ヤンキース松井秀喜バッティングArchives!?

~松井のワールドチャンピオンになるまでの軌跡を見つめていきます~

Hideki Matsui is on fire right now!!
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6/1
昨日、テレビで松井が守備練習の合間、テイクバックを取りながら同時に右足を前にステップをするという今シーズンから取り組んでいるタイミングの取り方の練習をしていたのを見かけた。この方法で202打席ホームランが出なかった。しかし、昨日のホームランで自分のアプローチの仕方は間違っていなかったということをある程度確信でき、松井は嬉しかったというかホッとしたに違いない。ホームランが出なくてもアプローチを変えなかった松井。その信念を曲げない姿勢、愚直さが好きだ。結果が出なかった間、松井は先の見えない不安と闘っていただろう。その気持ちを考えるとますます応援したくなる。あと4ヶ月、全力で駆け抜けてください。応援してます!!

6/2
打球は上がっているし、マッティングリー打撃コーチに「かかとに重心がかかっていてボールに力が伝わっていない。」という指摘が効いたのか下半身の力が十分打球に伝わるようになってきたように見えた。明日からの松井にも期待できそうだ。

6/3
外角への厳しいボールをカットする際でも松井のスイングに余裕を感じることが出来た。いい状態でボールを待てているのではないか。全体的に上からボールを叩こうとしていて、最近バットの角度とヘッドの位置を微調整しているというのがこのあたりに出てきているのかな。

第3打席3-2-2 ランナー:なし 外角の球を余裕を持って、しかも崩されずいい形でのスイングでカットできていることがいい方向へ向かっているように感じる。この打席も不利なカウントからカットを含めボールをよく見極めてフルカウントまで持ち込めたのがヒットに繋がった。

最近、速球が150km/hを超えるピッチャーに対して、高めのボール球に手を出してしまう傾向にあるのがちょっと気になる。球速に打ち負けないようにしようという意識がそうさせてしまうのか。速球でぐいぐい押してくるピッチャーに余裕を持って対応できるようになれば本調子といえるかもしれない。

6/4
第3打席1-0-2 ランナー:なし 2球目、外角低めへの速球?(142km/h)をバットの先でかろうじて捉えレフト前ヒット。外角の厳しいコースにもフォームを崩されることなく綺麗なスイングだった。前の2打席はライト方向への意識があったように見えたが、この打席は開きを押さえインパクトの後もレフトへ目線を置き、しっかりレフト方向への押し込みがあった。

今日の松井は、ヒットに出来る球にバットが遅れて出てきて、打ち損じてファールにすることが多かった気がする。もう少し精度が上がってくれば勝負強さも増すと思う。頑張れ、松井!!

6/5
第3打席0-1-0 ランナー:なし 2球目、外角低めへの速球を打ってショートゴロ。この打席もバットとボールの距離が取れていなかった。それが原因でボールを上か叩こうとする意図は感じられるが上体と下半身との連動がなくバラバラになっしまったように見えた。フォロースルーの時、極端に言うと棒立ちになっていて下半身の力がボールに伝わっていなかった。

打球が上がっていかないのがちょっと気がかり。上からボールを叩こうとするが重心が前にあるためにバットにボールを乗せて運ぶことが出来ず打球が上がらないのではないか。後ろに体重を残した松井の豪快なバッティングが見たい。

6/6
第1打席2-2-0 ランナー:一塁 真ん中低めへの変化球を空振りし2球で追い込まれる。ややバットが遠回りしているか。2球ボールの後の5球目、外角寄り高めに甘く入ってきたカーブに合わせたバッティングでほぼレフト正面へのレフトフライ。いい時の松井ならレフト方向の打球では腰が開き切らずに回転が途中で止まり、身体の正面でバットをボールに強くぶつけるといったイメージで打っていた。この打席では腰の開きが早くボールをなでるような形になってしまったのではないか。振り遅れと同じ形になり打球に十分な力が伝わっていない印象。身体の開きを押さえた状態で腕の振りによりスイングすれば、バットとボールの距離を十分取ることが出来るが、体が開いた状態でバットを振ろうとしてもレフト方向へ打とうとする球に対しては十分な間合いを取ることが出来ず、バットとボールの距離が取れないためにボールを強く叩くことが難しくなると思われる。

解説・小早川氏の話:今季の松井が今いち波に乗っていけない理由について「ボールを引き付け過ぎなのではないか。メジャーに渡り、打つポイントをキャッチャー寄りに置いてボールをなるべく長く見て引き付けて打つようにしてきた。更に今シーズンからテイクバックを取り、より長くボールを見られるようなタイミングの取り方に変えた。しかし、引き付け過ぎて捉えなければいけないボールもファールにしてしまっている傾向がある。そのために簡単に追い込まれてボール球にも手を出してしまう悪い循環があるのでは。」

確かに今シーズンは捉えたと思った球でもファールにしてしまうことが非常に多い。引き付け過ぎてバットとボールの距離が取れなければ強い打球を打つことは難しい。引き付けても球威に負けないためにいかに松井がパワーをつけたといっても限界があるのかもしれない。ボールを引き付けてしっかり見極めることと、間合いをいかに取っていくかという相反することについてどう折り合いをつけていくのかが松井の今後の課題となりそう。ライト方向のバッティングとセンターから左方向へのバッティングは多少違うところがあるが、いずれにしてもボールとバットとの距離を取ってボールを強く叩くということが鍵となる。

6/7
第3打席0-0-0 ランナー:一塁 初球、真ん中やや高めのストレート(153km/h)を上から打ちにいくが最後の押し込みがなくフラフラと打ち上げてしまいセンターフライ。松井の状態が深刻になりつつある。最近の松井はボールを捉える瞬間のインパクトの強さを感じない。それだけボールに力を一番伝えることの出来るポイントで打てていないということか。微妙なズレ。

6/11
第3打席2-2-2 ランナー:二塁 若干バットが下から出ていた分スタンドには届かなかったのかと思ったが、程よく軸足に体重が残りバットにボールを乗せて上手く運んでいた。いい当たりをした時にだけ見られるフォロースルーの後のクルッと回ってポーンと放り出されるバットの動きも出て理想的なバッティングだった。追い込まれてからでも慌てることなく落ち着いて甘い球を捉えた松井の勝負強さが結果となって表れた。

6/12
第2打席3-1-0 ランナー:なし 初球、ボールを見送る。右腰の開きがなくいい形でボールを見れているということだった。カウント3-1から真ん中低めへの微妙に変化する球(138km/h)を芯で捉えフェンス手前まで持っていくが相手の好守に阻まれレフトフライ。これまでの途中で失速するレフト方向への打球とは違い伸びがあった。いい感じでバットが触れている。

第4打席1-1-2 ランナー:二塁 カウント1-1から投じられた速球?を完璧なバッティングで捉え右中間への勝ち越しタイムリーヒット。先日、思ったようにバットが出てこないと話していたが、今のバッティングを見る限り自然とバットが出て、いいポイントで捉えることが出来ているように感じた。

6/14
第1打席0-0-1 ランナー:なし 初球、真ん中へのストレートを捉え、右中間スタンドへの第5号ホームラン。先入観かもしれないが、右足をケガしている為かいつもより優しく踏み込んでいるように見えた。そのため余分な力が抜けて自然なスイングが出来、いいポイントで捉えることが可能になったのではないか。さらに、踏み込んでスイングする際、過剰な右足のツッパリが見られず、安定して下半身の力が打球に伝わったのかなと思ったりもした。

6/15
第4打席0-2-1 ランナー:二塁 内角高めへの変化球(130km/h)を詰まりながらもセンター前に運ぶタイムリーヒット。最後までボールを呼び込み、力をためて鋭い回転でバットを振りぬいていた。今は甘い球が来れば長打を打てる雰囲気が感じられる。

6/16
第1打席0-1-0 ランナー:二塁 2球目、真ん中やや高めへのツーシーム(143km/h)を捉え右中間スタンドへ飛び込む第6号先制2ランホームランを放つ。チームを勢いづける一発だった。狙い通りの球が来たのか、完璧のタイミングで上からコンパクトに振りぬいていた。今日も、以前フォロースルーの時に見られた右足のピーンと張った突っ張りはなく、膝が適度に曲がっていて余裕があった。右足が余裕もないくらい突っ張ってしまうと、どうしても下半身の安定性に欠けてしまうのではないかと思っていたので、足のケガが治ってもこのままのフォームでいって欲しいな。

・負傷後、2本塁打を含む11打数5安打。この好調にトーリ監督は「(けがが)右足だから体重が後ろに残っていいのかも。フォームがいい。それは火曜日の打撃練習から感じていた。」と話した。松井はこれに対し「(10日の早出特打以降、)バットを後ろに引くとき、上へ持ち上げるようにした。トップの位置自体を上げた。感じはいいよ。足は悪いけどね。」と言っている。打者が一定させることにこだわるテークバックの頂点を、思い切って変えた。
~(共同通信社)~

10日以前と以降の松井のバッティングの映像を見比べてみると、言われてみればテイクバックからバットの振り出しへと移行していく手前で、以前より若干グリップの引き上げがあるように見えた。このことによって水平にテイクバックを引いていた時より、一瞬タメを作ることが可能となり、スムーズな振り出しへの移行と力の更なる溜め込みが出来るようになったのではないか。そして、ボールへより大きな力が伝わり長打が増えたのかな。また、トップの位置を上げることによりボールとバットの距離が松井の中で違和感なく取れるようになり、ボールを上から最短距離で捉えることが出来ていると感じた。
以前、与田氏による現地リポートで「松井は、キャンプからテイクバックを取ってグリップを後ろに引くというフォームに取り組んできたが、そのことによって右の肩がホーム寄りに入りすぎてしまう傾向にある。すると逆に開きが早くなってしまうので肩の位置をチェックしながらバッティング練習をしていた。」というのがあった。今回バットを後に引く時、上へ持ち上げることで、これまでひねりによって右肩がホーム寄りに入りすぎていた傾向が解消され、右肩の開きが抑えられているという効果もあるのかもしれない。

6/17
第2打席1-1-1 ランナー:二塁・三塁 3球目、外に逃げながら落ちていくシンカー?(132km/h)を泳がされつつも体を残して捉え、三遊間を抜けるレフト前タイムリーヒット。本当に厳しい球だった。しかも、150km/h以上の速球を見せられた後の130km/h台の変化球にきっちり対応した。今の松井の好調を象徴するような打席となった。テイクバックの時、上にバットを持ち上げるようにした効果なのか、きっちりタメが作れていて変化球にもタイミングを合わせることが出来ているのかなと思った。調子が悪い時なら上体だけのバッティングになって、引っ掛けてライト方向へのゴロになっていたかもしれないが、この打席は、最後までボールに食らい付く全身の粘りが感じられた。

第4打席2-0-1 ランナー:一塁 3球目、真ん中やや外角寄りの速球(151km/h)を体の開きを抑えてボールを巻き込むように捉え、ライトスタンドにライナーで飛び込む第7号逆転2ランホームラン。やや強引に引っ張ったという印象はあったが、これこそ豪快なバッティングと言える素晴らしい当たりだった。松井に打席が回り、左投手を投入してきたカブス。今の松井の調子なら、レフト方向へのホームランが出るかもしれないと思っていたらライトスタンドへのホームラン!左投手ということで体の開きが抑えられ、いいバッティングに繋がったのかも。最近のホームランは140km/h台の打ちごろの球威のボールを捉えていた。今日のホームランは、150km/h台、しかも外角寄りの球に打ち負けることなく完璧に捉えた。こんな力強い松井を待っていた。

第5打席1-1-0 ランナー:満塁 3球目、真ん中ややインコース寄りに甘く入ってきたチェンジアップ(127km/h)にタイミングを外されることなく芯で捉えライトへ2点タイムリー2ベースヒット。バットに乗せて運んだ感じで技ありのヒットだった。ストレートのタイミングで打ちにいくも、後ろに体重を残し上手く打っているということだった。ケガの後から見られる下半身の柔軟性がタイミングを合わせるという点でもいい方向に作用しているのかもしれない。

<松井のコメント>
・「調子がいい時は体が勝手に反応するからそれに任せちゃえというのではなく、こういう時こそ確認作業が大事。」
・「練習と試合で打撃の誤差がない。調子が悪いときでも自分の信じることを変えなかったのが良かった。」

トーリ監督は「ケガをしたおかげで左足に重心が残り、じっくりタメて打てるようになった。」、「I have a theory that the right ankle is a little tender, and it's kept him from jumping out there. 」と話す。一方、松井は「監督はケガと打撃の好調を結びつけて考えているようですが、打撃自体は少し前からいい感じでした」と話した。
僕は、これまでのような右足の突っ張りがなくなり右足に余裕が出来た分、重心は左足に残りつつも今までに比べると両足に均等に体重がかかり下半身が安定したことが好調に繋がっているのではないかと感じてしまう。

6/18
解説によるとタイミングの取り方は物凄くゆったり余裕を持って取れているなという印象だということだった。

第2打席2-2-1 ランナー:なし インコース低めへ沈んでいく見逃せばボールかと思われるような決め球のカーブ(121km/h)に対し、間を取って鋭く振りぬいて捉えた打球はライト線への痛烈な2ベースヒット。低めの難しいコースの球に対して膝を曲げ重心を落として、体を開かず上手く前でさばいていた。ゆったりとした右足の踏み出しの後の鋭い回転によるバッティング。力をしっかり溜めて打てているということか。ため息が出るほど見事なバッティングだった。今の松井は、内閣、外角、速球、変化球に対し様々なバッティングの形を見せてくれている。そこでの共通のキーワードは「体を開かないで、更に前に流れないで体をきっちり残す」ということか。
解説・本西氏の話:ゆったりとしたタイミングの取り方で間が出来ているので変化球に対応できている。今までだと右足をステップして地面に着いた後、すぐに右腰が開いてしまっていたが、今は腰が開かず我慢してボールを呼び込めている。後はバットが内から出ていているためにファールにならずにフェアゾーンに運んでいけた。

松井はバッティングが上向いたきっかけをテイクバックの時、グリップを持ち上げるようにしたことだとしている。不調の時と今を比べると松井のバッティングは明らかに変わった。ゆったりとしたタイミングの取り方、体の開かないバッティング、足の過剰な突っ張りがなくなったことによる下半身の柔軟性。一つのちょっとしたきっかけにより、あらゆる打撃の要素の歯車が噛み合っていき、いい方向に転がっていくのがバッティングなのかなぁと思った。逆にちょっとした事で崩れてしまう危険性もはらんでいる。松井には、いい状態をなるべく長く安定して維持して欲しい。頑張れ、松井!!

6/20
第2打席0-2-0 ランナー:なし 真ん中高めへの速球(151km/h)に対してぎりぎりまで呼び込み、最短距離でバットを出してガツンぶつけ、伸びていった打球は左中間への2ベースヒット。これがチーム初ヒット。ワンバウンドでフェンスを越える大きな当たりだったが、センターがずっと追っていって手を伸ばした僅か先に打球が落ちた。150km/hを超える速球に対しても振り遅れることなく自然とバットが出ているように見え、調子の良さを感じさせた。ボールを追っていくのではなく、きっちりと自分のフォームを崩さないでボールを呼び込めているという印象を受けた。

今日もゆったりとしたタイミングの取り方とその後の鋭い回転によるバッティングは健在だった。

6/21
第2打席2-1-0 ランナー:なし 4球目、甘く入ってきた真ん中低めへのストレート(134km/h)をきっちり捉え、セカンドの僅か上をライナーで通る痛烈なライト前ヒット。松井が今年のキャンプから取り組んできた「後ろにグリップを引きテイクバックを取りながら、それと同時に右足を前へステップしていく」というタイミングの取り方が今は非常にいい形で結果に繋がっていており、いい"間"が取れているのではないかと感じた。この形はボールを出来るだけ長く見るために松井が経験から得たもの。それが松井の中で、徐々に自分のものになりつつあるのかもしれない。
今はボールが非常に良く見え、しかも長く見極めることが出来ているため、ボールの見逃し方などを見てもバッターボックスの中で焦ることがなくリラックスして落ち着いているように映る。こうなればピッチャーの受ける印象として「一発で仕留められる」という威圧感が出てきたのではないか。

第5打席2-2-1 ランナー:一塁・二塁 見逃せばボールというようなベルトの上の真ん中高めのストレート(145km/h)を捉えライトオーバーのタイムリー2ベースヒット。上からコンパクトに叩いていた。今の松井はスイングがコンパクトなだけにスイングスピードが一時期に比べるとかなり上がっているように見える。オープン戦でも同じような高めの球をコンパクトに振りぬいてホームランにするというシーンがあった。なかなかヒットにするには難しいような高めの球を松井独特のスイングでヒットにするというのは調子がいい時だけに見られる。

第6打席2-1-2 ランナー:なし 真ん中やや低めへのストレート(142km/h)を完璧に捉えセンターバックスクリーンへ第9号のソロホームラン。やや低めだったためにすくい上げるような形になった。これまでフォロースルーの時、右膝が伸び切って突っ張っていたが、最近の傾向通りこの打席では、その突っ張りはなく右足に若干の余裕があった。そのため腰をグッと落とすことが可能となり低めの球を上手くすくい上げることが出来たのではないか。この打席は特に下半身のどっしりとした安定感を見て取ることが出来た。ゆるぎない安定した下半身があって、それを基にした鋭い回転によるスイングをしてこそ大きなホームランが生まれるというのを実践して見せてくれたような気がした。

6/23
松井は、昨日今日と1打席も打球が上がっていかなく、すべてゴロなのが少し気になるところ。一昨日までのゆったりしたタイミングの取り方から鋭い回転によるスイングというのが出来なかったのではないかと感じた。いかに松井自身の"間"を作れるかが鍵となると思う。松井は今日のヒットで「いいポイントで打てている。」、「甘いボールにはいい形でバットが出てくるようになった。」と言っているし、松井の中でゴロが増えていてもそんなに悪いイメージはなさそう。好調は続いていると信じたい。

6/24
第1打席0-0-1 ランナー:一塁・二塁 キャッチャーは外角に構えたが、真ん中やや外角寄りに変化球(130km/h)が甘く入ってくる。しかし、タイミングを外され体が前に流れてしまい、ファースト正面のファーストゴロ。インコースへ意識があったのか体の開きが早く、また腰が引けたバッティングになっていた。数日前までの好調時には変化球に対しても追いかけていくのではなく、じっくりボールを呼び込んで重心を後ろに残しつつきっちり捉えることが出来ていた。やはり相手ピッチャーがマルティネスということだけあって巧みな投球をされたのか、それとも松井の調子が落ちているのか。

第4打席2-1-2 ランナー:一塁 この打席も外中心の攻め。松井はある程度、外に的を絞っていたかもしれない。3球目、外角への変化球(121km/h)が外れてカウント2-1。4球目、高さは真ん中、外角への逃げていく変化球(130km/h)を完璧に捉える。打った瞬間息を殺して打球の行方を追った。センターが一直線に打球を追っていきフェンスへの激突も恐れずジャンプし、差し出したグラブの中にボールは納まった。あと50㎝飛距離が足りず、大きなセンターフライに倒れる。最後の球はコース、球種とも松井の狙い通りの球だったと思う。タイミングはバッチリ合っていたし、早い段階の体の開きはなく、外角の球に対しても腰の入ったスイングで上からしっかりと叩いていた。ただ、あの外角の厳しいコースに対してセンター方向に打ち返すには、あそこまでの飛距離が精一杯だったかもしれない。外角やや低めの球を芯で捉えるためにやや"前のめり"にならなければならず、完全な軸回転が出来ずにインパクトの後、軸足にグッと体重を乗せた最後の押し込みがなかった。下半身の力を十分ボールに伝えるのは難しかったのではないか。

松井は、復調のきっかけのひとつにテイクバックでグリップを後ろに引く際、上に持ち上げるようにしたことを挙げている。しかしここ3試合、もしかしたら気のせいかもしれないが、テイクバックの時ややグリップが内寄りに入って(キャッチャー方向の真っ直ぐ後ろに引くのではなくて、大げさに言うと上体をひねって背中側に水平にグリップを引いていて)バットが素直に出てきていなく、ボールに対して最短距離の軌道を通っていないような気がしてならない。特に今日の第3打席目はそういう印象を受けた。これまでグリップを真っ直ぐ後ろに引き、さらに持ち上げることでいい感じにタメを作ることが出来ていたと感じていた。しかし、グリップが内寄りに入ることによって"間"の取り方に若干の影響を与えているのではないかと考えたりもした。

6/25
第2打席3-2-2 ランナー:一塁 ボールを見極め、厳しいコースをカットし、よくボールが見えている印象。最後、高さは真ん中外角いっぱいの変化球(130km/h)に体を開かず合わせたバッティングで二遊間を抜けていくセンター前ヒット。今日はゆったりとしたタイミングの取り方が戻ってきている気がした。そのため変化球、速球に柔軟に対応出来ていたと感じた。松井は「本塁打が打てていることがバロメーターではない。本塁打は芯に当たって、角度がつけば打てるもの。大切なのは『目』なんだ。しっかりボールを見れているかどうかということ。何球粘ったとかね。」と言っている。この打席は追い込まれてからカットなどでフルカウントまで持ち込み、最後厳しいコースをヒットにして松井の理想的なバッティングが出来たのではないか。

今日の松井はゆったりとしたタイミングの取り方で、しっかり自分の"間"の中でバッティングが出来ていたように感じた。このまま安定感のあるバッティングが続いていけばいいな。

6/27
第3打席1-2-1 ランナー:なし 4球目、真ん中外角寄り低めに沈んでいく変化球をポイントまで呼び込みバットに乗せてライナー性の当たりでライト前ヒット。変化球に対しても崩されず後ろに体重を残しながら捉える松井の理想とするバッティングだったのではないか。技ありのヒットだった。150km/h以上の速球がある投手に対しても変化球を自分のポイントで打てたということは、松井の中でいいタメが今も出来ているということかなと感じた。

6/28
第1打席0-0-2 ランナー:一塁 初球、外角低めへの速球(150km/h)を捉えセンターフェンス直撃の2ベースヒット。ボールを呼び込んで重心をやや後ろに残して捉え、フォロースルーまで自分の形を崩さず完璧なスイングで打っていた。安定したスイングでバッティングにまだ遊びがあるような余裕を感じた。下半身の力がボールへと十分伝わる絶妙のボディーバランスだった。解説によると、「今まで外角の球はレフト方向にしかいかなかったのがセンター方向にいくようになり、それだけ調子がいいのではないか。外角の球に対し右肩が開くことなく、また右側に壁が出来てきっちりと捉えることが出来ている。」と言うことだった。なぜ外角の球をセンター方向に大きな当たりが出るようになったのか理由は良く分からないが、無理に引っ張る一時期のバッティングの(松井曰く)悪い癖がなくなり、バッターボックスの中で余分な力が抜け自然とバットが出るようになっているのではないか。

松井のコメント:「バッティングの内容はよかったです。やっぱり甘い球をセンター方向に打ち返せると飛距離が出ますよね。調子がいいなと感じる打球でした。去年はホームランは多かったけど、率が悪かった。いい時は両方いいから。」

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