ヤンキース松井秀喜バッティングArchives!?

~松井のワールドチャンピオンになるまでの軌跡を見つめていきます~

Hideki Matsui is on fire right now!!
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「結果からいうと一年間通じて思い通りのバッティングが出来なかったという感じ。」

「4番だからどうのこうのというより、僕個人に期待されているのは、いい場面で走者を還すことだったり打点の多さだったり。ホームランはトーリの野球ではそんなには重要視していない。」

今シーズンの打撃のテーマは"ボールを長く見る"だった。メジャーの投手の独特の動くボールに対してより体の近くで見極めたいと考えた。

「ボールを長く見るという打者としての感覚は、永遠のテーマだと思っている。年々そういうものへ近づいていっているんじゃないかというふうには感じているんですけど。」

その感覚を感じたのは昨シーズンのこと。9月24日、マルティネスに対してホームランを打った場面でこれまでにない手ごたえを感じた。

「その日に構えたときのスタンスを変えた。ちょっとオープン気味に構えて、そこから右足をステップしていきますよね。そのときに、ボールを見る間が非常に長く感じられた。」

2005年、キャンプでその感覚を確かなものにする取り組みが続けられた。バッティングフォームを少し変えトップの手の位置を調整した。

マッティングリー打撃コーチ:「ボールをより捉えやすくするために、スイングした時にもう少しだけ腕を上げて振るようにした。」

修正のポイントは手の使い方。ボールが来るタイミングで今までより少し手を上げる。そしてボールに向かって一気に振り下ろす。勢いのあるスイングで強い打球を打てるというものだった。

最高の開幕スタートを迎えた松井。

「こちらの投手に慣れて来たというのもあるんですが、非常に今年のバッティングについては手ごたえを感じていたし、感じとしては良かった。」

その後、相手チームは松井を警戒し勝負を避けられる場面が増えた。すると松井のリズムが崩れていいった。無理に打ちにいくことで凡打が増えた。

「ボール球に手を出したり、ストライクでも打たなくていいボールに手を出したり、自分の意識してない部分でそういう悪循環があったような気がする。」

その後2ヶ月ホームランが出なかった。

マッティングリー:「チームが不調で勝てないとき松井は頑張りすぎてしまう。まず走者をためるべき場面でも、ここでホームランをと気負い過ぎてしまう。」

5月31日、ティーバッティングによる特打ちを松井はマッティングリーとしていた。

マッティングリー:「ボールを打つタイミングがズレていると感じたので、ティーにボールを置いて位置を動かしながらボールに当てるポイントを確認させたかった。」

その後の試合でホームランは出たものの調子の上がらない松井は、キャンプの時の"ボールを長く見る"という意識を取り戻そうとしていた。

そして迎えた6月11日のカーディナルス戦で松井は感覚を掴む。

「一言で言うと非常に軸足に残る時間が長く感じられ、それによってボールを長く見る感じが徐々に出てきた。」

8月末、松井は2番に指名される。しかし、なかなかリズムを掴めなかった。

「ずっと子供の頃から3、4、5番を打つことが多かったので、そのリズムが体に自然と染み付いていて2番に合わせるのはちょっと難しかった。」

9月13日、松井は5番に戻っていたものの、バッティングは本調子ではなかった。しかし、この試合で4安打4打点の活躍を見せた。

「あの試合くらいからまた非常にいい感じが出始めた。スイングの軌道も良かったし、ボールも非常にいい状態で見ることが出来ていたし、いい状態だった。」

調子を取り戻した松井の打撃。特に右方向への強い打球が増えた。この当たりに松井は満足していた。

「速いピッチャーにしっかりセンター方向に入っていって、右方向に強い打球が打てる時は基本的にいい時。」

エンジェルスとの地区シリーズ。第3戦まで好調の続いていた松井。第4戦でエンジェルスは松井への攻め方を変えてきた。エンジェルスは内角で勝負してきた。

「第3戦目までインコースは、ほとんどボールだった。そして基本的には外でカウントを取るというシーズン中の攻めとほとんど変わらなかった。だから、どちらかと言うとアウトコースを意識していればある程度いい対応が出来るという感じだった。第4戦、5戦目は、結構インコースの速いボールでストライクゾーンで詰まらせるというか、それと外の緩いボールというか基本と言えば基本なんですが、そのコントロールが非常に素晴らしかった。」

エンジェルスの配球にリズムを狂わされた松井。

第5戦目、最終打席、松井はファーストゴロに倒れる。

「自分の中で一つ悔いにのこるのは2球目のボール球を振ってしまったことですね。あの打席は、4球すべてスライダーだったんですが、2球目のスライダーを振ったことでどうしても不利な打席にはなってしまいましたよね。」

松井はワールドチャンピオンへの道を閉ざした責任を感じていた。

トーリ監督:「地区シリーズに敗れた後、松井が勝てなかったのは自分のせいですと言ってきた。私は選手みんなが君のような気持ちを持つべきだねと言いました。でもすべて終わったことです。松井はもちろんチーム全員が全力で戦ってくれたことに敬意を表したい。」

ボールを長く見る感覚を確かなものとし長打力を延ばそうとした今シーズン。しかし理想のバッティングは長続きせずホームランは昨シーズンを下回った。

「ホームランを期待されていないとしても、前の年の成績を下回るというのは僕の中で簡単に許せることではない。非常に甘かった、もう少し何とかできたのではというのが残る。」

トーリ:「松井はチームにとって、とても大切な存在です。ホームランだけではなく、多彩なプレーをしてくれます。監督としてチャンスの場面で一番頼りになるバッター。それは松井以外には考えられない。」

「監督の僕に対する期待ももちろん大きくなっているでしょうし、僕自身もそういう期待にしっかりこたえたいという気持ちは強いし、ちゃんとやれば応えられるという自信はあるし、自分自身の可能性をしっかり信じてやっていきたい。」

~NHK「日本人メジャーリーガーの群像」(12/23)より~

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