ヤンキース松井秀喜バッティングArchives!?

~松井のワールドチャンピオンになるまでの軌跡を見つめていきます~

Hideki Matsui is on fire right now!!
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イチローが、今シーズンを振り返りインタビューに答えていた。

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<2005年シーズン>
・史上3人目・5年連続・100得点30盗塁
・5年連続・ゴールドグラブ賞
・メジャー史上3番目の早さで1000本安打達成
・史上初デビューから5年連続・200本安打達成

イチローの取材を続ける義田貴士氏が、とりわけイチローの凄みを感じる打席があった。

――5月9日、対ランディ・ジョンソンの打席で、見ようによっては力負けヒットのようだったが、単に力負けのヒットではないんじゃないかと感じた。あれはしてやったりですか?

「あれは今年の中では凄く印象的な一打でしたね。僕の中では。」

200以上もあるヒットの中で、詰まったようにも見える何気ないヒットがなぜ印象的だったのだろうか。160kmを超えるストレート、鋭く曲がるスライダーを武器とするメジャー最速左腕・ランディ。
そんなランディゆえの攻略法があの一本に凝縮されていた。そこにはイチローしかなしえない神業的な技術があった。

「球が速いイメージのピッチャーですね。そういうピチャーに対して僕が必ずやっておきたいことの一つとして、あのスライダーを待って一番速い真っ直ぐにどう対応できるかっていうのをやるんですね。」

球速の遅い変化球を待ちながら、球速の速いストレートを打つ。これはかなり高度なテクニック。仮に速いボールを待っているところに遅いボールが来た場合、体が早く動き出してしまってもファールで凌ぐなど何とか対応できる。よって2ストライクと追い込まれたときなど、ストレートを待ちながら変化球にも対応する選手が多いのだが、イチローはその逆の変化球待ちのストレート打ち。普通に考えれば想定のタイミングよりボールが早く来てしまう分、対応し難いはずなのだが、"遅いボール待ち"で速いボールを打ち返せれば、どんな読みでも速いボールに反応できるということになる。

「僕の中では、スライダー半分、真っ直ぐ半分。なので真っ直ぐを会心の当たりで飛ばすという事は、僕の頭の中にはない。ヒットに出来なくともファールで逃げなければならない。そういうことを試した打席。だから、結果としては最高だった。あのスライダーを待っても、一番彼の速い球に対して何とかなるぞと。」

栗山氏のコメント:「感覚的には自分のポイントに対して、相当ボールをさばける幅が広いという事だと思います。体の使い方、スイングスピード、ボールの拾い方、全てがなければ出来ないのでイチローにしか出来ないですね。」

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イチローはシーズンを振り返り、意外な発言をする。

「苦しかったですね。だいぶ苦しかったですね。本当に長かったですね、今年は。」

確かに打率.303は、過去最低の数字、初めて5試合連続でヒットが出ない時期(7月31日~8月5日)もあった。

「5試合ヒットが出ない時間があったんですけど、その辺りがちょうどシーズンの3分の2が終わったぐらいだったんですよ。数字を見てみると、それでも200本のペースを超えていたんですよ。これはいけると思いましたね。いけると思ったし、いかなきゃいけないと思いましたね、そのときに。今までそうやって見えてきた数字に対して、クリアー出来なかったことって僕はないんですよ。それに対するプレッシャーもありましたね。」

――クリアーできなかったことはないという事がプラスに思えたりすることはないんですか?それがよりプレッシャーになるという・・・。

「何でか分からないが、プレッシャーをなくすという事は僕には無理なんですよ。要するに。だから他の選手が、例えばスランプから抜け出して、何かを克服したとかね、力を抜くことを覚えたとか、リラックスしてやることを覚えたとか、信じられないです、僕にとっては。僕には無理ですね。今年も200本、残り3試合で打ったのかな。その後の気持ちも体も全然違いましたからね。物凄い重いものがパーンッと抜けていきましたからね。」

5年連続200本安打達成までには、神業的なイチローの裏に、もう1人プレッシャーと戦う人間的なイチローがいたのだ。これからもイチローはそんなもう1人のイチロー共に歩む。

「まずプレッシャーを受け止めることだと思いますよ。でもまず逃げようとするでしょ。苦しいから。辛いから。まず逃げようとするすべを手に入れたいと思うみたいなんですよね。でも、そうじゃないと僕は思いますね。まあ、そう思うのはしょうがない、でもその後にちゃんと受け入れる自分がいなきゃいけないと思うし、全部受け入れていろんなことに立ち向かっていったけど、それからそういう道を探すのと、それを受け入れる前に最初から逃げる道を探しているのとでは、全然僕は意味が違うと思いますね。」

~テレビ朝日「Get Sports」(11/20)より~


今年なんとなく200本を越えたのではなく、イチローは、もがき苦しんで200本という最高の結果を掴んだんだとうのがよく分かった。イチローは、5年連続200本安打という偉業を決めた今年の206本のヒットに、もしかしたら去年の262安打と同等の充実感を感じているのではないかと思った。事実、イチローは、技術的には昨シーズンより今シーズンの方が上がっていて、ケガや思うような準備の出来ない状況があった中で200本打てたというのは、自分自身の中で凄く自信になったと語っていたという。そんな達成感と満足感が、「古畑任三郎」のドラマ出演を後押ししたのだろう。

いつの間にかイチローは打って当たり前、プレッシャーなどの精神的な弱さとは無縁の高みにいるのではと思いがちになっている自分がいた。しかし、イチローも人間で、精神的な弱さと必死に闘いながら1本1本、魂を込めてヒット打っているんだと教えられた。
これまで超えようとする目標をクリアーできなかったことはなくて、今回それが逆にプレッシャーになっていたというのは、イチローの完全主義者の面がよく表れているなぁと感じた。そんな人間性を持ったイチローだから達成できる記録があって、レベルの高い目標ゆえに他の人には理解できないような葛藤も存在するはずだ。孤独な闘いをしながら野球道を極めようとしているイチローがいるという印象を受けた。
来季は、是非ともイチローのいるマリナーズと松井のいるヤンキースのポストシーズンでの対決を見たい。フレ~、フレ~、イチローーー!!

城島さん、マリナーズとの契約おめでとうございます。

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