzi, nor did he blame anyone except himself.

In fact, Matsui handled the near-miss the way it's taught in the instruction manual: He coated that final at-bat with amnesia, went home and started all over on Saturday. Matsui obviously recovered; he smacked a critical two-run double in the Yankees' 6-1 win over Baltimore, proof that he's as steady emotionally as anyone in the Yankee lineup, not to mention durable.

The Japanese star's consecutive-games streak stands at 503 -- exactly the number of games the Yankees have played since opening day 2003, when Matsui joined the team. He ended his career in Japan with 1,250 games in a row, making it one of the longest overall streaks in baseball history. Had Matsui's streak been played entirely in the U.S., he'd rank third on the all-time list behind Cal Ripken Jr. (2,632) and Lou Gehrig (2,130).

Matsui's willingness -- indeed, obsessive need -- to be in the lineup every day says plenty about his commitment to the Yankees, if not his good fortune. The left fielder laughs when remarking, "It could be over tomorrow, I know that. I could fall in my house and break my leg and that would be it."

Still, there've been plenty of opportunities for both Matsui and Joe Torre to end this run, if for no other reason than to give the slugger a day off when he's been tired or sore. But Torre doesn't want to get in the way of history and Matsui also knows The Streak is bigger than he is. When he gets up in the morning, it's his assumption that he'll be in the lineup, no matter what.

"I want to play, not just because of the number of games that I've played in a row, but because I always expect to have a good outcome," Matsui said the other day through an interpreter. "Even when I've been in a slump, I come to the ballpark expecting to do better. I always say, "This will be a good day for me." I never think about it any other way."

It's easy to maintain that confidence during the peak of a professional career. Matsui is only 31, and is hitting just under .300 in his three-plus seasons with the Yankees. This would be a different story if he were in his late 30s, like Ripken was at the tail end of his streak. Despite the universal respect Ripken commanded as he shattered Gehrig's previous record in 1995, he was never the same player through 1998, when the streak finally ended.

Matsui has no chance of catching Ripken, of course, so he would never object to Torre's benching him. Not that the manager ever would. He came close one day in April 2003, when the Yankees were unaware that Matsui had already made history in Japan. Matsui was out of the lineup for the first six innings against the Twins when Torre was told Matsui's record was in jeopardy. He then rushed Matsui into the game to replace Bubba Trammell, and has never again made that mistake.

Matsui says, "I have too much respect for the Yankees and Joe Torre to put myself ahead of the team," but until he hears or sees otherwise, the streak lives. The left fielder goes about his business quietly and professionally, having found his (low) profile.

He's neither the Yankees' richest nor most talented player. He's not the most popular star, either. But the Bombers also know Matsui will never embarrass the organization, his name will never come up in the current steroids scandal and he'll never be caught in some after-hours club with his photo on Page Six.

If a called third strike with the bases loaded doesn't push his buttons, Matsui's streak -- games played and his long road of perfect calm -- appears safe.

〜northjersey.com〜

打数:3・安打:2・打点:0・二塁打:1・四球:2・三振:1  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 15 57 17 3 8 .298 .385 .509 .893
松井:6番・レフト先発出場
先発:王建民【L,1勝1敗】(IP:5.1 H:8 R:6 ER:6 BB:2 ERA:5.48)

『対戦ピッチャー』
・vs ベンソン(R)【Career:5-1 avg .200】:第1・2・3打席
・vs ホーキンズ(R):第4打席
・vs レイ(R):第5打席

第1打席3-1-1 ランナー:なし 外角中心の攻めでをよく見極め四球を選ぶ。

第2打席3-1-1 ランナー:なし カウント3-1から大きく変化球が低めに外れて四球を選ぶ。

第3打席2-1-1 ランナー:なし 初球、高めへ大きく外れた後の2球目、外角やや真ん中寄りへの甘い変化球?(143km/h)に対して若干振り遅れてファール。ややバットが下から出ていた印象。松井選手も打ち損じに悔しい表情。3球目、外角低めギリギリの速球(147km/h)が外れてボール。カウント2-1とバッティングカウント。4球目、外角低めへの厳しい変化球(143km/h)に対し、左肩が全く開くことなくポイントまでしっかりタメて、バットにボールを乗せるように弾き返した打球は、センター前ヒット。フォロースルーの時も体が前に流れそうなのを抑えて後ろに体重がしっかり残っていた。松井選手の間合いを作っていて、体も開かず非常に対応能力の高い状態に見えた。松井選手らしい技ありの美しいバッティングだった。

第4打席1-2-1 ランナー:なし 4-6とヤンキースが2点を追う8回裏の攻撃。ジアンビがレフトフライに倒れて松井の打席。ここはどうしても出塁したい場面。
初球、すっぽ抜けのボールの後の2球目、真ん中やや高めへの速球(150km/h)を打ってファール。バットが下から出て遠回りしているためか振り遅れていた。3球目、外角低めへの速球(151km/h)を見送ってストライク。カウント1-2と追い込まれる。4球目、真ん中外角寄りへの微妙に外に動いていく速球(147km/h)を流し打ってレフト線への2ベースヒット。バランスよくボールを引きつけることが出来ているので、ボールが良く見えているのではないかと思わせるようなバッティングだった。こういう打つまでの間合いがしっかりしていると打ち損じが少なくヒットになる確率が高くなるということか。上からバットが出て、左腰をぶつけるようなスイングだった。こういう力強い打球でレフと方向へ打っていれば、レフトへのホームランが出る日も近いのでは。

この後、ポサダにタイムリーヒットが出て、松井がホームに生還。ヤンキースが1点差に追いつく。

060422_k 第5打席3-2-2 ランナー:一塁・二塁 9回裏、5-6と1点を追うヤンキースの最後の攻撃。ジアンビが四球で歩いて2死ながら満塁で松井に打席が回ってくる。松井選手にとって今シーズン最大の見せ場がやってくる。
初球、外角へ力のある速球(155km/h)が外れてボール。2球目、真ん中低めへの速球(153km/h)。膝より少し下をボールが通ったように見え完全にボールだと思ったら、何と判定はストライク。松井も判定に少し驚いた様子。納得いかない。このストライクが後々大きく影響してこなければいいがと思って見守る。3球目、4球目、外角やや高めへの速球を見送って、1球はストライク、1球はボール。いずれも際どいコースだった。5球目、外角高めへの変化球(140km/h)に思わず手が出るが、何とかバットを止めてボール。最後の投球に向けて観客の歓声は更に大きくなる。6球目、外角低めへの変化球・スライダー(142km/h)を松井は自信を持って見送る。そして一塁に歩き出そうとした瞬間、無情にも審判の右手が上がって見逃しの三振。これで試合終了。

この打席、今日の松井選手なら絶対に結果を出してヒーローになれると信じて疑わなかった。打席が松井選手に回ってきた時は、しめしめと思った。ただ、1球も甘い球が来なかった。ほぼすべて外角への際どい球ばかりで、ヒットに出来るコースに来なかった。満塁の状況でも四球を恐れず最後まで攻めのピッチングをしたクローザー・レイを褒めるべきかも。
最後の投球について、A.ロドリゲスは、
「The 3-2 slider, you really tip your cap. I couldn't believe it was a 3-2 slider. That situation -- bases loaded, the runners going -- they deserve it.」
ジーターは、
「A 3-2 slider -- I don't know if there's anyone in baseball looking for a 3-2 slider with the bases loaded. He made a good pitch, so you tip your cap to him. That's a tough pitch to throw in that situation.」
と脱帽した。

それをレイ投手に伝えると喜んで、「Well, that's good. Maybe next time they'll look for it and I'll throw a fastball.」と答えたという。またスライダーをチョイスした点について「I hadn't had much success with my fastball that inning.」と語った。

トーリ監督は、「It's unusual for Matsui to take a called strike three.」と肩を落とした。

【松井選手のコメント】

「うーん、ある程度は自信を持って見送ったんです。外からのスライダーだったんですけど、あそこはたまに(ストライクを)取られるんで、審判がストライクと言ったらしょうがないですよね。まあ厳密に言えばボールです。ただ、取られるときがあるってことですから。」

―「振っておけばな」という後悔のような気持ちは?

「そりゃ結果ストライクですから。そういう意味では振った方が良かったんでしょうけど、なかなかあそこは手が出ないですね。」

―スライダーにはあの場面で手が出しにくいというのはありますか。

「いや、出しにくいんじゃなくて、追い込まれたらもう何でも打たなくちゃいけないんだけど……。それまでは基本的に常にストレート待ちですよね。追い込まれたら当たり前ですけど、ストライクは何でも打たなくちゃいけないんですよ。」

―9回の打席で、カウント1ストライク2ボールからの4球目のボールを見逃してストライクを取られましたが。

「あれは、その前に(カウント)1-1からボールって言われたボールとまったく同じようなボールだったと思います。あの辺は本当に(ストライクを)取ったり取らなかったりなんで、一貫性もないし、しょうがないです。」

クローザーレイのコメント:「Obviously it probably started a little bit outside. but it was called a strike, and that's all that matters.」



今日の松井選手は、これまでと一味違ったのではないかという印象を受けた。18日の試合、本西氏は、「焦って打ちにいっていて打席の中で余裕がない感じ。」とおっしゃっていた。結果を見てもバッティングは難しいなぁというイメージを持った。しかし、今日は、ゆっくりテイクバックを取り、軸足に体重を乗せてボールを見極める間があった。その中で生まれた2本のセンターから左方向へのヒット。松井選手は、バッティングについて、「僕は一番大切なのは、打ちにいくまでのボールを見る時間だと思っている。しっかり体重が残って打ちにいく体勢がしっかり出来る。トップも自分の一番いいところに決まる。後はボールが自分のポイントに来たら打つ。それだけだから打ちに行くところまでが最も意識する部分。」と昨シーズン語っている。このようなバッティングが実現できている時は調子が良く、自然と広角にヒットが出る。
ちょっと不思議なのが、今日のピッチャーはすべて右投手だったということ。昨年までは、特に左ピッチャーに対して、ボールをよく見て、体の軸を最後まで残したバッティングが出来ていた。今日の松井選手は、右投手に対して難なくそれをやってのけた。これで、対右投手の打率は、.371(35-13)。後は、左投手に対して結果を出すだけ。

今日のバッティングに関する感想として松井選手は、「ボール先行の打席が多かったんですけど、甘い球は少なかった。ちゃんと対応できていたと思います。きょうは(ボールが)見えていたと思いますけどね、はい。」と答えた。いかに前の打席でいいバッティングをしていても、最後の打席、あの絶好の場面で結果を出せなかったら、それまでのいい感触が吹き飛んでしまうのではないかと心配した。
しかし、松井選手は、プラス思考で気持ちの切り替えも上手く、終わったことを後まで引きずらないという印象がある。最後の打席についてのコメントからも、結果については、もう自分の中で納得して整理できていると感じた。

「最後は残念でしたけど、球も見えていたということですし、ヒットの内容も良かったと思うし、そう言う意味ではこれから先、長いシーズンに向けて手応えは?」という質問に対し、「今日の1試合で長いシーズンのその先がどうのこうのというのはないですけど、きょうが終わったらまたあしたですからね。あしたにいい形でつながればいいんじゃないですか。」と前向きなコメントを残してくれた。
これから先、何度となく試合を決める大一番が松井選手に巡って来るはず。次こそはヤンキースファンの期待にこたえてくれるに違いない。松井選手のこれからのバッティングが楽しみになった一日となった。

頑張れ〜、松井選手!!

打数:5・安打:1・打点:0・三振:1  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 14 54 15 3 8 .278 .350 .481 .831
松井:6番・レフト先発出場
先発:ムッシーナ【W,2勝1敗】(IP:7.1 H:7 R:1 ER:1 BB:0 ERA:2.67)

『対戦ピッチャー』
・vs リリー(L)【Career:22-8 avg .364】:第1・2・3打席
・vs ショーネワイス(L):第4打席
・vs ライアン(L):第5打席

第1打席0-1-0 ランナー:なし 初球、外角低めへ変化球が決まってストライク。2球目、真ん中インコース寄りへ甘く入ってきた変化球を打つも、力の無いセカンドゴロに倒れる。タイミングをずらされ、完全に詰まっていた。やや体のキレがなく、いつもの鋭い奇麗な軸回転が見られなかった。

第2打席2-2-0 ランナー:なし カウント2-2からの5球目、高さは真ん中、外角への速球(140km/h)を打ってレフトフライに倒れる。体の開きが早く、腰が引けて腕だけのスイングになり、当てるだけのバッティングだった。

第3打席2-1-2 ランナー:なし キャッチャーは外に構えたが、4球目、速球(143km/h)が、高さは真ん中、インコースへ入ってくる。迷わず振り抜き捕らえた打球は、ライト線とファーストの間を鋭く抜けていくライト前ヒット

松井のコメント:「内のけっこう難しいボール。うまく打てた。きのうのスイングならしんに当たらなかった。」

第4打席2-1-0 ランナー:一塁・二塁 ロドリゲスが一塁でジアンビの打席。そのジアンビが死球で出塁し、得点圏にランナーを置いて松井の打席。
初球、真ん中低めへの速球(146km/h)を打ってファール。2球、インコース低めへの速球(146km/h)を見送ってボール。カウント2-1となって4球目、インコース低めへの速球(148km/h)を打ってセカンドゴロ併殺打に倒れる。二塁ランナーは三塁へ進塁。
松井選手の間合いで打っているというよりは、打たされているという感覚だった。松井選手が好調な時は、テイクバックしてボールを引き付ける際、一瞬止まったように見えるタメがあるように感じる。完全にピッチャーとの間合いを自分のものにして、バッター優位の状況を作り出す。そんな時は、打てそうな雰囲気が漂ってくる。今は、あまりそれがないのでは。

第5打席1-2-1 ランナー:なし 外角中心の攻めでカウント2-1。5球目、真ん中インコース寄りへの速球(145km/h)に対して空振り三振。外に意識があったためか完全に振り遅れでバットが空を切った。ややバットのヘッドが下がり、アッパー気味に遠回りをしていているように見えた。調子のいい時の松井選手なら確実に長打を打っていたような球だったかも。



松井選手は、開幕直後の打撃爆発から一転、あまり結果が出ない状態が続いている。7試合連続打点なし、9試合ホームランなし、そして昨日の段階で打率3割を切り現在打率.278。昨年も開幕は調子が良かったが、その後、打率が徐々に低下し、開幕から31試合時点で打率.231まで落ち込んだ経緯がある。現在松井選手はどういう状態なのか。そのことについて松井選手は次のように話している。

「(打撃の)感じはそんなに悪くないけど、うまく打ち取られているって感じだね、バッテリーにね。バッティングの感じとしては決して悪くないけど。身体は調子いいし、体調はいいよ。悪いときには悪いときなりに、いいときにはいいときなりにやることがある。経験を次に生かす。」

この言葉から、調子は悪くないとしながらも、今、松井選手は必死にバッティングに関して微調整していると思われる。『経験を次に生かす』という言葉は大きい。昨年、極度の不振に陥った経験から松井選手は、自分のバッティングに関し崩れた時はどこをチェックすればいいかを学んだ。だから、今年は、不調の時期が飛躍的に短縮されると僕は予想しています。同じてつは踏まない、松井選手は、ゆっくりながらも確実に成長していく選手だと思っています。

昨年、バラバラになった打撃フォームを修復する三段階のチェックポイントとは、『ボールとの距離体重移動トップの高さ』ということだった。

明日、ヤンキースは試合がなく休養日。休み明けには、再び長打を打って塁上を走り回る元気な松井選手の姿を見たい。

頑張れ〜、松井選手!!

打数:4・安打:0・打点:0・三振:1  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 13 49 14 3 8 .286 .364 .510 .874
松井:6番・DH先発出場
先発:R.ジョンソン【L,2勝2敗】(IP:3.1 H:9 R:7 ER:7 BB:2 ERA:4.63)

『対戦ピッチャー』
・vs チャシン(L)【Career:15-4 avg .267】:第1・2・3打席
・vs ショーネワイス(L):第4打席

第1打席3-2-1 ランナー:なし 松井選手の前、ロドリゲス、ジアンビと2者連続ホームランのあと、松井選手の打席。
初球、変化球(135km/h)が決まってストライク。2球目、外角低めへの変化球が外れてボール。3球目、外角低めへのチェンジアップ?(119km/h)を見送ってストライク。これでカウント1-2と追い込まれる。この後、際どいコースをいい形で見極め、厳しいコースをファールにし、フルカウントまで持ち込む。最後、真ん中低めへの速球を打つも詰まってセカンドゴロ。やや差し込まれ気味で、窮屈なスイングに見えた。

本西氏:「トップの位置からすでに力が入っていてる。振り出しにいくまでが。」

第2打席1-2-2 ランナー:一塁 2球、高さは真ん中、インコースへの変化球?(143km/h)を打ってファール。差し込まれタメを作る前にボールが来ているような感じだった。また、ややバットが下から出ているという印象。本西氏:「ちょっとタイミングが合っていない。」DHということでリズムを作るのがどうしても難しいのでは、ということだった。3球目、外角低めへのスライダーが大きく外れてボール。4球目、インコース低めへの速球(143km/h)を打ってファール。打席を一回外し戻ってくる時、松井選手が、かすかに首をかしげた。松井選手も何かしっくりいっていないところがあるのか。最後、ズバッと速球(146km/h)が、外角低めへ決まって、松井選手は手を出すことが出来ず、見逃し三振。あまりにもコースが良かったというのもあるが、松井選手の中で迷いがあったまま打席に入って、反応できなかったという感じだったのでは。

第3打席3-2-1 ランナー:なし 初球、ボールを見た後の2球目、外角寄り低めへの変化球を打ってファール。若干甘めへの球だったが捕らえきれず。本西氏:「ちょっと強振しすぎ。」3球目、真ん中から外へ逃げていく緩い変化球に、上体が反応し思わず体が開くもバットを出さずストライク。1球、外角へ大きく外れたぼーるの後の5球目、高さは真ん中、インコースへの速球をファール。インコースへの厳しいボールを上手くファールで逃げていた。6球目、明らかにボール球の速球が低めに来て見送る。これでフルカウント。7球目、真ん中高めへの変化球(カーブ)に対し、一瞬タメを作って引き付けて打つも、詰まらされてショートフライに倒れる。やや差し込まれ気味で、打球に力が伝わらないポイントで捕らえているように見えた。

本西氏、「珍しく今日は松井君に力みを感じる。」

第4打席0-0-2 ランナー:なし 初球、真ん中低めへの速球(148km/h)を打って力の無いセカンドゴロ。センター方向へバットを投げ出すようなスイングとは違い、手首の返りが早く、ボールの上っ面をたたいていた。こういうバッティングになる原因について松井選手は、強くボールを打とうと強引になってしまうことを挙げている。



松井のコメント:「(先発左腕の)チャシンは球がシュート回転して、詰まらされた。しかたがない。」

本西氏:「ちょっと最近は、ボールを長く見られていない気がする。どうしてもバッティングが忙しく見えてしまう。要するに自分のポイントまでボールを呼び込みきれていない感じ。その原因として、始動が遅いのか、どうしても焦って打ちに行くイメージ。また、腰の開きも早いのでは。開幕当初、ボールを長く見れている時は、ステップしても腰を開かず、もうひとつボールを呼び込んで打ちにいっていた。三振の時もそうだが、長くボールを見られてないので早く打ちたいという感じで開きが早くなる。打席の中で余裕が無かった感じがする。」

今日の松井選手は、ボールを捕らえるポイントにズレが生じていて、自分のバッティングを崩しているという印象を受けた。昨年5月にも、松井選手は、ボールをなるべく引き付けて打とうと意識するあまりボールが体の近くまで来すぎたり、体が前に突っ込み気味になったりして、ポイントが前後に微妙にズレていた。そして、マッティングリーコーチにボールとの間隔が取れていないと指摘された。その時は、ミートポイントを若干前に意識しながらティーバッティングを行った。この練習からボールをしっかり見る間合いを保つことができ、スイングも良くなったといわれている。今日は、松井選手にとってボールを長く見ることが出来ている感覚が薄いのではないかと思われる。いい時の松井選手は、ゆっくりテイクバックを取って、十分なタメの後、狙いすましたような鋭いスイングでボールを捕らえる。
ベンチで自分の打席を待つ松井選手が、テイクバックと同時に右足を前にステップする動作を繰り返し練習している場面が見られた。このバッティングによって、重心が前後にブレることを防ぎ、ボールを長く見る感覚を掴めるようになった。この感覚が早く松井選手に戻ってくればいいな。

昨年、松井選手の対左・対右投手の打率は以下の通り。

対右_.281
対左_.354

それに対し今シーズン、これまでの打率は以下の通り。

対右_.344(32-11)
対左_.176(17-3)

ほぼ対右・対左の打率が逆転している。今シーズンの松井選手に何が起こっているのか。松井選手が対左投手にいい結果を残せていたことについて、「最後までしっかり見て打とうとすると体が開かないようになる。それがいいんじゃないですかね」と語っている。それが今シーズンは、左投手に対して僅かヒットが3本でその内、長打は0といった結果になっている。松井選手が、打率3割を超えるキーを握っているのは、対左投手だと思っている。松井選手の復調の鍵は、対左投手に対するバッティングにあるのかもしれない。

今日、松井選手は、メジャーデビューから500試合連続出場を果たした。巨人時代の93年から通算すると1750試合連続出場。連続出場を継続している現役選手の中では、933試合のミゲル・テハダ(オリオールズ)に次いで2位。ヤンキースでの連続500試合到達は、1925年―39年に2130試合を記録したルー・ゲーリッグ以来、ということらしい。

松井選手は記録に関して「あっという間の感じがします。日々の積み重ねなので、特別な感慨はない。光栄なことだが、大変な記録かどうかも分かりません。毎日気持ちを切らさずにきた。気持ちを常に切らさないで毎日やるのは、簡単なようで大変なことだと思う。この記録が続いていくように、きちんと準備したい。」といかにも松井選手らしく淡々としたコメントを残している。

トーリ監督は、「毎日選手が試合に出場し続けることがどれだけ大変かということを考えると、ディマジオらの数字とはとても比較できない。毎年、162試合全部に出場できることで、体が丈夫だということを誇るべきだと思う。」と松井選手に賛辞を送った。

昨年、6月8日、それまでの極度の不振によりチームに貢献出来ていない状態だった松井選手は、先発から外れていた。首脳陣が、松井選手を記録のためだけに出場させてくれるという保証はどこにも無い中、ヤンキースは、9回の攻撃を迎えた。そして、試合展開の助けもあって松井選手への奇跡の代打コール。僕は、この日が、メジャーに渡って『松井秀喜の連続試合出場記録ストップに一番近かった日』だと考えています。 そんな、記録が途切れそうな状況がこれまで何度となくあったに違いない。それを乗り越えることが出来たのは、松井選手のプロ意識の賜物だと思う。大好きな野球に対する松井選手にとって精一杯の誠意の示し方。そして、その気持ちを感じ取り理解し、尊重してくれるトーリ監督との信頼関係を勝ち取ったことも大きい。そんな松井選手が語った今日の記録に対するコメントは重い。

今シーズンも、これから全試合出場に向けて松井選手には困難が待ち受けていることが予想される。サンケイスポーツが、18日、松井選手の左ひざの完治が遅れていることを報じた。

4月3日(日本時間4日)のアスレチックスとの開幕戦(オークランド)から2週間。キャンプ序盤から左ひざの不安を抱えながら臨んできた松井秀だが、炎症を起こしている患部の腫れは依然、引いていなかった。

 「まだ完全には消えません。状態は60−70(%)くらいじゃないかな。一度腫れると長引くものなのですが…。完治はいつ? それは分かりません」

 努めて明るく振る舞っていたが心の引っかかりは残る。オープン戦後半の3月下旬には練習前のアイシングをやめ、練習後だけで済むようになった。この時点で完治も近いはずだったが、その後は小康状態。全12試合に先発し14日(日本時間15日)のツインズ戦(ミネアポリス)から19日(日本時間20日)のブ軍戦まで5試合続けて硬い人工芝での試合と、環境も治りづらい状況にある。松井秀自身にも完治の見込みはつかない。

 「左をかばっていると右半身が張ってきてしまうかもしれません」

 打撃や守備、走塁はこなせる状態だが、問題のない右半身にまで影響が及ぶのを恐れている。

年1回しか呼んでいなかった個人トレーナーを、32歳になる今季から月1回のペースで日本から呼び寄せることにした。「40歳まで進化できる」と信じている松井は「必要とされて試合に出続ける」ため、体の手入れを怠らない。

松井選手は、置かれている立場が厳しくなればなるほど、持ち前のひたむきな努力によって力を発揮してくれるというイメージがある。これから先も、多くを語らず、自分が出来る最大限の準備を行って試合に出続け、「IRON MAN(鉄の男)」の称号を維持してくれると信じています。野球に対する強運を味方につけて。早期の左ひざの完治を祈っています。

頑張れ〜、松井選手!!

打数:3・安打:1・打点:0・四球:1  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 12 45 14 3 8 .311 .392 .556 .948
松井:6番・レフト先発出場
先発:王建民【W,1勝0敗】(IP:7.0 H:7 R:2 ER:1 BB:0 ERA:4.08)

『対戦ピッチャー』
・vs ラドキー(R)【Career:10-4 avg .400】:第1・2・3打席
・vs ゲリアー(R):第4打席

060416_o_lhit_2 060416_o_lhit 第1打席1-0-0 ランナー:なし 初球、大きく変化球が外角に外れた後の2球目、高さは真ん中、外角へのやや微妙に逃げていく速球?(142km/h)を打ってレフト線を破る2ベースヒット。今季2本目の2ベースヒット。7試合ぶりの長打となった。しっかりポイントまで引き付けていて逃げていく球にバットをぶつけるように捕らえていた。フォロースルーまで軸足に重心の乗った奇麗な回転だった。決して甘い球ではなかった。しかし、それをいとも簡単に(そう見えた)レフト方向へ打ち返していて、シンプルで無駄のないバッティングだったのでは。キャンプで取り組んでいた「振り切った後も体を開かず、顔を残してホームベースを見るように繰り返しスイングする。」というのが実践され、頭を最後まで残し体の正面でボールを捕らえていた。

松井のコメント:「外角のいいボール。珍しくいい具合に打てた。」<