ヤンキース松井秀喜バッティングArchives!?

~松井のワールドチャンピオンになるまでの軌跡を見つめていきます~

Hideki Matsui is on fire right now!!
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これまでのインタビューとは一味違い、一歩も二歩も踏み込んで松井秀喜が本音を語っていた。


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「うん。まぁ残念なね、悔しいシーズンでしたね。まあ、一番印象に残っている一日なんですけど。一言で言えば力がなかったという事ですね。」

それは松井にとって決して忘れることの出来ない運命の瞬間。プレーオフ、ディビジョンシリーズ、最終戦。度重なるチャンスを活かせぬまま、迎えた9回。一打逆転という絶好のチャンスに松井は、ファーストゴロ。松井の一打で戦いの幕を閉じた。

―あの日の気分は?

「うーん。それはもう重いですね。まぁ打てなかったし、最後もチャンスで凡退で最後の打者になって、よりによって帰りの飛行機が故障してですね、NYまでの道のりも非常に長くてですね、最悪の一日でしたけど。
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あそこで何とかしてればね。後ろにつなげてればね。2球目のボール球のスライダーに手を出してしまったというね。あれが最後まで抜けなくてですね。そこであれをちゃんと見送れていたらね、もう少し違った打席が出来たんじゃないかなと思ったりとかして。もうどうでもいい細かいところまで考えたりしましたね。やっぱり。まぁ、どうでもよくはないんですけどね。」

確かに優勝は逃したが、今シーズンの松井は決して悪くはなかった。メジャー初の3割、3年連続の100打点、ただ一つホームランを除けば。

「まぁ、ホームラン意外はねそこそこだと思いますけどね。やはりホームランが減ってしまったというのは、ちょっと甘かったなというかねそういう感じがしますけどね。」

―甘かったというと?

「去年31本打って、普通に準備してやっていけばねホームランは打てるていうそういう自信がどっかにあったんでしょうけど、相手はそう簡単には打たしてくれないという事ですよね。僕は相手がどういう攻めをしても、基本的にはね、自分さえしっかりしていれば何とかなると思ってるんですけど。まぁ自分がしっかり出来なかったという事ですよね。やはり追いかけてしまったという事ですね。」

―追いかけてしまった?

やっぱりどうしてもその打ちたい打ちたいという気持ちが強くてね、ストライクゾーンに来たら打たなくていいボールまで打ってしまったという事ですね。何でこの球を打たなかったんだろうかというより、何でこの球に手を出しちゃったのだろうかというかね。日本にいた頃はね、もっともっと確率良く打てたし、まぁそれは普通にね感じることですけど。そういうバッターになれる可能性というのは持ってるつもりですけど。」

そんな松井の可能性をチームは最大限に評価した。およそ62億円での4年契約。日本人史上最高額という破格の条件。

「それだけね、チームが松井秀喜というプレーヤーにね、大きいものを期待している証拠だと思うし。色んなことを僕に期待してると思うんですよね。ある意味なんでも出来るというふうに思ってると思いますから。日本の皆さんは、そんなこと言うとがっかりするかもしれないんですけど、逆にホームランはあんまり期待していないと思うんですよ、トーレはね。僕に対して。ですから、なんでも出来るというところも見せていかなきゃいけないですよね。」

とはいえ、日本のファンが期待しているのはやはりホームラン。すべては来シーズン。果たして松井の追い求める理想のバッティングとは。

「ちゃんとその自分がやろうとすることをちゃんと出来るかどうかですよね。邪魔する要素は色々ありますけど、もちろん相手もあることだし。」

―具体的には?

「もうそれは、(頭の中では)出来ているんですけどね。あんまり細かいことまではいえないんですけど、理想とする感覚というかそういうものが、やっぱりありますから。一言で言えば、ボールを長く見れる感覚ですね。それを掴める事によって絶対対応能力は上がるし、強く振れるだろうし、かっこよく言えば"見切って打つ"。それぐらいのね、感覚が掴めるようになりたいですよね。これは永遠のテーマなのかもしれないですけど。アイディアをねもう持っているんで、最初はそういうところから始めていきたいなと思っていますけど。」

そしてもう一つ、松井にはかねてから抱いていた密かな夢が。

「僕個人的なわがままを言わせてらうと、正直センターをやりたいですよ。僕はセンターの方が好きなんですよね。一言で言うと好きだし、やはりヤンキースのセンターフィールダーといえばねジョー・ディマジオ、ミッキー・マントル、バーニー・ウィリアムス、そういう伝説のプレーヤー達がね感じていた空気というものをね、同じ空気を感じながらプレーするという事が、いいふうに作用してくれるんじゃないかと思っているんですけどね。」

―チームにはその想いを伝えたか?

「いや伝えてないです。言うのは別にいいんですけど、彼らの構想は彼らの構想ですから。やれと言われれば喜んでやりますけどね。」

それはメジャー3年目にして初めて口にした小さなわがまま。

~TBS「Jスポーツ」(12/4)より~


松井秀喜が語る飛躍への体と心。

▽体力が技術を助ける
▽"A・ロッド"を参考に
 ピンストライプのユニホームで頂点を目指し続ける。4年総額5200万ドル(約63億円)の大型契約でヤンキースに残留した松井秀喜外野手が、ニューヨークで来季の抱負を語った。

 11月16日、再契約した直後の会見で目標を問われると「毎日一番いい状態でグラウンドに立つ。毎試合、それを4年間続けられたらいい」と即答した。

-全試合出るのは簡単なことではないが。
「それができればいいものが出せる。当たり前のことでもあるけど、一番難しいことでもある。30歳を超えて、これから体力的にどう変わってくるのか。すごく大きな鍵になる。技術面も大切だけど、それ以上に体力面を大切にすることが、技術の助けになる」

 練習法や体調管理について「いつまでも"日本の野球"を続けない方がいい」と基本的にチームの方針に従ってきた。

-何か変化は。
「メンテナンスの大切さはより感じる。あまりマッサージも受けなかったけど、これからは考えないといけない。整体の先生に日本から来てもらっても、期間が限定されるので、定期的にもっといろんなことをやらなくてはいけない。こちらにいる人にもサポートしてもらわなくては、と考えている」

 日本時代は並ぶ者のない鉄人と言われたが、大リーグでは自分よりもタフな選手に圧倒されることもある。たとえば、同僚のアレックス・ロドリゲス内野手は全試合出場で打率3割2分1厘、48本塁打を記録した。

-"A・ロッド"のすごさは。
「体力的にはちょっと飛び抜けている。彼のすごさはそこでしょう。もちろん技術的にも素晴らしいんだろうけど、年間通じて体力的に非常に高いところを維持している。素質もあるが、練習量が豊富で、なおかつあれだけ元気というのは、すごい。普段の生活のリズムだとか、メンテナンスだとか、確かに興味がある。その辺をちょっと聞いてみたい」

 今回結んだ契約が終わる2009年秋には35歳になっている。

-そこから「もう一勝負できる」と言うのは。
「僕の中では35歳はそう。35歳だから落ちてくる時期だ、というふうにはとらえていない。今以上の状態を保っていれば、そこでまた勝負できる、と思っている」(


▽同時に3割30本100打点
▽左方向への意識を持つ
 初の打率3割を記録したシーズンだった。安打数、塁打、打点でも自己最多。だが、本塁打は前年から8本減った。米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は4年目の打撃をどう見据えているのか。

-数字上の違い(7厘)は大きくないが。
「違いはある。(3割は)打者にとっては一つの区切りになる。経験できたという意味ではすごく大きい。僕にとって良かったのは、最後までチームがギリギリの戦いを続けていたこと。だからこそ、最後まで3割という目標を感じない戦いができて、ああいうふうに超えていったのだと思う」

 日本では本塁打、打点のタイトルを手にし、9年目に首位打者を取ってから、三冠王狙いを公言した。大リーグでは1年目に100打点、2年目に30本塁打、3年目に3割を達成。

-次にくる目標は。
「すべての部門で、今までの最高以上のものを出したい。(3割、30本、100打点)すべてを経験した。これを1シーズンで出せるようになればいい」

-昨年は左への長打を意識したが、今年はそうは見えなかった。
「そういう意識はもう持たなくても大丈夫だな、と思ってしまった。でも、再認識させられた。やっぱり、大きいのを打つには(左への)意識は持っていないと難しい。来年へのテーマにする。外に逃げていくボールの方が、内に入ってくるボールより多いわけだから、レフトに強い打球を打つ意識を持てるようになればいい。

 日本で最後の4シーズン打率が上がり続け、50本塁打につながった。

-大リーグで3年連続打率上昇はいい兆候だ。
「そういうふうに思っている。いろんなことが分かってきたし、吸収できてきた。それで率が上がってきていると思うし、いい兆候だと思う。当たり前といえば、当たり前。率が伴わないで本塁打が増えるとは考えていない。二つはリンクしているもの。どちらかが上がって、どちらかが下がるのでなく、どちらも上がっていくものと考えている。

~(共同通信社・ニューヨーク共同)~


今シーズン、松井選手は絶好調時ある感覚を掴んでいるように見えた。以前松井は、「バッティングに絶対は無いよね。はっきり言って。これは間違いない。絶対はあるんだろうけども、それを掴んだとしても、それを体感できたとしても、いなくなる。ずっとはいてくれない。」と話している。そして今回、理想とするバッティングを松井選手はボールを長く見る間合い・タメを手にする感覚だと表現した。これはシーズン当初から松井が口にしていたこと。そして今シーズン、絶好調の時期に間違いなくこの絶対の感覚を味わっていたのだろう。それで松井選手は今シーズン取り組んで来たバッティングへのアプローチが、ある程度正しかったと手応えを感じたんじゃないかと思う。今季戦ってみて、確固たる根拠を元に、まだまだやれる、もっといい成績を残せるという自信がこのインタビューへ表れている気がした。来季は、大幅なバッティングの変更ではなく、今年掴んだあの感覚を更に追求していくという事になるのかなと感じた。

今季、調子を落とした時、松井選手は外角の球を追いかけ、結果的に引っ掛けて内野ゴロというのが目立った。インタビュー中の"追いかけてしまった"というのは、この外角への対応の仕方を言っているのだと思う。無理に追いかけることなく、しっかり見極めた上で、松井の形を崩さずレフト方向への強い打球(今シーズン、特に好調時に多く見られた)が増えていけばいいな。これを実現できるかどうかは、やはりいい状態でボールを長く見る感覚が不可欠となってくるのでは。

松井選手は今シーズン達成感はまるでないと話した。"一体俺は今年何をやっていたんだ"とまで表現した。 しかし来シーズンへの足掛かりはきちんと掴んだ実りあるシーズンだったように感じる。
来季に向け話す松井選手は、まだプロ野球に入りたての新人選手のように初々しく輝いて見えた。メジャー4年目まだまだ大きな可能性を秘めて来季への準備を進める。

最近の松井選手は、立ち振る舞いや発言の内容が、洗練され、また重みを増し、ますますかっこよくなってきていると感じる。いい年の取り方をしているなぁ。

<松井秀喜の2005年・カウント別打率>
0ストライク ______ .372 (188打数70安打)
1ストライク ______ .304 (181打数55安打)
2ストライク ______ .258 (260打数67安打)

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