ヤンキース松井秀喜バッティングArchives!?

~松井のワールドチャンピオンになるまでの軌跡を見つめていきます~

Hideki Matsui is on fire right now!!
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7/1
第3打席2-1-2 ランナー:なし 4球目、真ん中外角寄り高めへ逃げていく速球を捉え打球はレフト方向へ。またレフトフライだろうなぁと思って見ていたら打球はぐんぐんと伸びていき、なんとレフトスタンドに飛び込む第11号ソロホームランにしてしまった。それもぎりぎりのホームランではなく、ある程度飛距離に余裕のあるホームランだった。待ちに待った今シーズン初のレフト方向へのホームラン。嬉しくて仕方ない。これまで、ことごとくレフト方向の打球はフェンス手前で失速していたが、これが調子の良さなのかホームランになる時はあっさりホームランになるものなんだなぁと感じた。そんなに強振したようには見えなかった。しかし速球に対し完璧のタイミングで上から強く叩いていた。レフト方向にはここのポイントしかホームランはないというようなタイミングで捉えたのではないか。そのためボールを捉えるミートポイントでグッと左肘を伸ばしボールを力強く押し込むことが出来たと感じた。また、左腰が入って下半身の力がボールにしっかり伝わっていた。今回のホームランは重心がやや高めで、更に重心は軸足に乗りつつもライト方向へのホームランの時より右足により多く体重が乗っていたような印象を受けた。体の回転による飛距離と言うよりはガツンとボールに上からバットをぶつけて体重をボールに乗せ飛距離が出たのかなと思った。
左腕の使い方とバットとボールの距離の取り方の感覚を掴んで、これからたくさんレフト方向へホームランが増えていけばいいな。レフト方向へホームランが出てくればホームランのペースも上がってくるのでは。

7/2
第4打席1-2-2 ランナー:二塁 4球目、外角やや低めへ逃げていくカーブ?(126km/h)にかろうじでバットを当てるも力の無いセカンドゴロに倒れる。久しぶりに外角の逃げていく球に腰が引けて、当てるだけのバッティングを見た気がする。逃げていく球に対してはどうしても追っていく形になり体勢を崩されてしまう。本当に厄介な球。タイミングを外されしかもコースが厳しくヒットにするには難しかったかもしれない。追い込まれていたために仕方ない。残念。

昨日のボンダーマンといいタイガースのピッチャーはインコースを積極的に攻めてきている。これまでなかった攻めに松井も少し困惑しているかもしれない。インコースいっぱいに決まる球はどういう風に打てばヒットになるのかなぁ。普通に打てば絶対、窮屈な打ち方になって詰まってしまうと思う。これからは他球団のピッチャーも内角への攻めが増えてくるかもしれない。昨日はインコースを中心に攻められてもそこばかりを意識しすぎず、自然体でバッターボックスに立ってレフトへのホームランに繋がったと松井は言っていたらしい。内角攻めにもバッティングを崩されることなく対応していけたらいいな。

7/3
第1打席0-1-2 ランナー:なし 2球目、インコース低めへの速球?(142km/h)を打つも当たり損ねでボテボテのファーストゴロ。右足をステップするために上げて、その下ろし方が若干早い気がした。絶好調の時はゆったりと足を下ろし、若干のタメがありボールを呼び込んでからバットの振り出しがあった。この打席ではそのボールを呼び込むタメを作り切れずに淡白なバッティングになったのではないか。ロバートソンとは対戦成績が悪いのもあるし、左投手ということもあってタイミングが取りにくいのかもしれない。

第3打席1-2-2 ランナー:なし 4球目、インコースやや高めへの速球?を打ってしぶとくセカンドの横をゴロで抜けるセンター前ヒット。インコースの球に対して窮屈そうなスイングでバットの根元寄りに当たり、やはり詰まり気味だった。マルティネスはインコースをホームランにするのが非常に上手い。最短距離でバットを出し、しっかり上から叩いてホームランにする。この打席の松井は若干アッパースイングになり打つポイントが近かったのではないかと感じた。インコースの球は差し込まれることなくしっかり体の前でさばくことが重要なんじゃないかとマルティネスのバッティングを見て思った。

7/4
第1打席1-1-2 ランナー:なし 内角低めへの落差のあるカーブ(108km/h)をすくい上げライト3階席手前の壁に当たる特大の第12号ソロホームラン。昨日のカーブにタイミングが合わず打ちあぐねていた松井とは別人のようなバッティングだった。右足をステップした後ワンテンポ、タメを作って回転によって体の前で完璧にさばいていた。100km/h台の緩い、しかも変化の大きいカーブにタイミングを合わせ芯で捉えるというのは、相当高い技術を必要とすると思われる。さすが松井。

松井のコメント:「いい状態で待てている。(打ったカーブについて)あの辺から来るカーブはたまりやすい。いいバッティングでした。自分の一番好きなポイントで打つことが出来た。」

7/5
第2打席0-0-1 ランナー:一塁・二塁 初球、真ん中外寄りの速球(143km/h)を打ってレフト前へのタイムリーヒット。自分のバッティングの型の中にボールを呼び込み、軸が全くぶれることなく打っていた。また、松井の理想とするゆったりとしたタイミングの取り方で長くボールを見ることが出来ていて、その後鋭いスイングで強くボールを叩き確実にヒットになっている。確率よく芯で捉えるために長くボールを見極めたいが見過ぎると差し込まれてしまうというジレンマがあるが、今の松井はそれに上手く折り合いをつけて非常にいいポイントで打てているのではないか。

第4打席1-0-1 ランナー:一塁 真ん中の速球(140km/h)を捉えライトスタンド3階席に届く特大の第13号2ランホームラン。今回のホームランは上手く説明できないが、今までのホームランとは一味違うという印象を受けた。あまりにも完璧なスイングと完璧な当たりですべてがスローモーションのように見えた。このあまりにも非の打ち所のないバッティングに思わず笑いが出てしまった。微動だにしない安定した下半身の上でフォロースルーの最後まで軸が一切ぶれることなく、更に全く余分な力が入っていなくリラックスしたスイングでバットを振り切っていた。
また、ボールをしっかり呼び込んでいてボールの方が松井の打つポイントに吸い込まれていくようだった。これだけあらゆるバッティングのいい要素が奇跡的にすべて揃うと、三階席まで届く飛距離が出るんだなぁという事を知った。よく上からボールを叩くと言っていたが、今回のホームランに関しては特にバットがボールの軌道に入る角度が絶妙だったのではないかと思う。

<ニュースサイトの記事>
 4月半ばからの長い不振の間「スイングを良くしようと思ったら、スイング以前が大事」と言い続けた。答えを見つけたのは6月10日の打撃練習中だった。テークバックの頂点を高く取ることで、球を待つ間のバランスが崩れなくなった。バランスが保てれば、バットは自在に出る。
 「投球に対していい対応ができているということ」。球は投手の手を離れてから約0・4-0・5秒で捕手に届く。バランスをものにした松井秀は、その短い間にいったいどれほどのことを考え、実行できるのか。1カ月前とは比べられないほど多くのことであるのは確かだ。
~(共同通信社)~

7/7
第3打席1-1-1 ランナー:一塁・二塁 3球目、外角ぎりぎりの速球(151km/h)にめいいっぱい腕を伸ばし捉えた打球は二遊間を抜けるセンター前タイムリーヒット。貴重な追加点を挙げる。これまで速球に対し押され気味だったのが、一転振り遅れることなくきっちり捉えていた。しかも150km/hを超える外角の球をセンターに弾き返すなんて驚きだった。松井の対応力の高さが光った。
解説によると「コンパクトに振れている。あの球をセンターに打ち返すのは松井の調子がいい証拠。調子が悪いときは、ファールかレフトへの力のない打球になっていただろう。」という話だった。速球に的を絞っていたためにテイクバックから間の取り方がしっかり出来ていた気がする。大振りせずコンパクトに打ち返した松井の勝利。

解説・梨田氏の話:「松井は強く叩こう、遠くへ飛ばそうという意識が働いた時、かなり上体が突っ込むことがある。突っ込みすぎて距離が取れないから軸足が折れた感じになったりする。それが右足を捻挫して以来、自然体で立てていて軸足に上手く残って前へ突っ込んでいない。ボールとの距離が非常に良く取れるようになった。調子を落としてくるとボールが見えている時間が短く、タイミングが計れなくなる。ピッチャーがモーションを起こしてからどれだけボールを長く見られるかが重要。」

7/9
第2打席3-2-0 ランナー:なし 7球目、インコース高めの速球(147km/h)を体の回転によりコンパクトに振り抜いていい当たりで捉えるも飛んだところが悪くライトフライに倒れる。松井は調子がいい時、高めの難しいコースを独特のスイングで捉える。この打席もインコース高めに対し、右肩を引き左肘をたたんで上からしっかり叩いていた。一時期インコースに対して詰まることが多かったが、打つポイントを修正してきているんじゃないかと感じた。どんな球に対しても自然と体が反応するいい状態にあるのでは。

解説・与田氏の話:「上下動が少なくなり目線をしっかり安定させることが出来、ピッチャーの投げたボールを線としてじーっと待てている。」

7/10
第3打席1-1-2 ランナー:一塁・二塁 初球、3球目、高さは真ん中インコースへの変化球(143km/h)を引っ張り、痛烈な当たりでライト線ぎりぎりに入るタイムリー2ベースヒット
解説・高橋氏の話:「これは体が開かなかった。我慢してボールを体の近くまで呼び込んでスイングをしていた。したがってファールにならなかった。調子が悪いときは体が開いてファールになってしまう。」
インコースへの難しい球だったと思う。バットがボールに当たる直前までバットの根元に当たるんじゃないかと思える様な位置関係なのに、ミートの瞬間体の鋭い回転によって体の前でボールを払うようにしてバットの芯に当てていた。解説によると「ボールが当たった後のフォロースルーがいい。余裕を残してスイングしている。また、軸足に体重が残っているからスイングしても打球がファールにならない。体が前へ突っ込んでいないということだろう。」ということだった。ミートするまではコンパクトなスイングで、その後大きなフォロースルーへ移行していた。しかもバットを振り切るまで頭の位置が残り、軸がブレていなかった。

第4打席0-2-1 ランナー:一塁 3球目、外角低めへ逃げていく変化球(121km/h)に対し一瞬タメを作り、泳がされながらもバットにボールを乗せライト前に運ぶヒット。変化球に対してこのような打球が打てるという事は、バッターボックスの中で余裕があり、揺ぎない間合いが取れているんじゃないかと思う。スイングに遊びがあるといった感じ。

【松井の話】
「しっかり距離を取るようにという話だった。体とミートポイントの距離をちゃんと取れるように。僕のやろうとしている『なるべくボールを引き付けて打つ』という話と繋がるが、そのことを意識するあまり距離が取れなさ過ぎる。ボールが中に入って来過ぎていた。いいところで打ててないという感じに映ったのだろう。体はもちろん前に出ては駄目で、体はちゃんと真ん中に置いてバランスを取りつつ距離だけはしっかり取るようにという事はおっしゃっていた。」

非常に興味深い話だった。ボールを長く見極めることと、ボールとバットの距離を取ることの相反する事象を同時にクリアしようとし苦しんでいた松井。これはもうほとんど感覚的な部分で、微妙なバランス感覚を必要とする高いレベルの技術だと思う。今の松井はこの壁を乗り越え、粘り強く勝負強いバッティングを見せてくれている。後半戦も6月半ばから掴んだ感覚を維持し続けて頑張ってほしいです。

7/14
第3打席2-2-1 ランナー:なし 4球目、ややインコース寄り低めへ沈む変化球(135km/h)を打つもファール。オールスター前の松井なら引き付けて、上手くバットに乗せてライト方向へ長打を打ったのではと思わせる球だった。変化球に対しての間合いが思うように取れていないのかなと感じた。5球目、外角低めへ沈む変化球?(142km/h)を打つも引っ掛けてボテボテのセカンドゴロ。体が前に泳ぎ、体重の乗らない打球だった。松井の調子が悪いときに良く見られた打球だけにちょっと嫌な感じ。相手バッテリーは、外角を中心に徹底的に変化球で攻めてきた。松井に対してマークがきつく研究されているなという印象。

松井はいい当たりはあるもののヒットにはならなかった。ということは、何かバッティングにズレがあるのではないかと考えてしまう。長くホームランが出なかった時期、いい当たりがあったとしてもフェンス手前で失速する打球が何度となくあった。今日の2本の完璧だと思われた当たりもそれに似ているのではないか。6月に掴んだいい感覚が、オールスター明けも続いているのか心配しながら見たためにそう感じてしまったのかもしれないけど・・・。
また、今日は特に外角の球と変化球に苦しめられた気がする。調子がいい時はゆったりとしたテイクバックの後、鋭いスイングでボールを捉えていると何度も書いた。しかし、今日は少しテイクバックの時間が短くタメが上手く作れていなかったんじゃないだろうか。

松井はオールスター前、「4月も今も状態の良さは同じかもしれないけど、自分としては今の方がしっくりいっている。(開幕時の好調は昨年のプレーオフから続いて)キャンプをまたいで結果が出続けた。そういう意味での自信はあった。ただ、どうしてなのか理由は分かっていなかった。4月は確認ができていなかった。1度ああいう風に悪くなって考えて、ひとつひとつ確認して段階を踏んだ。今は、状態は何ともいえないけど安定してますね。自分で自分のことを把握できてる。自分で確認するべきことが分かっている。もう、そんなに崩れないと思う。」と話している。

7/15
第2打席0-0-2 ランナー:なし 初球、見逃せばボールと思われる真ん中高めへの変化球(135km/h)を強引に打ちにいって力の無いセカンドゴロ。初球から打ちに行くには難しい球だったのでは。厳しいコースにも手が出て、松井のバッティングの流れが悪くなっている気がした。この打席も完全にバットとボールの距離が取れず、打つポイントが近くなってボールに力が伝わっていない気がした。

第4打席1-2-0 ランナー:なし 2球目、真ん中高めの完全なボール球となる速球に手を出して空振り。オールスター前の好調な松井なら考えられないようなボール球に対する空振りだった。これが今の松井の状態を表しているのか。打席の中で余裕がなくなってきているのかも。3球目、真ん中インコース寄りの速球(145km/h)を打ってファール。やや差し込まれたように見えたが、上からボールを叩いていてスイング自体はいいように感じた。4球目、外角高めへの速球(142km/h)を打ちにいくも上体だけのスイングになり、当てただけのセカンドゴロ。軸足に体重が残った粘りのあるバッティングとは違っていた。ゆったりとボールを引き付けようとしているようには見えた。しかし、打つべきポイントを見失っているのではないかと感じた。松井は以前、インタビューで「右方向に強い打球を打とうとしちゃってるんですよね。どっかで。だから体が前にいくというか、どうしても巻き込もうとしてしまっていました。強い打球イコール右方向という僕の悪い癖ですよね。」と話している。この打席はその悪い癖が出てしまったと思われる。

7/16
今日の相手バッテリーは、ちょっとイライラしてくるくらい徹底してコントロールされた外角の球で松井を苦しめた。外角の手の出せないぎりぎりのコースへ投げて早い段階でカウントを稼ぐ。追い込んでからはボールになってもいいと割り切ったような厳しいコースに手を出させて打ち取る。松井はその球を強引に右方向へ打とうとする。これは、松井自身が話していた前半戦スランプに陥った過程によく似ている気がする。悪い方向へ流れが行きかけている。しかし、絶不調を経験した松井は「今はそう簡単には崩れない。」と言っている。僕はその言葉を信じたい。軸足に体重を残してしっかりとボールとの間合いを作るなどの確認作業をして、この難局を松井らしく乗り越えていってくれるに違いない。「徐々に松井が調子に乗ってきた!!」とこのブログで書ける日が待ち遠しいです。頑張れ~、松井!!

7/17
第3打席0-0-1 ランナー:なし 初球、外角高めのナックル(109km/h)をセンター方向へ打ち返すもショートゴロに倒れる。やや差し込まれてしまって伸び上がる形になったように見えた。解説・辻氏の話:「打った瞬間、バットのヘッドが返ってしまった感じ。左中間方向へ上がっていけばいいんですけど、ちょっとコネた分ゴロになりましたね。」

7/18
第3打席0-2-1 ランナー:一塁 追い込まれてから高さは真ん中、内角寄りに甘く入ってきたカーブ(124km/h)をバットに乗せ運んだ打球はライトポール際へ飛び込む第15号2ランホームラン。遅い変化球に対してもタメをつくり、重心がしっかり後ろに残った素晴らしいホームランだったのでは。左投手のカーブは、ややアッパー気味のスイングをする松井には合っているみたいで、得意としていると話していた。

松井のコメント:「追い込まれてから甘くカーブが入ってきました。僕としてはすごくラッキー。しっかり打てたし、いいバッティングでした。肩口からのカーブは左打者は軌道がよく見えるんだよね。」

松井のコメント:「練習の状態もずっといい。甘い球が来たから打てる。それだけ。この球場でホームランが打てたの初めてだよね。」

7/21
第1打席2-1-2 ランナー:なし 4球目、外角寄りやや高めへの速球を捉えてセンターへ運ぶが、もう一つ伸びがなくセンターフライ。やや詰まった感じがした。フォロースルーが小さく最後の押し込みが足りなかったように見えた。また、打った瞬間少し伸び上がるような形になり、下半身のどっしりとした安定感が無かったかも。外角寄りの球をセンターの深いところにホームランにするのは、よっぽど完璧な当たりでない限り難しいと思う。しかし、センターへの意識がバッティング全体にいい影響を与えるのではないか。

第3打席1-1-0 ランナー:なし 3球目、外角やや高めへのストレート(151km/h)を捉え、痛烈な打球がレフトポール際へ飛んでいく。第16号ホームラン
大島氏の話:「ボールが速いピッチャーと対戦する時は、どうしても上から叩いていこうという意識が働く。2球目のファールは、強く上から押さえ込もうとして左の肩が早く出すぎた。3球目のバッティングはそれを上手く修正できていた。バットが最短距離に出ると打球が切れない。オールスター前とそんなに状態は変わらない。強引にいかなければこの状態を保っていけるのでは。」
しっかりと引き付けながらも詰まることなく、今回打ったポイントで一番力が伝わるようなバッティングだった。最短距離に出たバットの軌道と効果的な左腕の使い方とフォロースルー。どれもがバッチリとハマったようだった。

解説・大島氏の話:(オールスター明け打率が下がっていることについて)「松井は、いい状態を残したままオールスター休みに入った。体は休みを挟んで非常に軽くなっていたはず。体で覚えているものをそのままオールスター明け3試合出そうとすると、必要以上に力が入るもの。それがバッター。それだけコンディションが良かった。そして、結果が出ないためにバッターは不安になったりいろんなことがある。その繰り返し。これから徐々にヒットは出てくると思う。ただ強引にいかないほうがいい。状態はいい。」

解説・大島氏の話:(松井のバッティングについて)「右足のステップ。もっとそっとスパイクの剣が土につくかつかないか位で前に出していく感じの方がいい。右足をケガしていた時はそういう状態だった。右足が痛いためにガッと前に踏み出すところを少し我慢して、左の軸足に上手く体重を乗せて打っていた。」

右足をゆったりとステップしていた頃は、グリップのテイクバックもゆったりとしていてボールを非常にいい形で呼び込んでいた。今はテイクバックの動作が以前より小さくなってきている気がする。やはりそれは、右足のステップの変化と関係があるのだろうか。今のフォームでもホームランは出ているが、僕は以前のフォームの方が好きだなぁ。どんな球に対しても崩されにくく、しかもバットとボールの距離が取れて飛距離も出ていたケガをしていた頃のフォーム、come back~。

7/22
第1打席0-1-0 ランナー:一塁 2球目、外角やや高めへの微妙に動く速球?を打つも、引っ掛けてセカンドゴロ。一塁ランナーを進める意識があったのか、手首が早く返ってやや強引さの感じられるバッティングだった。僕の勝手な印象として、高めへの球に対して伸び上がるような打ち方になっていてのではと感じる。軸足に体重が残って呼び込んでバットに乗せるようなバッティングではない気がする。前に体が流れているのかもしれない。

第2打席1-1-1 ランナー:一塁・二塁 3球目、外角低めへのシュート気味のツーシームを上手くバットに乗せて運びレフト前タイムリーヒット。下半身が安定していてしっかり下半身の力が打球に伝わっていた。また、何の無駄もなく自然体でバットが出ているように見えた。こういうバッティングが出来ていればどんどん調子は上がっていくのでは。

7/24
第2打席2-2-0 ランナー:なし 5球目、やや外角寄りに外に逃げていくスライダーを打つも平凡なライトフライに倒れる。変化球に対し待ちきれず、体がやや前に流れながらのバッティングになってしまったのでは。そのため、力強いスイングにはならなかったように見えた。アウトにはなったが、ゴロでアウトになるより全然修正はしやすいと思われる。
大島氏:「カウントによってイメージしているのが、速いボールなのか緩いボールなのか変わってくる。本当に調子がいい時はストレート系のボールを待って変化球にも対応できる。悪くはないんだけど、いい時なら外角寄りのスライダーを逆方向へというのが松井の中であると思う。チーム状態が悪いなど色んなことを考えて、言葉を変えれば強引に行き過ぎたともいえる。状態がいいから強引にいってしまうというのもある。」

第3打席1-0-1 ランナー:一塁 初球、外角へ速球が外れてボール。大島氏:「松井はボールは非常に良く見えている。」2球目、真ん中ややインコース寄りの速球(140km/h)を捉える。打球が上がる角度が大きかったし、少し詰まらされたように見えたため、打った瞬間は完全にセンターフライだと思った。しかし、打球はぐんぐん伸びていき5メートルはある右中間フェンスを越え第17号逆転2ランホームラン!この打席はゆったりとしたテイクバックでボールを引き付け、その後、鋭い振りによって完璧に捉えていた。松井の間合いが作れたのではないか。下半身がどっしりしていて体重の乗った打球に見えた。それにしても力強いスイングだった。
大島氏:「非常にスムーズなバッティングで素直に打った打席だった。」

第4打席3-2-2 ランナー:一塁・二塁 4球目、低めへ変化球(119km/h)が外れてカウント2-2。大島氏:「このボールを簡単に見送れるという事はボールが良く見えている証拠。」5球目、外角に速球が外れてボール。6球目、真ん中低めへの変化球(135km/h)を打ってファール。大島氏:「低さが厳しいので思ったようなスイングをさせてもらえないが、緩い球を頭に置いたバットコントロールだからいいと思う。」7球目、真ん中へスーッと入ってくる変化球?を打ってサードファールフライ
この打席、松井はステップするために足を上げて、いつもよりゆっくり降ろしていたように見えた。そうやってボールを長く見て引き付けようとしているように感じた。その分、何球か甘い球に対して振り遅れがあったのでは。しかし、右足をケガをしていた時は、そのゆったりとした足の降ろし方がバッティングにいい影響を与えたと思っている。今回も、これが松井自身のタメを作るいい兆候だったらいいな。

解説・大島氏の話:(松井のバッティングのバロメーターについて)「まず、右肩の入り。テイクバックを取ったときにピッチャーから見て背番号が多く見えるときは大体調子は良くない。次に、構えた時の重心のかけ方で、スッと立てているか座り気味にあるか。ひざの折り具合を見る。本来からすると力まずにスッと立てるほうが良い。また、打席に入る前の素振りの時にグリップエンドを気にしている場合は良くない。自分の手が何処にあるか気にしている時は、意外とバットがスムーズに出てこない。」

7/26
第2打席0-0-1 ランナー:なし 外角やや高めへの微妙に動く変化球(140km/h)を打ってレフトフェンスにワンバウンドで当たる2ベースヒット。レフトに打つには絶好球の球に対して、素直にバットを出して余分な力を入れずに振り抜いていたように見えた。ホームランにならなかったのは、腰の開きが早く右側に壁が出来なくて、打球に十分体重が乗らなかったからなのかなぁと考えたりもした。

第4打席2-1-2 ランナー:満塁 4球目、キャッチャーは内角低めに構える。しかし、真ん中やや低めに甘く速球が入ってくる。それに対して振り遅れることなく見事に捉えた打球は二遊間を抜けるセンター前2点タイムリーヒット。何度見ても、ため息が出るほど完璧に捉えていた。ゆったりとテイクバックを取り、しっかりとトップの位置に入ってからバットを振り下ろしていた。タイミングの取り方にまだ余裕があるように感じた。満塁というプレッシャーのかかる場面でも、甘い球を見逃さず落ち着いてきっちり捉えることが出来る、そんないい状態なのかなと思った。松井は一塁でベースコーチと話し、思わず笑みがこぼれる。これまでヒットは出るものの、1安打ともう一歩波に乗れなかった松井が、そんなもやもやを一気に振り払うような今日2安打目の1打だった。

今日は全体的に、ゆったりとしたテイクバックを取り、松井の間合いで打てていたように感じた。いい間合いを作ることが出来れば、外角球に対しても素直にバットが出て逆方向に打てるのかなと思った。

それにしても、今シーズン松井は左投手を全く苦にしていない。打率は、対左.336(122-41)、対右.292(253-74)。対左の方が打率が良いというのは珍しいのでは。今は相手チームが終盤、ピンチで松井の打席に左投手を送り込んできたら、松井はしめしめと思っているかも。ちなみに【2004年】対左.265(189-50)、対右.314(395-124)、【2003年】対左.287(195-56)、対右.287(428-123)。今年に入って対左は急激に打率が良くなっている。よく調子を落としている時は、逆に左投手の方が体が開かずにボールを呼び込めるから良いと言われるが、この結果には何か秘密があるのだろうか。今年は、左投手の外に逃げていく球に対して、上手く対応出来るようになったという事なのだろうか。今後も高打率を維持していくには対左ピッチャーが鍵になってくると思われる。頑張れ、松井!!

7/28
第一打席から第三打席まで、低めに沈む変化球をいい当たりで捉えることが出来なかった。低めへ沈む変化球をバットに乗せて運ぶのは本当に難しいんだろうなぁと感じた。分かってても打てない厄介な球。予想した軌道より沈むためミートポイントもずらされて、タイミングが合っていないように見えるのかなと考えたりした。う~ん。

7/29
第1打席1-1-2 ランナー:一塁・二塁 初球、真ん中やや低めの外に逃げていく速球?を打ってファール。バットは振れている印象。3球目、見逃せばボールであろう真ん中高めへの速球をセンターへ打ち返すも、伸びが無くセンターフライ。ボール気味の高めの球に対し自然とバットが出て、いい当たりに出来ている時は状態がいい場合が多い気がするので、この後の打席に期待。センター方向に素直に打ち返し、最後まで後ろに重心を残し綺麗な形で振り抜いていたのでは。

昨日から、沈むボールや外に逃げるボールなど微妙に変化する球に苦しめられている。センター方向へ素直に打ち返そうとする意図は感じられるが、ポイントまで呼び込んで自分の間合いで打つというよりは、やや打たされている印象を受けた。松井のバッティングに能動的な躍動感が出てくればいいな。

7/30
第4打席1-0-1 ランナー:なし 2球目、真ん中ややインコース寄りの速球を捉え一・二塁間を破るライト前へのクリーンヒット。今シーズン、得意としている左投手ということで、体が開かずリラックスしてポイントまでボールを呼び込んでいるように見えた。頭を最後まで残して軸足に体重を残して打てたのは、いい形でボールを呼び込めたためではないかなぁ。

第5打席0-0-1 ランナー:満塁 初球、高さは真ん中、外角への速球(150km/h)をバットに乗せて左中間を真っ二つに破るサヨナラツーベースヒット!外角の球を打つには、これ以上ないくらい理想的なバッティングだったんじゃないかと思う。無駄な力を入れず、ボールに逆らうことなく軽く振り抜いているように見えた。しかもしっかり上から叩いていた。この打席もいい形でボールを呼び込んでいて、前の打席で松井自身の間合いが取れたという良いイメージが残っていたのでは。

・「いつも通りですよ。どういう場面でも。場面によって心掛けなければいけないことはあるけど。(併殺打を打てばゲームセットだったことについて)そういう結果を頭に入れて打席に入ることはない。外野に飛ばせば1点入る。外野に飛ばせる球を待っていた。打つべき球は全部打ちにいくし、ボール球なら見送ればいい。あそこで回ってくるのがラッキー。あそこまでフォアボールでつなぐ方が難しい。」

<トーリ監督のコメント>
・「緊張する場面でやるべきことをやる。ああいう場面で出てくると、マツイでなく、相手投手が負けるんだと思える。元捕手として分かるけど、相手は嫌だろうな。普通、ナーバスになる打席でも、そうならない。3年間、松井を見ているけど、どうすればヒットを打てるかを彼は分かっている。完ぺきな打点男だな。」
・「彼の打席に向かう姿勢を少年野球の子供たちに見習ってほしいな。緊張する場面でやるべきことをやる。引っ張ってホームランを狙うばかりではなく、フィールド全体に打ち分ける。捕手出身の私から言わせてもらえばマツイほど打ち取るのが難しい打者はいない。He is a perfect RBI guy.! (打点を稼ぐ術を知り尽くしている)」

7/31
第6打席2-2-0 ランナー:なし 8球目、外角やや低めへのフォーク(137km/h)を捉える。センターの頭上を越え、センターフェンス直撃のミラクル3ベースヒット。150km/hを超える速球もあるというピッチャー・グレッグのフォークボールに対して、惑わされることなく冷静に引き付けて、バットに乗せ打っていた。ある意味、あのボールをよくフェンスまで持っていったなぁという印象。トーリ監督の言われたようにバットが振れているという事なんだろうなぁ。それと、ぎりぎりまでボールを引き付け、腰の開きを抑えて右に壁を作っていた。そして、打球に体重が乗っていたためにあれだけの飛距離が出たのかなぁと感じた。

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