ヤンキース松井秀喜バッティングArchives!?

~松井のワールドチャンピオンになるまでの軌跡を見つめていきます~

Hideki Matsui is on fire right now!!
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○異変 その1【3割5分6厘の呪縛】

今年、4月は.356という自己最高の成績を残す。例年4月の成績はいまひとつのイチローにとって、これはかなり突出した成績。実はこの.356という成績がすべての異変の始まりだった。

「去年あれだけの記録を作って、確かなものを掴んだと思って望んだシーズン。それが、スプリングトレーニングからシーズンに入っていって成績としては残っている。しかし、もう一つ"しっくり"きていない自分がいた。成績は出ていてもね。段々4月の成績によって間違いに気づけていない怖さがあった。4月、好成績が出ていることが僕を迷わせた。4月が終わったときに打率が高すぎると言ったんですが、それは本当の話。3割を切らないまでも3割くらいが4月に関してはちょうどいい。ブランクが半年あるわけで最初から完璧には行かない。僕の感覚では。そういう中で、今年みたいな4月を迎えてしまうと怖いなぁとおもいました。5月、6月に入ってボロが出始めたわけですから。ボロとは間違いのこと。」

その言葉通り5月は.288、6月は.243まで打率が落ち込んだ。イチローが指すマイナス要因、間違いとは何なんだろうか。

「動き出してから打つまでの動きの中にはない。ただ動き出すタイミングがおかしい。ピッチャーが投げる動作を始めて、始めの動き出しが遅い。それがなんでかというと、ボールを見ようとする僕がそこにいた。」

この異変が後に大きな副産物を生むとは誰も予想できなかった。

○異変 その2【オールスター】

イチローにとってのもう一つの異変はオールスターでのことだった。

――最後まで出れたという事では例年と違っていた?

「最後まで出たくはないですよ。それはスターターではないという証ですから。選手を紹介する時も特別なところから出ることは出来ないですから、スターターではないという事は悔しいですよ。
オールスターの選手達が僕にバッティングについて聞きに来てくれるという事は、なかなか熱いですよね。いつも必ず来るのはラミレスなんですよ。全然、選手としてのタイプは全然違うんですけど、足を使ってタイミングを取る選手。そこで僕との共通点を感じてるからだと思うんですけど。あんなバリバリのオールスター中のオールスターですよね。その選手にあれが出来る凄さはありますよね。変なプライドもなくバッティングについて聞きに来るのは驚きますね。自分に出来るかなぁと考えると、僕にはたぶん出来ないですね。」

○異変 その3【副産物】 

9月、イチローが意外な言葉を口にする。

「野球って難しいですね。」

今シーズン、イチローのホームラン数が、過去4年と比べると増えている。キーワードはホームラン。

「確かにホームランの内容を言えばこれまでと違うんですね。これまではほとんどが狙ったホームラン。逆に言えば狙わないとあそこまで飛ばなかったものが、今年は狙わなくてもホームランになることが確かに多いので、内容は違うと思います。」

このホームランこそが、シーズン前半の異変がもたらした副産物だったのだ。

動き出しが遅い。このことに気がついたイチローは早速フォームの改造に取り組んだ。改造前の4月は、ピッチャーがボールを投げるために後ろに腕を引く際、まだ手が下にある時点、つまり時計でいうと7時の位置で始動(右足をステップするために上げる)が始まっていた。改造後の7月は始動を始めるタイミングがピッチャーの腕が上にあるとき、つまり時計の10時の位置だった。

では、なぜ動き出しが遅くなるという現象が起きたのか。

「ボールを見ようとしている僕がいたんですね。そこに。」

この言葉にこそ一般の野球常識を覆すイチロー独自の世界が凝縮されている。

「もちろんボールを見ないと打てないですけど、ボールを見ようとする行為に問題があった。打撃の中でボールをよく見て打つというのが基本といわれていますけど、それは大きな間違いだと思いますね。僕は。少なくとも、その基本は僕には当てはまらない。目でボールを見ようとすることによって、本来、体が動かなきゃいけない部分を止めてしまう。目でボールを見ようとすることによって、目から入ってしまうんですね。それで体に来るんでどうしても遅くなってしまう。それが、体でボールを見られれば、体が主導ですよ。そこが今回の間違い。目でボールを見ようとしたことが、最大のミス。
結果が出ないようになってくると、いい球、甘い球というのを待って、甘い球しか打てないように感じてくる。だから、ピッチャーの投げた甘い球をどうにかして打とうとするわけですけど、そうやって思った時点で、ストライク、ボールを目で追うようになってきてしまう。全部動き出しのポイントに繋がっていく。始動を早くしたらすべてを修正できた。」

4月の異変は、始動を早くするというフォーム改造に繋がった。そして、狙わなくてもホームランになるというこれまでにない副産物を生んだ。メジャー5年目にして多くの異変が起きた今シーズン。男は何を思うのか。

「簡単にならないですね。なるかなと思ったんですけどね。なかなかなってくれない。すべて、打つこと、守ること。ゴロを取るタイミングが分からなくなったり、走塁はいつだって難しいし、野球って難しいですね。」

~テレビ朝日「Get Sports」(9/18)より~


バッティングについて超一流のイチローが、今シーズン不本意な成績に終わった理由について始動するタイミングの遅れというバッティングの基本を挙げたのには驚いた。それだけタイミングというのはバッティングに於いて重要で、永遠の課題なのかもしれない。
「ボールをよく見て打つのではなく、体主導で打つ」と語ったイチロー。頭で考えて打つのではなく体の反応、感覚に任せて打つという事か。ある程度、バッティングというのはバッターの本能による所が大きいんじゃないかと想像してみた。

昨シーズン、歴史を塗り替えたイチロー。そんなイチローでさえも、掴んだバッティング感覚というものは、その場に留まり続けてくれるという事は無く、常に変化して消えてしまう。だからこそ、バッティングの追及は、どんな優れたバッターでも永遠に終わることがないんだなぁと痛感させられた。

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モモ猫のぶらりぶらり
ぶらぶらしてて来ました(=゚ω゚)ノ
2005/10/30(日) 19:11:36 | ぶらぶら散歩中♪
松井秀喜にとって大切な2週間。
いよいよ松井秀喜の去就が後2週間で決着が着く。単年契約で1発サインをしてきた巨人時代とはどうやら違う様相になってきた。『ニューヨーク・ポスト』1日、松井秀の交渉について、3年で総額3,300万ドル程度の範囲なら、再契約は問題ないが、松井秀側が4年契約を要求するなら
2005/11/01(火) 20:41:22 | オガチャン的ライフ
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