ヤンキース松井秀喜バッティングArchives!?

~松井のワールドチャンピオンになるまでの軌跡を見つめていきます~

Hideki Matsui is on fire right now!!
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打数:0・安打:0・打点:0  
通算
試合数 打数 安打 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
松井 31 119 31 5 19 .261 .353 .454 .807
松井:5番・レフト先発出場
先発:チャコーン(IP:4.2 H:5 R:1 ER:1 BB:5 ERA:3.68)

『松井秀喜の連続試合出場記録がストップした日』

それは突然の幕切れだった。1回表の守備、レッドソックス・2番バッター・ロレッタの打球は、浅いレフトフライ。懸命に追っていった松井選手は、足から滑り込み一旦ボールはグローブに入ったかに見えたが、ボールは後ろに転がった。一瞬何事もなく試合が進むかと思いきや、松井選手は、膝をついて手首を押さえている。その顔は、痛みでゆがんでいた。スローで見ると、ボールはグラブに入ったが、体が飛び込んだ勢いで前に流れる中、左手に体重がかかり、グラブが芝に取られて手首が反対の方向に完全に曲がってしまっていた。そして、そのまま松井選手は、トレーナーに付き添われてグラウンドを後にした。

これまで何度か訪れた記録ストップの危機も松井選手の持つ強運によって乗り越えてきた。昨年の6月8日のスタメン落ちをした試合では、試合展開によってかろうじて一打席代打として出場。6月12日、守備ので右足を負傷した時には、ケガをした翌日に試合がなく、しかも14日の試合からヤンキースのホームゲームでインターリーグ中でもDHが使えるというツキが松井にはあった。しかし、今日はその神通力が効かなかった。

野球協約によると「プレーヤーが連続試合出場を記録するためには、自分のチームの守備に初めから終わりまで出場するか、塁に出るかアウトになって打撃を完了しなければならない。」と定められている。無情にも5回が終わり、この試合が成立した時点で松井選手の連続試合出場が途切れるという悪夢が現実のものとなった。

060512_injury2 060512_injury1 巨人時代の93年8月22日の横浜戦から続く偉大な偉大な連続試合出場が、1768試合(日本1250、米国518)で途切れた。松井選手の手首を押さえて静かに痛みをこらえる顔、口を真一文字に結んで下を向いてベンチに下がる姿を見ていると、13年間という長い時間どんな想いで松井選手が、この記録を大切にしてきたかを考えずにはいられなかった。
かつて調子を落とした時、トーリ監督に、「チームの勝利に貢献出来ない状態なら、連続試合出場記録が途絶えてもいい。チームの勝利を優先させてください。」と進言したこともある。そして、連続試合出場について「毎日試合に出続けることは、自分の中では非常に価値の高いことだと思います。連続試合出場記録が続いているという事は、自分の中では誇りに思っています。自分のチームがゲームをやっている以上、出て力になりたいってただそれだけですよ、毎試合毎試合。例えば昔のように、自分が出ると言えば絶対に出られる状況とは違う。今は出たいと言っても出られないかもしれない。つらいのは野球ができないことでしょ。野球ができてつらいことはない。」と話し、松井選手にとって試合に出続けるということは、野球が好きで、チームの勝利に貢献したいという極めて純粋な気持ちの表れだった。おそらく、1768試合連続出場しているということは、その試合すべてで、チームに貢献できる自分の力を信じて打席に立ち続け、守備にもついてきたであろう。

かつて語った「僕が今まで自分の記録のために、試合に出し続けて欲しいなんて思ったことは1回もないですよ。」という言葉。

連続出場には、記録に対するこだわり以上に松井選手の野球に対する信念や自分の存在表現が凝縮されているような気がする。松井秀喜の野球人としての誇りを形作る上で大きな部分を占めていたのではないか。それが途切れることが松井選手にとってどんなことか、それは、周りに弱みを見せずどんな時も寡黙で誠実に記録を更新し続けてきた松井選手本人にしか分からないのかもしれない。

直行した病院での精密検査。左手首骨折という松井選手にとって更に辛い結果が待っていた。チーム関係者によると、松井選手は医師に対し「今まで味わったことのない痛み」と話し、手術を勧められた時は、少し間を置いて首を縦に振ったという。12日、午前7時30分(日本時間午後8時30分)から緊急手術を受けることになった。
そんな中でも、松井選手は、試合中のチームに対して「今、勝っているの?」と心配していたという。常にチームを第一に考えるなんとも松井選手らしい一言だった。自分の記録には、それほど執着心のない松井選手が唯一大切にしてきた連続出場記録よりも何よりもまずチームを心配をする所に、松井選手の価値基準を見た気がした。

トーリ監督のコメント:「ベンチからはよく見えなかったが、トレーナーのジーン・モナハンと戻ってくるときのヒデキの苦痛な表情ですべてを察した。昨年セントルイスで足首を捻挫したときも、記録を続けたし、彼が戻ってくるのを待ちたいが、ジョニー・デーモン、ブッバ・クロスビー、バーニー・ウィリアムズ、メルキー・カブレラでやりくりしていくしかない。あいつは、ただのレギュラー選手じゃないんだ。(復帰に)2、3か月は必要だろう。あまりにも痛い。
連続試合出場は続けさせてあげたかった。(3-5で負けた試合の)結果より松井の方が気になった。家族同然の存在だから。これまで彼がいない状況など考えたこともない。He's a guy that you never even think twice about if he's playing or not. He goes in there and he finds a way to help you win -- whether it's with his reactions in the outfield, his knowledge on the basepaths or his ability to hit in tight situations. He's like the Rock of Gibraltar. You don't even think about anything that is going to keep him down. 」

試合後のクラブハウスの雰囲気は重く沈んでいたという。

デーモンのコメント:「He was just trying to make a catch. Sometimes your glove sticks in the ground, and your wrist is moving in one direction and your glove is moving in the other. It's only preventable if you go out there and don't try to make a play. Matsui's not that type of player. あんなにタフな男が苦痛の表情だった。難しい状況だけど、ヒデキにはなんとか乗り越えて欲しい。It's crushing. You don't wish this on any team, and it's happened to us. We're hurting because we lost, and we're hurting because we're going to have to find a way to overcome losing some awfully important people in our lineup.」

ジーターのコメント:「You can't replace Matsui because he does some things no one else can do. You just need some guys to fill in for him when he's gone, and hopefully he'll be back sooner rather than later.
ゲームが終わるまで詳しいことは何も分からなかった。今は、すごく胸が痛む。」

ジアンビのコメント:「The biggest thing is everyone feels sad. The overwhelming feeling right now is just sadness for Hideki. That's a big streak for Hideki.He takes a lot of pride in that streak. and he's a big part of this lineup. He's such a good friend, and you feel terrible. He was in a lot of pain, and for him to be in a lot of pain, you knew it was something bad.」

クロスビーのコメント:「When you're a bench player like myself, you're always looking for an opportunity to play. But for it to happen to such a good guy, you never wish that. Being an athlete myself and always being concerned about injuries, you never want somebody to get hurt.」

キャッシュマンGMのコメント:「明日(12日)、午前7時30分から手術を行う。ヒデキは激しい痛みを訴えていたし、相当深刻なけがだと思う。昨年、ロビンソン・カノや王建民が出てきたように若手を中心に、現勢力で戦うだけ。入れる故障者リストは15日か60日の方かまだ分からないが、1日も早い回復を願っている。」

広岡氏:「今まで、どんなケガでも『大丈夫。(骨は)折れていないと思う』といっていたのに、今回は『痛い』の一言だけでした。普通の人ではこらえ切れない痛みなのだと思います。」

DAILY NEWSに「For Torre, the strangest moment will come today when he goes to fill out his lineup card. Matsui had played in every game since arriving in the Bronx for the 2003 season and he had been the one sure thing for the manager. Until now.」とあった。ヤンキースにとって、チームメイトにとって、松井選手の存在がどれ程大きなものだったかを物語っていた。
多くのファン、チームメイトに愛される人間性を持ち、気の優しい松井選手だからこそ、苦難に直面している時、心の底から応援したい気持ちが沸いてくる。

今のところ、今回の守備での負傷骨折というのは、起こりうる事象の中で最悪の結果としか思えない。しかし、松井選手の長い野球人生を考えた場合、このケガがどんな意味を持ってくるのかは、まだ分からない。

『人間万事塞翁が馬』

松井選手の前に、これまでで一番大きな壁が立ちはだかった。この壁を越えることによって、それを糧として更に素晴らしい野球人生が松井選手には待っていると信じています。昨年の足首を捻挫した時は、その後バッティングに関して、絶好調の時期を迎えた。それと同じことが今回も起こると。
今回の一件は、「松井秀喜」を更にドラマチックにする、今は、そういう風に前向きに捉えたい。これまでも苦しい時ほど松井選手の真価が発揮されてきた。どんな力強い復活劇を見せてくれるのか、そこに勇気をもらいながら、精一杯応援していこうと思う。

一日も早い復帰をお祈り申し上げます。

頑張れ~、松井秀喜!!

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